Outlook および Entourage でアイテムを多く含むフォルダを使用すると起こるパフォーマンスの低下

 

適用先: Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-10-26

ここでは、Microsoft Exchange Server 2007、Exchange Server 2003、または Exchange 2000 Server を実行しているサーバー上で Microsoft Office Outlook および Microsoft Entourage for Mac を使用するときに、アイテムを多く含むフォルダを操作するとパフォーマンスが低下するという問題の診断および解決に役立つ情報について説明します。この問題が起こると、Outlook および Entourage では、次のいずれかのメッセージが表示されます。

  • Microsoft Exchange Server からデータを要求しています
  • Outlook  は、Microsoft Exchange Server ExchangeServerName からデータを取得しています
  • Entourage - 応答がありません

この問題は、Outlook または Entourage でアイテムを多く含むフォルダのアイテムを操作すると起こります。Outlook では、フォルダの内容を取得するために Exchange サーバーでいくつかの操作を実行する必要があります。Entourage では、Exchange サーバーの内容を取得したり、同期したりする必要があります。したがって、フォルダ内にアイテムが多数ある場合、Outlook 要求に応答するには追加の処理が必要です。この問題は、Outlook または Entourage で、ユーザーが別の Exchange ユーザーの予定表フォルダまたは連絡先フォルダを表示した場合にも起こる可能性があります。

1 つのフォルダ内、特に使用頻度の高いフォルダ内のアイテムの数を慎重に管理することによって、Outlook または Entourage のパフォーマンスが低下しないようにすることができます。これに該当するフォルダとしては、受信トレイ、予定表、仕事、送信済みアイテムの各フォルダのほかに、Outlook ユーザーまたは Entourage ユーザーが Exchange 環境で使用する、使用頻度の高いフォルダが挙げられます。アイテム管理は、多くのユーザーや代理人がアクセスする予定表、または会議出席依頼の使用頻度が高い環境では特に重要です。

フォルダ内の推奨されるアイテム数は、いくつかの要素によって異なります。これらの要素としては、サーバーへのクライアントの近さ、記憶域インフラストラクチャ、ハード ディスク上の負荷、ユーザー数、制限付きビューの数などが挙げられます。

フォルダ内のアイテム数は、Exchange 環境の容量に応じて、3,000 ~ 5,000 の範囲を維持することをお勧めします。また、最上位のフォルダを作成したり、受信トレイ フォルダや送信済みアイテム フォルダの下にサブフォルダを作成したりすることもできます。この場合、各フォルダ内のアイテム数が 5,000 を超えない限り、インデックス作成に関連するコストが大幅に削減されます。次の一覧は、フォルダ内のアイテム数の管理に役立つ方法を示しています。

  • フォルダ内のアイテム数を推奨される値に維持するために、フォルダ階層を使用します。
  • メールボックス マネージャ ポリシーを使用します。
  • クライアントベースのアーカイブ ソリューションを使用します。
  • サーバーベースのアーカイブ ソリューションを使用します。
  • メールボックスのサイズ制限を使用します。

詳細情報

推奨されるプロセッサ構成の詳細については、「プロセッサ構成の計画」を参照してください。推奨されるメモリ構成の詳細については、「メモリの構成の計画」を参照してください。推奨されるストレージ構成の詳細については、「ディスク記憶域の計画」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。