ツールボックスIT プロフェッショナル向けの新製品
Greg Steen
ネットワークを監視する
Alchemy Eye
alchemy-lab.com (英語)
単一障害点のない完全なインフラストラクチャとアプリケーション スタックを持つことを除いて、関心対象を保護する最善の方法の 1 つは、問題点を他の誰かが認識する前に知ることです。つまり、堅牢で完全な機能を備えたネットワーク監視ユーティリティを用意すればよいのです。サービスの 1 つが停止したときに、問題にすばやく対応して問題の修復を開始できるようにしたいのです。そうしないと、ボスが大量に送られてくる怒りのメールと共にオフィスのドアを突き破ってしまいます (大量のメールを印刷することになるので、印刷したメールでオフィスがふくれあがることになります)。
Alchemy Labs では、Alchemy Eye という拡張可能なサービス監視アプリケーションを提供しています。このアプリケーションは、ユーザーが知る前に知っておくと役立ちます。新しいサービス モニタを追加するのは簡単なプロセスであり、以前作成したモニタを何度かクリックするだけで複製できます。アプリケーションはサーバー上の各サービスを呼び出しますが、複数の IP とサービスを同じコンピュータ上で監視するには、複数のアプリケーション "サーバー" を作成する必要があります。
Alchemy Eye は堅牢なネットワーク監視ユーティリティです(画像を拡大するには、ここをクリックします)
Alchemy Eye には、監視対象の各サービス用に多くの通知メカニズムが用意されています。サービスが停止したときや再びオンラインになったときに、警告するよう選択できます。また、電子メール、ページ/SMS、ICQ、または MSN® Messenger を使用して通知を送信することもできます。さらに、監視対象のサービスが停止したときに実行可能ファイルを実行する、イベント ログにエントリを作成する、音を鳴らす、ODBC 接続経由で SQL クエリを実行する、VBScript または JavaScript を実行するといったオプションの一部またはすべてを行えます。これらのオプションで満足できない場合は、通知プラグインを追加購入できます。最終的に、現状のままではプログラムがニーズを満たしていない場合や、Web サイトで購入できるプラグインが適していない場合は、企業は追加料金を払ってカスタム プラグインを作成することになります。
私が特に気に入っている機能の 1 つは、各サービスのメンテナンス期間を追加する機能です。メンテナンス期間中はサーバー リソースの監視が停止されるので、予定されたダウンタイムなのに誤って警告されるのを防ぐことができます。また、イベントがトリガされたときに、Windows® サービスの再起動を試行することもできます。ただし、アプリケーションを再起動する特権を持つアカウントでリモート RPC の呼び出しと実行を行う必要があります (このことは、インフラストラクチャによっては選択肢に含まれない場合があります)。
監視するサービスが大量にある場合、サービス グループをフォルダにまとめて、いくらか簡単にサービスの一覧を管理できます。稼動状況レポートをボスに提出する必要がある場合に備えて、アプリケーションには一連の HTML レポートも用意されています。サービスの可用性、イベント ログの統計、エラーの種類、障害の数についてのレポートを生成できます。
価格 : 299 ドル (1 ライセンスごと)
サイトの構造をマップする
PowerMapper Professional 4.0
www.powermapper.com/pro.htm (英語)
サイト マップの作成とリンク チェックは、すべての Internet エンジニアの作業一覧に含まれているようです。Electrum Multimedia Ltd. 社の PowerMapper Professional 4.0 では、サイトの登録 (無効なリンクのチェック) を行う簡単な方法が用意されていて、サイトの構造について見栄えの良い視覚的なレポートが生成されます。
作成したマップは、ニーズに合ったマップ スタイルを選択することによってカスタマイズできます。アプリケーションには組み込みのマップ スタイルが 7 個提供されています。それらのスタイルには、Page Cloud (ページの大群)、Tree View (ツリービュー)、Table of Contents (目次) などがあります。作成したマップはクリックできるので、サイト マップの中を自由に移動できます。大規模なサイトでは、複数ページの印刷機能によってプレゼンテーションや情報アーキテクチャ ミーティング用の大きな形式のビューを印刷する機能が提供されます。
PowerMapper はサイトを登録する簡単な方法を提供します(画像を拡大するには、ここをクリックします)
PowerMapper Professional 4.0 のもう 1 つのすばらしい機能は、Microsoft® Excel® や Google のサイトマップ形式など、サード パーティの形式にエクスポートできる機能です。
価格 : 349 ドル
書籍の紹介
Microsoft Windows Scripting Self-Paced Learning Guide (英語)
成功する IT 運用環境にとって、処理の自動化は主要な要素です。これがなければ、IT プロフェッショナルは毎日繰り返し行う必要のある運用タスクで身動きが取れなくなり、問題の先回りをすることができません。また、私の経験から言うと、IT 運用スタッフが本当に先を見越していると、従業員には幸せが訪れます。
その意味では、VBScript と共に Microsoft Windows スクリプト ホストを使用することによって、強力でカスタマイズ可能な自動化ツールが提供されます。また、Ed Wilson 著の『Microsoft Windows Scripting Self-Paced Learning Guide』 (2004 年、Microsoft Press® 出版) には、日常の繰り返しの運用タスクから抜け出す方法が示されています。**
この書籍は運用の観点から記述されているので、開発者でない方でも心配無用です。たとえば、第 2 章「Getting in the Loop」には、プログラムで変数を宣言する方法、ファイル システムやレジストリにアクセスする方法、for ループや while ループを使用する方法などが記載されています。
