Windows 展開サービスの更新のステップバイステップ ガイド

更新日: 2008年5月

適用対象: Windows Server 2003,Windows Server 2003 R2,Windows Server 2003 with SP1,Windows Server 2003 with SP2,Windows Vista

このステップバイステップ ガイドでは、Microsoft Windows Server 2003 の Microsoft® Windows® 展開サービスの更新についての概要を説明します。この中には、機能の概要、Windows 展開サービスをテストするために使用できるシナリオ、およびテクノロジの詳細についてのトピックが含まれています。

このガイドは、組織内で Windows オペレーティング システムの展開作業を担当する技術者向けに記述されています。このガイドでは、読者が一般的なデスクトップ展開テクノロジや、動的ホスト構成プロトコル (DHCP)、ドメイン ネーム システム (DNS)、Active Directory® ディレクトリ サービスを含むネットワーク コンポーネントについての実践的な知識を持っていることを前提とします。

Windows 展開サービスとは

Windows 展開サービスは、リモート インストール サービス (RIS) の設計を改良した更新バージョンです。Windows 展開サービスは、Windows オペレーティング システムの迅速な導入および展開を支援します。このサービスを利用することで、各コンピュータを実際に操作したり、CD メディアから直接インストールを行ったりしなくても、ネットワークベースのインストールによって新しいコンピュータをセットアップすることができます。

Windows 展開サービスは、連携して機能することによって Windows オペレーティング システム、特に Windows Vista® の展開を可能にするコンポーネント群の機能名です。これらのコンポーネントは次の 3 つのカテゴリに分かれています。

サーバー コンポーネント。これらのコンポーネントには、クライアントをネットワーク ブートし、オペレーティング システムを読み込んでインストールするための、Pre-Boot Execution Environment (PXE) サーバーや簡易ファイル転送プロトコル (TFTP) サーバーが含まれます。また、特にネットワーク ブートのために必要なブート イメージ、インストール イメージ、およびファイルが格納される共有フォルダやイメージ リポジトリもサーバー コンポーネントに含まれます。

クライアント コンポーネント。これらのコンポーネントには、Windows プレインストール環境 (Windows PE) 内で動作し、サーバー コンポーネントと通信してオペレーティング システム イメージの選択およびインストールを行うためのグラフィカル ユーザー インターフェイスが含まれます。

管理コンポーネント。これらのコンポーネントは、サーバー、オペレーティング システム イメージ、およびクライアント コンピュータ アカウントを管理するために使用するツール群です。

Windows 展開サービスの新機能

Windows 展開サービスには、[Windows 展開サービス] Microsoft 管理コンソール (MMC) スナップインが含まれます。このスナップインを使用して、Windows 展開サービスのすべての機能を詳細に管理することができます。Windows 展開サービスでは、RIS の機能セットに対してさまざまな拡張機能も提供しています。これらの拡張機能は、Windows Vista および Windows Server 2008 オペレーティング システムの展開をサポートします。これらの変更点には、以下のものが含まれます。

  • ブート オペレーティング システムとしての Windows PE のネイティブ サポート

  • Windows イメージング (WIM) ファイル形式のネイティブ サポート

  • パフォーマンスが強化された拡張可能な PXE サーバー コンポーネント

  • ブート オペレーティング システムを選択するための新しいクライアント メニュー

このガイドの対象読者

対象読者には以下の方が含まれます。

  • Windows Vista または Windows Server 2008 を評価する IT プランナまたはアナリスト

  • 企業の IT プランナまたはデザイナ

  • 堅牢な "ベアメタル" (コンピュータにオペレーティング システムをインストールしない) 展開ソリューションのテストに関心がある展開作業担当者

Windows 展開サービスの利点

Windows 展開サービスには、以下の利点があります。

  • 展開の総保有コスト (TCO) を削減し、複雑さを軽減します。

  • ベアメタル コンピュータに Windows オペレーティング システムを展開します。

  • Microsoft Windows XP や Microsoft Windows Server 2003 を含む混在環境をサポートします。

  • クライアント コンピュータおよびサーバー コンピュータに Windows オペレーティング システムを展開するためのエンド ツー エンド ソリューションを提供します。

  • Windows PE、WIM、イメージ ベースのセットアップ (IBS) などの、Windows Server 2008 の標準的なセットアップ テクノロジをベースとしています。

サーバーの機能モード

新規インストールと RIS のアップグレードのどちらの場合でも、Windows 展開サービスの各種の構成に関連する機能レベルを説明するために、サーバーの運用および管理形態を、サーバー モードと呼ばれる 3 つの分類のいずれかにグループ化することができます。

  1. レガシ RIS

    • ブート環境 = OSChooser

    • イメージの種類 : RISETUP と RIPREP

    • 管理形態 = RIS ツールセット

  2. Windows 展開サービス混在

    • ブート 環境 = OSChooser と Windows PE

    • イメージの種類 : WIM、RISETUP、および RIPREP

    • 管理形態 = RIS ツールセットと WDS MGMT

  3. Windows 展開サービス ネイティブ

    • ブート環境 = Windows PE

    • イメージの種類 : WIM

    • 管理形態 = WDS MGMT

レガシ モード

Windows 展開サービスのレガシ モードは、リモート インストール サービスと機能的には同等です。このモードは RIS の機能を備えた Windows 展開サービスのバイナリです。このモードでは、OSChooser だけがブート オペレーティング システムとして存在します。そのため、RISETUP および RIPREP イメージだけがサポートされます。管理のしやすさからすると、サーバーの管理に Windows 展開サービスの新しい管理ツールは使用されず、レガシ RIS ユーティリティが唯一の方法となります。Windows 展開サービスのレガシ モードは Windows Server 2003 上にのみ存在します。

