ツールボックスIT プロフェッショナル向けの新製品

Greg Steen

SQL Server データベースを移動する

xSQL Bundle Professional Edition

www.xsqlsoftware.com

運用サポート、アプリケーション開発、品質保証テスト、または構成管理を担当しているかどうかにかかわらず、あなたが IT プロフェッショナルならば (TechNet Magazine を読んでいるということは、そうだと思いますが)、SQL Server™ データベースの移動は生活の一部になっていることでしょう**。データとデータ スキーマを移動する場合は、不整合が生じないように十分注意する必要があります。そのためには、スキーマやデータを比較して同期するための優れたツール セットが必要です。

最近私が使用したツールは、xSQL Software が提供している xSQL Bundle です。このバンドルは、xSQL Object、xSQL Data Compare、およびそれらに関連するコマンドライン ユーティリティで構成されています。

xSQL Object では、データベース スキーマを比較して同期できます。データベース間で比較するオブジェクトの型やインスタンスについて、多数の比較オプションが用意されています。また、バージョン履歴を保持するのに便利なスキーマ スナップショットを作成することもできます。この機能を使用すると、前のスキーマの状態に簡単にロールバックできます。さらに、xSQL Object でスキーマ スクリプトを生成して、

データベース スキーマを転送したりパッケージ化したりできます。

xSQL Data Compare では、2 つの SQL Server データベースに格納されているデータを比較して同期できます。また、2 つのデータベースの内容全体を比較するか、または比較するテーブル セットを選択することもできます。テーブルが完全に一致しない場合は、カスタム テーブル マッピングを定義して、テーブル内のデータを確実に同一にすることができます。大量のデータを同期する場合は、アプリケーションが一括挿入モードに切り替わり、同期プロセスにかかる時間が短縮されます。

xSQL Data Compare でも xSQL Object でも、ワークスペースを保存できるため、比較環境をいつも作成し直す必要がありません。両方のアプリケーションの同期は、トランザクション処理であるため、確実にすべての操作が正しくコミットされるか、または全体がロールバックされます。また、バンドル内のすべてのアプリケーションで SQL Server 2000 と SQL Server 2005 のデータベース インスタンスがサポートされているため、これらのバージョン間で関連するデータやオブジェクトを比較して同期できます。

おそらく、xSQL Bundle のさらに強力な機能は、2 つのコマンドライン ユーティリティでしょう。実際、これらのユーティリティでは、任意のビルド、プロセス、監視、または自動タスク スケジューラから比較と同期を実行できます。私の考えでは、冗長なタスクを自動化すると、必ず仕事が楽になり、生産性が向上します。コマンドライン ユーティリティは、メイン アプリケーション UI から構成ウィザードを使用して作成できる XML 構成ファイルを読み込みます。また、各ユーティリティには、多数のテキストファイルのログ記録オプションが用意されているため、自動実行中に何が行われているかを追跡できます。

価格 : xSQL Bundle Professional Edition、1 ユーザー ライセンス 499 ドル~

xSQL Data Compare では、2 つの SQL Server データベースのデータを同期できる

xSQL Data Compare では、2 つの SQL Server データベースのデータを同期できる  (画像を拡大するには、ここをクリックします)

セキュリティが強化された通信を有効にする

WinSSHD

www.bitvise.com

組織のセキュリティを強化する方法をお探しの方は、Secure Shell Handling 2 (SSH2) や Secure FTP (SFTP) をご検討中かもしれません。簡単に言えば、SSH2 トンネリングを使用すると、リモート コンピュータ上のサービスに安全に接続できます。また、ファイアウォール上で開く、アプリケーションに直接関連付けられた使用可能なリスニング ポートの数を減らすことで、ハッカーに攻撃されるリスクを抑えることができます。SFTP は標準の FTP サーバーに代わるもので、SSH2 を使用してデータとコマンドを保護します。

これらのプロトコルに関心をお持ちの場合は、Bitvise が提供している WinSSHD を検討することをお勧めします。WinSSHD は、Windows 専用に設計された SSH2 サーバーです。

インストールは簡単です。わかりやすいコントロール パネルで WinSSHD サービスを管理できます。このコントロール パネルには、基本的な起動と終了の機能から、Windows® イベント ログのカスタマイズされたビュー (WinSSHD イベントのフィルタ処理が可能) に至るまで、あらゆる機能が用意されています。コンとロール パネルから設定パネルを開いて、セットアップの詳細を構成することもできます。設定パネルでは、インターフェイスとポートのバインドの設定、ログ構成の調整、有効にする SSH セッションの暗号化方法の指定、セッション タイムアウトの構成、認証方法の選択、プロキシ構成の指定、インスタンスへのアクセス権の制御などを行えます。構成のインポートとエクスポートも可能です。

アクセス制御の設定では、IP ルール (サブネット制御のマスキング サポートあり) や DNS 名ルール (IP ルールの後で処理される) でアクセスを制限できます。

