Trend Micro InterScan の構成 : SkipWildcardSearchInGC レジストリ値が 0 に設定されている

[このトピックの目的は、Exchange Server アナライザ ツールが提起した特定の問題に取り組むことです。解決策を適用する対象は、Exchange Server アナライザ ツールを実行し、その特定の問題が発生しているシステムに限定する必要があります。無料でダウンロードして入手できる Exchange Server アナライザ ツールは、トポロジ内の各サーバーから構成データをリモートで収集し、データを自動的に分析します。生成されるレポートには、構成上の重要な問題点、潜在的な問題点、および製品の各種設定で既定値以外のものが、詳細に記載されます。これらの推奨事項に従うことにより、パフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性、およびアップタイムの向上を達成できます。このツールの詳細、または最新バージョンのダウンロードについては、「Exchange Server ベスト プラクティス アナライザ ツール バージョン 2 のダウンロード」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=34707) を参照してください。]  

トピックの最終更新日: 2009-09-15

Microsoft® Exchange Server アナライザ ツールは Win32_Service Microsoft WMI (Windows® Management Instrumentation) クラスに対してクエリを実行し、Trend Micro InterScan for Microsoft Exchange の InterScan_Action サービスに関する Started キーの値を判断します。値が True の場合は、InterScan_Action サービスが実行されています。値が False の場合は、サービスは実行されていません。

Exchange Server アナライザは次のレジストリ エントリを読み取り、InterScan for Microsoft Exchange が、Active Directory® ディレクトリ サービスに対するワイルドカード文字による検索のために構成されているかどうかも判断します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\TrendMicro\ScanMail for Exchange\CurrentVersion\SkipWildcardSearchInGC

SkipWildcardSearchInGC レジストリ エントリの値が 1 の場合、ワイルドカード検索は無効になっています。SkipWildcardSearchInGC レジストリ エントリの値が 0 の場合は、ワイルドカード検索が有効になっています。

さらに、Exchange Server アナライザは、Active Directory に対してもクエリを実行し、各メールボックス ストアの homeMDBBL 属性に列挙されているエントリの数を判断します。この属性の数は、メールボックス ストア内のメールボックス数を表します。

InterScan_Action サービスが実行されていること、Exchange Server に 100 を超えるメールボックスが含まれていること、および SkipWildcardSearchInGC レジストリ エントリが 0 に設定されていることが検出されると、警告が表示されます。

Trend Micro InterScan for Microsoft Exchange は、Exchange Server 用のウイルス対策機能を提供します。SkipWildcardSearchInGC 値を 1 に設定することにより、InterScan for Microsoft Exchange はワイルドカード文字 (*) を含む名前を解決できなくなります。ワイルドカード文字を含む名前に関してクエリを実行すると、InterScan for Exchange が結果的にディレクトリ全体をチェックすることになるため、Exchange Server コンピュータのパフォーマンスが大幅に低下する場合があります。また、この文書に記載する推奨事項が実行されていない場合は、以下のパフォーマンス カウンタの値が高くなります。

  • MSExchangeIS/Virus Scan Queue Length
  • MSExchangeIS/RPC Requests
  • MSExchangeIS/RPC Averaged Latency

この警告を修正するには

  • SkipWildcardSearchInGC レジストリ値の使用について、Trend Micro (http://us.trendmicro.com/us/home/) に問い合わせます (このサイトは英語の場合があります)。

    note注 :
    Web アドレスは変更される場合があるため、ここで紹介した Web サイトに接続できないことがあります。

電子メールによって送信されるウイルスとワームの影響を受けないように Exchange 環境を強化する方法の詳細については、『Slowing and Stopping E-Mail Transmitted Viruses in an Exchange Environment』(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=47587) を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

Exchange Server でのウイルス対策ソフトウェアの使用に関する詳細については、以下の Microsoft サポート技術情報の文書を参照してください。

Exchange Server で利用できるサードパーティ製のウイルス対策ソフトウェアの一覧については、「Exchange Server 2007 Partners: Antivirus, Antispam」 Web サイト (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=16226) を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。