混在モード

Windows 展開サービスの混在モードは、OSChooser および Windows PE の両方のブート イメージが利用可能なサーバー状態を表すために使用されます。このモードでは、古いイメージの種類である RISETUP および RIPREP へは OSChooser からアクセスできます。また、Windows PE ブート イメージ (Windows 展開サービス クライアントを備える Windows Server 2008 の Windows PE ブート イメージ) から新しい WIM 形式にアクセスすることもできます。クライアントのブート メニューでは、RIS、または Windows Server 2008 の Windows PE を選択できます。管理のしやすさからすると、管理者は RISETUP および RIPREP イメージの管理には従来の管理ツールを使用し、サーバーのすべてのファセットや WIM イメージの管理には Windows 展開サービスの新しい管理ツールを使用します。Windows 展開サービスの混在モードは Windows Server 2003 上にのみ存在します。

ネイティブ モード

Windows 展開サービスのネイティブ モードは、Windows PE ブート イメージのみを備えた Windows 展開サービス サーバーを表します。このモードでは OSChooser は存在せず、クライアントに展開されるイメージの種類は WIM イメージのみがサポートされます。サーバーの管理はすべて、Windows 展開サービスの新しい管理ユーティリティから行います。Windows 展開サービスのネイティブ モードは、Windows Server 2003 および Windows Server 2008 の両方にあります。Windows Server 2008 では、Windows 展開サービスのサーバー モードとしてはこのモードだけがサポートされます。

サーバー モードの切り替えができるようにするのは、既存の RIS 機能から、新しい専用の Windows 展開サービス (Windows Server 2008 に存在する唯一の機能) への明確な移行パスを提供するためです。

既存の RIS サーバーを Windows 展開サービス サーバーにアップグレードすると、RIS 本来の機能からレガシ モードの Windows 展開サービス (機能的には RIS と同等の Windows 展開サービスのバイナリ) への移行が発生します。これ以降、Windows 展開サービスの管理ツール (MMC や CLI など) を使用してサーバーを初期化すると、Windows 展開サービスの混在モードに移行します。従来のイメージの種類が WIM 形式に変換され、(/forceNative コマンドによって) OSChooser の機能が無効にされると、ネイティブ モードへの切り替えが完了します。

初期のサーバー モード

インストール方法とその後の構成作業の内容によって初期のサーバー モードが決まります。

  1. Windows 展開サービスのレガシ モードにするには

    1. RIS オプション コンポーネントを Windows Server 2003 SP1 にインストールします。

    2. 修正プログラム パッケージをインストールします。

    3. RISETUP を実行して、イメージを追加します。

  2. Windows 展開サービスの混在モードにするには

    1. RIS オプション コンポーネントを Windows Server 2003 SP1 にインストールします。

    2. RISETUP を実行して、イメージを追加します。

    3. 修正プログラム パッケージをインストールします。

    4. "WDSUTIL /initialize-server" を実行します。

  3. Windows 展開サービスのネイティブ モードにするには

    1. RIS オプション コンポーネントを Windows Server 2003 SP1 にインストールします。

    2. 修正プログラム パッケージをインストールします。

    3. "WDSUTIL /initialize-server" を実行します。

      note
      リモート インストール サービスが存在する場合、Windows Server 2003 Service Pack 2 をインストールすると、自動的に Windows 展開サービスの更新がインストールされます。

このガイドの内容

Windows 展開サービスの主なシナリオ

このガイドでは、以下のシナリオについて説明します。

  • Windows 展開サービスをインストールする

  • Windows 展開サービスを構成する

  • クライアントの PXE ブートによる Windows のインストール

  • ブート メニューを構成する

Windows 展開サービスをインストールする

  • Windows Automated Installation Kit (Windows AIK) に含まれている windows_deployment_services_update.exe を使用して、Windows 展開サービス サーバーの役割をインストールすることができます。

Windows 展開サービスをインストールするための前提条件

このタスクを完了するには、コンピュータ環境が以下の技術的要件を満たしている必要があります。

  • Active Directory。Windows 展開サービス サーバーは、Active Directory ドメインのメンバ、または Active Directory ドメインのドメイン コントローラのどちらかである必要があります。Active Directory ドメインおよびフォレストのバージョンについてはどれでもかまいません。Windows 展開サービスはすべてのドメインおよびフォレスト構成でサポートされます。

  • DHCP。Windows 展開サービスで使用される PXE は DHCP を利用するため、スコープをアクティブにした DHCP サーバーがネットワーク上で稼働している必要があります。

  • DNS。Windows 展開サービスを実行するには、ネットワーク上で DNS サーバーが稼働している必要があります。

  • インストール メディア。Windows 展開サービスの更新をインストールするには、Windows Automated Installation Kit (Windows AIK) のメディアを用意するか、または Windows AIK のインストールをネットワーク上の共有フォルダに配置する必要があります。

  • Windows 展開サービス サーバー上の NTFS パーティション。Windows 展開サービスを実行するサーバー上に、イメージ ストア用の NTFS パーティションが必要です。

  • RIS がインストールされた Windows Server 2003 SP1。この更新を実行するためには、RIS を構成する必要はありませんが、インストールされている必要があります。

管理者の資格情報

Windows 展開サービスをインストールする管理者は、Windows 展開サービス サーバー上のローカルの Administrators グループのメンバである必要があります。Windows 展開サービス クライアントでブートするには、Domain Users グループのメンバである必要があります。

Windows 展開サービスをインストールする手順

Windows 展開サービスをインストールするには、次のいずれかの方法を使用します。

  • Windows のインターフェイスから

  • コマンド ラインから

Windows エクスプローラから更新をインストールする

Windows エクスプローラから更新をインストールするには
  1. Windows エクスプローラで、ローカル、またはネットワーク共有リソース上にある更新を探します。

