Set-OrganizationConfig

  • [アーティクル]

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1

トピックの最終更新日: 2009-05-15

Set-OrganizationConfig コマンドレットを使用して、Exchange 組織の各種の設定を構成します。

構文

Set-OrganizationConfig [-AlwaysQuoteDisplayName <$true | $false>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-ManagedFolderHomepage <String>] [-MicrosoftExchangeRecipientEmailAddresses <ProxyAddressCollection>] [-MicrosoftExchangeRecipientEmailAddressPolicyEnabled <$true | $false>] [-MicrosoftExchangeRecipientPrimarySmtpAddress <SmtpAddress>] [-MicrosoftExchangeRecipientReplyRecipient <RecipientIdParameter>] [-SCLJunkThreshold <Int32>] [-ShowInlineAttachments <$true | $false>] [-UseRusServer <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

Set-OrganizationConfig [-AlwaysQuoteDisplayName <$true | $false>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-Instance <Organization>] [-ManagedFolderHomepage <String>] [-MicrosoftExchangeRecipientEmailAddresses <ProxyAddressCollection>] [-MicrosoftExchangeRecipientEmailAddressPolicyEnabled <$true | $false>] [-MicrosoftExchangeRecipientPrimarySmtpAddress <SmtpAddress>] [-MicrosoftExchangeRecipientReplyRecipient <RecipientIdParameter>] [-SCLJunkThreshold <Int32>] [-ShowInlineAttachments <$true | $false>] [-UseRusServer <String>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]

解説

Set-OrganizationConfig コマンドレットを実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange 組織管理者の役割

Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

パラメータ

パラメータ 必須かどうか 種類 説明

AlwaysQuoteDisplayName

省略可能

System.Boolean

AlwaysQuoteDisplayName パラメータを使用すると、RFC 標準に準拠していないクライアント用にメッセージがエンコードされる前に、RFC822 の表示名が引用符で囲まれます。

Confirm

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するためには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータに値を指定する必要はありません。

DomainController

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Fqdn

Active Directory ディレクトリ サービスからのこの構成情報を取得するドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。

Instance

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.Organization

Instance パラメータを使用すると、オブジェクト全体をコマンドに渡して処理することができます。オブジェクト全体をコマンドに渡す必要があるスクリプトで主に使用されます。

ManagedFolderHomepage

省略可能

System.String

ManagedFolderHomepage パラメータには、ユーザーが Microsoft Outlook で [管理フォルダ] フォルダをクリックしたときに表示される Web ページの URL を指定します。URL が指定されていない場合、Outlook には管理フォルダのホーム ページが表示されません。

MicrosoftExchangeRecipientEmailAddresses

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.ProxyAddressCollection

MicrosoftExchangeRecipientEmailAddresses パラメータには、Microsoft Exchange 受信者用の 1 つ以上の電子メール アドレスを指定します。有効な Exchange 2007 電子メール アドレスの種類すべてを使用できます。このパラメータに複数の値を指定するには、値をコンマで区切ります。MicrosoftExchangeRecipientEmailAddressPolicyEnabled パラメータを $True に設定した場合、既定の電子メール アドレス ポリシーにより電子メール アドレスが自動的に生成されます。この場合、MicrosoftExchangeRecipientEmailAddresses パラメータは使用できません。

MicrosoftExchangeRecipientEmailAddresses パラメータで指定した電子メール アドレスは、既に構成されている既存の電子メール アドレスに取って代わります。

MicrosoftExchangeRecipientEmailAddressPolicyEnabled

省略可能

System.Boolean

MicrosoftExchangeRecipientEmailAddressPolicyEnabled パラメータには、既定の電子メール アドレス ポリシーを Microsoft Exchange 受信者に自動的に適用するかどうかを指定します。既定値は $True です。このパラメータを $True に設定した場合、Exchange 組織内の電子メール アドレス ポリシーが追加または変更されたときに、Exchange 2007 によって Microsoft Exchange 受信者に新しい電子メール アドレスが自動的に追加されます。このパラメータを $False に設定した場合は、電子メール アドレス ポリシーが追加または変更されたときに、Microsoft Exchange 受信者に新しい電子メール アドレスを手動で追加する必要があります。

