ユーザー メールボックスの言語を変更する方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-03-26

ここでは、Exchange 管理シェルを使用して、ユーザー メールボックスの言語を変更する方法について説明します。

note注 :
Exchange 管理コンソールを使用してユーザー メールボックスの言語を変更することはできません。

Microsoft Exchange Server 2007 では、メールボックスに対して複数の言語を優先順位を付けて指定することができます。Exchange コンポーネントの中には、その言語がサポートされている場合に、メールボックス ユーザーに優先言語で情報を表示するものがあります。たとえば、クォータ メッセージ、配信不能レポート (NDR)、Microsoft Outlook Web Access ユーザー インターフェイス、ユニファイド メッセージング (UM) 音声プロンプトなどのコンポーネントです。

note注 :
以前のバージョンの Exchange では、クォータ メッセージおよび NDR の言語は Exchange サーバーによって決定されるものではありませんでした。代わりに、これらのメッセージの言語は、NDR を表示する際に使用される Outlook クライアント コンピュータの言語設定によって決定されていました。以前のバージョンの Exchange から移行したユーザーがこれらのメッセージを引き続き優先言語で受信できるようにするには、Outlook クライアント コンピュータで構成されている言語設定と一致するように言語を設定します。

メールボックスの言語は、Set-Mailbox コマンドレットの Languages パラメータを使用して設定できます。このパラメータに使用できる値は、言語に関する ISO 639 の 2 文字のカルチャ コード (小文字) と、国や地域に関する ISO 3166 の 2 文字のサブカルチャ コード (大文字) の組み合わせです。カルチャ コードの詳細および使用可能な値の完全な一覧については、MSDN ライブラリの CultureInfo クラスについてのページを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。

開始する前に

次の手順を実行するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。

  • Exchange 受信者管理者の役割

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

手順

Exchange 管理シェルを使用してユーザー メールボックスの言語を変更するには、次の操作を行います。

  • ユーザー Tiina Lassila の言語をフィンランド語に設定するには、次のコマンドを実行します。

    Set-Mailbox -Identity "Tiina Lassila" -Languages "fi-FI"
    

    このコマンドは、メールボックスの既存の言語を上書きします。

  • 既存の言語を上書きせずにユーザー メールボックス Cigdem Akin にトルコ語を追加するには、次のコマンドを実行します。

    $Mailbox = Get-Mailbox -Identity "Cigdem Akin"
    $Mailbox.Languages += "tr-TR"
    Set-Mailbox -Instance $Mailbox
    

構文およびパラメータ情報の詳細については、関連トピック「Set-Mailbox」と「Get-Mailbox」を参照してください。

詳細情報

Exchange 2007 の言語サポートの詳細については、「Exchange 2007 の言語サポート」を参照してください。

Exchange 2007 で利用できるクライアント言語の詳細については、「クライアント アプリケーションの言語サポート」を参照してください。

メールボックスの詳細については、「受信者について」を参照してください。

メールボックスの管理の詳細については、「ユーザーのメールボックスの管理」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。