  2. windows-deployment-services-update をダブルクリックして、インストールを開始します。

  3. Windows 展開サービスのセットアップ ウィザードで、すべての推奨事項に従い、[次へ] をクリックして続行します。

  4. [Microsoft ソフトウェア使用許諾契約] ページで、[使用許諾契約書に同意します] をクリックし、[次へ] をクリックして続行します。

  5. [システムの更新中] ページが表示されますが、ここでは何も行う必要はありません。

  6. [概要と構成] ページが表示されますが、ここでは何も行う必要はありません。

  7. [完了] ページで、[次へ] をクリックして再起動します。

コマンド ラインから更新をインストールする

コマンド プロンプトから更新をインストールするには
  1. 更新を含むフォルダに移動します。

  2. windows-deployment-services-update /quiet」と入力します。

  3. インストールが完了したら、[OK] をクリックして再起動します。

Important重要
アップグレードを行うシステムが最小要件を満たしていない場合、[インストールの失敗] ページが表示されます。この場合、失敗の原因を確認して問題を修正してから、もう一度更新を実行します。

インストール プロセスの間に、以下の処理が行われます。

  • 簡易ファイル転送プロトコル (TFTP) サービスがインストールされます。

  • Windows Deployment Services サービスがインストールされます。

  • Windows 展開サービスの [管理] スナップインおよびユーティリティがインストールされます。

Windows 展開サービスを構成する

Windows 展開サービスの構成は、[Windows 展開サービスの構成ウィザード] を使用して、またはコマンド プロンプトで WDSUTIL を実行することによって行います。Windows 展開サービスの構成では、以下の操作を行います。

  • 共有フォルダを作成します。このフォルダに、PXE ブートに必要なファイル、Windows PE を RAMDISK でブートするためのファイル、Windows PE ブート イメージ、Windows Vista または Windows Server 2008 のインストール イメージを格納します。

  • Windows PE の Windows Server 2008 バージョンのブート オペレーティング システム イメージを WIM 形式でアップロードします。

  • Windows Vista、Windows Server 2008、Windows Server 2003、または Windows XP のインストール オペレーティング システム イメージを WIM 形式でアップロードします。

  • PXE リスナの応答設定を構成します。受信したクライアント ブート要求にサーバーが応じるかどうか、またどのようにして応じるかを制御します。

Windows 展開サービスを構成するための前提条件

このタスクを完了するには、コンピュータ環境が以下の技術的要件を満たしている必要があります。

  • すべてのインストール要件。これは、前の「Windows 展開サービスをインストールする」で説明したすべての要件です。

  • インストールが成功していること。これは、前の「Windows 展開サービスをインストールする」で説明したすべての処理が正常に完了していることを指します。

管理者の資格情報

Windows 展開サービスをインストールする管理者は、Windows 展開サービス サーバー上のローカルの Administrators グループのメンバである必要があります。Windows 展開サービス クライアントでブートするには、Domain Users グループのメンバである必要があります。

Windows 展開サービスの構成に関する既知の問題

Windows 展開サービスをインストールするとき、以下の問題が発生する場合があります。

  • スパン WIM イメージをアップロードできない。この場合、スパン イメージを 1 つの連続した WIM ファイルに戻す必要があります。

Windows 展開サービスを構成する手順

Windows 展開サービスを構成するには、次のどちらかの方法を使用します。

  • Windows 展開サービスのセットアップ ウィザードを使用する。

  • コマンド ラインから WDSUTIL を実行する。

Windows 展開サービスのセットアップ ウィザードを使用する

Windows のインターフェイスを使用して Windows 展開サービスを構成するには
  1. [スタート] メニューで、[管理ツール]、[WdsMgmt] の順にクリックします。

  2. WdsMgmt MMC の左側のウィンドウで、[Windows 展開サービス] をクリックして展開します。

  3. [サーバー] ノードを右クリックし、[サーバーの追加] をクリックします。

  4. [サーバーの追加] ダイアログ ボックスでは、ローカル サーバーが既定で選択されています。[OK] をクリックして続行します。

  5. [サーバー追加の警告] ダイアログ ボックスで、[はい] をクリックしてサーバーを追加します。

  6. [サーバー] を展開します。

  7. サーバーを右クリックし、[サーバーの構成] をクリックして、[Windows 展開サービスの構成ウィザード] を開始します。

  8. [ようこそ] ページで、[次へ] をクリックします。

  9. [リモート インストール フォルダの場所] ページで、既定の場所 (C:\RemoteInstall) を変更せずに [次へ] をクリックします。

  10. Windows 展開サービスのサーバーとして構成しているサーバー上に Microsoft DHCP サービスが検出された場合、[DHCP オプション 60] を [PXEClient] に、[Windows 展開サービス] を [ポート 67 をリッスンしない] にそれぞれ設定します。

  11. [PXE サーバーの初期設定] ページで、[すべてのクライアント コンピュータに応答する]、[詳細設定] の順にクリックします。

  12. [詳細設定] ダイアログで、[クライアント コンピュータを自動追加して既知としてマークする]、[OK] の順にクリックします。

    note
    これらはラボ環境で推奨される設定です。現在の環境に最も適した設定を使用してください。クライアント コンピュータの事前ステージングについては、クライアント コンピュータのプレステージに関するページ (英語ページの可能性があります) (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=50166) を参照してください。

  13. [完了] をクリックして構成を完了します。

  14. [今すぐイメージを Windows 展開サービスに追加する] をクリックしてオフにし、[完了] をクリックします。

WdsMgmt を使用してブート イメージを追加するには
  1. WdsMgmt MMC の左側のウィンドウで、ブート イメージを追加するサーバーをクリックして展開します。

  2. [ブート イメージ] ノードを右クリックし、[ブート イメージの追加] をクリックします。

  3. ブート イメージを参照して選択し、[開く] をクリックします。

  4. [イメージ ファイル] ページで、[次へ] をクリックします。

  5. [イメージの説明] ページで、[次へ] をクリックして既定の名前および説明を選択します。

  6. [概要] ページで、[次へ] をクリックします。

  7. [完了] をクリックします。

WdsMgmt を使用してインストール イメージを追加するには
  1. 後の「Windows 展開サービスを使用したイメージを作成する」の指示に従い、「WdsMgmt を使用してブート イメージを追加するには」の手順で追加されたブート イメージをベースにして、キャプチャ イメージを作成して追加します。

