Updatealert Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)
Updatealert Stsadm 操作の概要
SharePoint Administration Toolkit に、updatealert という新しい Stsadm 操作が導入されました。この操作によって、管理者は、Web アプリケーションのアドレス変更後に通知電子メールで使用される Web アプリケーションの URL を更新することができます。
パラメータ
パラメータ | 値 | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|
url |
有効な URL (http://サーバー名など) |
はい |
更新する必要があるサイト コレクションの URL。 |
oldurl |
有効な URL (http://サーバー名など) |
はい |
更新する必要がある特定の領域のサイト コレクションの元の (古い) URL。 |
nologfile |
なし |
いいえ |
updatealert 操作の終了時にログ ファイルを生成するかどうかを指定します。既定では、ログ ファイルが生成されます。 |
quiet |
なし |
いいえ |
通知出力を抑制するかどうかを指定します。 |
注意
updatealert 操作が正しく機能するためには、url および oldurl パラメータで指定された URL が同じサイト コレクションにある必要があります。これは、特定の領域の通知を正しく更新するために必要です。各領域の通知は、正しい新しい領域 URL を使用して、元の (古い) 領域 URL の通知に個別に更新する必要があります。
タスクの要件
この作業の手順を実行するための要件は次のとおりです。
フロントエンド Web サーバーの Administrators グループのメンバである必要があります。
少なくとも以下のロールが必要です。
Microsoft SQL Server を実行しているコンピュータの Administrators グループのメンバ。
または
- SharePoint 製品およびテクノロジのすべてのデータベースの db_owner 固定サーバー ロール。
例
ユーザーの会社には、以下の表に示されている 3 つの領域で構成された Web アプリケーションがあります。
Coho Winery 領域マッピング
説明 | URL | ゾーン |
---|---|---|
イントラネット |
http://cohowinery |
既定値 |
エクストラネット |
http://extranet.cohowinery.com/ |
エクストラネット |
ベンダ |
http://vendors.cohowinery.com/ |
カスタム |
会社が Coho Vineyard と合併して、社名が Coho Winery and Vineyard に変更されました。管理者は、新しい社名を反映するようにイントラネットおよびエクストラネット領域を変更することを望んでいます。以下の表に、新しい領域構成を示します。
Coho Winery and Vineyard 領域マッピング
説明 | URL | ゾーン |
---|---|---|
イントラネット |
http://cohovineyardandwinery/ |
既定値 |
エクストラネット |
http://extranet.cohovineyardandwinery.com/ |
エクストラネット |
Web アプリケーションの名前が変更され、代替アクセス マッピングが更新された後、以下の updatealert 操作を実行して、イントラネットおよびエクストラネット サイトに関連付けられた電子メール通知を更新する必要があります。
stsadm –o updatealert –url http://cohovineyardandwinery –oldurl http://cohowinery
stsadm –o updatealert –url http://extranet.cohovineyardandwinery.com –oldurl http://extranet.cohowinery.com/
注意
Coho Winery はベンダ ポータルの名前を変更しないことにしたので、ベンダ サイトに関する変更は行われません。エクストラネットのシナリオの詳細については、「論理アーキテクチャ コンポーネント (Windows SharePoint Services)」を参照してください。
updatealert 操作を使用できるもう 1 つのシナリオは、データベース移行プロセスを使用してコンテンツ データベースを Windows® SharePoint® Services 2.0 から移行するときです。移行されるサイト コレクションのソース (Windows SharePoint Services バージョン 2.0) とターゲット (Windows SharePoint Services バージョン 3.0) の URL が異なる場合、移行された通知はすべて機能しません。
重要
Service Pack 1 (SP1) がインストールされていない Windows SharePoint Services 3.0 では、アップグレード プロセス後の一部の通知 (新しい通知も含む) が機能しません。一方、Windows SharePoint Services 3.0 Service Pack 1 (SP1) では、新しい通知は機能しますが、アップグレード前に作成された通知は機能しません。この問題を解決するには、updatealert 操作を使用して、アップグレード前に作成された機能しない通知を更新してください。
たとえば、移行されたすべての通知を http://wss20 (oldurl) から http://wss30/ (newurl) に変更するには、次の構文を入力します。
stsadm –o updatealert –url http://wss30 –oldurl http://wss20
データベースを移行する方法の詳細については、「コンテンツ データベースを移行する」を参照してください。
Stsadm コマンドライン ツールは、SharePoint 製品とテクノロジがインストールされているドライブの以下のパスにあります。
%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft Shared\Web server extensions\12\Bin
Stsadm コマンドライン ツールの使用方法については、「Stsadm コマンドライン ツール (Windows SharePoint Services)」を参照してください。