EMC PowerPath Version Mismatch Between Cluster Nodes

[このトピックの目的は、Exchange Server アナライザ ツールが提起した特定の問題に取り組むことです。解決策を適用する対象は、Exchange Server アナライザ ツールを実行し、その特定の問題が発生しているシステムに限定する必要があります。無料でダウンロードして入手できる Exchange Server アナライザ ツールは、トポロジ内の各サーバーから構成データをリモートで収集し、データを自動的に分析します。生成されるレポートには、構成上の重要な問題点、潜在的な問題点、および製品の各種設定で既定値以外のものが、詳細に記載されます。これらの推奨事項に従うことにより、パフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性、およびアップタイムの向上を達成できます。このツールの詳細、または最新バージョンのダウンロードについては、「Exchange Server ベスト プラクティス アナライザ ツール バージョン 2 のダウンロード」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=34707) を参照してください。]  

トピックの最終更新日: 2007-07-25

Microsoft Exchange アナライザ ツールは、次のレジストリ エントリを読み取り、クラスタ内の各ノードにインストールされている EMC PowerPath のバージョンを判断します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\EMC\PowerPath\Version

Exchange クラスタ内の 2 番目以降のノードの Version の値が最初のノードの Version の値と異なることが検出されると、エラーが表示されます。

このエラーは、この Exchange クラスタ内の各ノードで、同じレベルの EMC PowerPath ドライバが実行されていないことを示しています。ベスト プラクティスとして、Exchange クラスタ内のすべてのノードで同じレベルの EMC PowerPath ドライバを実行することをお勧めします。

EMC PowerPath は、マルチパス入出力 (MPIO) ソフトウェアです。マルチパス機能を使用すると、外部記憶装置へのアクセスに 1 台のホストで最大 32 個のパスを使用でき、フェールオーバーや負荷分散の機能が向上するため、高可用性データ アクセスが可能になります。マルチパスはオペレーティング システムの機能ではありませんが、MPIO Driver Development Kit (DDK) を通してサポートされています。このキットはストレージ ベンダにとって、相互運用可能なマルチパス ソリューションを構築するための手段となっています。

MPIO ソフトウェアが実行されていると、Microsoft Windows は 1 つのドライブだけを検出しますが、MPIO ソフトウェアがさまざまな記憶装置への複数の接続を管理します。MPIO ドライバがクラスタのノード間で一致しない場合、クラスタ フェールオーバーの問題が発生する可能性があります。

この問題を解決するには、すべてのノードを同じ EMC PowerPath ドライバのバージョンにアップグレードする必要があります。

詳細情報

Windows でのさまざまな記憶域テクノロジの展開の詳細については、SAN と Windows ストレージ機能の使用についてのページ (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=33626) を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。