以前のインストールの再起動が保留されている
[このトピックの目的は、Exchange Server アナライザ ツールが提起した特定の問題に取り組むことです。解決策を適用する対象は、Exchange Server アナライザ ツールを実行し、その特定の問題が発生しているシステムに限定する必要があります。無料でダウンロードして入手できる Exchange Server アナライザ ツールは、トポロジ内の各サーバーから構成データをリモートで収集し、データを自動的に分析します。生成されるレポートには、構成上の重要な問題点、潜在的な問題点、および製品の各種設定で既定値以外のものが、詳細に記載されます。これらの推奨事項に従うことにより、パフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性、およびアップタイムの向上を達成できます。このツールの詳細、または最新バージョンのダウンロードについては、「Exchange Server ベスト プラクティス アナライザ ツール バージョン 2 のダウンロード」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=34707) を参照してください。]
トピックの最終更新日: 2008-01-16
以前のインストールの再起動または更新プログラムが保留になっているため、Microsoft Exchange Server セットアップを続行できません。
Exchange Server アナライザは、次のレジストリ キーを読み取り、セキュリティ更新プログラム、重要な更新プログラム、修正プログラムなどのソフトウェア更新プログラムをインストール後または削除後にシステムの再起動が必要かどうかを判断します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Updates\UpdateExeVolatile
また、Exchange アナライザは、次のレジストリ キーを確認し、以前のソフトウェア更新プログラムのインストールが完了していないためにシステムを再起動する必要がないかどうかを判断します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\PendingFileRenameOperations
以下の条件のいずれかに当てはまる場合は、エラー メッセージが表示されます。
- UpdateExeVolatile レジストリ キーの値が 0 以外である。
- PendingFileRenameOperations レジストリ キーに値が指定されている。
このエラーは、以前のインストールまたは更新プログラムでの再起動が保留されていて、Exchange セットアップを続行するにはシステムを再起動する必要があることを示しています。
問題を解決するには、システムを再起動し、Exchange セットアップ プログラムを再度実行します。
Exchange アナライザによって、システムの再起動後にもこのエラーが報告される場合には、削除する必要のある孤立した値がレジストリ キーに含まれている可能性があります。これらのキーに設定される可能性のある値の一覧を次に示します。
UpdateExeVolatile の値 | PendingFileRenameOperations の値 | 結果 |
---|---|---|
3 |
該当なし |
再起動を行うために、ソフトウェア更新プログラムのインストールおよびソフトウェア更新プログラムの削除の両方を待機しています。未完了の更新プログラムがセキュリティ更新プログラムである場合には、再起動するまでシステムが危険にさらされる可能性があります。 |
2 |
該当なし |
再起動を行うために、ソフトウェア更新プログラムのインストールを待機しています。未完了の更新プログラムがセキュリティ更新プログラムである場合には、再起動するまでシステムが危険にさらされる可能性があります。 |
1 |
該当なし |
再起動を行うために、ソフトウェア更新プログラムの削除を待機しています。未完了の更新プログラムがセキュリティ更新プログラムである場合には、再起動するまでシステムが危険にさらされる可能性があります。 |
0 または指定なし |
該当なし |
システムの再起動は現在必要ありません。 |
3 より大きい |
該当なし |
ソフトウェア更新プログラムのインストール後にシステムの再起動が必要かどうかを判断するために使用される設定に対して、無効な値が返されました。 |
0 または指定なし |
存在し、値がある |
以前のソフトウェア更新プログラムのインストールが完了していませんでした。システムを再起動してインストールを完了する必要があります。未完了のインストールがセキュリティ更新プログラムである場合には、再起動するまでシステムが危険にさらされる可能性があります。 |
![]() |
---|
この文書には、レジストリの編集についての説明が含まれています。レジストリを編集するには、問題発生時にレジストリを復元する方法を理解している必要があります。レジストリの復元方法の詳細については、Regedit.exe または Regedt32.exe のヘルプで、「レジストリを復元する」を参照してください。 |
孤立した UpdateExeVolatile レジストリ キーの値を削除するには、次の操作を行います。
Regedit.exe や Regedt32.exe などのレジストリ エディタを起動します。
HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Updates\ に移動します。
右側のナビゲーション ウィンドウで、UpdateExeVolatile キーをダブルクリックします。
値を 0 にしてキーを構成します。
レジストリ エディタを終了します。
孤立した PendingFileRenameOperations レジストリ キーを削除するには、次の操作を行います。
Regedit.exe や Regedt32.exe などのレジストリ エディタを起動します。
HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\ に移動します。
右側のナビゲーション ウィンドウで、PendingFileRenameOperations キーを右クリックし、[削除] を選択します。
レジストリ エディタを終了します。
レジストリを編集する場合、およびレジストリを編集する方法を詳しく知りたい場合は、マイクロソフト サポート技術情報の記事 256986「Microsoft Windows レジストリの説明」を参照してください。