構成用 DVD と自動化ファイルを作成する方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2008-07-30
ここでは、サーバー構築プロセスを効率化するために、バッチ ファイル、スクリプト、およびその他の方法を使用して統合されたサーバー構築用 DVD (またはネットワーク インストール ポイント) を準備する方法についてのガイダンスを示します。環境に合わせて変更できるサンプルのバッチ ファイル、スクリプト、およびその他のサポート ファイルについても説明します。Exchange 環境用の統合サーバーの構築および展開プロセスに関するドキュメントを作成する際に、これらの方法およびサンプルを参照できます。統合されたインストール ポイントと自動化ファイルを使用して構築プロセスを標準化することにより、構築プロセスのユーザー エラーを最小限に抑えることができます。
推奨されるインストールの前提条件
一覧表示された順序で修正プログラムをインストールします。修正プログラムは、下位バージョンから始まり上位バージョンで終わるようにバージョン番号順に示されます。
重要 : |
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メールボックス サーバーをアップグレードする前に、Service Pack と修正プログラムをクライアント アクセス サーバーにインストールしてください。 |
次の表は、サーバー構築プロセスをサポートする構成用 DVD を作成するために準備する必要があるディレクトリ構造を示しています。同様のディレクトリ構造を、DVD 書き込み用ドライブからアクセスできる場所に作成してください。サポート ファイルをダウンロードし、以下のように構造内に配置します。一覧にあるバッチ ファイルを作成し、以下のように配置します。
注 : |
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太字のエントリはすべてディレクトリ フォルダを表します。太字以外のエントリはすべてフォルダ内のファイルです。 |
E2K7CONFIGDVD |
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E2K7-PreReqs |
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e2k7-prereqs.bat |
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edge-prereqs .bat |
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UM-prereqs.bat |
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Exchange-Base.xml |
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Exchange-CAS.xml |
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Exchange-ClusMBX.xml |
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Exchange-Edge.xml |
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Exchange-MBX.xml |
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Exchange-UM.xml |
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E2K7-PostSP1 |
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Post-e2k7sp1.bat |
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E2K7-Scripts |
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CAS |
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ConfigureAutoDiscover.ps1 |
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ConfigureOAB.ps1 |
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ConfigureOLAnywhere.ps1 |
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ConfigureOWA.ps1 |
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legacyEAS.vbs |
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HT |
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Set-registry.ps1 |
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IE7 |
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ie7-install.bat |
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Support |
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DebuggingTools |
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debug.reg |
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debuginstall.vbs |
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e2k7toolsinstall.cmd |
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Symbols |
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E2K7 |
