利用状況レポートを構成する

この記事の内容 :

  • 利用状況レポートについて

  • Windows SharePoint Services 利用状況ログを有効にする

  • 利用状況レポートを有効にする

  • 利用状況レポートをアクティブにする

  • 利用状況レポートを監視する

利用状況レポートについて

利用状況レポートは、サイトの管理者、サイト コレクションの管理者、および共有サービス プロバイダ (SSP) の管理者がサイトの利用状況の統計値を監視できるサービスです。また、利用状況レポートには、検索の SSP 管理者およびサイト コレクションの管理者が表示できる検索クエリの利用状況レポートも含まれています。

利用状況レポートを構成するには、まず、ファームの管理者が、SSP を含む Web アプリケーションをホストするファームについて、Windows SharePoint Services 利用状況ログを有効にする必要があります。次に、SSP 管理者が、利用状況レポート サービスを有効にし、構成します。最後に、サイト コレクションの管理者が、レポート機能をアクティブにし、サイト コレクションの利用状況レポートを有効にします。

利用状況レポートが有効になると、サイトの管理者およびサイト コレクションの管理者は、サイトおよびサイト コレクションに関する以下の情報を含むサイトの利用状況の概要ページを表示できます。

  • 過去 1 日および過去 30 日間の要求数およびクエリ数。

  • 過去 30 日間の 1 日あたりの平均要求数。

  • 過去 30 日間の 1 日あたりの要求数のグラフ。

  • 過去 30 日間の上位のページ要求の一覧。

  • 過去 30 日間の上位ユーザーの一覧。

  • 過去 30 日間の上位参照元ホストのグラフ。

  • 過去 30 日間の上位参照元ページのグラフ。

  • 過去 30 日間の上位ジャンプ先ページの一覧。

  • 過去 30 日間の上位クエリ (検索利用状況レポートが有効になっている場合)。

  • 検索結果の上位ジャンプ先ページ (検索利用状況レポートが有効になっている場合)。

検索サービスの SSP 管理者は、以下の情報を追跡する検索利用状況レポートのページを表示できます。

  • 前の 30 日間の 1 日あたりのクエリ数。

  • 前の 12 か月間の 1 月あたりのクエリ数。

  • 前の 30 日間の上位クエリ。

  • 前の 30 日間の上位のクエリ元サイト コレクション。

  • 前の 30 日間の検索範囲あたりのクエリ数。

SSP サイトのサイト コレクションの管理者は、以下の情報を追跡する利用状況の概要のページを表示できます。

  • サイト コレクションで使用している記憶域の総容量。

  • Web ディスカッションで使用している記憶域スペースの割合。

  • 許可されている記憶域スペースの最大容量。

  • 階層内のすべてのサイトのユーザー数。

  • すべてのサイトの総ヒット数および最近の帯域幅利用状況。

サイト コレクションの管理者は、以下の条件でフィルタした月単位および日単位の総ヒット数を含むサイト利用状況のレポートも表示できます。

  • ページ

  • ユーザー

  • オペレーティング システム

  • ブラウザ

  • 参照元の URL

利用状況レポートは、多くのサイトを含み、ページヒット数や検索クエリ数の多い、複雑なサイト階層を管理する場合に非常に便利です。複雑なサイト階層を展開する場合は、このサービスを有効にすることをお勧めします。展開が単純な場合は、利用状況レポートは必ずしも必要ではありません。他の処理にリソースが必要な場合は、リソースを節約するために一時的にサービスを無効にすることもできます。

Windows SharePoint Services 利用状況ログを有効にする

SSP で利用状況レポートを有効にする前に、まず、SSP を含む Web アプリケーションをホストするファームについて、Windows SharePoint Services 利用状況ログを有効にする必要があります。

ファームの利用状況ログを有効にするには、以下の手順を実行します。

ファームの利用状況ログを有効にする

  1. サーバーの全体管理のホーム ページで [サーバー構成の管理] をクリックします。

  2. [サーバー構成の管理] ページで、[ログおよびレポートの作成] セクションの [利用状況の分析処理] をクリックします。

  3. [利用状況の分析処理] ページで、[ログの設定] セクションの [ログ収集を有効にする] をクリックします。

  4. ログ ファイルの場所と作成するログ ファイルの数を入力します。

  5. [処理の設定] セクションで、[利用状況処理を有効にする] チェック ボックスをオンにし、利用状況分析処理を実行する時刻を選択します。

  6. [OK] をクリックします。

    Stsadm コマンドライン ツールを使用してこの手順を実行する方法の詳細については、「利用状況分析 : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)」を参照してください。

利用状況レポートを有効にする

サーバー ファームで Windows SharePoint Services 利用状況ログが有効になったら、SSP 管理者は利用状況レポート サービスを有効にする必要があります。SSP 管理者は、利用状況分析処理の複雑さを制御し、検索クエリについてレポートを有効にするどうかを選択できます。

利用状況レポートを有効にするには、以下の手順を使用します。

利用状況レポートを有効にする

  1. SSP のホーム ページで、[Office SharePoint の利用状況レポート] セクションの [利用状況レポートの処理設定] をクリックします。

  2. [利用状況の詳細な分析処理の構成] ページで、[処理の設定] セクションの [利用状況の詳細な分析処理を有効にする] をクリックします。

  3. [検索クエリのログ記録] セクションの [検索クエリのログ記録を有効にする] を選択します。

  4. [OK] をクリックします。

利用状況の詳細な分析処理を選択しない場合、利用状況レポートの統計は最小限のものになります。

Stsadm コマンドライン ツールを使用してこの手順を実行する方法の詳細については、「利用状況分析 : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)」を参照してください。

利用状況レポートをアクティブにする

SSP について利用状況レポートが有効になったら、サイト コレクションの管理者はレポート機能をアクティブにする必要があります。サイト コレクションでレポート機能がアクティブになっていないと、利用状況レポートを利用できません。

レポート機能をアクティブにするには、以下の手順を実行します。

レポート機能をアクティブにする

  1. [サイトの操作] メニューの [サイトの設定] をクリックします。

  2. [サイトの設定] ページで、[サイト コレクションの管理] セクションの [サイト コレクションの機能] をクリックします。

  3. [サイト コレクションの機能] ページで、[レポート] 機能の [アクティブ化] ボタンをクリックします。

    Stsadm コマンドライン ツールを使用してこの手順を実行する方法の詳細については、「利用状況分析 : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)」を参照してください。

利用状況レポートを監視する

利用状況レポートは、以下の場所で表示できます。

  • サイトの管理者 (SSP 管理サイトの管理者を含む) は、[サイトの設定] ページで、[サイトの管理] セクションの [サイトの利用状況レポート] をクリックして利用状況レポートを表示できます。

  • サイト コレクションの管理者は、[サイトの設定] ページで、[サイト コレクションの管理] セクションの [サイト コレクションの利用状況レポート] をクリックして利用状況レポートを表示できます。

  • SSP 管理サイトのサイト コレクションの管理者は、[サイトの設定] ページで、[サイト コレクションの管理] セクションの [利用状況の概要] をクリックして利用状況の概要を表示できます。

  • 検索の SSP 管理者は、SSP のホーム ページで、[検索] セクションの [検索利用状況レポート] をクリックして検索の利用状況レポートを表示できます。

    Stsadm コマンドライン ツールを使用してこの手順を実行する方法の詳細については、「利用状況分析 : Stsadm プロパティ (Office SharePoint Server)」を参照してください。

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