プロジェクトの管理要件を決定する

更新日: 2009年5月

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

この記事の内容 :

  • プロジェクトの特性付け

  • Office Project Server 2007 のシナリオの決定

  • ワークシート

エンタープライズ プロジェクト管理 (EPM) の統括チームを結成した後は、Microsoft Office Project Server 2007 構成の計画を開始できます。組織におけるプロジェクト管理のニーズと要件を確認することが重要です。構成は、組織が実行する作業の種類と、時間管理、共同作業、またはポートフォリオ管理に Office Project Server 2007 を使用するかどうかによって異なります。組織における典型的なプロジェクトを特性付けたら、サポートする必要がある Project Server のシナリオを決定します。

プロジェクトの特性付け

組織におけるプロジェクトの特性を理解すると、Office Project Server 2007 構成を計画することができます。以下のような特性は、構成に大きな影響を与えます。

  • 特定の時点において組織が管理しているプロジェクトの数。

  • プロジェクトの規模。これは、プロジェクトに含まれるタスクおよび割り当ての数に応じて変わります。

  • プロジェクトを完了するまでにかかる期間。

  • プロジェクトでタスクを割り当てられるチーム メンバの数。

ほとんどの組織では、規模と期間が異なるプロジェクトを管理していますが、その範囲は、組織の規模に応じた機能と、行っている仕事の種類によって決まります。たとえば、大規模なコンサルティング会社では、10 個のタスクが含まれ、期間は 2 週間である小規模なプロジェクトから、1,500 個のタスクが含まれ、期間は 1 年以上に及ぶ大規模なプロジェクトまで、数千個のプロジェクトを管理していることが考えられます。

一方で、主に小規模の簡単なプロジェクト、または大規模の複雑なプロジェクトなど、1 つの特定の規模および種類のプロジェクトを管理している組織も考えられますが、一般的な組織は、小規模、中規模、または大規模の数多くのプロジェクトを管理しています。計画においては、組織で最も頻繁に管理している種類のプロジェクトを適切にサポートできるようにしてください。パフォーマンスと容量を計画する (Project Server 2007)

ワークシートでの作業

Microsoft® Office Project Server 2007: プロジェクトおよびプロジェクト特性ワークシート」(https://office.microsoft.com/search/redir.aspx?AssetID=AM101582061041) を使用して、エンタープライズ プロジェクト管理 (EPM) ソリューションに全体として予期されるプロジェクトの総数、提案プロジェクトの数、アクティブなプロジェクトの数、およびアーカイブ済みプロジェクトの数を記入します。

Office Project Server 2007 のシナリオの決定

プロジェクト管理のニーズと要件は、組織が行っている仕事の種類によって異なります。構成の計画プロセスの一部として、サポートする必要があるシナリオを確認します。たとえば、Office Project Server 2007 を使用すると、以下のような種類のシナリオをサポートできます。

  • プログラムの導入

  • 時間管理

  • ホストされた展開

  • ポートフォリオ管理

ワークシートでの作業

Microsoft® Office Project Server 2007: プロジェクト管理要件ワークシート」(https://office.microsoft.com/search/redir.aspx?AssetID=AM101582001041) を使用して、エンタープライズ プロジェクト管理 (EPM) ソリューションで使用する予定の機能と、予期される利用レベルを記入します。

プログラムの導入に Office Project Server 2007 を使用する

Office Project Server 2007 のプログラムの導入のシナリオは、重要な領域がプロジェクト マネジメント オフィス (PMO) によるトップダウンの計画である大規模な組織に適用されます。このシナリオは、製品開発および製造市場で、より一般的です。次のような特徴があります。

  • 大規模なプロジェクトの数は少なく、通常関連性がある

  • PMO に重点を置いている

  • Microsoft Office Project Professional 2007 の使用が広範にわたる

  • 作業時間の管理の利用

クライアント アプリケーション 利用率

Office Project Professional 2007

Office Project Web Access

Outlook アドイン

Office Project Web Access の機能 利用率

作業時間の管理

プログラム

タイムシート

ポートフォリオ管理

マスタ プロジェクト

プロジェクト ワークスペース

リスク管理

案件管理

ドキュメント管理

リソース管理

タスク管理

時間管理に Office Project Server 2007 を使用する

専門サービス/タイムシート展開の Office Project Server 2007 シナリオは、Office Project Server 2007 を使用して主に時間を取得して報告したい大組織に適用できます。このシナリオでは、従業員と請負先は、Office Project Server 2007 タイムシート機能を使用して、特定の期間中のタスクに費やした時間を提出します。このシナリオには、次のような特徴があります。

