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トランスポート収集を構成する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-08-20

ここでは、Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、ハブ トランスポート サーバーにトランスポート収集機能を構成する方法について説明します。トランスポート収集はクラスタ連続レプリケーション (CCR) とローカル連続レプリケーション (LCR) ではオプションの機能であり、既定では有効になっています。トランスポート収集の構成設定は、ストレージ グループ レベルで適用されます。

以下の機能は、Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) を実行しているコンピュータでのみ使用できます。

  • LCR のトランスポート収集の有効化
  • Exchange 管理コンソールを使用したトランスポート収集設定の表示および構成

Exchange 2007 SP1 の新しい高可用性機能の詳細については、「Exchange 2007 SP1 の高可用性新機能」を参照してください。

この手順を使用すると、トランスポート収集の既定の構成設定を変更できます。2 つのパラメータを構成する際の推奨事項を以下に示します。

  • MaxDumpsterSizePerStorageGroup   MaxDumpsterSizePerStorageGroup パラメータは、各ストレージ グループのトランスポート収集キューの最大サイズを指定します。このパラメータは、組織で送信可能な最大メッセージのサイズの 1.5 倍に構成することをお勧めします。組織にサイズ制限がない場合は、MaxDumpsterSizePerStorageGroup パラメータを組織で送信される平均メッセージ サイズの 1.5 倍のサイズに構成することをお勧めします。たとえば、メッセージの最大サイズが 10 MB の場合、MaxDumpsterSizePerStorageGroup パラメータは、15 MB の値に設定します。
  • MaxDumpsterTime   また、電子メール メッセージをトランスポート収集キューに残す時間を指定する MaxDumpsterTime パラメータは、07.00:00:00 (7 日間) という値に構成することをお勧めします。これは、長時間の停止が発生しても電子メールが失われないようにするために十分な時間です。トランスポート収集機能を使用する場合、トランスポート収集キューをホストするために、ハブ トランスポート サーバー上に追加のディスク領域が必要です。必要な格納域の容量は、MaxDumpsterSizePerStorageGroup の値とストレージ グループの数を乗算した値にほぼ等しくなります。

トランスポート収集を構成しない場合は、既定値が使用されます。MaxDumpsterSizePerStorageGroup パラメータの既定値は 18 MB、MaxDumpsterTime パラメータの既定値は 7 日です。サイズ制限と時間制限のどちらかに達すると、トランスポート収集キューからメッセージが古い順に削除されます。

note注 :
どちらかの値を 0 に設定すると、Exchange 組織内の CCR および LCR に対応するすべてのストレージ グループでトランスポート収集が無効になります。

開始する前に

この手順を実行する前に、次のことを確認してください。

  • 各 Exchange ハブ トランスポート サーバーに、ストレージ グループ単位でトランスポート収集キューのデータを格納するための十分な領域がある。
  • 使用するアカウントに Exchange 組織管理者の役割が委任されている。Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

手順

Exchange 管理コンソールを使用してトランスポート収集設定を表示および設定するには、次の操作を行います。

  1. Exchange 2007 SP1 がインストールされている管理ワークステーションから Exchange 管理コンソールを開きます。

  2. [組織の構成] を展開し、[ハブ トランスポート] を選択します。

  3. 結果ウィンドウで、[グローバル設定] タブを選択します。

  4. [トランスポート設定] をダブルクリックします。

  5. [トランスポート収集] で、[ストレージ グループあたりの最大サイズ (MB)] および [最大保存期間 (日)] のテキスト ボックスに適切な値を入力します。

  6. [OK] をクリックし、この変更を保存します。

Exchange 管理シェルを使用してトランスポート収集の現在の設定を確認するには、次の操作を行います。

  • トランスポート収集の現在の設定を表示するには、次のコマンドを実行します。

    Get-TransportConfig
    
    note注 :
    Exchange 組織全体のトランスポート収集設定の一覧を表示する必要があります。

Exchange 管理シェルを使用してトランスポート収集を構成するには、次の操作を行います。

  • 次のコマンドを実行します。

    Set-TransportConfig -MaxDumpsterSizePerStorageGroup <size> -MaxDumpsterTime <timespan>
    

    たとえば、ストレージ グループごとのトランスポート収集の最大サイズを 30 MB、トランスポート収集の期間を 7 日間に構成するには、次のコマンドを実行します。

    Set-TransportConfig -MaxDumpsterSizePerStorageGroup 30MB -MaxDumpsterTime 07.00:00:00
    

詳細情報

コマンドレットの構文およびパラメータの詳細については、「Set-TransportConfig」を参照してください。

CCR のインストールの詳細については、「クラスタ連続レプリケーションのインストール」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。