構文をマスターした後、システム管理者の話に移り、ファイルやディレクトリの操作を行うための FileSystemObject の使用法をマスターする方法が説明されています。これは、システム ログや Web ログのアーカイブを自動化するのに最適です。
次に、Windows Management Interface (WMI) の機能と、Windows スクリプト ホストと VBScript を使用してデータを収集および操作する方法が紹介されています。VBScript を Windows タスク スケジューラと共に使用して、WMI にクエリすることによってテストされるディスクのしきい値に基づいて操作を実行できます。
第 3 部では、Active Directory サービス インターフェイス (ADSI) の話に入ります。Active Directory に接続して、ユーザー一覧のインポートやパスワードの変更、また、ユーザーの OU メンバシップに基づいたドライバのマップなどのタスクを実行する方法について説明されています。また、レジストリの操作方法や、レジストリ キーの作成、変更、削除方法も説明されています。
最後の部では、VBScript を使用して IIS 6.0 を管理する方法 (Web サイトや仮想ディレクトリの作成のような繰り返し発生するタスクを自動化する方法) のほか、Exchange Server 2003 に接続して作業し、キューの状態を確認する方法が紹介されています。
全体として見ると、この書籍は運用 IT プロフェッショナルの本棚に置いておく価値があります。
価格 : 44.99 ドル
優れたテキスト エディタを使用する
TextPad
IT プロフェッショナルには、ファイルの内容を正確に表示し、高速で優れた編集ツールを提供し、あらゆる種類の文字セットをサポートしているすばらしいエディタが絶対に必要です。そこで紹介するのが Helios Software Solutions 社の TextPad です。TextPad には必要なすべての機能が備わっています。また、これまでに試した他のエディタとは異なり、大量のファイルを開いて編集でき、コンピュータやアプリケーションの処理が停止することはありません。このアプリケーションは、実行しているコンピュータの仮想メモリの量によってのみ制限を受けます。
複数のファイルを同時に開くことができますが、UI には選択可能なタブやリスト ビューが用意されているので、ファイルどうしを簡単に切り替えることができます。TextPad にはクリップ ライブラリーという別の優れたビューもあり、制御文字、MS-DOS® 文字、または ANSI 特殊文字をダブルクリックで簡単にすばやく追加できます。クリップ ライブラリーにはクリップボードヒストリーも含まれていて、HTML をテキスト ファイルにドロップできる HTML タグと HTML 文字の選択肢に加えて、以前使用したクリップボードの中身をテキストに簡単にドロップできます。アプリケーションの元に戻す機能も、実際には無制限です。ドキュメントを開いてからドキュメントで行ったすべてのステップをさかのぼって元に戻すことができます。
TextPad の最も優れた機能の 1 つはドキュメント クラスです。これは、各ドキュメントの種類のファイル拡張子に基づいた拡張可能な色設定の構文ファイルです。ドキュメント クラスを使用すると、HTML や VBScript などの特別なファイル形式を簡単に色付けすることができます。実際にはイメージ可能なすべてのファイルの種類を対象にしたシンタックス ファイルを作成でき、自分でシンタックス ファイルを作成したくない場合には、通常は単純なインターネット検索によって探しているものが見つかります (これは比較的簡単なプロセスです)。
TextPad のもう 1 つの役立つ機能は、エディタのメニューにお気に入りのツールを追加できることです。たとえば、TextPad Web サイトには、アプリケーションから VBScripts を直接編集および実行するツール統合機能を使用する方法を示すヒントがあります。この方法を使用すると、管理作業の速度を上げることができます。
TextPad ではコンピュータが停止することなく大量のファイルを開いて編集できます(画像を拡大するには、ここをクリックします)
TextPad のユーザー インターフェイスは 7 個の言語にローカライズされていて、10 個の異なる言語用のスペル チェック辞書を備えています。行番号、列の位置、テキストの折り返しを簡単に表示するといった基本的な機能はすべて含まれています。
また、クリック １ つで検索、並べ替え、インデントを行うこともできます。ファイルにおかしな点が追加されることはありません。TextPad によって提供される検索/置換機能はすばらしいものです。強力でありながらドキュメント全体の変更を簡単に行えます。テキストまたは 16 進値を検索し、全体または一部の語を一致させるか、または、一番いいとっておきの機能として、必要なものをすばやく見つけて置換するために正規表現を使用できます。その範囲は、選択したテキスト、現在のドキュメント、および現在開いているすべてのドキュメントの間でカスタマイズできます。
TextPad にはマクロ機能も含まれているため、自分で同じキー入力を何度も行う必要がある場合、マクロを簡単に記録して、それらの手順を行うことができます。
まだ満足できない方のために、TextPad は Windows エクスプローラと統合し、ファイルを右クリックして表示されるコンテキスト メニューからアクセスしてすばやく編集できます。
価格 : 29 ドル (1 ユーザー ライセンスごと)
ツールボックスへの連絡
ここで取り上げてほしいお気に入りのツールやユーティリティがある方は、著者にメール (tntools@microsoft.com) でご連絡ください。
このコラムで示した意見は著者の意見であり、マイクロソフトの意見を反映しているとは限りません。**すべての価格はこのコラムの印刷時点のものであり、変更される可能性があります。
Greg Steen は技術プロフェッショナルであり、企業家でもあります。また、新製品のファンとも言えます。彼はいつも IT プロフェッショナルが操作および開発を容易に行える新しいツールや方法を探しています。
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