WinSSHD では、仮想化がサポートされていますが、これは SFTP 実装としては画期的です。つまり、1 つの Windows アカウントに何千もの仮想ユーザーを割り当てて、アカウントとセキュリティの詳細を簡略化することができます。認証およびアクセス制御に Windows グループを使用することもできます。したがって、ユーザーごとにポリシーを定義する必要がありません。

Kerberos 5 および NTLM 認証がサポートされているため、WinSSHD を 1 つのサインオン環境に統合することができます。統合するには、Tunnelier などの GSSAPI 対応の SSH クライアントが必要です。Tunnelier は、Bitvise が提供する、優れた関連製品です。お察しのとおり、Tunnelier は WinSSHD サーバーと完全な互換性があります。WinSSHD サーバーをリモートで構成するために使用することもできます。

ミッション クリティカルな SFTP または SSH2 サーバー環境では、WinSSHD をクラスタ化して、高可用性を実現できます。クラスタ化は非常に簡単ですが、サポートが必要な場合は、この会社の Web サイトを参照してください。クラスタ化、ポート転送、リモート デスクトップのトンネリングなどに関する情報や構成ガイドがあります。

価格 : 99.95 ドル

WinSSHD では、SSH セッションの暗号化方法を指定できる

WinSSHD では、SSH セッションの暗号化方法を指定できる  (画像を拡大するには、ここをクリックします)

USB アクティビティを監視する

USB Monitor Professional

www.hhdsoftware.com

これは、あらゆるユーザーに適した製品です。あなたは USB デバイスのドライバを作成したり変更したりするのが好きな DIY ソフトウェアの愛好家でしょうか。それとも、USB デバイスを実際に開発するハードウェア エンジニアでしょうか。あるいは、アクティビティがどうしてこんなに発生しているのか不思議に思って USB デバイスのアクティビティ ライトをただ見つめてしまったことがあるでしょうか。いずれの場合でも、HHD Software が提供する USB Monitor Professional が役に立ちます。このユーティリティでは、USB デバイスと Windows ベースのシステムの間で USB ホスト コントローラ経由で転送されるデータを記録、表示、および分析できます。

UI は多少複雑ですが、慣れれば管理対象の USB デバイスの入出力データに関する大量の情報を収集できます。既定では、USB デバイスに渡されるほとんどのコマンドとコマンド セットが記録されます。デバイスによっては (特に大容量記憶装置では)、この処理が非常に冗長になることがあります。さいわいなことに、大容量記憶装置について記録するデータをカスタマイズできます。

セッションを記録すると、データをさまざまな方法で分析できます。大容量記憶装置の場合は、[Mass Storage View] (大容量記憶装置ビュー) が表示されます。統計やデバイス スループットに関する線形グラフ、生パケットと制御リクエストのビュー、データ パケット デコーダ ビュー、HID 専用のビュー、および静止画像ビュー (適用されるデバイスの USB Still Image プロトコルをデコード) のオプションもあります。

アプリケーションによって記録されるデータ量の点から、USB 記録セッションの実行を長時間続けるのは好ましくありません。ただし、アクティブな記録セッションで使用できるディスク領域の最大容量を制限したり、記録されたデータを圧縮して必要なディスク領域を少なくすることもできます。

価格 : 標準ライセンス 175.99 ドル~

USB Monitor Professional は USB デバイスに渡されるコマンドを記録する

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仮想メディアを管理する

Virtual CloneDrive

www.elby.ch/fun/software

物理メディアの取り扱いは非常に面倒になる場合があります。私は Windows Vista に切り替えて Microsoft 仮想 CD-ROM コントロール パネルとの直接的な互換性がなくなったので、CD-ROM と DVD-ROM のイメージをマウントできる他の方法を探していました (ところで、Windows XP の Microsoft® 仮想 CD-ROM コントロール パネルに関心のある方は、go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=94801 からダウンロードできます)。

もちろん、仮想 CD-ROM コントロール パネルは Windows Vista でも実行できます。問題は、常に管理者として実行する必要があるため、管理者コンテキスト、つまり [管理者として実行] を使用して開いたコマンド プロンプトでしかマウントされたドライブを表示できないということです。ユーザーの Windows エクスプローラでは表示できません。その結果、ツールが必要なときに動作しないだけでなく、アプリケーションを安全性の低い環境で実行する必要があるのです。

私が見つけたツールは、Windows Vista のユーザー コンテキストで動作します。

それは、Elaborate Bytes が提供する Virtual CloneDrive

です。このアプリケーションは、GUI 管理アプリケーションとして、またデバイス マネージャで確認できる

ストレージ コントローラとしてインストールされます。インストール後には、3 つの基本設定を行います。1 つ目の設定では、

使用する仮想ドライブの数を指定できます。同時に 8 ドライブまで使用できます。2 つ目は私のお気に入りのオプションで、[Virtual Sheep] (仮想羊) 設定を指定するかどうかを選択できます。この設定を指定すると、標準の CD/DVD ドライブ アイコンが怒った顔の羊に置き換わります。そのため、ISO ドライブとシステム上の実際の物理ドライブを区別できます。3 つ目の設定では、その仮想ドライブに前回割り当てたイメージを起動時に自動マウントするかどうかを選択できます。

