Exchange Server でメモリ使用量を監視する方法
イベント ビューアとパフォーマンス ログと警告を使用して、Exchange Server での仮想メモリの問題を監視することができます。たとえば、仮想メモリの最大空きブロックが 32 MB に減少すると、イベント 9582 が警告イベントとしてアプリケーション ログに表示されます。この警告が表示された場合は、次の機会に Exchange ストア プロセスを再起動する必要があります。最大ブロックが 16 MB に減少すると、イベント 9582 がエラー イベントとして表示されます。このイベントは、サーバーですぐに障害が発生する可能性があり、サーバーを再起動する必要があることを示しています。これらのイベントに対処しないと、突発的なメール配信エラーおよび IMAIL 変換エラーが発生する可能性があります。
パフォーマンス ログと警告では、次の表に示すカウンタを監視する必要があります。
パフォーマンス オブジェクト | パフォーマンス カウンタ | [詳細] |
---|---|---|
MSExchangeIS |
VM Largest Block Size |
正常なサーバーでは、200,000,000 バイト (200 MB) 以上の最大空きブロックがあります。この値が 200 MB より小さくなっている場合は、サーバーを注意深く監視してください。 |
メモリ |
Pool Page Bytes |
/3GB スイッチを使用している場合、バックアップの実行中を除いて、200 MB を超える値は問題があることを示します。バックアップ中、キャッシュ マネージャの各ページはプール ページにコピーされるため、プール ページのサイズが増加します。 |
メモリ |
Pool Nonpaged Bytes |
/3GB スイッチを使用している場合、100 MB を超える値は問題があることを示します。 |
メモリ |
Free System Page Table Entries |
この値が 3,000 を下回っていると、問題を抱えている可能性があります。 |
プロセス |
Private Bytes |
この値が継続して上昇する場合、メモリ リークの可能性があります。 |
手順
アプリケーション イベント ログでイベント 9582 を検索するには、次の操作を行います。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[イベント ビューア] をクリックします。
左側のペインで、[アプリケーション] をクリックします。
[アプリケーション] を右クリックし、[表示] をポイントします。次に、[フィルタ] をクリックします。
[アプリケーションのプロパティ] ダイアログ ボックスで、[イベント ID] ボックスに「9582」と入力し、[OK] をクリックします。アプリケーション イベント ログに 9582 エラーまたは警告イベントがあれば、右側のペインに表示されます。
Exchange Server でメモリに関連するカウンタを監視するには、次の操作を行います。
[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[パフォーマンス] をクリックします。
詳細情報のウィンドウ領域で、自動的に追加されているカウンタをすべて削除します。
Ctrl + I キーを押して、カウンタを挿入します。
[パフォーマンス オブジェクト] ボックスで、監視するパフォーマンス オブジェクトを選択します。たとえば、[Memory] をクリックします。
[一覧からカウンタを選ぶ] ボックスで監視するパフォーマンスカウンタを選択し、[追加] をクリックします。たとえば、[Pool Paged Bytes] をクリックし、[追加] をクリックします。
監視するパフォーマンス オブジェクトおよびカウンタについて、手順 4. ~ 5. を繰り返します。
オブジェクトとカウンタの追加が終了したら、[閉じる] をクリックします。
上の表で説明した内容について、選択したカウンタの値を監視します。