MicrosoftExchangeRecipientEmailAddressPolicyEnabled パラメータの値を $False から $True に変更した場合は、MicrosoftExchangeRecipientRecipientEmailAddresses パラメータで定義した電子メール アドレスが維持されます。ただし、MicrosoftExchangeRecipientPrimarySmtpAddress パラメータの値は、MicrosoftExchange329e71ec88ae4615bbc36ab6ce41109e@<優先度が高い電子メール アドレス ポリシーの承認済みドメイン> に戻ります。

MicrosoftExchangeRecipientPrimarySmtpAddress

省略可能

Microsoft.Exchange.Data.SmtpAddress

MicrosoftExchangeRecipientPrimarySmtpAddress パラメータには、Microsoft Exchange 受信者の返信用プライマリ SMTP 電子メール アドレスを指定します。MicrosoftExchangeRecipientEmailAddressPolicyEnabled パラメータを $True に設定した場合、MicrosoftExchangeRecipientPrimarySmtpAddress パラメータは使用できません。

MicrosoftExchangeRecipientPrimarySmtpAddress パラメータの値を変更した場合、MicrosoftExchangeRecipientRecipientEmailAddresses パラメータで定義されている電子メール アドレスの一覧にその値が自動的に追加されます。

MicrosoftExchangeRecipientPrimarySmtpAddress パラメータが重要なのは、Microsoft Exchange 受信者に複数の定義済み SMTP 電子メール アドレスがある場合に限られます。定義済み SMTP 電子メール アドレスが MicrosoftExchangeRecipientRecipientEmailAddresses パラメータに 1 つしかない場合、MicrosoftExchangeRecipientPrimarySmtpAddress パラメータと MicrosoftExchangeRecipientRecipientEmailAddresses パラメータの値は同じです。

MicrosoftExchangeRecipientReplyRecipient

省略可能

Microsoft.Exchange.Configuration.Tasks.RecipientIdParameter

MicrosoftExchangeRecipientReplyRecipient パラメータには、Microsoft Exchange 受信者へ送信されたメッセージを受信する受信者を指定します。一般的に、Microsoft Exchange 受信者に送信されたメッセージを受信するためのメールボックスを構成します。このパラメータには、指定された受信者を表す次の値を取得できます。

  • 識別名 (DN)
  • 正規名
  • GUID
  • 名前
  • 表示名
  • エイリアス
  • Exchange DN
  • プライマリ SMTP 電子メール アドレス

Microsoft Exchange 受信者に対して受信者を構成しない場合、Microsoft Exchange 受信者に送信されたメッセージは破棄されます。

SCLJunkThreshold

省略可能

System.Int32

SCLJunkThreshold パラメータには、SCL (Spam Confidence Level) のしきい値を指定します。SCLJunkThreshold パラメータで指定された値よりも SCL が大きいメッセージは、[迷惑メール] フォルダへ移動されます。有効な値は、0 ～ 9 の範囲の整数です。

ShowInlineAttachments

省略可能

System.Boolean

ShowInlineAttachments パラメータを使用すると、受信メッセージが変換され、添付ファイルがインライン添付として適切に表示されるようになります。この変換は、インラインの種類が設定されていてもコンテンツを参照していないクライアントに対するものです。

UseRusServer

省略可能

System.String
note注 :
このパラメータは Exchange 2007 SP2 でのみ使用できます。

UseRusServer パラメータは、アドレス一覧サービスを実行している指定のメールボックス サーバーを使用して、メールボックスと Active Directory ユーザー属性を取得し、これらを設定するようにコマンドに指示します。

アドレス一覧サービスは、Exchange システム アテンダント サービスのコンポーネントです。アドレス一覧サービスは、Active Directory において Exchange 固有の属性値を作成および管理します。アドレス一覧サービスを使用すると、アドレス一覧メンバシップや電子メール アドレスなどの特定の情報を使用して、ドメイン内の受信者オブジェクトを更新できます。

WhatIf

省略可能

System.Management.Automation.SwitchParameter

WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータに値を指定する必要はありません。

入力の種類

戻り値の種類

エラー

エラー 説明

例外

例外 説明

例

この例は、Set-OrganizationConfig コマンドを使用して、組織にある管理フォルダのホーム ページの URL を指定する方法を示しています。管理フォルダのホーム ページは、ユーザーが Outlook で [管理フォルダ] フォルダをクリックすると表示されます。このページでは、ユーザーがメールボックス内の管理フォルダを表示したり、管理フォルダを追加または削除したりできます。

Set-OrganizationConfig -ManagedFolderHomepage "http://contoso/managedfolderhomepage.htm"

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。