  2. 後の「Windows 展開サービスを使用したイメージを作成する」の指示に従って、インストール イメージをキャプチャし、そのイメージを Windows 展開サービス サーバーに追加します。

コマンド ラインから WDSUTIL を実行する

コマンド ラインから Windows 展開サービスを構成するには
  1. Windows 展開サービスのコマンド ライン管理ツールである WDSUTIL を実行するには管理者特権が必要です。[スタート] をクリックし、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] の順に選択し、[コマンド プロンプト] を右クリックして [管理者特権で実行] をクリックします。

  2. コマンド プロンプトで、次のように入力します。

    WDSUTIL /initialize-server /reminst:" driveletter \ foldername "

    driveletter は NTFS フォーマットされたドライブの名前、foldername は共有フォルダを作成するディレクトリの名前です。

  3. すべてのクライアントに応答するように応答ポリシーを設定するには、次のように入力します。

    WDSUTIL /set-server /answerclients:all

    note
    Microsoft DHCP がインストールされたシステムに Windows 展開サービスをインストールしている場合、ここで「WDSUTIL /set-server /usedhcpports:no /DHCPoption60:yes」と入力します。

  4. ブート イメージを追加するには、次のように入力します。

    WDSUTIL /add-image /imagefile:\\server\share\sources\boot.wim /imagetype:boot

    このパスはブート イメージへの完全なパスです。

  5. インストール イメージを追加するには、次のように入力します。

    WDSUTIL /add-image /imagefile:\\server\share\sources\install.wim /image type:install

    このパスはインストール イメージへの完全なパスです。

    note
    WDSUTIL のヘルプを表示するには、コマンド プロンプトで「WDSUTIL /?」と入力します。

クライアントの PXE ブートによる Windows のインストール

Windows 展開サービスでは Pre-boot Execution Environment (PXE) テクノロジを利用することで、クライアント コンピュータをネットワーク ブートし、Windows 展開サービス サーバーに TCP/IP ネットワークを介してリモート接続し、オペレーティング システムをインストールしています。このプロセスを使用するクライアント コンピュータは、PXE ROM を使用したリモート ブートをサポートしている必要があります。

クライアントの PXE ブートにより Windows をインストールするための前提条件

このタスクを完了するには、以下の要件を満たしている必要があります。

  • クライアント コンピュータが PXE ブートに対応している。

  • 環境が「Windows 展開サービスを構成する」で説明した要件を満たしている。

  • 適切に構成された Windows 展開サービス サーバーがドメイン内で稼働している。

  • 自分のユーザー アカウントが Domain Users グループのメンバである。

クライアントの PXE ブートによる Windows のインストールに関する既知の問題

Windows 展開サービスを使用して PXE ブートを行って Windows のインストールを行うとき、以下の問題が発生する場合があります。

  • 利用可能なオペレーティング システム イメージが Windows 展開サービス クライアントの [イメージの選択] ページに表示されません。この問題の最も一般的な原因には、以下のものがあります。

    • Windows 展開サービス クライアントの資格情報入力画面で資格情報が入力されたアカウントに、\\<WDS サーバー>\Reminst\Images\<イメージ グループ> にある、オペレーティング システム イメージを格納した .wim ファイルを読み取るためのアクセス許可がありません。

    • ブートされるクライアントのアーキテクチャの種類 (x86、Itanium、x64) が、Windows 展開サービス サーバー上にあるイメージのアーキテクチャの種類と一致しません。たとえば、Windows 展開サービス クライアントを含んでいる x86 ベースの Windows PE イメージでブートするクライアントの場合、[イメージの選択] ページには x86 ベースのインストール イメージしか表示されません。

  • x64 ベースのクライアント コンピュータが x64 Windows PE ブート イメージを受信しません。この問題は、ネットワーク ブートするコンピュータの PXE BIOS (基本入出力システム) の実装が、x64 ベースのコンピュータ上で動作可能として正しく認識されない場合に発生する可能性があります。

    • この問題に対処するには、ブート プログラムでアーキテクチャ検出を有効にします。これを行うには、次のように入力します。

      WDSUTIL /set-server /architecturediscovery:yes

コンピュータを PXE ブートして Windows をインストールする手順

コンピュータを PXE ブートすることによって Windows オペレーティング システムをインストールするには、以下の手順を完了します。

クライアント コンピュータを PXE ブートするには
  1. クライアント BIOS を [PXE ブートを有効にする] に構成し、[ネットワークからブート] が最初になるようにブート順序を設定します。

  2. メッセージが表示されたら、F12 キーを押して PXE ブート プロセスを開始します。

  3. ブート メニューから適切な Windows PE ブート イメージを選択します。

    note
    ブート イメージ選択メニューは、「ブート メニューを構成する」の手順を完了している場合にのみ表示されます。

  4. [Windows セットアップ ウィザードの開始] ページで、[次へ] をクリックします。

  5. 入力を求められたら、Windows 展開サービス サーバーからイメージをインストールするために必要な資格情報 (ユーザー名とパスワード) を入力します。

  6. 利用可能なオペレーティング システムを選択して [次へ] をクリックします。

  7. 有効な製品 ID を入力して、[次へ] をクリックします。

  8. [ディスクのパーティション分割と構成] で、[OK] をクリックして既定のパーティションを選択します。必要な場合、F6 キーを押して大容量記憶装置ドライバを読み込みます。

  9. [次へ] をクリックして、インストールのイメージ コピー フェーズを開始します。

  10. イメージのインストールが完了すると、コンピュータが再起動し、Windows セットアップが続行されます。

ブート メニューを構成する

PXE ブート時には、オペレーティング システムが読み込まれる前に、Windows 展開サービス クライアントによってブート メニューが表示されます。ブート メニューを利用することによって、Windows 展開サービスで各種のブート アーキテクチャをサポートしたり、アーキテクチャの種類ごとにブート イメージを選択することが可能になります。この機構は、Windows オペレーティング システムで使用されるものと同じ BCD メニュー構造を使用します。

