Point
SQL Server 空間データの Point は、1 つの場所を表す 0 次元のオブジェクトです。Point には、Z (昇格) 値と M (メジャー) 値が含まれる場合もあります。
geography データ型
geography データ型の Point 型は、Lat が緯度、Long が経度を表している 1 つの場所を表します。 緯度と経度の値は度数で測定されます。 緯度の値は、常に [-90, 90] の範囲内になります。この範囲外の値が入力されると、例外がスローされます。 経度の値は、常に (-180, 180] の範囲内になります。この範囲外の入力値は、この範囲に収まるように調整されます。 たとえば、経度の値として 190 を入力した場合は、値 -170 に調整されます。 SRID は、返される geography インスタンスの空間参照 ID を表します。
geometry データ型
geometry データ型の Point 型は、X が生成される Point の X 座標、Y が生成される Point の Y 座標を表している 1 つの場所を表します。 SRID は、返される geometry インスタンスの空間参照 ID を表します。
使用例
次の例では、点 (3, 4) を表す geometry Point インスタンスを作成します。このインスタンスの SRID は 0 です。
DECLARE @g geometry;
SET @g = geometry::STGeomFromText('POINT (3 4)', 0);
次の例では、SRID が 0 (既定)、Z (昇格) 値が 7、M (メジャー) 値が 2.5 の、点 (3, 4) を表す geometry Point インスタンスを作成します。
DECLARE @g geometry;
SET @g = geometry::Parse('POINT(3 4 7 2.5)');
最後の例では、geometry Point インスタンスの X、Y、Z、および M の値を返します。
SELECT @g.STX;
SELECT @g.STY;
SELECT @g.Z;
SELECT @g.M;
Z と M の値は、次の例のように明示的に NULL として指定することもできます。
DECLARE @g geometry;
SET @g = geometry::Parse('POINT(3 4 NULL NULL)');