Virtual CloneDrive では、ISO ファイル以外に、.ccd、.dvd、.img、.udf、および .bin ファイルもマウントしたり読み取ったりできます。また、Virtual CloneDrive は Windows エクスプローラに統合されるため、イメージのマウントやマウント解除をすばやく実行できます。Virtual CloneDrive の最も優れた点の 1 つは、無料であるということです。Windows Vista® に移行して、ISO ファイル管理の新しいソリューションをお探しの場合は、このツールを試してみてください。

価格 : 無償

Virtual CloneDrive の怒った顔の羊

Virtual CloneDrive の怒った顔の羊  

ブック レビュー

SharePoint Products and Technologies Administrator's Pocket Consultant

microsoft.com/MSPress/books/10623.aspx

今日のオフィスはペーパーレス化されているとは言えませんが、電子化されたドキュメントを扱う機会は確実に増えています。これらのドキュメントの管理と共有は、ますます大きな問題になっていますが、その解決策として、多くの企業は Microsoft SharePoint®Services および SharePoint Server を検討しています。その際には、Ben Curry 著『Microsoft SharePoint Products and Technologies Administrator's Pocket Consultant』が役立ちます。SharePoint を単に検討しているだけか、計画段階に深くかかわっているか、または既に SharePoint インフラストラクチャを導入していても、管理機能と日常タスクに関するこのリファレンスは必携の書です。

管理者用ポケット コンサルタント シリーズをご存知の方は、このガイドが身近に感じられると思います。内容のレベルと構成の点では、他の管理者用ポケット コンサルタントと同等です。『Microsoft SharePoint Products and Technologies Administrator's Pocket Consultant』では、Windows SharePoint Services 3.0、SharePoint Server 2007 Standard、および SharePoint Server 2007 Enterprise Edition が扱われています。この書籍は次の 4 つのセクションから構成されています。

最初のセクション「SharePoint Products and Technologies Fundamentals」(SharePoint 製品とテクノロジの基本) では、SharePoint Server 製品のコンポーネント、バージョン、要件、およびインストールの概要を示しています。Windows SharePoint Services 3.0 と SharePoint Server の Standard バージョンおよび Enterprise バージョンの違いについても説明しています。このセクションの説明に従って 3 つの各製品をインストールできます。インストール中に作成される SQL Server データベースと IIS Web サイトに関する詳しい説明もあります。

次のセクション「SharePoint Core Administration」(SharePoint コア管理) では、サーバーの全体管理の UI について説明し、新しいサイト コレクションとサイトの作成方法、Web パーツのインポート、使用、および編集方法、インストールのグループと電子メール設定の構成方法に関する参考情報を示しています。さまざまなワークフロー機能の管理方法や、ワークフローの監視方法に関する説明もあります。

3 番目のセクション「Working with SharePoint Server 2007」(SharePoint Server 2007 の操作) では、SharePoint Server の Standard バージョンおよび Enterprise バージョン固有の機能について詳しく説明しています。エンタープライズ コンテンツ管理の構成方法、SharePoint ポータルの作成および構成方法、検索とインデック作成の設定方法、Excel®Calculation Services の構成方法などに関するトピックがあります。Excel Calculation Services のセクションでは、マルチサーバー環境でサービスを構成して、パフォーマンスと可用性を向上させる方法についても説明されています。

4 番目のセクションでは、SharePoint Server 2007 をサーバー ファームに拡張する方法や、実装で使用できるさまざまな構成を示して、SharePoint Server 実装の運用面について詳しく説明しています。最後に、バックアップと復元操作の基本、パフォーマンスの分析方法、およびサイトの管理や改善に役立つ SharePoint Server のログ機能を使用する方法を示しています。

この書籍は、タイトルからは管理者が毎日使うリファレンスという印象を受けますが、計画段階にいる人や SharePoint にただ興味を持っている人も、この書籍を読めば SharePoint をすばやく理解できると思います。この書籍の構成は次のとおりです。まず、さまざまな SharePoint テクノロジと実行可能な操作に関する基本情報を示し、Excel Calculation Services の構成やサーバー ファームへの拡張など、徐々に複雑なトピックに進みます。このような構成になっているため、SharePoint 初心者にとって役立つリファレンスであり、知識を深めた人にとっても引き続き役立つリファレンスになるでしょう。

価格 : 29.99 ドル

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Greg Steen は技術プロフェッショナルであり、企業家でもあります。また、新製品のファンとも言えます。より簡単な操作、開発に役立つ IT プロフェッショナルのためのツールと方法を日夜追い求めています。

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