Windows 展開サービスでは、x64 ベースのコンピュータを使用し x64 ベースのブート イメージでブートすることができます。たとえば、サーバー構築プロセスの一部では、インストールの前に 64 ビット ネットワーク アダプタ ドライバをテストする目的で、x64 ベースのコンピュータを x64 ベースの Windows PE でブートしなければならない場合があります。32 ビット バージョンの Windows PE は 64 ビット コンピュータ上で動作しますが、64 ビット ネットワーク アダプタ ドライバを検証することはできません。

ブート メニューを構成するための前提条件

このタスクを完了するには、前の「Windows 展開サービスを構成する」の作業が完了している必要があります。

管理者の資格情報

このタスクを完了するには、Windows 展開サービス サーバー上のローカルの Administrators グループのメンバである必要があります。

ブート メニューの構成に関する既知の問題

ブート メニューを構成するとき、以下の問題が発生する場合があります。

  • オペレーティング システム ローダーのブート メニューに表示される文字数の制限により、ブート メニューに含めることができるブート イメージは 13 個までになります。

  • イメージ名に 2 バイト文字セットを使用すると、ブート メニューに正しく表示されない場合があります。この問題はローカライズされた文字列に関連するものです。BIOS 文字セットの問題により、文字を正しく表示できません。

  • ブート イメージを格納した Windows イメージング (WIM) ファイルの名前は文字または数字のみを使用し、スペースを使用することはできません。

ブート メニューを構成する手順

Windows 展開サービスのブート メニューの構成は、Windows 展開サービス サーバー上に 2 つ以上のブート イメージが存在するときに行われます。このような状況が発生するのは、次のいずれかを行った場合です。

  • アーキテクチャ (x86、Itanium、または x64) がそれぞれ異なる 2 つ以上の Windows PE イメージをアップロードした場合。たとえば、x86 ベースのブート イメージと x64 ベースのブート イメージの両方を Windows 展開サービス サーバーにアップロードすることにより、x64 ベースのクライアントで 2 つのブート イメージを選択できるようになり (クライアントは x86 ベースと x64 ベースの両方のイメージでブート可能になる)、両方のイメージがブート メニューに表示されます。

  • 同じアーキテクチャの 2 つ以上の Windows PE イメージをアップロードした場合。

  • 以下の手順は、ブート メニューを構成する方法の概要を示します。最初の手順では、x86 および x64 イメージを追加する方法について説明します。次の手順では、カスタム ブート イメージを追加する方法について説明します。

WdsMgmt スナップインを使用して x86 ベースおよび x64 ベース アーキテクチャの Windows PE イメージの両方を追加するには
  1. [スタート] メニューで、[管理ツール]、[WdsMgmt] の順にクリックします。

  2. WdsMgmt MMC の左側のウィンドウで、[Windows 展開サービス] をクリックして展開します。

  3. [サーバー] 一覧をクリックして展開し、イメージを追加するサーバーをクリックして展開します。

  4. [ブート イメージ] ノードを右クリックし、[ブート イメージの追加] をクリックします。

  5. [イメージの追加ウィザードのイメージの場所] 画面で、追加するイメージがある場所を入力または参照します。[次へ] をクリックして続行します。

    note
    x86 および x64 アーキテクチャをサポートするブート メニューで x64 ベース コンピュータのブートをテストするには、最初に選択していたアーキテクチャのイメージとは別のものを選択します。

  6. [イメージのメタデータ] 画面で、ブート イメージの名前と説明を入力するか、または既定値をそのまま使用します。[次へ] をクリックして続行します。

  7. 概要画面に、イメージ名、イメージ グループ、コピーされるイメージ ファイルの場所が一覧表示されます。表示された情報に誤りがある場合、[戻る] をクリックして修正します。誤りがなければ、[次へ] をクリックしてイメージをコピーします。

  8. イメージのコピーが正常に完了したら、[完了] をクリックしてウィザードを終了します。

  9. 初期構成時にイメージを追加しなかった場合は、上記の手順を繰り返して別のアーキテクチャの種類 (x86 または x64) のイメージをインストールします。

  10. 「クライアントの PXE ブートによる Windows のインストール」で説明した手順に従います。

    この手順が完了した時点で、x64 ベースのクライアントで 2 つの Windows PE ブート イメージ (x86 ベースのイメージと x64 ベースのイメージ) が利用可能になります。x64 ベースのコンピュータをブートするとき、x86 ベースおよび x64 ベースの Windows PE イメージの両方がブート メニューに表示されます。

note
x64 ベースのコンピュータでの既定の動作では、x86 ベースおよび x64 ベースの両方のイメージがサーバー上で利用可能なとき、両方のブート イメージが表示されます。x64 ベースのコンピュータ上で既定以外のオプションを表示するには、次のレジストリ キーを使用します。

HKLM\System\CurrentControlSet\Services\WDSPXE\Providers\BINL\Parameters

キー : x86x64DefaultImageType

種類 : REG_DWORD

値 : 既定値 (未設定) または 0 = x86 イメージと x64 イメージの両方が表示される

1 = x86 ベースのイメージだけが表示される

2 = x64 ベースのイメージだけが表示される

WdsMgmt スナップインを使用してカスタム ブート イメージを追加するには
  1. [スタート] メニューで、[管理ツール]、[WdsMgmt] の順にクリックします。

  2. WdsMgmt MMC の左ウィンドウで、[Windows 展開サービス] をクリックして展開します。

  3. [サーバー] 一覧をクリックして展開し、イメージを追加するサーバーをクリックして展開します。

  4. [ブート イメージ] ノードを右クリックし、[ブート イメージの追加] をクリックします。

  5. [イメージの追加ウィザードのイメージの場所] ページで、カスタム イメージの場所を入力または選択します。[次へ] をクリックして続行します。

  6. [イメージのメタデータ] ページで、ブート イメージの名前と説明を入力します。[次へ] をクリックして続行します。

  7. 概要ページに、イメージ名、イメージ グループ、コピーされるイメージ ファイルの場所が一覧表示されます。表示された情報に誤りがある場合、[戻る] をクリックして修正します。誤りがなければ、[次へ] をクリックしてイメージをコピーします。

