SQL Server ツールを使用してファームをバックアップする (Office SharePoint Server 2007)

Microsoft SQL Server 2005 には、高パフォーマンスのバックアップおよび復元機能が用意されています。SQL Server 2005 に含まれているツールを使用することにより、Microsoft Office SharePoint Server 2007 で、データが失われる可能性がある以下のような複数のイベントから迅速に復元する準備を行うことができます。

  • メディア障害

  • ユーザー エラー (誤ってテーブルを削除した場合など)

  • ハードウェア障害 (破損したディスク ドライブ、サーバーの完全な切断など)

  • 自然災害

SQL Server Management Studio を使用して実行できるバックアップには、3 種類の異なるバックアップがあります。

  • 完全 データベースの完全なバックアップを作成します。 完全バックアップはデータベースを最初にバックアップするときに実行します。その後は、定期的に実行する必要があります。

  • 差分 前回の完全バックアップ以降に発生したデータベースに対する変更のみをバックアップします。

  • トランザクション ログ 障害点または特定の時点にデータベースを復旧できます。

これらのバックアップ方法の使用方法は、このデータに選択する復旧モデルにより決定されます。SQL Server 2005 の復旧モデルの詳細については、「復旧モデルの概要」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=114396&clcid=0x411) を参照してください。

以下に、SQL Server 2005 を使用して Office SharePoint Server 2007 ファームをバックアップおよび復元する際の利点を示します。

  • 既存の SQL Server 障害復旧戦略を再利用できます。

  • 完全と差分のバックアップは追加確認で構成できます。

  • 再現性の高いデータのバックアップを実施できます。

  • SharePoint 製品とテクノロジに組み込まれているツールを使用して実行するバックアップよりも高速です。

データ保護について、SQL Server 2005 と他のツールとの比較に関する詳細については、「バックアップと復元ツールを選択する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

Office SharePoint Server 2007 ファームをバックアップする

警告

開始する前に、構成データベースの復元時に発生する可能性がある同期に関する問題、およびその問題を回避するために実行する手順について理解しておく必要があります。詳細については、「構成データベースの問題発生後にファームを復元する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

SQL Server 2005 を使用してデータベースをバックアップする手順の詳細については、「SQL Server でのデータベースのバックアップおよび復元」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=102629&clcid=0x411) を参照してください。

重要

これらの手順を完了するには、db_backupoperator 固定データベース ロールのメンバシップが最低限必要です。

Office SharePoint Server 2007 ファームをバックアップする

  1. SQL Server Management Studio を開始して、データベース サーバーに接続します。

  2. [オブジェクト エクスプローラ] で、[データベース] を展開します。

  3. 構成データベース (通常は "SharePoint_Config") を右クリックし、[タスク] をポイントしてから、[バックアップ] をクリックします。

  4. [データベースのバックアップ] ダイアログ ボックスで、[バックアップの種類] リストから実行するバックアップの種類を選択します。使用するバックアップの種類の詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「復旧モデルの概要」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=114396&clcid=0x411) を参照してください。

  5. [バックアップ コンポーネント] で、[データベース] オプションを選択します。

  6. [名前] テキスト ボックスで、名前を入力するか、既定の名前を使用します。

  7. [説明] テキスト ボックスに、バックアップの説明を入力します。

  8. [バックアップ セットの有効期限] で、バックアップ セットの有効期限を指定するか、既定値を使用します。有効期限が終了すると、バックアップ セットは、今後同じ名前を使用するバックアップによって上書きすることができます。既定では、バックアップ セットは有効期限なし (0 日) に設定されています。

  9. [バックアップ先] セクションで、バックアップ セットを格納する場所を指定するか、既定の場所を使用します。

  10. データベースをバックアップする場合は、[OK] をクリックします。

  11. 以下のデータベースで、手順 3. ~ 10. を繰り返します。

    • コンテンツ データベース

    • 共有サービス プロバイダ (SSP) のデータベース

    • SSP の検索データベース

    • 検索データベース

      注意

      検索インデックスは、SQL Server には格納されていません。SQL Server 2005 ツールを使用して検索をバックアップする場合は、データベースの復元時にフル クロールを実行する必要があります。詳細については、「保護対象を選択する (Office SharePoint Server)」の「Protecting search」を参照してください。

遅延バックアップまたは定期的なバックアップをスケジュールする

  1. [データベースのバックアップ] ダイアログ ボックスで、データベースのバックアップ情報 (この記事内の前のサーバー ファームをバックアップする手順を参照) を入力した後、矢印をクリックして [スクリプト] メニューを表示し、[スクリプト操作をジョブに保存] をクリックします。

  2. [新しいジョブ] ダイアログ ボックスの [ページの選択] ウィンドウで、[スケジュール]、[新規作成] の順にクリックします。

  3. [新しいジョブ スケジュール] ページで、スケジュールされたバックアップの名前、種類、頻度、期間を指定してから、[OK] をクリックします。

  4. スケジュールされたジョブの変更を承諾する場合は、[OK] をクリックします。

  5. ジョブの変更を保存して、データベース バックアップを開始する場合は、[OK] をクリックします。

    データベース バックアップをスケジュールする方法の詳細については、「SQL Server 2005 で SQL Server Management Studio を使用してデータベースのバックアップ操作をスケジュールする方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=109568&clcid=0x411) を参照してください。

関連項目

概念

ファーム全体のバックアップおよび復元 (SharePoint Server 2007)
ファームのバックアップと復元の準備をする (Office SharePoint Server 2007)
組み込みツールを使用してファームをバックアップする (Office SharePoint Server 2007)
組み込みツールを使用したファームの復元 (Office SharePoint Server 2007)
SQL Server ツールによるファームの復元 (Office SharePoint Server 2007)
DPM を使用してファームをバックアップおよび復元する (Office SharePoint Server 2007)
構成データベースの問題発生後にファームを復元する (Office SharePoint Server)