Stsadm コマンドライン ツールを使用してファームをバックアップする (Office SharePoint Server 2007)
この手順を実行する前に、以下のことを実行してください。
「組み込みツールを使用してファームをバックアップする (Office SharePoint Server 2007)」に目を通し、記載されている要件について把握しておいてください。
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトが実行されているサーバーにログオンしていることを確認してください。
Stsadm コマンドライン ツールを使用したファームのバックアップ
重要
Stsadm コマンドライン ツールを実行するには、ローカル コンピュータの Administrators グループのメンバである必要があります。
Stsadm コマンドライン ツールを使用してサーバー ファームをバックアップする
SharePoint 製品とテクノロジがインストールされたドライブで、%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft shared\Web server extensions\12\Bin に移動します。
以下のコマンドを入力して Enter キーを押します。
stsadm -o backup -directory <\\サーバー名\フォルダ名> -backupmethod full
バックアップが正常に終了すると、コマンド ウィンドウに次の文字列が表示されます。
Completed with 0 warnings. Completed with 0 errors. Backup completed successfully. --------------------------------------------------------- Operation completed successfully.
バックアップが正しく完了しない場合は、spbackup.log ファイルを確認します。
詳細については、この Stsadm 操作のテクニカル リファレンス トピックを参照してください。
バックアップのスケジュールまたは延期
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトからバックアップをスケジュールすることはできません。Stsadm コマンドライン ツールを使用してバックアップを自動化できるようにする操作はありません。ただし、バッチ ファイルを作成して、Microsoft Windows Server 2003 のタスク スケジューラを使用して特定の時間にバッチ ファイルを実行することにより、プロセスを自動化することはできます。Office SharePoint Server 2007 の組み込みツールを使用してバックアップを実行するとパフォーマンスに影響するため、夜間や週末などのオフピーク時にバックアップをスケジュールすることをお勧めします。
Office SharePoint Server 2007 サーバー ファームの完全なバックアップを実行するバッチ ファイルを作成するには、以下の手順を使用します。この手順では、バックアップ用に共有フォルダを既に作成していることを前提としています。共有フォルダの作成方法に関する詳細については、「ファームのバックアップと復元の準備をする (Office SharePoint Server 2007)」を参照してください。
ファームのバックアップを自動化する、または遅らせる
ヒント
Stsadm コマンドライン ツールを実行するには、ローカル コンピュータの Administrators グループのメンバである必要があります。タスク スケジューラを実行するときは、コンピュータのシステム日付と時刻が正確であることを確認します。この情報を確認または変更するには、タスク バーの時刻インジケータをダブルクリックします。
バッチ ファイルの作成
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
「notepad」と入力し、[OK] をクリックします。
メモ帳で、次のテキストを入力します。
@echo off echo =============================================================== echo Back up sites for the farm to C:\backup echo =============================================================== cd %COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft Shared\web server extensions\12\BIN @echo off stsadm.exe -o backup -directory "\backup" -backupmethod full -overwrite echo completed
注意
"C:\backup" と "\backup" は、バックアップ共有フォルダの名前に変更します。
メモ帳の [ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックします。
[名前を付けて保存] ボックスで、バッチ ファイルを保存するフォルダを選択します。
".bat" ファイル名拡張子を使用して、[ファイル名] ボックスにファイルの名前を入力します (backup_batch.bat など)。
[ファイルの種類] ボックスで、[すべてのファイル] をクリックします。
[保存] をクリックします。
バックアップのスケジュール
スケジュールされたタスク ウィザードを起動し、[次へ] をクリックします。
[参照] をクリックし、作成したバッチ ファイルに移動して、[開く] をクリックします。
タスクの名前 (backup_batch など) を入力します。
このタスクを実行する頻度 (週単位など) を選択し、[次へ] をクリックします。
このバックアップを定期的に自動実行するには、[週単位] や [月単位] などの間隔を選択します。このバックアップを 1 回だけ実行する場合、または 1 回のバックアップを遅延させる場合は、[1 回のみ] を選択します。
バックアップの時刻と開始日を選択します。
ユーザーの名前とパスワードを入力し、[次へ] をクリックします。このタスクは、そのユーザーによって起動されているかのように実行されます。
[完了] をクリックします。
タスクの詳細設定を構成するには、ウィザードの最後のページで [[完了] をクリックしたときに詳細プロパティを開く] チェックボックスをオンにします。これにより、[完了] をクリックしたときにプロパティ ダイアログ ボックスが開きます。[タスク] タブで実行しているプログラムを変更したり、[スケジュール] タブでスケジュールを調整したり、[設定] タブで設定値をカスタマイズしたり、[セキュリティ] タブでユーザーとグループのアクセス許可を設定したりできます。
関連項目
概念
組み込みツールを使用してファームをバックアップする (Office SharePoint Server 2007)
サーバーの全体管理を使用してファームをバックアップする (Office SharePoint Server 2007)