  8. イメージのコピーが正常に完了したら、[完了] をクリックしてウィザードを終了します。

  9. 「クライアントの PXE ブートによる Windows のインストール」で説明した手順に従います。

    この時点で、2 つ以上の Windows PE ブート イメージが利用可能になります。クライアント コンピュータをブートすると、標準のブート イメージとカスタム イメージの両方がブート メニューに表示されます。

WDSUTIL を使用してブート イメージを追加するには
  1. Windows 展開サービスのコマンド ライン管理ツールである WDSUTIL を実行するには管理者特権が必要です。[スタート]、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] の順にクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして [管理者特権で実行] をクリックします。

  2. コマンド プロンプトで、次のように入力します。

    WDSUTIL /add-image /imagefile:\\server\share\sources\boot.wim /imagetype:boot

    このパスはブート イメージへの完全なパスであり、boot.wim はブート イメージの名前です。

  3. 「クライアントの PXE ブートによる Windows のインストール」で説明した手順に従います。

  4. この時点で、2 つ以上の Windows PE ブート イメージが利用可能になります。クライアント コンピュータをブートすると、標準のブート イメージとカスタム イメージの両方がブート メニューに表示されます。

note
WDSUTIL のヘルプを表示するには、コマンド プロンプトで「WDSUTIL /?」と入力します。

Windows 展開サービスを使用したイメージを作成する

Windows 展開サービスでは、複数の種類のイメージを作成できます。

  • キャプチャ イメージ - 参照コンピュータからインストール イメージをキャプチャするために使用されます。

  • 検出イメージ - Windows 展開サービス クライアントで非 PXE システムをブートするために使用されるイメージ。

  • インストール イメージ - クライアント コンピュータへのインストールに使用される参照オペレーティング システム イメージ。

イメージを作成するための前提条件

  • 前の「Windows 展開サービスを構成する」で説明した作業を完了します。

  • 新しく作成されるイメージを格納するための十分なディスク容量があることを確認します。

  • 検出メディアまたはその他の起動可能な Windows PE メディアの作成に利用できる、書き込み可能な CD または DVD と適切なメディアを用意します。

管理者の資格情報

このタスクを完了するには、Windows 展開サービス サーバー上のローカルの Administrators グループのメンバである必要があります。

イメージの作成に関する既知の問題

  • Sysprep.exe のバージョンが、キャプチャされるオペレーティング システムのバージョンと一致している必要があります。

  • 起動可能な ISO イメージを作成するには、Windows Automated Installation Kit がインストールされている必要があります。

  • キャプチャ メディアまたはその他の起動可能な Windows PE メディアの作成には、サード パーティのディスク書き込みユーティリティを使用する必要があります。

イメージを作成する手順

キャプチャ イメージ

キャプチャ イメージは、インストール イメージとして展開するための Windows イメージ (Sysprep.exe) で用意されるイメージをキャプチャするために使用されます。キャプチャ イメージはイメージ キャプチャ ウィザードを起動するブート イメージです。キャプチャ イメージはまずファイルに保存され、その後イメージ ストアに戻されます。

WdsMgmt を使用してキャプチャ イメージを作成するには
  1. [ブート イメージ] フォルダを展開します。

  2. キャプチャ イメージとして使用するイメージを右クリックします。

  3. [キャプチャ ブート イメージの作成] をクリックします。

  4. キャプチャ イメージの名前と説明を選択します。

  5. 新しいファイルの場所と名前を選択します。

  6. [OK] をクリックして、キャプチャ イメージを作成します。

  7. [完了] をクリックします。

  8. ブート イメージ フォルダを右クリックします。

  9. [ブート イメージの追加] をクリックします。

  10. 新しいキャプチャ イメージを参照して選択し、[次へ] をクリックします。

  11. 必要に応じて、キャプチャ イメージの名前と説明を更新し、[次へ] をクリックします。

  12. [次へ] をクリックします。

  13. [完了] をクリックします。

WDSUTIL を使用してキャプチャ イメージを作成するには
  1. Windows 展開サービスのコマンド ライン管理ツールである WDSUTIL を実行するには管理者特権が必要です。[スタート]、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] の順にクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして [管理者特権で実行] をクリックします。

  2. コマンド プロンプトで、次のように入力します。

    WDSUTIL /new-captureimage /image: boot_image /architecture:x86 /filepath: capture_image

    boot_image はキャプチャ イメージの作成に使用するブート イメージの名前、capture_image は新しいキャプチャ イメージのファイル パスとファイル名です。

  3. コマンド プロンプトで、次のように入力します。

    WDSUTIL /add-image /imagefile: capture_image /imagetype:boot

    capture_image はイメージ ストアに追加するキャプチャ イメージのファイル パスとファイル名です。

note
WDSUTIL のヘルプを表示するには、コマンド プロンプトで「WDSUTIL /?」と入力します。

インストール イメージ

インストール イメージは Windows オペレーティング システムの参照インストールから構築され、Windows 展開サービスを使用して Windows をインストールするときにクライアントのデスクトップに展開されます。参照インストールは標準の Windows インストールの場合もあれば、イメージを作成する前に特定の環境またはユーザーに合わせて構成される場合もあります。

インストール イメージを作成するには
  1. 参照コンピュータを作成します。

  2. 参照コンピュータ上のコマンド プロンプトから、\Windows\System32\Sysprep、または Sysprep.exe と Setupcl.exe が存在するディレクトリに移動します。

