削除されたオブジェクトのキャプチャおよび格納を計画する (Windows SharePoint Services)

この記事の内容 :

  • ごみ箱の使用計画

  • 削除されたサイトのキャプチャおよび復元計画

さまざまなシステムで起きる一般的なエラーの 1 つは、ユーザーが必要なオブジェクトを誤って削除してしまうことです。Windows SharePoint Services 3.0 には、ユーザーが削除したアイテムを復元するためのごみ箱があります。削除されるサイトをキャプチャするには、サイトが削除される際に生成される Web Delete イベントを検出し、このイベントに基づいてサイトをアーカイブします。

ごみ箱の使用計画

Windows SharePoint Services 3.0 には 2 段階のごみ箱があります。適切なアクセス権を持つエンド ユーザーは、最初の段階のごみ箱を使用して、誤って削除されたサイトのファイル、ドキュメント、リスト アイテム、リスト、およびドキュメント ライブラリを復元できます。サイト コレクションの管理者は、第 2 段階のごみ箱 (削除済みデータ バックアップ) を使用して、ごみ箱から削除されたアイテムを復元できます。

既定では、指定した時間 (既定の設定は 30 日) が経過すると、両方のごみ箱のアイテムが自動的に削除されます。第 2 段階のごみ箱の容量がいっぱいになった場合は、最も古いアイテムが自動的に削除されます。

注意

第 1 段階のごみ箱が空になったときにだけ、アイテムは第 1 段階のごみ箱から第 2 段階のごみに移動します。ごみ箱の制限時間は、いずれかのごみ箱の段階で経過した時間ではなく、最初の削除後の合計時間に適用されます。

削除済みデータ バックアップのサイズが制限に達した場合は、常に最も古いアイテムが自動的に削除されます。

ごみ箱は、ファーム管理者によって Web アプリケーションのすべてのサイトに対して有効化され構成されます。ごみ箱は、オブジェクトが保持される期間、および削除済みデータ バックアップに使用できる有効サイト クォータの割合という観点から構成できます。

グループ作業サイトを含む Web アプリケーションのごみ箱を有効にすることをお勧めします。

削除されたサイトのキャプチャおよび復元計画

削除されたサイトをキャプチャして復元する際には、サイトの削除時に生成される Web Delete イベントを検出し、これを基づいて操作を実行する必要があります。多くの場合、イベントに基づいて操作を実行する際には、Stsadm エクスポート オプションを使用してサイトをバックアップします。Microsoft IT (MSIT) は、Web Delete イベントを検出し、これに基づいて操作を実行するための Microsoft IT Site Delete Capture Feature 1.0 を開発しました。Web Delete イベントが検出されると、サイトは構成データベースおよびコンテンツ データベースから削除される前に、ファイル共有にアーカイブされます。

Microsoft IT Site Delete Capture Feature 1.0 は、ファーム管理者によってインストールされ、ローカル コンピュータの Administrators グループのメンバであるアカウントによって実行される必要があります。機能のアプリケーション構成は、サイト コレクション内でリストとしてホストされるため、サイト コレクションの管理者は一般機能のパラメータを簡単に管理できます。

Microsoft IT Site Delete Capture Feature 1.0 は、「CodePlex governance (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=92682&clcid=0x411) から入手できます。

注意

このツールは、Windows SharePoint Services 3.0 の一部ではなく、更新されない場合があります。このツールは、サポートされている Microsoft テクノロジに基づいて構築されていますが、Microsoft ではサポートしていません。

Microsoft IT Site Delete Capture Feature 1.0 は、15 ギガバイト (GB) より小さいサイトの保護に使用することをお勧めします。

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入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Windows SharePoint Services 3.0 テクニカル ライブラリ」を参照してください。