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Hotfixes |
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COM |
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DLL |
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EXE |
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FLT |
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RTM |
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Hfsyminst.bat |
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W2K3-PostSP2 |
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E2K7-post-sp2.bat |
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W2K3-post-sp2.bat |
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W2K8-Hotfix |
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W2K8-hotfix.bat |
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ディレクトリ構造を作成したら、環境に適したファイルをダウンロードし、適切なディレクトリに配置する必要があります。また、上の表に示されている、必要な自動化ファイルを作成する必要があります。
適切なサポート ファイルのダウンロード
環境に適したサポート ファイルと更新ファイルを選択し、ダウンロードします。Windows Server 2003 で Microsoft Exchange Server 2007 のサーバー構築の一環として評価およびテストを行うには、次のファイルをお勧めします。
Windows Server 2003 用の推奨ファイル
Windows のデバッグ ツール
Windows Server 2003 x64 Edition の場合は、「Install Debugging Tools for Windows 64-bit Version」からデバッグ ツールをダウンロードできます (このサイトは英語の場合があります)。
Service Pack
Windows Server 2003 x64 Edition の場合は、「Windows Server 2003 Service Pack 2 for x64 Editions」を参照してください。
セキュリティの構成ウィザード
セキュリティの構成ウィザードに関する一般的な情報については、「Security Configuration Wizard Documentation」を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。
Exchange Server 2003 のインストール時にオペレーティング システムをセキュリティで保護する方法の詳細については、「Windows 2003 SP1 Security Configuration Wizard and Exchange servers」を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。
Exchange Server 2007 のインストール時にオペレーティング システムをセキュリティで保護する方法の詳細については、「Exchange Server の役割の Windows を保護するためのセキュリティ構成ウィザードの使用」を参照してください。
Internet Explorer
Windows Server 2003 SP2 x64 の場合は、Windows 64 ビット クライアント/サーバー向け Windows Internet Explorer 7 をインストールします。
修正プログラム
以下の推奨される修正プログラムをダウンロードします。
- 「Microsoft セキュリティ情報検索」にあるオペレーティング システム用のすべてのセキュリティ修正プログラム
- 「Windows Server 2003 Service Pack 2-based server clusters for recommended hotfixes」にある、サーバー クラスタ用のクラスタ固有の SP2 以降の修正プログラム
- Microsoft Windows オペレーティング システムの 2007 年 12 月用の累積的なタイム ゾーン更新プログラム
- ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) のスナップショットに関するいくつかの問題を解決する Windows Server 2003 用の VSS 更新プログラムのロールアップ パッケージについて
- Windows Server 2003 ベースのコンピュータは、多くのメモリを要求する不確定なモジュールによって発生するメモリ マネージャ trimming 操作のため、応答しません。
- 既定の SNP 機能をオフにする更新は、Windows Server 2003 ベースと Small Business Server-based のコンピュータで使用できます。
- クラスタ ノードが MNS クォーラムを失う可能性があって、クラスタ サービスが Windows Server 2003 で Enterprise Edition-based コンピュータを停止します。
Service Pack
次の Service Pack をインストールします。
Exchange 2007 の要件
重要 : |
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クライアント アクセス サーバーを、プロキシ処理を行っているクライアント アクセス サーバーに展開している場合、インターネットに直接接続されたクライアント アクセス サーバーに更新プログラムのロールアップを適用してから、インターネットに直接接続されていないクライアント アクセス サーバーに更新プログラムのロールアップを適用する必要があります。他の Exchange 2007 構成では、サーバーに更新プログラムのロールアップを適用する順序は重要ではありません。 |