  3. sysprep /OOBE /Generalize /Reboot」と入力します。

  4. 参照コンピュータが再起動するときに F12 キーを押します。

  5. [Windows ブート マネージャ] で、以前に作成したキャプチャ イメージまでスクロールします。

  6. [イメージ キャプチャ ウィザード] ページで、[次へ] をクリックします。

  7. [イメージ キャプチャ ソース] ページで、[キャプチャするボリューム] ドロップダウン コントロールを使用して適切なボリュームを選択し、イメージの名前と説明を入力します。[次へ] をクリックして続行します。

  8. [イメージ キャプチャのコピー先] ページで、[参照] をクリックし、キャプチャしたイメージを格納する場所を参照します。

  9. [ファイル名] ボックスに、ファイル名拡張子 .wim を使用してイメージの名前を入力し、[保存] ををクリックします。

  10. [WDS サーバーにイメージをアップロード] をクリックします。

  11. WDS サーバーの名前を入力して [接続] をクリックします。

  12. 資格情報の入力を求められた場合、WDS サーバーに接続する特権を持つアカウントのユーザー名とパスワードを入力します。

  13. [イメージ グループ] ドロップダウン コントロールを使用して、イメージを格納するイメージ グループを選択します。

  14. [完了] をクリックします。

note
手順 1 のディレクトリ構造は Windows Server 2008 と Windows Vista にのみ該当します。Windows 2003 および Windows XP の場合、Deploy.cab の適切な Sysprep バージョンを使用します。

note
手順 2 の構文は、Windows Server 2008 と Windows Vista にのみ該当します。使用しているバージョンの Windows に適した構文を確認するには、次のように入力します。sysprep /?

検出イメージ

検出イメージは、Windows 展開サービスを通じて、PXE ブートをサポートしないコンピュータに Windows オペレーティング システムを展開するために使用されます。検出イメージは Windows 展開サービス検出ウィザードを起動するブート イメージです。検出イメージはファイルに保存され、ISO 形式に変換した後で CD または DVD に書き込まれます。

WdsMgmt スナップインを使用して検出イメージを作成するには
  1. ブート イメージ フォルダを展開します。

  2. 検出イメージとして使用するイメージを右クリックします。

  3. [検出ブート イメージの作成] をクリックします。

  4. 検出イメージの名前と説明を選択します。

  5. ファイル名拡張子 .wim を使用して、新しいファイルの場所と名前を選択します。

  6. [OK] をクリックして、キャプチャ イメージを作成します。

  7. [完了] をクリックします。

WDSUTIL を使用して検出イメージを作成するには
  1. Windows 展開サービスのコマンド ライン管理ツールである WDSUTIL を実行するには管理者特権が必要です。[スタート]、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] の順にクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして [管理者特権で実行] をクリックします。

  2. コマンド プロンプトで、次のように入力します。

    WDSUTIL /new-discoverimage /image: boot_image /architecture:x86 /filepath: discover_image

    boot_image は検出イメージの作成に使用するブート イメージの名前、discover_image は新しい検出イメージのファイル パスとファイル名です。

note
WDSUTIL のヘルプを表示するには、コマンド プロンプトで「WDSUTIL /?」と入力します。

この手順では、起動可能な CD を作成するためにサード パーティの CD 複製ユーティリティを使用する必要があります。Windows の copy コマンドを使用してメディアにイメージをコピーしても、起動可能なディスクは作成されません。

この手順は、エクスポートされたイメージやキャプチャ イメージを含むブート ファイルから、その他の種類の起動可能メディアを作成するために使用することもできます。

起動可能な検出メディアを作成するには
  1. WinPE ビルド環境を作成し、コマンド プロンプトを開いて次のように入力します。

    Md c:\Winpe\Boot

    Md c:\Winpe\Sources

  2. 前の手順で作成した検出イメージをコピーします。

    Copy c:\boot.wim c:\Winpe\Sources

  3. Windows Automated Installation Kit からブート ファイルをコピーします。

    Xcopy c:\Program Files\Windows AIK\tools\<architecture>\boot c:\WinPE\boot

  4. c:\Program files\Windows AIK\tools\<architecture> ディレクトリに移動します。

  5. 起動可能な ISO イメージを作成します。

    Oscdimg -n -bc:\winpe\boot\etfsboot.com c:\winpe c:\winpe.iso

  6. CD または DVD を作成できるユーティリティを使用して、適切なメディアに ISO イメージを転送します。

Windows 展開サービスで無人ファイルを使用する

Windows 展開サービスを利用することによって、Windows 展開サービス クライアントと、Windows セットアップの後半段階の両方を自動化できます。この 2 フェーズ アプローチは、2 つの異なる無人ファイルを使用することによって実現されます。無人 Windows 展開サービスは、Windows 展開サービス サーバー上の \WDSClientUnattend フォルダに格納され、セットアップのフェーズ 1 を自動化するために使用されます。Windows セットアップの間に無人オプションを構成するために使用されるファイルは、イメージ別のフォルダ内のサブフォルダ ($OEM$ 構造または \Unattend のどちらか) に格納され、フェーズ 2 ~ 7 を自動化するために使用されます。

いずれかのフェーズを自動化するには、Unattend.xml ファイルを作成し、適切な場所にそのファイルをコピーし、使用のために割り当てる必要があります。"割り当て" はサーバー レベルまたはクライアント レベルで実行できます。サーバー レベルの割り当てはアーキテクチャ別にさらに分類され、これによって、x86 クライアントと x64 クライアントで異なる設定を使用することができます。クライアント レベルでの割り当てはサーバー レベルの設定よりも優先されます。

無人ファイルを使用するための前提条件

  • 「Windows 展開サービスを構成する」の手順を完了します。

管理者の資格情報

このタスクを完了するには、Windows 展開サービス サーバー上のローカルの Administrators グループのメンバであり、コンピュータをドメインに追加するためのアクセス許可を持っている必要があります。

無人ファイルの使用に関する既知の問題

無人オプションを構成するとき、以下の問題が発生する場合があります。

  • Windows 展開サービスの管理ツールでは、無人インストール イメージの設定は Windows Vista イメージと Windows Server 2008 イメージのみに対してサポートされます。ダウンレベル イメージの場合、既存の Sysprep.inf ファイルを使用し、手動で $OEM$ ディレクトリ構造を作成する必要があります。

