Windows Server Update Services のバックアップ

WSUS は組み込みのバックアップ ツールを提供しませんが、Windows 2000 または Windows Server 2003 を実行しているすべてのサーバーで使用できるバックアップ ユーティリティを使用して、WSUS データベースと更新ファイルの格納フォルダの両方を簡単にバックアップして復元できます。バックアップ ユーティリティは Ntbackup.exe とも呼ばれます。

WSUS のバックアップでは、次をバックアップします。

  • WSUS データベース。これには次が含まれます。

    • 更新メタデータ。これには、プロパティなど、更新プログラムについての情報が含まれます。メタデータには使用許諾契約書 (EULA) も格納されています。

    • WSUS サーバー構成情報。これには、WSUS コンソールを使用して指定したオプションやセットアップ時に WSUS によって自動的に構成された設定など、WSUS サーバーのすべての設定が含まれます。

    • クライアント コンピュータ、更新プログラム、およびクライアントと更新プログラムの相互作用についての情報。この情報には、更新プログラムの状態とクライアント コンピュータの状態を表示してレポートを実行する場合に、WSUS コンソールからアクセスできます。

  • 更新ファイルが格納されるフォルダ。更新ファイルは、更新プログラムをコンピュータにインストールする際に必要な実際のファイルです。既定では、更新ファイルは WSUS サーバーの %systemdrive%\WSUS\WSUSContent フォルダに格納されます。セットアップ時または [オプション] ページで更新ファイルを Microsoft Update に格納するよう選択した場合は、WSUS サーバー上にある更新ファイルの格納フォルダをバックアップする必要はありません。

WSUS によってインストールされない Microsoft SQL Server 2000 のフル バージョンをデータベースに使用している場合は、バックアップ ユーティリティの代わりに SQL Server Enterprise Manager を使用できます。SQL Server Enterprise Manager の詳細については、SQL Server のドキュメントを参照してください。WSUS のデータベース オプションと構成の詳細については、Microsoft Windows Server Update Services 展開ガイド (https://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/windowsserver2003/library/wsus/wsusdeploymentguidetc/ace052df-74e7-4d6a-b5d4-f7911bb06b40.mspx) を参照してください。

更新ファイルの格納フォルダをバックアップするには

  1. WSUS サーバー上で、[スタート] ボタン、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックします。

  2. [名前] ボックスに「%systemdrive%\%windir%\system32\ntbackup.exe」と入力し、[OK] をクリックします。

  3. バックアップまたは復元ウィザードで、[次へ] をクリックします。

  4. [ファイルと設定のバックアップを作成する] が選択されていることを確認し、[次へ] をクリックします。

  5. [項目を指定する] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  6. %systemdrive%\WSUS\ の下にある [WSUSContent] フォルダを選択し、[次へ] をクリックします。

  7. [参照] ボタンを使用してバックアップを保存する場所を選択し、バックアップの名前を入力して、[次へ] をクリックします。

  8. 増分バックアップかどうか、バックアップを確認するかどうかなどのバックアップの指定、定期的なバックアップ スケジュール、またはその他のオプションの設定など、バックアップに関する詳細設定を追加する場合は、[詳細設定] をクリックしてウィザードの指示に従います。

  9. ウィザードが終了したら、[完了] をクリックします。

  10. バックアップが完了したというメッセージが表示されたら、[閉じる] をクリックします。

 ページのトップへ

WSUS データベースをバックアップするには

  1. WSUS サーバーで、[スタート] ボタン、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックします。

  2. [名前] ボックスに「%systemdrive%\%windir%\system32\ntbackup.exe」と入力し、[OK] をクリックします。

  3. バックアップまたは復元ウィザードで、[次へ] をクリックします。

  4. [ファイルと設定のバックアップを作成する] が選択されていることを確認し、[次へ] をクリックします。

  5. [項目を指定する] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  6. %systemdrive%\WSUS\MSSQL$WSUS\ の下にある [Data] および [LOG] フォルダを選択して、[次へ] をクリックします。

  7. [参照] ボタンを使用してバックアップを保存する場所を選択し、バックアップの名前を入力して、[次へ] をクリックします。

  8. 増分バックアップかどうか、バックアップを確認するかどうかなどのバックアップの指定、定期的なバックアップ スケジュール、またはその他のオプションの設定など、バックアップに関する詳細設定を追加する場合は、[詳細設定] をクリックしてウィザードの指示に従います。

  9. ウィザードが終了したら、[完了] をクリックします。

  10. バックアップが完了したというメッセージが表示されたら、[閉じる] をクリックします。

 ページのトップへ

更新ファイルの格納フォルダを復元するには

  1. WSUS サーバー上で、[スタート] ボタン、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックします。

  2. [名前] ボックスに「%systemdrive%\%windir%\system32\ntbackup.exe」と入力し、[OK] をクリックします。

  3. バックアップまたは復元ウィザードで、[次へ] をクリックします。

  4. [ファイルと設定を復元する] をクリックして、[次へ] をクリックします。

  5. [復元する項目] ダイアログ ボックスの [復元する項目] で %systemdrive%\WSUS\ の下にある [WSUSContent] フォルダを含むファイルを展開して、[次へ] をクリックします。

    • または、復元する %systemdrive%\WSUS\WSUSContent フォルダのサブセットを選択することもできます。%systemdrive%\WSUS\WSUSContent フォルダ内でサブフォルダとファイルを 1 つ、すべて、または組み合わせて復元できます。
  6. ファイルまたはフォルダを別の場所に復元するかどうか、既存のファイルと置き換えるかどうか、セキュリティ設定を復元するかどうか、その他のオプションを指定するかどうかなど、復元に追加の仕様を設定する場合は、[詳細設定] をクリックしてウィザードの指示に従います。

  7. ウィザードが終了したら、[完了] をクリックします。

  8. 復元が完了したというメッセージが表示されたら、[閉じる] をクリックします。

 ページのトップへ

WSUS データベースを復元するには

  1. WSUS サーバーで、[スタート] ボタン、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックします。

  2. [名前] ボックスに「%systemdrive%\%windir%\system32\ntbackup.exe」と入力し、[OK] をクリックします。

  3. バックアップまたは復元ウィザードで、[次へ] をクリックします。

  4. [ファイルと設定を復元する] をクリックして、[次へ] をクリックします。

  5. [復元する項目] ダイアログ ボックスの [復元する項目] で %systemdrive%\WSUS\MSQL$WSUS の下にある [Data] および [LOG] フォルダを含むファイルを展開して、[次へ] をクリックします。

    • または、復元する %systemdrive%\WSUS\MSQL$WSUS\Data フォルダまたは %systemdrive%\WSUS\MSQL$WSUS\LOG フォルダのサブセットを選択できます。%systemdrive%\WSUS\MSQL$WSUS\Data フォルダおよび %systemdrive%\WSUS\MSQL$WSUS\LOG フォルダ内では、サブフォルダとファイルを 1 つ、すべて、または組み合わせて復元できます。
  6. ファイルまたはフォルダを別の場所に復元するかどうか、既存のファイルと置き換えるかどうか、セキュリティ設定を復元するかどうか、その他のオプションを指定するかどうかなど、復元に追加の仕様を設定する場合は、[詳細設定] をクリックしてウィザードの指示に従います。

  7. ウィザードが終了したら、[完了] をクリックします。

  8. 復元が完了したというメッセージが表示されたら、[閉じる] をクリックします。

 ページのトップへ