ボリューム アクティベーション ガイド

付録 B: ボリューム アクティベーションをトラブルシュートする

公開日: 2006年11月30日 | 最終更新日: 2007年7月24日

ボリューム アクティベーションの使用時には、さまざまな問題が発生しますが、よく発生する問題の中には簡単に解決できるものもあります。ここでは、そのような問題をいくつか示し、RFM に戻されたシステムに対処する方法について説明します。

目次

よく発生する問題
RFM を解決する

よく発生する問題

ここでは、ボリューム アクティベーションの使用時によく発生する問題を紹介します。

  • MAK の数が足りない。再アクティベーションが必要なシステムのメンテナンスや、システムの入れ替えを行うことによって、MAK の数が足りなくなる場合があります。この場合、最初に MAK を取得したボリューム ライセンス ポータルを使用するか、電話するか、マイクロソフトのライセンス パートナーに問い合わせて、追加のアクティベーションを要求します。

  • MAK アクティベーションが失敗する。アクティベーションが失敗する原因として最も多いのは、インターネット接続が確立されていないことです。Windows Internet Explorer® を起動して、インターネット接続をテストします。インターネット接続を確立できない場合、または MAK のアクティベーションが依然として失敗する場合は、電話を使用したアクティベーションなど、別の方法を使用します。

  • KMS のカウントが少なすぎる。KMS に接続しているコンピュータの数が 25 台未満の場合、KMS クライアント コンピュータはアクティブ化されず、アクティブ化された KMS クライアントのアクティベーションも失効する可能性があります。-dli オプションを指定して Slmgr.vbs 実行し、KMS ホストの現在のカウントを確認します。MOM Pack にも、KMS のカウントが構成可能なしきい値未満の場合に警告を生成するルールが含まれています。

  • KMS ホストの機能が停止する。インストールした KMS ホストに関する情報を文書化し、アクティブな KMS ホストが誤って環境から削除されないようにします。KMS ホストにアクセスできない場合は、サービス コンピュータがクライアント コンピュータからの要求を受信しているかどうかを確認します (KMS の 12,290 件のイベント ログ エントリを確認します)。また、DNS エントリ、およびクライアントと KMS ホストとの間の接続も確認します。

  • KMS の接続に関する問題が発生する。ネットワーク ルーター、セキュリティが強化された Windows ファイアウォール、およびその他の種類のファイアウォールが原因で、KMS ホスト システムにアクセスできない場合があります。コンピュータのファイアウォールで、KMS ホストがリッスンするポート (既定では TCP ポート 1688) が開かれていることを確認します。

  • KMS ホストのイベント ログがいっぱいになり、古いイベントが上書きされる。通常の動作中、KMS ホストは 12,290 件のイベントを生成します。これらのイベントを管理するには、KMS イベント ログの構成で十分な領域を確保する必要があります。MOM Pack を使用すると、構成可能なスケジュールに基づいて、自動的にこれらのイベントを収集できるため、ログが上書きされる問題は発生しなくなります。

  • プロキシ サーバーを経由したアクティベーションが失敗する。「サポート技術情報」(Microsoft Knowledge Base) の文書番号 921471 「インターネット経由で Windows Vista または Windows Longhorn Server のライセンス認証を行うと認証に失敗する」(http://support.microsoft.com/kb/921471) には、基本認証を使用するように構成されたプロキシ サーバーを経由して、クライアントがアクティベーションを実行しようとしたときに発生する問題の説明が記載されています。これは Microsoft Internet Security and Acceleration (ISA) Server の既定の構成ではありませんが、多くのプロキシ ネットワークにとっては有効な構成です。

    基本認証を使用する必要がある場合は、プロキシの例外一覧に次の URL を入力します。

    • http://go.microsoft.com/*

    • https://sls.microsoft.com/*

    • https://sls.microsoft.com:443

    • http://crl.microsoft.com/pki/crl/products/MicrosoftRootAuthority.crl

    • http://crl.microsoft.com/pki/crl/products/MicrosoftProductSecureCommunications.crl

    • http://crl.microsoft.com/pki/crl/products/MicrosoftProductSecureCommunications.crl

    • http://crl.microsoft.com/pki/crl/products/MicrosoftProductSecureServer.crl

    • http://crl.microsoft.com/pki/crl/products/MicrosoftProductSecureServer.crl

   ボリューム アクティベーションのトラブルシューティングの詳細については、『Windows Vista ボリューム アクティベーション 2.0 ステップ バイ ステップ ガイド』(http://www.microsoft.com/japan/technet/windowsvista/plan/volact1.mspx) を参照してください。

RFM を解決する

KMS のアクティベーション用に構成されたシステムで、最初の 30 日間の猶予期間中に KMS をアクティブ化しなかった場合、またはアクティブ化してから 210 日以内にアクティベーションを更新しなかった場合、そのシステムは RFM に切り替わります。RFM では、ユーザーはシステムにログインできなくなり、アクティベーションに関連する 4 つのオプションが表示されます。また、デスクトップが表示されず、ユーザーは 1 時間後に強制的にログオフされます。システムをアクティブ化した後は、再び完全な機能が提供されます。

RFM から回復する

システムが RFM に切り替わった場合、次のいずれかの操作を実行して、システムを完全な機能が提供される状態に回復させることができます。

  • KMS を使用する。KMS でアクティブ化するコンピュータを、KMS ホストが設置されているネットワークに再接続します。コンピュータは自動的に KMS ホストに接続され、アクティベーションが更新されます。

