バージョン管理を計画する (Windows SharePoint Services)

この記事の内容 :

  • コンテンツのバージョン管理

  • サイトのバージョン管理

バージョン管理により、アイテムまたはサイトの複数のバージョンを維持し、確認できます。Windows SharePoint Services 3.0 は、コンテンツのバージョン管理と、(データベース スナップショットを介する) サイトのバージョン管理をサポートします。

コンテンツのバージョン管理

ドキュメントが上書きされて、データが失われることがあります。Windows SharePoint Services 3.0 でのバージョン管理機能には、そうしたデータを復旧する手段があります。不要な変更が行われたり、ドキュメントが上書きされたり、またはドキュメントが破損しても、エンド ユーザーが以前のバージョンを簡単に復元できます。ドキュメントのバージョン管理の作業は、エンド ユーザーが頻繁に行う小規模の活動です。

コンテンツのバージョン管理は、サイトの所有者 (つまり、Owners SharePoint グループのメンバ) によって管理され、ライブラリまたは一覧ごとに個別に構成されます。間接的にクォータを設定すること以外は、サーバーファーム レベルでバージョン管理を制御できません。

したがって、バージョン管理を使用するサイトを計画する場合、必ず以下を行ってください。

  • サイトのサイズ クォータの設定

  • サイトの所有者をトレーニングして、バージョン管理するサイトの積極的な監視

サイトのバージョン管理

Microsoft SQL Server 2005 データベース ソフトウェアでのデータベース スナップショット機能を使用して、サイトのバージョンを保存できます。SQL Server データベース スナップショットはデータベースの読み取り専用ビューであり、スナップショットが作成された時点でのデータベースの状態を表示します。

Windows SharePoint Services 3.0 ではスナップショット テクノロジを使用して、特定の時点でのコンテンツ データベースの読み取り専用コピーを作成できます。ユーザーが後の時点でコンテンツを表示または取得できるように、スナップショットされたコンテンツ データベースを SharePoint サイトと関連付けることができます。

注意

Web サイトのスナップショット バージョンでは、一部の機能が使用できません。たとえば、スナップショット バージョンへの書き込みやスナップショット バージョンへのファイルのアップロードを行うことができません。

Windows SharePoint Services 3.0 でのスナップショットの使用については、マイクロソフト サポート技術情報の「SQL Server を使用して、Windows SharePoint Services 3.0 のコンテンツ データベースのスナップショットを実行する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=99636&clcid=0x411) を参照してください。

データベース スナップショットを使用したサイトのバージョン管理は、そのサイトの以前の多くのバージョンからデータをすばやく表示または取得できることが重要であるサイトでのみサポートすることを推奨します。

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このトピックは、簡単に読んだり印刷したりできるように、次のダウンロード可能なドキュメントに収められています。

入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Windows SharePoint Services 3.0 テクニカル ライブラリ」を参照してください。