SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード コマンドライン リファレンス (Office SharePoint Server)
SharePoint 製品とテクノロジでは、コマンド ライン ツールの psconfig.exe を代替インターフェイスとして使用することにより、SharePoint 製品とテクノロジの構成方法を制御するためのさまざまな操作を実行できます。これらの操作を実行するには、ローカル コンピュータの Administrators グループのメンバである必要があります。
この記事の内容
psconfig.exe コマンドの使い方
使用可能なコマンドとパラメータ
psconfig.exe コマンドの使い方
psconfig.exe をコマンド ラインから実行する際に、ツールの実行方法を制御するコマンドを指定できます。 コマンド ラインから psconfig.exe を実行するには、%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft Shared\web server extensions\12\bin フォルダに移動し、次の構文を使用してコマンドを入力します。
Psconfig.exe -cmd <command> [optional parameters]
次のセクションのリファレンスの表にいくつかの例があります。 また、コマンド ライン インターフェイスからヘルプを利用することもできます。ヘルプを表示するには、コマンド ラインで次のように入力します。
psconfig.exe -?
特定のコマンドに関するヘルプを表示するには、次のように入力します。
psconfig.exe -help <command name>
psconfig.exe のコマンドが正しく実行されるためには、特定の順序で実行する必要があります。SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを使用してインストールを構成する場合、コマンド (構成タスクとも呼ばれます) は正しい順序で呼び出されます。ただし、コマンド ラインを使用して psconfig.exe を実行する場合は、利用者自身がタスクを正しい順序で実行する必要があります。psconfig.exe コマンドは次の順序で実行する必要があります。
configdb
helpcollections
secureresources
services
installfeatures
adminvs
evalprovision (スタンドアロン インストールのみ)
applicationcontent
upgrade
重要
psconfig.exe はサーバー ファームのアップグレードが必要であることを検出すると、実行時にアップグレードを自動的に開始します (アップグレード コマンドが選択されていない場合でも開始します)。
単一のコマンド ライン文字列にすべてのコマンドを指定して実行できます。この場合、psconfig.exe はすべてのコマンドを正しい順序で実行します。たとえば、コマンド ラインで次のようなコマンドを実行できます。
psconfig.exe –cmd configdb <parameters>
–cmd helpcollections <parameters>
–cmd secureresources <parameters>
–cmd services <parameters>
–cmd installfeatures <parameters>
–cmd adminvs <parameters>
–cmd evalprovision <parameters>
–cmd applicationcontent <parameters>
使用可能なコマンドとパラメータ
SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードでは、以下のコマンドライン オプションが認識されます。
| コマンド | 説明、パラメータ、例 |
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psconfig.exe で使用できるコマンドが表示されます。 例 |
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psconfig.exe で使用できるコマンドが表示されます。コマンド名を指定すると、そのコマンドのヘルプが表示されます。 例
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ローカル コンピュータで SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションを管理します。以下のオプション パラメータを使用します。 [-provision] このサーバーに SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションを準備します。この準備によって、サーバー ファーム管理者のアカウントで実行される新規の SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションとアプリケーション プールが作成されます。 [-unprovision] このサーバーで SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションの準備を解除します。準備の解除によって、SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションとそのアプリケーション プールが削除されます。 [-port <port number>] SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションのポートは、サーバー ファームのグローバル設定です。ポートを変更すると、SharePoint Timer Service のジョブがディスパッチされ、そのサーバー ファームにあるすべての SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションのポートが同期化されます。ポートを指定しない場合、サーバー ファーム内の既存の SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションで使用されているポートが使用されます。サーバー ファーム内で SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションが準備されていない場合にポートが指定されていないときは、既定のポートはランダムに選択されます。 [-windowsauthprovider <enablekerberos | onlyusentlm>] SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションの認証プロバイダは、サーバー ファームのグローバル設定です。認証プロバイダを変更すると、SharePoint Timer Service のジョブがディスパッチされ、サーバー ファーム内のすべての SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションのプロバイダが同期化されます。onlyusentlm を指定すると、すべての SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションで NTLM が専用の認証プロバイダになります。他のすべての認証プロバイダは無効にされ、NTLM が唯一の許可された認証プロバイダになります。enablekerberos を指定すると、すべての SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションで Kerberos 認証が有効になります。認証プロバイダを指定しない場合、サーバー ファーム内の既存の SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションで使用されているプロバイダが使用されます。サーバー ファーム内で SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションが準備されてない場合に、認証プロバイダが指定されていないときは、Kerberos 認証プロバイダが有効になります。 例
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共有アプリケーションのコンテンツを管理します。以下の必須パラメータを使用します。 -install 共有アプリケーション データ (リソース ファイル、Web アプリケーション バイナリ ファイルなど) を既存の Web アプリケーションの仮想ディレクトリにコピーします。 例
