カテゴリの作成

更新日: 2007年12月

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

必要に応じてユーザー設定セキュリティ カテゴリを追加し、組織内のユーザーおよびグループの特定のニーズを満たす Project Server セキュリティ モデルを作成することができます。

この手順を実行する前に、以下の点を確認してください。

  • Project Server 2007 でカテゴリを管理する」を読んでいること。

  • Project Web Access から Office Project Server 2007 にアクセスできること。

    Important重要
    この手順を完了するには、Office Project Server 2007 における "ユーザーとグループの管理" グローバル アクセス権が必要です。

カテゴリを追加する

Office Project Server 2007 でカテゴリを作成するには、以下の手順に従います。

カテゴリを追加するには

  1. Project Web Access ホーム ページのサイド リンク バーで、[サーバー設定] をクリックします。

  2. [サーバー設定] ページの [セキュリティ] セクションで、[カテゴリの管理] をクリックします。

  3. [カテゴリの管理] ページで [新しいカテゴリ] をクリックします。

  4. [カテゴリの追加または編集] ページの [名前と説明] セクションで、以下の操作を実行します。

    1. [カテゴリ名] ボックスにカテゴリの名前を入力します。

    2. [説明] ボックスに、カテゴリの簡単な説明を入力します。

  5. [ユーザーとグループ] セクションで、このカテゴリに含めるユーザーとグループを選択します。[利用可能なユーザーおよびグループ] 一覧で、このカテゴリに含めるユーザーとグループを選択して [追加] をクリックします。グループの名前はアスタリスクで示されます。複数のユーザーとグループを選択する場合は、Ctrl キーを押しながらクリックします。[すべて追加] ボタンを使用すると、有効なユーザーとグループのすべてをカテゴリに含めることができます。カテゴリに追加されたユーザーとグループは、[アクセス権のあるユーザーおよびグループ] リストに表示されます。

    カテゴリに現在含まれているユーザーまたはグループを削除するには [削除] ボタンまたは [すべて削除] ボタンを使用します。

    [アクセス権のあるユーザーおよびグループ] リスト内の各ユーザーまたはグループに、カテゴリにアクセスする際に必要なアクセス権を指定します。[アクセス権のあるユーザーおよびグループ] リスト内でユーザーまたはグループを選択すると、そのユーザーまたはグループのカテゴリ権限の一覧が表示されます。

    ユーザーまたはグループのアクセス権を手動で設定したり、定義済みのアクセス権の設定を含むセキュリティ テンプレートを適用することができます。

    • セキュリティ テンプレートを使用してアクセス権を設定するには、[アクセス権のあるユーザーおよびグループ] リストで、テンプレートを適用するユーザーまたはグループを選択します。[テンプレート付きのアクセス許可を設定] ボタンの横にあるリストから、適用するテンプレートを選択して [適用] をクリックします。

    • アクセス権を手動で設定するには、[アクセス権のあるユーザーおよびグループ] リストから、アクセス権を適用するユーザーまたはグループを選択します。表示される [権限] リストで、各作業について [許可] または [拒否] をクリックします。

      [!メモ] カテゴリ権限の詳細については、「Microsoft Office Project Server 2007 のカテゴリ権限」を参照してください。

  6. [プロジェクト] セクションで、このカテゴリへのアクセス権を持つユーザーが表示できるプロジェクトを指定します。2 つのオプションがあります。

    1. このカテゴリへのアクセス権を持つユーザーとグループがすべてのプロジェクトを表示できるようにするには、[Project Server データベースの現在および今後のすべてのプロジェクト] をクリックします。

    2. このカテゴリへのアクセス権を持つユーザーとグループが、指定されたプロジェクトにのみアクセスできるようにするには、[指定するプロジェクトのみ] をクリックします。[使用可能なプロジェクト] リストで、カテゴリからアクセスできるようにするプロジェクトを選択します。[追加] または [すべて追加] を使用して、プロジェクトを [選択したプロジェクト] リストに移動します。

      このカテゴリ内のユーザーまたはグループにアクセスを許可するプロジェクトを決定する動的ルールを使用するには、[上のプロジェクト セキュリティ権限を、次で選択した条件を満たすすべてのプロジェクトに適用する] オプションをクリックします。以下のいずれかのオプションを選択します。

      動的プロジェクト ルール 効果

      ユーザーがプロジェクト所有者、またはそのプロジェクトの割り当ての進捗管理者である

      ユーザーに、自身が所有するすべてのプロジェクトへのアクセス権が付与されます。また、ユーザーが管理する割り当てを含むプロジェクトについて、進捗管理者の権限が付与されます。

      ユーザーがそのプロジェクトのプロジェクト チームに属している

      ユーザーに、自身が属するプロジェクト チームの全プロジェクトについてのアクセス権が付与されます。このとき、ユーザーにプロジェクトの割り当てが指定されている必要はありません。