更新プログラムのロールアップ
Exchange 2007 SP1 で推奨される更新プログラムのロールアップの詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事「Exchange 2007 用の最新の更新プログラムのロールアップを入手する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=3052&kbid=937052) を参照してください。
必要な自動化ファイルの準備
サーバー構築用 DVD に必要な自動化ファイルを準備します。次のファイルが必要になります。
- e2k7toolsinstall.cmd
- e2k7-prereqs.bat
- edge-prereqs .bat
- UM-prereqs.bat
- ie7-install.bat
- Hfsyminst.bat
- E2K7-post-sp2.bat
- W2K3-post-sp2.bat
- W2K8-hotfix.bat
- debug.reg
- debuginstall.vbs
- legacyEAS.vbs
- ConfigureAutoDiscover.ps1
- ConfigureOAB.ps1
- ConfigureOLAnywhere.ps1
- ConfigureOWA.ps1
- Set-registry.ps1
- Exchange-Base.xml
- Exchange-CAS.xml
- Exchange-ClusMBX.xml
- Exchange-Edge.xml
- Exchange-MBX.xml
- Exchange-UM.xml
- 403-4.asp
これらのファイルを作成する詳細な手順については、以下のトピックを参照してください。
サーバー構築用 DVD の Exchange 2007 ツールのインストール コマンド ファイルの例
サーバー構築用 DVD のレジストリ ファイルの例 (デバッグの有効化)
サーバー構築用 DVD の Visual Basic スクリプトの例
サーバー構築用 DVD の PowerShell スクリプトの例
更新ファイルとサポート ファイル
更新ファイルとサポート ファイルは、構築用 DVD の以下のディレクトリ構造に配置します。
E2K7CONFIGDVD\E2K7-PreReqs\
- e2k7-prereqs.bat
- edge-prereqs.bat
- UM-prereqs.bat
- Exchange-Base.xml
- Exchange-CAS.xml
- Exchange-ClusMBX.xml
- Exchange-Edge.xml
- Exchange-MBX.xml
- Exchange-UM.xml
E2K7CONFIGDVD\E2K7-PostSP1\
Post-e2k7sp1.bat バッチ ファイルは、展開する予定の修正プログラムの一覧で更新する必要があります。
E2K7CONFIGDVD\E2K7-Scripts\
- Set-registry.ps1
E2K7CONFIGDVD\E2K7-Scripts\CAS\
- ConfigureAutoDiscover.ps1
- ConfigureOAB.ps1
- ConfigureOLAnywhere.ps1
- ConfigureOWA.ps1
- legacyEAS.vbs
E2K7CONFIGDVD\E2K7-Scripts\HT\
E2K7-Scripts\HT ディレクトリは、ハブ トランスポート サーバーの役割を持つサーバーに対して実装するスクリプト用に予約されています。
E2K7CONFIGDVD\IE7\
- ie7-install.bat
E2K7CONFIGDVD\Support\
- debug.reg
- debuginstall.vbs
- e2k7toolsinstall.cmd
E2K7CONFIGDVD\Support\DebuggingTools\
「Install Debugging Tools for Windows 64-bit Version」にある Windows 64 ビット版のデバッグ ツールの内容をダウンロードし、DebuggingTools フォルダに抽出します (このサイトは英語の場合があります)。
E2K7CONFIGDVD\Symbols\E2K7\
- Hfsyminst.bat
E2K7CONFIGDVD\Symbols\E2K7\Hot-Fixes\*
E2K7 Post-RTM 修正プログラムからシンボルを抽出し、DLL、EXE、COM、または FLT ディレクトリを \Hot-Fixes ディレクトリに配置します。
E2K7CONFIGDVD\Symbols\E2K7\RTM\
Exchange 2007 RTM CD の \Support\Symbols\i386 フォルダの内容を \Symbols\E2K7\RTM にコピーします。
E2K7CONFIGDVD\W2K3-PostSP2\
展開している Windows Server 2003 SP2 以降の修正プログラムの一覧で次のバッチ ファイルを更新し、修正プログラムを \W2K3-PostSP2 ディレクトリに配置する必要があります。
- E2K7-post-sp2.bat
- W2K3-post-sp2.bat
E2K7CONFIGDVD\W2K8-Hotfix\
展開している Windows Server 2008 RTM 以降の修正プログラムの一覧で W2K8-hotfix.bat バッチ ファイルを更新し、修正プログラムを \W2K8-Hotfix ディレクトリに配置する必要があります。
詳細情報
サーバー構築用 DVD の Exchange 2007 ツールのインストール コマンド ファイルの例については、「サーバー構築用 DVD の Exchange 2007 ツールのインストール コマンド ファイルの例」を参照してください。
サーバー構築用 DVD のバッチ ファイルの例については、「サーバー構築用 DVD バッチ ファイルの例」を参照してください。
サーバー構築用 DVD のレジストリ ファイルの例 (デバッグの有効化) については、「サーバー構築用 DVD のレジストリ ファイルの例 (デバッグの有効化)」を参照してください。
サーバー構築用 DVD の Visual Basic スクリプトの例については、「サーバー構築用 DVD の Visual Basic スクリプトの例」を参照してください。
サーバー構築用 DVD の PowerShell スクリプトの例については、「サーバー構築用 DVD の PowerShell スクリプトの例」を参照してください。
サーバー構築用 DVD の XML 応答ファイルの例については、「サーバー構築用 DVD の XML 応答ファイルの例」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。