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組織の IP アドレスが他の Exchange 2007 組織によってブロックされている場合の対応

 

適用先: Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-05-30

ここでは、組織の送信側サーバーの IP アドレスが他の Microsoft Exchange Server 2007 組織によってブロックされている場合のトラブルシューティング方法について説明します。

この問題は、以下の条件のいずれか、または両方が当てはまる場合に発生することがあります。

  • インターネットに直接接続されている送信側サーバーの IP アドレスが、IP 禁止一覧プロバイダ サービスに追加されている。IP 禁止一覧プロバイダ サービスは、過去にスパムの送信元であった IP アドレスの一覧をまとめます。さらに、IP 禁止一覧プロバイダの中には、SMTP (簡易メール転送プロトコル) が第三者中継を許可するように構成されている IP アドレスの一覧を提供するものもあります。また、ダイヤルアップ アクセスをサポートする IP アドレスの一覧を提供する IP 禁止一覧プロバイダ サービスもあります。
  • 相手側の組織で送信者評価処理が有効になっているため、その組織の IP 禁止一覧に送信側サーバーの IP アドレスが追加されている。送信者評価は、エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで有効にされるスパム対策機能です。送信者の多くの特性に従ってメッセージをブロックします。送信者評価では、送信者に関して保持されたデータを使用して、受信メッセージに対して行う処理を決定します。電子メールのトラフィック パターンとコンテンツがスパムのように見える場合、送信者評価処理によって送信側サーバーの IP アドレスが組織の一時的な IP 禁止一覧に追加されることがよくあります。

送信側サーバーの IP アドレスが IP 禁止一覧に含まれているために他の Exchange 2007 組織へメールを送信できない場合は、以下のいずれかの対策を行います。

  • IP 禁止一覧プロバイダ サービスに連絡し、送信側サーバーの IP アドレスを一覧から削除するように依頼します。
  • 受信側の Exchange 2007 組織に連絡し、送信側サーバーの IP アドレスを組織の IP 許可一覧に追加するよう依頼します。この操作を行うと、送信側サーバーから発信された電子メール メッセージについて、スパム対策フィルタが省略されることが保証されます。ただし、この操作には、送信側の組織から送信された電子メールに、スパム、マルウェア、または不適切なコンテンツが含まれていないことを、受信側の管理者が信頼する必要があります。
  • 送信 SMTP コマンドが準拠していることを、特に HELO/EHLO コマンドについて確認します。
  • 送信側の SMTP サーバーが、誤ってオープン プロキシとして構成されていないことを確認します。

詳細情報

詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。