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サーバー ファームで、このサーバーの作成、接続、または切断を行います。以下のオプション パラメータを使用します。 [-create] 新しい構成データベースを作成し、新しいサーバー ファームを構築します。このサーバーが既に構成データベースに接続されている場合、最初にサーバーが切断され、その後新しい構成データベースが作成されます。 [-disconnect] 構成データベースからこのサーバーを切断します。これにより、このサーバーはサーバー ファームから切断されます。 [-connect] 既存の構成データベースに接続します。これにより、このサーバーは既存のサーバー ファームに参加します。このサーバーが既に構成データベースに接続されている場合、最初にサーバーが切断され、その後既存の構成データベースに接続されます。 [-server <SQLServerName>] 構成データベースが格納されている SQL Server を実行しているコンピュータ。 [-database <SQLDatabaseName>] 構成データベースの名前。 [-dbuser <value>] SQL 認証に使用されるユーザー名。 [-dbpassword <value>] SQL 認証に使用されるパスワード。 [-user <Domain\User>] サーバー ファーム管理者ユーザー アカウント。 [-password <Password>] サーバー ファーム管理者ユーザー アカウント パスワード。 [-addomain <value>] サーバー ファームに使用される Active Directory ドメイン名。 [-adorgunit <value>] サーバー ファームに使用される Active Directory 組織単位名。 [-admincontentdatabase <SQLAdminContentDatabaseName>] サーバーの全体管理 Web アプリケーションのコンテンツ データベース名。 例
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このサーバーをスタンドアロン (評価モード) サーバーとして準備します。以下の必須およびオプションのパラメータを使用します。 -provision このサーバーでスタンドアロン モードの準備を実行します。 [-port <port number>] 既定の SharePoint Web アプリケーションに割り当てられたポート番号。指定しない場合、ポート 80 が使用されます。このポートを使用している SharePoint Web アプリケーションが既に存在している場合、既存のサイトが上書きされます。既存のサイトがこのポートを使用しており、そのサイトが SharePoint Web アプリケーションではない場合、そのサイトは無効になり、このポートを使用する新規 SharePoint Web アプリケーションが作成されます。 [-overwrite] インストール時に、既存の Microsoft Windows SharePoint Services 3.0 Web サイトを上書きするかどうかを指定します。指定しない場合、そのサイトは削除されません。 例
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ヘルプ コレクションを管理します。以下の必須パラメータを使用します。 -installall すべての利用可能なヘルプ コレクションをインストールします。 例
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このサーバーのファイル システム上にある SharePoint 製品とテクノロジのすべての機能をサーバー ファームに登録します。 例
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SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを自動モードで実行します。出力は PSCONFIG.EXE_MM_DD_YY_HH_MM_SS_MS.log という名前のログ ファイルに書き込まれます。"_MM_DD_YY_HH_MM_SS_MS" は、ユーティリティが実行された年月日と時刻です。ログ ファイルは %COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft Shared\web server extensions\12\LOGS ディレクトリに保存されます。 例
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サーバーで SharePoint 製品とテクノロジのリソース セキュリティの適用を実行します。たとえば、ファイル、フォルダ、レジストリ キーのセキュリティが強化されます。 例
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SharePoint 製品とテクノロジ サービスを管理します。以下のオプション パラメータを使用します。 [-install] このサーバー上にあるサービスをサーバー ファームに登録します。 [-provision] このサーバー上にあるサービスを準備し、SharePoint 製品とテクノロジがスタンドアロン モードでインストールされている場合はこのサービスをオンラインに設定します。サービスの準備を行う際には、サービスが登録されていることが確認されます。 例
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インストール モードに基づいて SharePoint 製品とテクノロジの構成を行います。構成の修復も行います。製品またはテクノロジがスタンドアロン モードでインストールされている場合、スタンドアロンの構成が実行されます。製品またはテクノロジがスタンドアロン モードでない場合、psconfig.exe コマンド ライン ユーティリティではなく、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを使用して、初期構成を完了する必要があります。このウィザードを実行するには、[スタート] メニューで [すべてのプログラム]、[管理ツール] の順にポイントし、[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード] をクリックします。 スタンドアロン インストールを修復する場合は、最初に setup /repair を実行します (詳細についてはセットアップ ヘルプを参照してください)。次に、psconfig.exe -setup を実行します。サーバー ファームのインストールの場合は、最初に setup /repair を実行します。次に、psconfig.exe コマンド ライン ユーティリティではなく SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを使用します。 以下のオプション パラメータを使用します。 [-lcid <1033>] インストール言語を指定するロケール ID (LCID)。 例
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SharePoint 製品とテクノロジのスタンドアロンの構成を実行します。以下のオプション パラメータを使用します。 [-lcid <1033>] インストール言語を指定するロケール ID (LCID)。 例
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SharePoint 製品とテクノロジのアップグレードを実行します。このコマンドは、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する際に、製品またはテクノロジのアップグレードが必要な場合は自動的に実行されます。 [-wait] このパラメータを指定すると、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードは、アップグレードが完了するまでユーザーに処理が返されません。このパラメータを指定しないと、ウィザードはアップグレードを実行するための SharePoint Timer Service のジョブをディスパッチし、その後ユーザーに処理が返されます。アップグレード ジョブの状態を表示するには、Web ブラウザを使用して SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションにアクセスします。 [-force] このパラメータを指定すると、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードは、現在実行中のすべてのアップグレード処理を停止し、アップグレードを再起動します。 [-reghostonupgrade] このパラメータを指定すると、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードは、アップグレード中にすべてのコンテンツをサイト定義バージョンへリセットします。 [-finalize] このパラメータを指定すると、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードは現在のアップグレードを終了します。この操作は、すべてのサイトのアップグレードが正常に完了し、前のバージョンに接続する必要がなくなった場合のみに実行します。 [-inplace <v2v|b2b>] このパラメータを指定すると、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードは一括アップグレードを実行します。v2v を指定すると、バージョンからバージョンへの一括アップグレードが実行されます。b2b を指定すると、ビルドからビルドへの一括アップグレードが実行されます。 [-sidebyside] このパラメータを指定すると、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードは段階的なアップグレードを実行します。 例 |
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使用できるすべてのドキュメントの一覧については、「Office SharePoint Server 2007 のダウンロード可能なブック」を参照してください。