サーバー上にあるすべてのメールボックスの MAPI を無効にする方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-08-07

ここでは、メールボックス サーバー上にあるすべてのメールボックスの Messaging Application Programming Interface (MAPI) アクセスを無効にする方法について説明します。この手順を実行するには、レジストリを編集する必要があります。

Caution注意 :
レジストリに対して誤った編集を行うと、重大な問題が発生する可能性があり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる場合があります。 誤ったレジストリ編集に起因する問題は、解決できない場合もあります。 レジストリを編集する前に、重要なデータをバックアップしてください。

サーバーで MAPI を無効にすると、Office Outlook 2003 および Office Outlook 2007 のクライアント コンピュータは次のエラー メッセージを受け取ります。

Microsoft Exchange の管理者は、お使いのバージョンの Outlook の使用をブロックしました。詳細については管理者に問い合わせてください。

レジストリの変更を適用するときに Outlook クライアント コンピュータがサーバーに接続されていると、クライアント コンピュータの接続は直ちに切断され、次のメッセージが返されます。

Microsoft Exchange への接続が切断されました。接続は自動的に復元されます。

開始する前に

この手順を実行するには、使用するアカウントにローカルの Administrators グループのメンバシップが委任されている必要があります。

Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

手順

レジストリ エディタを使用して、サーバー上にあるすべてのメールボックスの MAPI を無効にするには、次の操作を行います。

  1. レジストリ エディタを起動します。

  2. 次のレジストリ サブキーを見つけ、クリックして選択します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\MSExchangeIS\ParametersSystem

  3. [編集] メニューの [新規] をポイントし、[文字列値] をクリックします。

  4. 値を "Disable MAPI Clients" という名前に変更します。

  5. [Disable MAPI Clients] 値をダブルクリックし、[値のデータ][文字列の編集] ボックスに、無効にするバージョンまたはバージョンの範囲を入力します。

    • 特定の MAPI クライアント バージョンを無効にするには、「12.1234.01」と入力します。
    • MAPI クライアント バージョンの範囲を無効にするには、「11.1234.01-12.1234.01」と入力します。
    • 範囲の一方を無制限にして MAPI クライアント バージョンの範囲を無効にするには、「-12.1234.01」または「11.1234.01-」と入力します。
    • MAPI クライアント バージョンの複数のセットを無効にするには、コンマまたはセミコロンで区切って「11.1234.01-11.9999.01;12.1234.01-12.5000.01」のように入力します。
    note注 :
    Microsoft Outlook クライアントの MAPI クライアント バージョンを確認するには、Emsmdb32.dll ファイルのファイル バージョンを表示します。
    important重要 :
    Emsmdb32.dll ファイルのバージョンは、X.0.Y.Z のように表示されます。このバージョンは、レジストリ値には「X.Y.Z」と入力する必要があります。たとえば、Emsmdb32.dll のバージョンが 12.0.4407.1004 の場合は、Disable MAPI Clients レジストリ値に「12.4407.1004」と入力します。
    important重要 :
    サーバー側の Exchange コンポーネントも MAPI を使用してログオンします。一部のコンポーネントは、クライアントのバージョンを Exchange のビルド番号として報告します。このため、Exchange サーバーでは 6.x.x を制限しないでください。
  6. レジストリ エディタを終了します。

note注 :
このレジストリ値は、サーバー上にあるすべてのメールボックスに適用されます。このサーバーにメールボックスを移動した場合は、その移動したメールボックスにもこの設定が適用されます。
  1. (省略可能) レジストリ キーを適用するには、Microsoft Exchange Information Store サービスを再起動します。Microsoft Exchange Information Store サービスを再起動しないと、このサービスが 15 分ごとにレジストリ キーに対してクエリを実行し、変更があれば適用します。レジストリ キーが適用されると、新しくブロックされたバージョンで開かれている接続があれば直ちに切断されます。新しい接続はすべてブロックされます。

詳細情報

個別のメールボックスの MAPI を有効または無効にする方法については、「メールボックス ユーザーの MAPI を有効または無効にする方法」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。