配布共有と構成セットとは

適用対象: Windows Vista

"配布共有" とは、無人応答ファイルによる Windows のカスタマイズに使用されるファイルを格納した、一連のオプションのフォルダのことです。配布共有内の項目を応答ファイルに追加する場合、項目へのパスが応答ファイルに含まれます。インストール中に、Windows セットアップはこのパスを使用して追加のアプリケーションとデバイス ドライバをインストールします。たとえば、ネットワークの配布共有に接続する場合、ネットワーク パスは応答ファイル内で参照されます。

Windows システム イメージ マネージャ (Windows SIM) を使用して配布共有を作成する場合、3 つのフォルダが自動的に作成されます。フォルダの名前は、$OEM$ Folders、Out-of-Box Drivers、Packages です。独自の配布共有を作成する場合、Windows SIM によって有効な配布共有フォルダとして認識されるためには、次のフォルダのいずれかがこの配布共有に含まれている必要があります。

  • $OEM$ Folders

  • Out-of-Box Drivers

  • Packages

配布共有のフォルダ

ここでは、配布共有の各種フォルダについて説明します。

$OEM$ Folders

[$OEM$] フォルダとサブフォルダは、構成セットを作成する場合のみ使用できます。[$OEM$] フォルダを使用すると、ブランド化用ロゴの組み込みと、無人インストールをカスタマイズするアプリケーションやその他のファイルの追加を行うことができます。[$OEM$] フォルダは以前のバージョンの Windows で使用されていましたが、Windows Vista ではサポートされない場合があります。

一般的に、新しいファイルとリソースを Windows に追加するには、データ イメージを使用します。詳細については、「データ イメージを作成する」を参照してください。

$OEM$ フォルダの使用の詳細については、「$OEM$ フォルダに内容を追加する」を参照してください。

Important重要
オペレーティング システムによって実行および処理される既存のファイルは上書きしないでください。$OEM$ を使用してこれらのファイルを更新または上書きすると、オペレーティング システムが予期しない動作をする原因となり、深刻な問題が発生する可能性があります。

従来の $OEM$ に関する情報

次の表は、従来の [$OEM$] フォルダのサポートについて説明しています。

 

従来の用語 従来の定義 サポート

$OEM$

自動インストールまたはカスタム インストール用の補助的なフォルダとファイルがすべて格納されます。

あり

\$OEM$\Textmode

セットアップのテキストモード部分で必要な、更新済み大容量記憶装置ドライバと HAL ファイルが格納されます。

なし

\$OEM$\$$

インストール中に Windows セットアップによって C:\windows などの %WINDIR% フォルダにコピーされるファイルが格納されます。

あり

\$OEM$\$$\Help

インストール中に Windows セットアップによって %WINDIR%\Help フォルダにコピーされるカスタム ヘルプ ファイルが格納されます。

なし

\$OEM$\$$\System32

インストール中に Windows セットアップによって %WINDIR%\System32 フォルダにコピーされるファイルが格納されます。

あり

\$OEM$\$1

Windows をインストールしたドライブのルートを表し (ブート パーティションとも呼ばれます)、インストール中に Windows セットアップによってブート パーティションにコピーされるファイルが格納されます。

あり

\$OEM$\$1\ プラグ アンド プレイ ドライバ

新規または更新されたプラグ アンド プレイ (PnP) ドライバが格納されます。ユーザーは、無人インストール用の Unattend.xml ファイル内にフォルダ名を指定します。たとえば、フォルダに \$OEM$\$1\Pnpdrvs と名前を付けることができます。

あり

\$OEM$\$1\SysPrep

Sysprep ベース インストールに使用するファイルが格納されます。

なし

\$OEM$\$Docs

インストール中に Windows セットアップによって %DOCUMENTS_AND_SETTINGS% にコピーされるファイルが格納されます。

なし

\$OEM$\$Progs

インストール中に Windows セットアップによって %PROGRAM_FILES% フォルダにコピーされるプログラムが格納されます。

なし

\$OEM$\$Progs\Internet Explorer

Internet Explorer をカスタマイズする設定ファイルが格納されます。

なし

\$OEM$\<ドライブ文字>\サブフォルダ

インストール中に Windows セットアップによってコピーされるファイルを格納するドライブのサブフォルダです。この種類のフォルダでは、\$OEM$\<ドライブ文字> フォルダの下にインスタンスが複数存在する場合があります (例 : \$OEM$\D\MyFolder)。

