メールが有効なパブリック フォルダに関する情報を取得する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-09-25

メールボックス データベースとパブリック フォルダ データベースを継続して効率的に動作させるために、毎日データベースの動作が少ない時間に保守を実行することをお勧めします。Microsoft Exchange Server 2007 メールボックス サーバーは、ユーザーが指定するスケジュールに基づいてタスクを自動化します。メールボックス データベースまたはパブリック フォルダ データベースの保守スケジュールを設定する方法の詳細については、「データベースの保守スケジュールを設定する方法」を参照してください。

データベース保守プロセスの実行時、以下の保守タスクが実行されます。これらのタスクを、実行される順に一覧に示します。

note注 :
これらの保守タスクは、タスクを完了できるだけの十分な時間がスケジュールにある場合にのみ実行されます。たとえば、データベースの保守を毎朝 2 時間実行するようにスケジュールした場合、2 時間以内に完了できるタスクのみが実行されます。次の日の朝にタスクが実行されるようにスケジュールされている場合、保守タスクは前回終了した時点から開始されます。
  1. メールボックス データベースとパブリック フォルダ データベースのインデックスの削除   オンライン保守時に古いインデックスのテーブルが保守され、各値が現在の時間と比較されます。インデックスの有効期限が切れている場合、インデックスは削除されます。このタスクでは、40 日より古いエントリが削除されます。

  2. 削除標識の保守   削除標識は、一時記憶域に残っている削除済みオブジェクトです。事前に構成された時間が経過すると、オブジェクトは完全に削除されます。各パブリック フォルダには、パブリック フォルダ オブジェクトに対応した、削除済み電子メール メッセージの一覧が保守されています。パブリック フォルダから電子メール メッセージが削除されると、パブリック フォルダ オブジェクトにエントリが作成されます。このフォルダがレプリケートされた場合、変更のエントリには、メッセージ削除操作をレプリケートする必要があることが示されます。パブリック フォルダがレプリケートされない場合、削除標識をクリーンアップする必要があります。

  3. 削除済みアイテム収集機能のクリーンアップ   Microsoft Office Outlook 2007 などのクライアント アプリケーションからメッセージが削除された場合は、そのメッセージが削除されたことを示すフラグが設定されます。既定では、クライアント アプリケーションは、このフラグが設定されたメッセージを表示しません。これらのメッセージを表示するには、クライアント アプリケーションの削除済みアイテム収集機能を使用する必要があります。削除済みアイテム収集機能が有効になっていない場合、削除済みメッセージは、保守サイクル中にこのクリーンアップ プロセスが実行されるときにフォルダから削除されます。削除済みアイテム収集機能が有効になっている場合は、保存期間を超えている削除済みメッセージのみが削除されます。また、このクリーンアップ タスクでは保存期間を超えているフォルダも確認され、同様に削除されます。削除済みアイテムの保存期間を構成する方法の詳細については、「削除済みメールボックスおよび削除済みアイテムの保存期間の構成」を参照してください。

  4. 有効期限を超過したパブリック フォルダの削除   このタスクでは、有効期限を超過したパブリック フォルダとシステム メッセージが削除されます。パブリック フォルダの有効期限を構成する方法の詳細については、「パブリック フォルダの設定を構成する方法」を参照してください。

    note注 :
    パブリック フォルダの有効期限ポリシーは、パブリック フォルダのローカル レプリカにのみ適用されます。有効期限が切れたメッセージは、有効期限切れの状態を他のレプリカにレプリケートしません。そのため、レプリカごとに異なる有効期限ポリシーを設定することが可能です。
  5. 削除標識の有効期限を超過した削除済みパブリック フォルダの削除   このタスクでは、削除済みパブリック フォルダのうち、削除標識の有効期限である 180 日を超過したフォルダが削除されます。

  6. 競合するパブリック フォルダ メッセージのクリーンアップ   複数のユーザーがパブリック フォルダ内の同じメッセージを変更した場合、結果として保存されたメッセージは競合します。これは、パブリック フォルダのレプリカを含む 2 つのメールボックス サーバーで同時に保存が行われた場合に発生します。パブリック フォルダの所有者がこの競合を 180 日の期限内に解決しない場合、このタスクは、最後に保存されたメッセージのバージョンを保持し、その他すべてのバージョンを削除します。

  7. サーバー バージョンの更新   このタスクでは、システム フォルダのレプリカを含むパブリック フォルダ データベースのバージョン情報が必要に応じて更新されます。

  8. Schedule+ Free Busy フォルダと Offline Address Book フォルダの確認   このタスクでは、パブリック フォルダ データベースで、Schedule+ Free Busy フォルダと Offline Address Book フォルダが存在することが確認されます。管理グループおよびオフライン アドレス帳 (OAB) ごとに、関連付けられた Schedule+ Free Busy フォルダと Offline Address Book フォルダを作成および保守する役割を果たすパブリック フォルダ データベースが割り当てられています。このパブリック フォルダ データベースによって、フォルダが存在すること、およびフォルダが重複しないことが保証されます。Active Directory ディレクトリ サービスから OAB が削除されると、関連付けられた OAB パブリック フォルダが約 1 週間後に削除されます。管理グループに関連付けられた Schedule+ Free Busy フォルダが削除されることはありません。

  9. 削除済みメールボックスのクリーンアップ   このタスクでは、Active Directory オブジェクトを含まないメールボックスの有無がメールボックス データベースで確認されます。該当するメールボックスは 30 日後に削除されます。

  10. メッセージ テーブルでの孤立したメッセージの有無の確認   このタスクでは、特定のデータベースのメッセージ テーブルを確認し、参照カウントがゼロであるメッセージを検索します。参照カウントがゼロの場合、データベース内のどのフォルダからもメッセージが参照されていないことを意味します。孤立したメッセージは削除されます。

  11. 信頼できるイベント テーブルのクリーンアップ   メッセージの作成や削除などの個々の論理データベース操作は、信頼できるイベント テーブルに記録されます。この信頼できるイベント テーブルは、管理不能にならないように定期的にクリーンアップすることが重要です。このタスクでは、信頼できるイベント テーブルから 1 週間以上経過したイベントを削除します。信頼できるイベント テーブルは、エッジ トランスポート サーバーなどのサブスクライバに対応して存在し、サブスクライバが実行する必要がある追加の操作があるかどうかを決定します。エッジ トランスポート サーバーのサブスクリプションの詳細については、「エッジ サブスクリプションについて」を参照してください。

先行の保守タスクのいずれかが実行されると、タスクが実行されたデータベースでは、オンラインでの最適化が実行されます。オンラインでの最適化の詳細については、「オンラインでのディスクの最適化を監視する方法」を参照してください。

先行の保守タスクがすべて完了した場合、タスクが実行されたデータベースでは以下のタスクが実行されます。

  • システムによるデータベース スキャンが実行され、未使用ページの値がゼロにリセットされます。
  • システムによるデータベース スキャンが実行され、ページのチェックサムが新しい形式に更新されます。新しい形式には、ページ上のシングル ビット エラーを検出して訂正できるように、エラー訂正コードが含まれています。

詳細情報

パブリック フォルダの詳細については、「パブリック フォルダについて」を参照してください。

Exchange 管理シェルの使用の詳細については、「Exchange 管理シェルの使用」を参照してください。

パブリック フォルダの管理の詳細については、「パブリック フォルダの管理」を参照してください。

データベースの管理の詳細については、「ストレージ グループとデータベースの管理」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。