ストレージ グループとデータベースの管理

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-09-24

このトピックでは、Microsoft Exchange Server 2007 でのストレージ グループとデータベースの管理の基本について説明します。ストレージ グループおよびデータベースの詳細については、「Exchange 2007 のストアについて」を参照してください。

Exchange ストレージ グループは、Exchange データベースおよび関連のシステムおよびトランザクション ログ ファイルの論理コンテナです。

Exchange データベースには、データ、データ定義、インデックス、チェックサム、フラグ、およびユーザー メールボックスまたはパブリック フォルダに関連するその他の情報が保存されます。Exchange データベースは .edb ファイルに保存されます (以前のバージョンの Exchange とは異なり、Exchange 2007 には .stm データベース ファイルはありません)。データベースは ESE (Extensible Storage Engine) テクノロジに基づいています。

note注 :
特別で高度なストレージ グループおよびデータベースの管理方法を使用して、Exchange システムの可能な最大レベルの可用性を実現することができます。高可用性のための管理の詳細については、「高可用性」および「障害回復」を参照してください。

ストレージ グループの管理

ストレージ グループの管理には、新しいストレージ グループの作成、ストレージ グループの構成、既存のストレージ グループの削除、およびストレージ グループのパスの移動が含まれます。

note注 :
ストレージ グループにはデータベースを 5 つまで含めることができますが、各ストレージ グループで 1 つのデータベースを使用することをお勧めします。Exchange 2007 の Standard ライセンスでは、最大 5 個のストレージ グループを作成し、最大 5 個のデータベースをマウントできます。Exchange 2007 の Enterprise ライセンスでは、最大 50 個のストレージ グループを作成し、最大 50 個のデータベースをマウントできます。

新しいストレージ グループの作成

Exchange 管理コンソールの [サーバーの構成] で、[メールボックス] ノードの [ストレージ グループの新規作成] をクリックすると、新しいストレージ グループを作成できます。New-StorageGroup コマンドレットを使用しても、Exchange 管理シェルで新しいストレージ グループを作成できます。新しいストレージ グループを作成する方法の詳細については、「新しいストレージ グループを作成する方法」を参照してください。

ストレージ グループの構成

ストレージ グループ設定の多くを構成するには、Exchange 管理コンソールの [サーバーの構成][メールボックス] ノードで、作業ウィンドウ内のストレージ グループを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。Set-StorageGroup コマンドレットを使用すると、Exchange 管理シェル内のストレージ グループのすべての設定を構成できます。

ストレージ グループの削除

ストレージ グループを削除するには、Exchange 管理コンソールの [サーバーの構成][メールボックス] ノードで、作業ウィンドウ内のストレージ グループを右クリックし、[削除] をクリックします。Exchange 管理シェルで Remove-StorageGroup コマンドレットを使用しても、ストレージ グループを削除することができます。ストレージ グループの削除の詳細については、「ストレージ グループを削除する方法」を参照してください。

ストレージ グループ パスの移動

ストレージ グループ システムとログ ファイルを移動するには、Exchange 管理コンソールの [サーバーの構成][メールボックス] ノードで、作業ウィンドウ内のストレージ グループを右クリックし、[ストレージ グループ パスの移動] をクリックします。Exchange 管理シェルで Move-StorageGroupPath コマンドレットを使用しても、ストレージ グループ ファイルを移動することができます。ストレージ グループの削除の詳細については、「ストレージ グループのパスを移動する方法」を参照してください。

データベースの管理

Exchange 管理コンソールと Exchange 管理シェルの両方を使用して、Exchange メールボックス データベースとパブリック フォルダ データベースのオプションを構成できます。ただし、Exchange 管理シェルを使用すると、Exchange 管理コンソールよりも詳細な情報および設定にアクセスでき、スクリプト機能を利用することができますスクリプトの詳細については、「Exchange 管理シェルを使用したスクリプトの作成」および「Exchange 管理シェルでパブリック フォルダを管理するためのスクリプト」を参照してください。

note注 :
信頼性の理由、また場合によってはパフォーマンス上の理由で、トランザクション ログを含まないディスクにデータベースを配置する必要があります。

データベースの管理には、新しいデータベースの作成、既存のデータベースの削除、データベースのマウント、データベースのマウント解除、およびデータベースのバックアップが含まれます。

データベースの作成

メールボックス データベースまたはパブリック フォルダ データベースをストレージ グループに追加できます。

note注 :
各サーバーには、1 つのパブリック フォルダ データベースのみが存在できます。
note注 :
ローカル連続レプリケーションが有効になっているストレージ グループに追加できるのは、データベース 1 つだけです。信頼性の理由、また場合によってはパフォーマンス上の理由で、トランザクション ログを含まないディスクにデータベースを配置する必要があります。

データベースの削除

データベースのマウント

データベースをマウントするには、Exchange 管理コンソールの [サーバーの構成][メールボックス] ノードで、作業ウィンドウ内のデータベースを右クリックし、[データベースのマウント] をクリックします。Exchange 管理シェルで Mount-Database コマンドレットを使用しても、データベースをマウントすることができます。データベースのマウントの詳細については、「データベースをマウントする方法」を参照してください。

データベースのマウント解除

データベースをマウント解除するには、Exchange 管理コンソールの [サーバーの構成][メールボックス] ノードで、作業ウィンドウ内のデータベースを右クリックし、[マウント解除] をクリックします。Exchange 管理シェルで Mount-Database コマンドレットを使用しても、データベースをマウント解除することができます。データベースのマウント解除の詳細については、「データベースをマウントする方法」を参照してください。

データベースのバックアップ

Exchange 2007 組織内の重要なデータをバックアップすることは、必要な運用タスクです。Microsoft Windows Backup ユーティリティを使用して Exchange 2007 データベースの基本的なバックアップを実行する方法の詳細については、「Exchange データベースの基本的なバックアップを実行する方法」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。