あり

Out-of-Box Drivers フォルダ

ドライバとは、ハードウェアやデバイスを機能させるソフトウェアの一種のことです。

[Out-of-box Drivers] フォルダには、Windows セットアップ中にインストールする追加のデバイス ドライバが格納されます。追加のデバイス ドライバは、Windows セットアップ中に Windows SIM を使用して追加することができます。セットアップで使用されるドライバは、次の 3 種類です。

  • インボックス ドライバ

    インボックス ドライバは、パッケージと同様に処理されます。

  • 非インボックス ドライバ

    .inf ベースの非インボックス デバイス ドライバは、Windows セットアップ中に Windows SIM を使用して追加することができます。通常、このような非インボックス ドライバは、auditSystem 構成パス中で処理されます。.inf ベースの非インボックス ドライバは、"Out-of-Box Drivers" という名前の配布共有サブフォルダに格納してください。詳細については、「配布共有に非インボックス ドライバを追加する」を参照してください。

  • .msi ファイルを使用してインストールされたインボックス ドライバ

    .msi ファイルを必要とするインボックス ドライバは、アプリケーションの場合と同じ方法で追加されます。

    note
    インストールの際に必要な、起動に不可欠なデバイス ドライバは、windowsPE 構成パス中に追加する必要があります。このようなデバイス ドライバは、Microsoft-Windows-PnpCustomizationsWinPE コンポーネントを使用して追加されます。詳細については、「Windows セットアップ中にデバイス ドライバを追加する」を参照してください。パッケージ マネージャを使用して、デバイス ドライバをイメージにオフラインで追加することもできます。詳細については、「オフラインの Windows イメージにデバイス ドライバを追加する」を参照してください。

Packages フォルダ

パッケージは、Windows SIM を使用して配布共有にインポートする必要があります。[Packages] フォルダは、Microsoft Windows ソフトウェアの更新プログラムが格納される場所です。パッケージの種類には、サービス パック、セキュリティ更新プログラム、言語パック、Microsoft によって発行されるその他のパッケージなどがあります。パッケージのインポートには、Windows SIM を使用する必要があります。パッケージがインポートされ、[配布共有] ペインで利用可能になると、パッケージを応答ファイルに追加することができます。詳細については、「配布共有にパッケージをインポートする」を参照してください。

構成セット

無人応答ファイルが検証されて保存されると、構成セットを作成することができます。構成セットとは、Windows SIM を使用して作成できる配布共有のサブセットのことです。構成セットは、ネットワーク共有を利用できない場合に便利です。構成セットは、リムーバブル メディアに保存して現場で使用することができます。構成セットを作成すると、無人応答ファイルで参照されるバイナリがエクスポートされ、Unattend.xml ファイルからアクセスできる自己完結型ファイル セットに一括保存されます。

構成セットの内容

構成セットには、Windows インストールのカスタマイズに使用されるファイル、ドライバ、アプリケーション、パッチ、および応答ファイルがすべて含まれています。構成セットには、パッケージ化されたすべての必要なバイナリが、関連する無人応答ファイルと一緒に含まれています。

構成セットの利点

構成セットを無人インストールに使用することには、次のような利点があります。

  • 構成セットは、数 GB になることがある配布共有をより小さく持ち運びやすくしたものです。構成セットを使用すると、Windows オペレーティング システムを現場でインストールできます。

  • 構成セットは完全に自己完結型であり、ファイル セットの外部を参照することはありません。

  • 構成セットを複製し、製造および販売するコンピュータ モデルごとに複製した構成セットを編集することができます。

Important重要
Windows セットアップに構成セットが使用されている場合には、応答ファイルが存在するメディアのルートにあるコンテンツはすべて Windows インストールにコピーされます。応答ファイルと同じレベルに多数のファイルおよびフォルダがある場合には、Windows セットアップはファイルおよびフォルダをすべて Windows インストールにコピーします。これによりインストールに時間がかかる可能性があり、場合によってはディスク領域が足りなくなる可能性があることに注意してください。

関連項目

コミュニティの追加

追加
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