  • MAK に切り替える。KMS コンピュータを、そのコンピュータが所属しているネットワークに再接続することはできないが、インターネットにはアクセスできる場合、MAK を使用してそのコンピュータを回復させることができます。[RFM] ダイアログ ボックスで、[プロダクト キーの変更] をクリックして、MAK を入力します。コンピュータをインターネットに接続できない場合、電話を使用してアクティベーションを行うこともできます。MAK に切り替えた場合、新たに猶予期間が提供されることはありません。コンピュータは、インターネットまたは電話を使用してアクティブ化されるまで、RFM のままです。また、-ipk オプションを指定して Slmgr.vbs スクリプトを実行することによって、MAK に切り替えることもできます (詳細については、「付録 C: KMS アクティベーション構成」(英語、機械翻訳付き) を参照してください)。

  • コンピュータが猶予期間を過ぎたときに表示される [Windows のライセンス認証] ダイアログ ボックスを使用する。適切なオプションを使用して、新しいプロダクト キーを入力するか、既存のプロダクト キーによるアクティベーションを試みます。システムが KMS クライアント コンピュータではない場合、電話またはモデムを使用してコンピュータをアクティブ化するオプションが提供されます。

    Bb490216.SE_VolmActv04(ja-jp,TechNet.10).gif

    図 4. Windows を今すぐアクティブ化するよう求めるダイアログ ボックス

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アクティベーションの猶予期間をリセットする

  • Sysprep /generalize: /generalize オプションを指定して Sysprep コマンド ライン イメージ準備ツールを実行すると、アクティベーションの猶予期間がリセットされ、再び 30 日間の猶予期間が提供されます。Sysprep を実行すると、システムの状態もリセットされ、コンピュータのイメージを作成したときのクリーンな状態に戻ります。

  • Slmgr.vbs –rearm: -rearm オプションを指定して Slmgr.vbs を実行すると、現在のライセンスの最初のアクティベーションを行ったときの状態に、コンピュータを戻すことができます。このオプションを指定すると、コンピュータのアクティブ化タイマがリセットされ、KMS クライアントの一意のコンピュータ ID (クライアント コンピュータ ID や CMID とも呼ばれます) など、一部のアクティベーション パラメータがリセットされます。 この処理を繰り返すことができる回数には制限があり、配布メディアを作成するときに sysprep /generalize を実行した回数によって変わります。製品版メディアの場合、-rearm を使用できるのは 3 回までです。

       -rearm を使用するには、管理者特権が必要です。

RFM からの回復を標準ユーザーに許可する

通常、[Windows のライセンス認証] などのシステム機能を使用するには、管理者特権が必要です。これらの機能は、Windows Vista のユーザー アカウント制御 (UAC) によって保護されています。管理者は、ユーザーが図 5 のような特別な Web ページから、この機能にアクセスすることを許可できます。Standard User Product Activation Web Page (標準ユーザーによる製品のアクティベーション用 Web ページ) には、新しいキーの適用とアクティブ化に必要なスクリプトを実行するための Microsoft ActiveX® コントロールが含まれています。管理者は、このページをカスタマイズし、%Systemroot%\system32\SLUI フォルダに格納できます。

Bb490216.SE_VolmActv05(ja-jp,TechNet.10).gif

図 5. Standard User Product Activation Web Page の使用

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ユーザーがコンピュータを RFM で起動すると、[Windows のライセンス認証] ダイアログ ボックスが表示され、制限された機能でログインするオプションがユーザーに提供されます。ユーザーは、ログインした後、Standard User Product Activation Web Page にアクセスし、適切なオプションを選択して、クライアントをアクティブ化できます。

Standard User Product Activation Web Page を展開するには

  1. 基準となるコンピュータで、標準ユーザーがアクセスできるフォルダ (%systemroot%\system32\SLUI など) に Web ページ (oductactivation.htm と windowsvista.png) を設定します。

       これらのファイルは、ImageX コントロールを使用して、既存のイメージに挿入することもできます。

    1. Web ページをカスタマイズして、電話番号や問い合わせ情報などのサポート情報を追加します。

    2. pid.txt というファイルに、管理者が指定したプロダクト キーを設定することもできます。 この Web ページは、%systemroot%\system32\SLUI フォルダにある pid.txt ファイルを使用するように設計されています。プロダクト キーの形式は、Windows Vista で使用される、5 つの 5 桁の数字のグループで構成された形式 (XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX) です。

       Standard User Product Activation Web Page (StandardUserProductActivation.zip) は、補足資料が格納されている、C:\Program Files\BDD 2007\Documentation\Job Aids フォルダにあります。また、http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=75674 からダウンロードできる、Windows Vista Volume Activation 2.0 Technical Guidance (英語) にも含まれています。

  2. 次のいずれかの方法を使用して、この Web ページを Internet Explorer のお気に入りとしてユーザーに展開します。

    1. 基準となるイメージの一部としてインストールします。

    2. Microsoft Internet Explorer 管理者キット (IEAK) を使用します。

    3. Active Directory 環境でグループ ポリシーを使用します。

    4. 無人セットアップ ファイルで Microsoft-Windows-IE-InternetExplorer コンポーネントの FavoritesList オプションを構成します。

コミュニティの追加

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