Stsadm コマンドライン ツール (Windows SharePoint Services)

この記事の内容 :

  • Stsadm の使用

  • 対話型でない Stsadm

  • 使用可能な操作とプロパティ

Windows SharePoint Services 3.0 には、Windows SharePoint Services のサーバーおよびサイトをコマンド ラインで管理するための Stsadm ツールが用意されています。Stsadm は、SharePoint 製品とテクノロジがインストールされているドライブ上の %COMMONPROGRAMFILES%\microsoft shared\web server extensions\12\bin に置かれています。Stsadm を使用するには、ローカル コンピュータの管理者である必要があります。

Stsadm では、コマンドライン、またはバッチ ファイルやスクリプトを使用して Windows SharePoint Services 3.0 の管理タスクを実行することができます。Stsadm を使用すると、管理ポートの変更など、サーバーの全体管理サイトからは使用できない操作にアクセスできます。コマンドライン ツールには、サーバーの全体管理よりも合理化されたインターフェイスがあり、これを使用して同様のタスクを実行することができます。Stsadm コマンドライン ツールからのみ使用できる操作とパラメータもあります。

Stsadm の使用

コマンドライン ツールを使用すると、Windows SharePoint Services 3.0 のすべての操作にアクセスできます。Stsadm は、コマンドラインまたはバッチ ファイルやスクリプトから使用できます。Stsadm はサーバー自体で実行する必要があります。

Stsadm を使用するには、サーバーのローカル Administrators グループのメンバである必要があります。Stsadm の呼び出し時には、操作と一連のコマンドライン パラメータを次の形式で指定します。

-operation OperationName -parameter value

注意

コマンドライン ツールで使用する値に、空白やコマンドライン インターフェイスで特別な意味を持つ文字 (アンパサンド (&) など) が含まれている場合は、その文字列を引用符 (") で囲みます。たとえば、サイトへの URL が http://my site の場合は、「"http://my site"」と入力します。

また、コマンドラインのほとんどのパラメータには、完全なパラメータ名の代わりに使用できる短縮形があります。たとえば、次のコマンドは、Server1 で Server1_collab を使用するように構成データベースを設定し、接続に使用するデータベースのユーザー名とパスワードを指定します。

stsadm -o setconfigdb -connect -ds Server1 -dn Server1_collab -du User1 -dp password

次の表に、この例のコマンドとパラメータの説明を示します。

コマンドまたはパラメータ 定義

-o setconfigdb

Windows SharePoint Services 3.0 と構成データベース間の接続を作成します。

-connect

既存の構成データベースを使用することを指定します。

-ds Server1

使用するデータベースが格納されているサーバーの名前を指定します。

-dn Server1_collab

サーバーで使用するデータベースの名前を指定します。

-du User1

データベースの管理者のユーザー名を指定します。

-dp password

ユーザーのパスワードを指定します。

対話型でない Stsadm

Stsadm は対話型のツールではありません。Stsadm では、操作とパラメータを一度に入力します。操作の実行中には、不足しているパラメータを入力するように求められません。必要なパラメータが不足していると、操作が失敗します。この場合は、操作とパラメータを再度入力する必要があります。

このツールでは、コマンドの送信後に情報の入力を求められないので、コマンドのバッチ処理をより柔軟に行うことができます。対話型のツールが必要な場合は、管理オブジェクト モデルまたは [サーバーの全体管理] ページを使用してください。

使用可能な操作とプロパティ

すべての Stsadm 操作とプロパティを確認するには、「Stsadm の操作とプロパティの索引 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

次の操作はコマンドラインからのみ使用できます。

addcontentdb (更新の必要があるデータベースを追加するには、コマンドラインが必要です)

enumsolutions

renameserver

addsolution

enumtemplates

restore (サイト コレクション レベル)

addwppack

enumwppacks

retractsolution

backup (サイト コレクション レベル)

execadmsvcjobs

retractwppack

binddrservice

export

scanforfeatures

canceldeployment

forcedeletelist

setadminport

copyappbincontent

getadminport

setconfigdb

createadminvs

getproperty

setproperty

createsiteinnewdb

getsitelock

setworkflowconfig

databaserepair

import

spsearchdiacriticsensitive

deleteadminvs

installfeature

syncsolution

deleteconfigdb

migrateuser

uninstallfeature

deletesolution

provisionservice

unregisterwsswriter

deletewppack

refreshdms

updateaccountpassword

deploysolution

refreshsitedms

updatealerttemplates

deploywppack

registerwsswriter

updatefarmcredentials

displaysolution

removedrservice

upgradesolution

enumdeployments

removesolutiondeploymentlock

コマンドラインからのみ使用できるパラメータ

-force

-propertyname

-globalinstall

-propertyvalue

-newname

-servicename

-overwrite

-ssl

関連項目

概念

Stsadm の操作とプロパティの索引 (Windows SharePoint Services)