承認済みドメインの種類を変更する方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2008-04-02
ここでは、Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、現在構成されている承認済みドメインの種類を変更する方法について説明します。
承認済みドメインとは、Microsoft Exchange 組織が電子メールの送受信を行う任意の SMTP (簡易メール転送プロトコル) 名前空間です。承認済みドメインには、Exchange 組織が権限を持つこれらのドメインが含まれます。Exchange 組織は、承認済みドメイン内の受信者に対するメール配信を処理するときの権限を持っています。また、承認済みドメインには、Exchange 組織がメールを受信してから、受信者に配信するために Exchange 組織外部の電子メール サーバーに中継するドメインも含まれます。
開始する前に
承認済みドメインは、Exchange 組織およびエッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータに構成されます。承認済みドメインをハブ トランスポート サーバーの役割でのみ構成し、そのデータをエッジ サブスクリプションを作成してエッジ トランスポート サーバーに読み込むことをお勧めします。EdgeSync サービスが実行されると、承認済みドメインの構成情報が購読済みのエッジ トランスポート サーバーにレプリケートされます。詳細については、「Exchange 組織でのエッジ トランスポート サーバーの購読」を参照してください。
注 : |
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EdgeSync を使用して Exchange 組織を指定したエッジ トランスポート サーバーでは、この手順を実行しないでください。代わりに、ハブ トランスポート サーバーで承認済みドメインを作成します。この変更は、次に同期が行われるときにエッジ トランスポート サーバーにレプリケートされます。 |
次の手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。
- Exchange 組織管理者の役割
エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで以下の手順を実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。
Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
重要 : |
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既定の承認済みドメインとして設定されている承認済みドメインは変更できません。既定の承認済みドメインである承認済みドメインを変更するには、新しい承認済みドメインを作成し、Exchange 管理シェルを使用して、新しく作成した承認済みドメインを既定の承認済みドメインとして設定する必要があります。詳細については、「New-AcceptedDomain」および「Set-AcceptedDomain」を参照してください。 |
手順
Exchange 管理コンソールを使用して承認済みドメインの種類を変更するには、次の操作を行います。
Exchange 管理コンソールを開きます。次の手順のいずれかを実行します。
- エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで承認済みドメインを変更するには、そのコンピュータのコンソール ツリーで [エッジ トランスポート] を選択し、作業ウィンドウで [承認済みドメイン] タブをクリックします。
- ハブ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで承認済みドメインを変更するには、そのコンピュータのコンソール ツリーで [組織の構成] を展開し、[ハブ トランスポート] を選択して、作業ウィンドウで [承認済みドメイン] タブをクリックします。
結果ウィンドウで変更する承認済みドメインを選択し、操作ウィンドウで [プロパティ] をクリックします。
[Accepted Domain のプロパティ] ダイアログ ボックス (Accepted Domain は変更する承認済みドメインの名前) で、このドメインに対して構成するドメインの種類の横にあるオプション ボタンを選択し、[適用] をクリックします。
[OK] をクリックして、[プロパティ] を閉じます。
Exchange 管理シェルを使用して承認済みドメインの種類を変更するには、次の操作を行います。
次のコマンドを実行して Woodgrove Bank の現在の承認済みドメインの種類を上書きし、この承認済みドメインの種類を権限のあるドメインとして設定し、Woodgrove Bank ドメインを既定の承認済みドメインとして構成します。
Set-AcceptedDomain -Identity "Woodgrove Bank" -DomainType Authoritative -MakeDefault $true
構文およびパラメータの詳細については、以下のトピックを参照してください。
詳細情報
承認済みドメインを構成する方法の詳細については、以下のトピックを参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。