      プロジェクト所有者が RBS でユーザーの下位にある

      ユーザーに、RBS (Resource Breakdown Structure) 階層で自身の下位にあるリソースが管理する全プロジェクトへのアクセス権が付与されます。

      プロジェクトのプロジェクト チームのリソースが RBS でユーザーの下位にある

      ユーザーが、プロジェクト チームのリソースが RBS で自身の下位にある全プロジェクトを表示できるようにします。

      [!メモ] RBS で自身の下位に多くのリソースがあるユーザーに対しては、このルールを使用しないでください。ユーザーの下位のリソースが、複数のカテゴリを含む多くのプロジェクトに関与している場合、承認システムにおける負荷がパフォーマンスに影響を与えることがあります。たとえば、[プロジェクト センタ] ページの読み込みが遅くなるなどの影響があります。

      プロジェクト所有者がユーザーと同じ RBS 値を持つ

      ユーザーが、自身が持つ RBS 値と同じ値を持つユーザーによって管理されているプロジェクトを表示できるようにします。

      [!メモ] 動的ルールを使用するには、[指定するプロジェクトのみ] をクリックします。ユーザーにプロジェクトへのアクセスを許可するためだけに動的ルールを使用する場合は、[指定するプロジェクトのみ] を選択し、[使用可能なプロジェクト] リストでプロジェクトを選択しないで、動的ルールを選択します。ただし、動的ルールを使用してユーザーにプロジェクトへのアクセスを許可するだけでなく、特定のプロジェクトを選択することもできます。

  7. [リソース] セクションで、このカテゴリへのアクセス権を持つユーザーが表示できるリソースを選択します。2 つのオプションがあります。

    1. このカテゴリにアクセスするすべてのユーザーおよびグループがすべてのリソースに関する情報を表示できるようにするには、[Project Server データベースの現在および今後のすべてのリソース] をクリックします。

      [!メモ] [Project Server データベースの現在および今後のすべてのリソース] オプションを選択した場合、動的ルールは使用できません。

    2. このカテゴリへのアクセス権を持つユーザーおよびグループが、指定されたリソースのみを表示できるようにするには、[指定するリソースのみ] をクリックします。[利用可能なリソース] リストで、情報を表示できるようにするリソースを選択します。[追加] または [すべて追加] を使用して、リソースを [選択したリソース] リストに移動します。

    3. このカテゴリ内のユーザーまたはグループが表示できるリソースを決定する動的ルールを使用するには、[上のリソース セキュリティ権限を、次で選択した条件を満たすすべてのリソースに適用する] オプションをクリックします。以下のいずれかのオプションを選択できます。

      動的リソース ルール 効果

      ユーザーがリソースである

      ユーザーに、自身の情報 (割り当てなど) を表示するためのアクセス権が付与されます。

      ユーザーが所有するプロジェクトのプロジェクト チームのメンバーである

      ユーザーに、自身が所有するプロジェクト内のすべてのリソースに関する情報を表示するためのアクセス権が付与されます。

      RBS でユーザーの下位にある

      ユーザーに、RBS で自身の下位にある全リソースの情報を表示するためのアクセス権が付与されます。

      RBS でユーザー直下にある

      ユーザーに、RBS で自身の直下にあるリソースの情報を表示するためのアクセス権が付与されます。

      ユーザーと同じ RBS 値を持つ

      ユーザーに、同じ RBS 値を持つリソースの情報を表示するためのアクセス権が付与されます。

      [!メモ] 動的ルールを使用するには、[指定するリソースのみ] を選択します。リソースを表示するためだけに動的ルールを使用する場合は、[指定するリソースのみ] を選択し、[利用可能なリソース] リストでリソースを選択しないで、動的ルールを選択します。ただし、動的ルールを使用してリソースを表示するだけでなく、特定のリソースを選択することもできます。

  8. [ビュー - カテゴリに追加] セクションで、このカテゴリにアクセスするユーザーおよびグループが表示できるビューを指定します。[ビュー] リストで、追加するビューの横にあるチェック ボックスをオンにします。

  9. [保存] をクリックします。

その他の考慮事項

Office Project Server 2007 でカテゴリを作成する際には、以下の点に注意してください。

  • 不要なカテゴリを作成しないようにします。組織内に多数のグループとカテゴリが存在していると、承認システムに負荷がかかり、パフォーマンスに影響を与えることがあります。

  • RBS の最上位に多数のユーザーが存在する場合は、これらのユーザーを、すべてのプロジェクトを表示することができるユーザー設定カテゴリに追加すること、つまり動的ルールを使用しないことをお勧めします。RBS の最上位に位置するユーザーは、すべてのプロジェクトにアクセスする可能性があります。このため、これらのユーザーをこのカテゴリに追加することにより、承認システムで不必要な処理が実行されるのを避けることができます。