  • Office Project Professional 2007 の使用が最小限である

  • 時間と材料の請求に使用する

  • タスクが比較的少ないプロジェクトの数が多い

  • 予測可能な使用状況のピーク期間が Microsoft Office Project Web Access でスケジュールされたタイムシートのエントリに対応する

  • Web アプリケーション (仮想サーバーとも呼ばれます) が単一である

このシナリオをサポートする組織は、一般的に Office Project Professional 2007 機能の制限されたセットを使用し、タイムシートを使って情報を取得することで、時間とコストを管理します。このシナリオでは拡張性の問題が生じます。これは、大量のタイムシートが短時間内に提出されると、システム リソースに非常に大きい負荷がかかるためです。

クライアント アプリケーション 利用率

Office Project Professional 2007

Office Project Web Access

Outlook アドイン

Office Project Web Access の機能 利用率

作業時間の管理

プログラム

タイムシート

ポートフォリオ管理

マスタ プロジェクト

プロジェクト ワークスペース

リスク管理

案件管理

ドキュメント管理

リソース管理

タスク管理

ホストされた展開のために Office Project Server 2007 を使用する

ホストされた展開の Office Project Server 2007 のシナリオでは、Project Server は大組織全体に対してホストされます。組織内の複数の部署は、すべてが 1 つの Office Project Server 2007 構成にホストされる独自の Web アプリケーションにアクセスします。個別の Web アプリケーションの負荷は比較的低いですが、ホストされた Web アプリケーション全体の集約された負荷は非常に高くなり、特に Office Project Professional 2007 の利用に関しては高くなります。このシナリオには、次のような特徴があります。

  • Web アプリケーションごとのプロジェクトが少ない

  • プロジェクト管理者の割合が比較的高い (30% 以上)

  • Office Project Professional 2007 を頻繁に使用する

  • Web アプリケーションが多い

通常、このシナリオをサポートする組織は、Project Server 機能の制限されたセットを使用し、チームまたは部署内でのグループ作業を促進することを重視しています。

クライアント アプリケーション 利用率

Office Project Professional 2007

Office Project Web Access

Outlook アドイン

Office Project Web Access の機能 利用率

作業時間の管理

プログラム

タイムシート

ポートフォリオ管理

マスタ プロジェクト

プロジェクト ワークスペース

リスク管理

案件管理

ドキュメント管理

リソース管理

タスク管理

Project Server 2007 ポートフォリオ管理を使用する

ポートフォリオ管理の展開の Office Project Server 2007 のシナリオは、Office Project Server 2007 を使用してプロジェクト ポートフォリオを管理したい中規模から大規模の組織に適用できます。これらの組織には、通常、以下の特徴があります。

  • 多数の割り当てを含むプロジェクトが多い

  • プロジェクト管理者の割合が高い

  • Office Project Professional 2007 を頻繁に使用する

  • Web アプリケーションが単一である

このシナリオをサポートする組織は、一般的にさまざまな Office Project Server 2007 の機能を使用します。これには、タイムシート、ドキュメント ライブラリ、案件、リスク、エンタープライズ グローバル テンプレート、およびエンタープライズ リソース共有元が含まれます。

このシナリオを適用できる組織は、同じ LAN で 1 つの物理的な場所をすべてのユーザーが共有している、中規模の組織 (または大組織内の 1 部署)、あるいはユーザーが多数の異なる物理的な場所で働いている大組織です。

これらの組織は、Office Project Professional 2007 および Office Project Web Access を日常的に使用し、プロジェクトを Office Project Server 2007 データベースに発行するか更新し、Office Project Web Access を使用して割り当ての表示、実績作業時間の報告、およびドキュメント、案件、およびリスクへのアクセスを行います。さらに、これらの組織は OLAP (Online Analytical Processing) キューブを毎週作成します。

クライアント アプリケーション 利用率

Office Project Professional 2007

Office Project Web Access

Outlook アドイン

Office Project Web Access の機能 利用率

作業時間の管理

タイムシート

ポートフォリオ管理

プログラム

管理用プロジェクト

グループ作業

ドキュメント管理

リスク管理

案件管理

リソース管理

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