クラスタ連続レプリケーションのネットワーク接続を構成する方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2008-07-15
ここでは、クラスタ連続レプリケーション (CCR) 環境で Microsoft Exchange Server 2007 クラスタ化メールボックス サーバーをサポートするためのネットワーク接続を構成する方法について説明します。ネットワーク接続の適切な構成は、クラスタ サーバーへのクライアント接続が可能であり、適切なタイミングで実行されることを保証するために必要です。クラスタを形成する前に、次の 3 つの手順を実行する必要があります。
- ネットワーク接続の順序を構成します
- パブリック ネットワーク接続を構成します
- プライベート ネットワーク接続を構成します
重要 : 速度と二重モードを指定するように手動で構成できるネットワーク アダプタがあり、クロスオーバー ケーブルを使用している場合は、速度と二重モードを手動で指定する必要があります。速度と二重モードを手動で指定できるネットワーク アダプタでは、すべてのノードで同じ構成を使用し、製造元の仕様に従ってハード設定します。手動による設定をサポートしていないネットワーク アダプタについては、カード製造元の仕様に従ってください。プライベート ネットワーク経由で送信される情報量は多くありませんが、待機時間は通信にとって致命的です。同じ速度および二重モードの設定を使用すると、信頼性の高い通信をサポートするために役立ちます。使用しているカードと接続デバイスでサポートされている速度、または製造元の推奨設定が不明な場合は、そのパスのすべてのデバイスを 10 MB/秒および半二重に設定することをお勧めします。この構成によって、十分な帯域幅と信頼性の高い通信が得られます。クラスタ展開におけるネットワーク インターフェイス カードの自動検出設定による影響の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 174812「[NT] NIC の自動検出を利用した場合のクラスタへの影響について」を参照してください。
開始する前に
クラスタ化メールボックス サーバー用に構成されているコンピュータで以下の手順を実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。
- ローカルの Administrators グループのメンバシップ
Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
ファイル共有監視を持つマジョリティ ノード セット (MNS) クォーラムが機能するためには、ファイル共有機能を持つネットワークを少なくとも 1 つ保持している必要があります。クォーラム リソースに対する単一障害点を回避するため、クラスタ内の複数のネットワークでファイル共有を有効にすることをお勧めします。
手順
クラスタ化メールボックス サーバーのネットワーク接続の順序を構成するには、次の操作を行います。
コントロール パネルで、[ネットワーク接続] をダブルクリックします。
[詳細設定] メニューの [詳細設定] をクリックします。
[詳細設定] の [アダプタとバインド] タブの [接続] で、接続が次の順序で表示されていることを確認します。
- <パブリック ネットワーク名> (パブリック ネットワーク名は使用しているパブリック ネットワーク接続の名前です)
- <プライベート ネットワーク名> (プライベート ネットワーク名は使用しているプライベート ネットワーク接続の名前です)
- リモート アクセス接続
[OK] をクリックし、この変更を保存します。
注 : |
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クラスタ化メールボックス サーバーに 3 つ以上のネットワークが存在する場合は、すべてのパブリック ネットワークが接続の順序の一覧の上部に表示され、すべてのプライベート ネットワークが接続の順序の一覧の下部に表示されていることを確認してください。 |
クラスタ化メールボックス サーバーのパブリック ネットワーク接続を構成するには、次の操作を行います。
コントロール パネルで、[ネットワーク接続] をダブルクリックします。
[ネットワーク接続] で、[<ネットワーク接続名>] (<ネットワーク接続名> はパブリック ネットワーク接続の名前です) を右クリックし、[名前の変更] をクリックします。
[名前] ボックスに、わかりやすい名前 (パブリックなど) を入力します。
[ネットワーク接続] で、[<ネットワーク接続名>] (<ネットワーク接続名> はパブリック ネットワーク接続の名前です) を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[<ネットワーク接続名> のプロパティ] の [全般] タブにある [この接続は次の項目を使用します] で、[Microsoft ネットワーク用クライアント] チェック ボックス、[インターネット プロトコル (TCP/IP)] チェック ボックス、および [Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有] チェック ボックスがオンであることを確認します。
[インターネット プロトコル (TCP/IP)] を選択し、[プロパティ] をクリックします。
[インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ] で、[詳細設定] をクリックします。
[TCP/IP 詳細設定] の [DNS] タブで、次の情報を確認します。
- [DNS サーバー アドレス (使用順)] で、必要なアドレスがすべて一覧に表示されていることを確認します。
- [以下の DNS サフィックスを順に追加する] で、一覧に正しいサフィックスが表示されていることを確認します。
[WINS] タブで、[NetBIOS over TCP/IP を無効にする] が選択されていないことを確認します。
[OK] を 2 回クリックして変更を保存し、[閉じる] をクリックして [プロパティ] を閉じます。
クラスタ化メールボックス サーバーのプライベート ネットワーク接続を構成するには、次の操作を行います。
コントロール パネルで、[ネットワーク接続] をダブルクリックします。
[ネットワーク接続] で、[<ネットワーク接続名>] (<ネットワーク接続名> はプライベート ネットワーク接続の名前です) を右クリックし、[名前の変更] をクリックします。
[名前] ボックスに、わかりやすい名前 (プライベートなど) を入力します。
[ネットワーク接続] で、[<ネットワーク接続名>] (<ネットワーク接続名> はプライベート ネットワーク接続の名前です) を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
プライベート ネットワーク接続の [全般] タブで、[この接続は次の項目を使用します] の [インターネット プロトコル (TCP/IP)] チェック ボックスをオンにします。[Microsoft ネットワーク用クライアント] チェック ボックスおよび [Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有] チェック ボックスがオンになっていることを確認してください。
[インターネット プロトコル (TCP/IP)] を選択し、[プロパティ] をクリックします。
[インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ] ページの [全般] タブで、[次の IP アドレスを使用する] をクリックし、接続用の静的 IP アドレスとサブネット マスクを構成します。また、[次の DNS サーバーのアドレスを使用する] をクリックし、[優先 DNS サーバー] と [代替 DNS サーバー] の IP アドレス ボックスを空白にしたまま、[詳細設定] をクリックします。
注 : デフォルト ゲートウェイとドメイン ネーム システム (DNS) のエントリは空白のままにします。プライベート クラスタ ネットワークは内部クラスタ通信にのみ使用されるため、デフォルト ゲートウェイや DNS 設定を構成する必要はありません。 [TCP/IP 詳細設定] の [DNS] タブで、次の情報を確認します。
- [DNS サーバー アドレス (使用順)] で、一覧にアドレスが 1 つも表示されていないことを確認します。
- [この接続のアドレスを DNS に登録する] チェック ボックスがオフであることを確認します。
[WINS] タブで、[NetBIOS over TCP/IP を無効にする] が選択されていることを確認します。
[OK] を 2 回クリックして変更を保存し、[閉じる] をクリックして [プロパティ] を閉じます。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。