SQL Server ツールによるファームの復元 (Office SharePoint Server 2007)

[アーティクル]
06/12/2012

Microsoft SQL Server 2005 ツールを使用して、Microsoft Office SharePoint Server 2007 が使用するデータベースを復元できます。

重要

Office SharePoint Server 2007 の復元機能を使用して、構成データベースまたはサーバーの全体管理コンテンツデータベースを復元することはできません。また、SQL Server 2005 バックアップおよび復元ツールを使用して、他のファームまたはトポロジ構成に構成データベースを復元することはできません。

以下のデータベースを復元できます。

コンテンツデータベース
共有サービスプロバイダ (SSP) のデータベース
SSP の検索データベース
検索データベース

注意

検索インデックスは、SQL Server には保存されません。検索のバックアップおよび復元に SQL Server 2005 ツールを使用する場合、データベースの復元時にフルクロールを実行する必要があります。詳細については、「保護対象を選択する (Office SharePoint Server)」を参照してください。
サーバーの全体管理コンテンツデータベース
構成データベース

注意

構成データベースとサーバーの全体管理コンテンツデータベースには、コンピュータ固有の情報が含まれます。そのため、すべてのソフトウェア更新プログラム、サーバー名、サーバー数などをまったく同一に設定した環境にのみ、それらを復元できます。つまり、構成データベースをバックアップし、トポロジやサーバーの役割を変更してから、構成データベースを復元することはできません。

SQL Server を使用したデータベースの復元の詳細については、「SQL Server でのデータベースのバックアップおよび復元」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=102629&clcid=0x411) を参照してください。

SQL Server ツールを使用したデータベースの復元

注意

Office SharePoint Server 2007 を保護している場合は、サイトとアイテムの回復用に回復ファーム (データを復元するためにのみ使用される補助的なファーム) を構成することをお勧めします。回復ファームはライブファームとして使用されるものではありません。回復ファームはプライマリファームと同じハードウェアを必要としないので、単一サーバーへのインストールまたは仮想ファームを使用することをお勧めします。回復ファームの作成については、「復元ファームを作成する (Office SharePoint Server 2007)」を参照してください。

データベースの復元は以下の順序で行います。

可能な場合は、現在のデータベースの使用中のトランザクションログをバックアップして、前回の完全バックアップ以降に行われた変更が失われないようにします。
前回の完全データベースバックアップを復元します。
前回の完全データベースバックアップ以降の最新の差分データベースバックアップを復元します。
前回の完全データベースバックアップまたは差分データベースバックアップ以降のすべてのトランザクションログバックアップを復元します。

警告

この手順を使用して、SharePoint 構成データベースを回復することはできません。構成データベースを回復する方法については、「構成データベースの問題発生後にファームを復元する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

重要

この手順を実行するための最低限の要件は、dbcreator 固定サーバーロールのメンバであることです。

既存のデータベースの復元

Windows SharePoint Services Timer サービスが実行されている場合はこれを停止して、現在実行中のストアドプロシージャが完了するまで数分間待機します。必要なすべてのデータベースを復元するまで、サービスを再起動しないでください。
SQL Server Management Studio を起動し、データベースサーバーに接続します。
オブジェクトエクスプローラで、[データベース] を展開します。
復元するデータベースを右クリックして、[タスク]、[復元] の順にポイントし、[データベース] をクリックします。

復元操作中は、データベースは自動的にオフラインになり、他のプロセスからアクセスできなくなります。
[データベースの復元] ダイアログボックスで、復元先と復元元を指定して、1 つ以上の復元するバックアップセットを選択します。

ほとんどの復元シナリオにおいて、復元先と復元元の設定は既定値のままでかまいません。
[ページの選択] ペインで、[オプション] をクリックします。
[復元オプション] セクションで、[既存のデータベースを上書きする] のみを選択します。環境やポリシーによってその他のオプションが必要になる場合を除いて、このセクションでは他のオプションを選択しないでください。
[復旧状態] セクションで、次の操作を行います。
- 復元する必要があるすべてのトランザクションログが含まれている場合は、[RESTORE WITH RECOVERY] を選択します。
- 追加のトランザクションログを復元する必要がある場合は、[RESTORE WITH NORECOVERY] を選択します。
- 3 つ目のオプション [RESTORE WITH STANDBY] は、このシナリオでは使用しません。
  
  注意
  
  これらの復元オプションの詳細については、「[データベースの復元] ([オプション] ページ)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=114420&clcid=0x411) を参照してください。
[OK] をクリックして、復元操作を完了します。
復元するデータベースごとに、手順 4. ～ 9. を繰り返します。
Windows SharePoint Services Timer サービスを開始します。

SQL Server ツールによるファームの復元 (Office SharePoint Server 2007)

SQL Server ツールを使用したデータベースの復元

既存のデータベースの復元

関連項目

概念

その他のリソース