ユーティリティ スポットライトWindows Server ロゴ認定

Venkat Krishnamachari

この記事で使用しているコードのダウンロード: Works with Windows Server 2008 (KB)

マイクロソフトから提供される Windows Server® 2008 のソフトウェア認定プログラムを利用することによって、開発者はベスト プラクティスに従って作業を行うことができます。また、IT プロフェッショナルは購入前にアプリケーションを評価して、時間を節約し、頭痛の種を軽減できます。マイクロソフトは、パートナー企業様によるアプリケーションの互換性評価を支援する "Works with Windows Server 2008" プログラムを提供しています。このプログラムを通じて提供される無償のテスト支援ツールを使用すると、アプリケーションで予測可能なエクスペリエンスを提供できるようになります。

"Works with" ツールは、ファイル システム、レジストリ、サービス、およびドライバの状態を監視して、アプリケーションのライフサイクルの中で OS が受ける影響に関するデータを収集します。その後、このデータを分析し、特定のテスト ケースの合否を報告します。詳細については、"Works with" テスト フレームワークのドキュメントを参照してください。このドキュメントとその他のツールは、windowsservercatalog.com/ready で提供されています。これらのツールは、ISV がアプリケーションの互換性を確保するのに役立つだけでなく、IT プロフェッショナルが Windows Server 2008 環境への展開に向けてアプリケーションの対応状況を評価する際にも役立ちます。

これらのツールを使用するには、まず Windows Server 2008 の最新バージョンをテスト コンピュータにインストールし、"Works with" ツールを windowsservercatalog.com/ready からダウンロードします。このとき、ダウンロードするファイルにアプリケーション検証ツールが含まれるようにしてください。このツールの GUI では、4 つの単純な機能が提供されます。これらは、テスト パスの作成、既存のテスト パスの再開、テスト結果の表示、およびサブミッション パッケージの作成 (認定されたテスト ベンダによる "Works with" 検証を希望する ISV 用) です。

結果を示すテキスト レポート

結果を示すテキスト レポート  (画像を拡大するには、ここをクリックします)

テスト パスは、アプリケーションのライフサイクル全体 (インストール、構成、実行、アンインストール) を考慮して作成します。"Works with" ツールは、基本的にバックグラウンドで動作し、OS の安定性とインストーラの互換性、およびプラットフォームの新しいセキュリティ要件とその他の構成可能な機能が存在する環境でアプリケーションの機能が正しく動作するかどうかを検証します。一般には、テスト パスを完了し、完全なレポートを生成することをお勧めします。これには、通常 2 ~ 4 時間かかります。ただし、テスト パスを中断して簡単なレポートを生成し、後でテストを再開することもできます。

テストが完了すると、詳細な結果と共に、各テスト ケースの状態が赤または緑で示されます (図参照)。緑で示されたテスト ケースは互換性があることを示しています。結果が赤で示された場合は、ログ ファイルを参照してエラー状態を確認できます。ローカルで生成されたログは別のコンピュータに保存して、テスト コンピュータからデータを削除した後も参照できるようにしてください。"Works with" ツールは、どのサーバー アプリケーションに対しても実行できます。また、Windows Vista® 用に設計されたクライアント コンポーネントと管理ツールも評価できます。

商用ソフトウェアを使用している場合は、互換性のある既知のアプリケーションの移行を計画する際に "Works with" ツールが役立ちます。テスト結果を使用してベンダにサポート プランについて問い合わせることができるため、開発者が互換性の問題の検出や修正プログラムの優先順位付けに費やす時間を節約できます。カスタム アプリケーションの場合は、開発チームに具体性の高いフィードバックを提供できます。また、新しい修正プログラムのリリースに合わせてその時点の互換性を確認し、アプリケーションの構成に関するデータを文書化して IT 部門に提供することもできます。システム アプリケーションがアクセスするファイルに関する情報を文書化するために、このツールが使用された例もあります。

テスト ケースまたはテスト ツールについてのご意見をお待ちしています。皆さんの環境でのユーザビリティを向上できるよう、これらを改良する際の参考にさせていただきます。宛先は wslogofb@microsoft.com です。

Venkat Krishnamachari は、Windows Server ソフトウェア認定プログラムのテクニカル リードを 2005 年から務めています。それ以前は SQL Server 2005 チームに所属していました。

© 2008 Microsoft Corporation and CMP Media, LLC. All rights reserved; 許可なしに一部または全体を複製することは禁止されています.