無人ファイルを使用する手順

無人インストールを構成する手順は以下のとおりです。

  1. Windows 展開サービス クライアント、Windows セットアップ、またはレガシ セットアップのどれを構成しているかに応じて、適切な無人ファイルを作成します。Windows AIK に付属する Windows System Image Manager は、無人ファイルを作成するための最適な環境を提供します。

  2. 無人ファイルをイメージまたはコンピュータの種類と関連付けます。

以下の手順では、アーキテクチャ別に、コンピュータごとに、また Windows セットアップ用に無人インストールを構成する方法について説明します。

無人 Windows 展開サービスを構成する

WdsMgmt を使用してアーキテクチャ別の WDS クライアント無人ファイルを関連付けるには
  1. RemoteInstall ディレクトリの下に、WDSClientUnattend という名前のディレクトリを作成します。

  2. Windows 展開サービス クライアントに該当する設定を使用して、Unattend.xml ファイルを作成します。

  3. Unattend.xml ファイルの名前を WDSClientUnattend.xml に変更します。

  4. WDSClientUnattend.xml ファイルを RemoteInstall\WDSClientUnattend にコピーします。

  5. WdsMgmt MMC を起動します。

  6. 左側のウィンドウ内の一覧を展開し、[サーバー] 一覧を表示します。

  7. 無人ファイルを関連付ける Windows Vista または Windows Server 2008 イメージが存在する Windows 展開サービス サーバーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  8. [Windows DS クライアント] タブをクリックします。

  9. [無人モードを有効にする] をクリックします。

  10. 対象のアーキテクチャの隣にある [参照] をクリックします。

  11. WDSClientUnattend フォルダを参照し、WDSClientUnattend.xml をクリックして [開く] をクリックします。

  12. [OK] をクリックします。

  13. [サーバーのプロパティ] を閉じるには、[OK] をクリックします。

WDSUTIL を使用してアーキテクチャ別の WDS クライアント無人ファイルを関連付けるには
  1. Windows 展開サービスのコマンド ライン管理ツールである WDSUTIL を実行するには管理者特権が必要です。[スタート]、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] の順にクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして [管理者特権で実行] をクリックします。

  2. コマンド プロンプトで、次のように入力します。

    WDSUTIL /set-server /wdsunattend /policy:enabled /file:filepath /architecture:x86

    filepath は無人ファイルのパス名とファイル名です。

note
WDSUTIL のヘルプを表示するには、コマンド プロンプトで「WDSUTIL /?」と入力します。

コンピュータごとに Windows 展開サービス クライアント無人ファイルを関連付けるには
  • コマンド プロンプトから、次のように入力します。

    WDSUTIL /set-device /device: computername /ID: GUID or MAC address /WdsClientUnattend: relative path

    relative path は、REMINST 共有を基点とした WdsClientUnattend.xml が格納されているフォルダへのパスです。

note
サンプルの WdsClientUnattend ファイルをこのガイドの付録 A に掲載しています。

無人 Windows セットアップを構成する

WdsMgmt を使用して Windows セットアップ無人ファイルをイメージに関連付けるには
  1. WdsMgmt スナップインで、Windows Vista または Windows Server 2008 のイメージが含まれているイメージ グループをクリックして展開します。

  2. 無人ファイルを関連付けるイメージを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。

  3. [イメージを無人モードでインストール可能にする] をクリックします。

  4. [ファイルの選択] をクリックします。

  5. 無人ファイルの名前とパスを入力するか、または参照して無人ファイルを選択し、[OK] をクリックします。

  6. [イメージのプロパティ] を閉じるには、[OK] をクリックします。

WDSUTIL を使用して Windows セットアップ無人ファイルをイメージに関連付けるには
  1. Windows 展開サービスのコマンド ライン管理ツールである WDSUTIL を実行するには管理者特権が必要です。[スタート]、[すべてのプログラム]、[アクセサリ] の順にクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして [管理者特権で実行] をクリックします。

  2. コマンド プロンプトから、次のように入力します。

    WDSUTIL /set-image /image: imagename /imagetype:install /imagegroup: imagegroupname /unattendfile: unattendfile

    imagename は無人ファイルを関連付けるイメージの名前、imagegroupname はイメージ ファイルが含まれているイメージ グループの名前、unattendfile はイメージに関連付ける無人ファイルのパスとファイル名です。

ダウンレベル イメージに Sysprep.inf を関連付けるには
  1. コマンド プロンプトで、ダウンレベル イメージが含まれているイメージ グループのディレクトリに移動します。

  2. レガシ イメージが含まれているイメージ グループ内に、イメージを関連付ける WIM と同じ名前のディレクトリを作成します。

    Md C:\RemoteInstall\Images\ imagegroupname \ imagename

  3. $OEM$ ディレクトリ構造を作成します。

    Mc C:\RemoteInstall\Images\ imagegroupname \ imagename \$OEM$

  4. イメージに対応する Sysprep.inf ファイルを $OEM$ ディレクトリにコピーします。

    Copy C:\Sysprep.inf C:\RemoteInstall\Images\ imagegroupname \ imagename \$OEM$

  5. $OEM$ 構造の規則に従うように、必要に応じてファイルの追加やその他の変更を行います。

  6. イメージが適用された後、$OEM$ ディレクトリ全体がコピーされ、内容がイメージに適用されます。

note
Sysprep.inf と $OEM$ ディレクトリの詳細については、自動セットアップ タスクの設計に関するページ (英語ページの可能性があります) (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=66136) を参照してください。

バグ報告とフィードバック

皆様からのフィードバックおよび提案は、Microsoft が Windows Server 2008 の将来のリリースでこの機能を改善するために重要です。Windows 展開サービスを使用した感想、発生した問題、このドキュメントが役に立ったかどうかなどについて、コメントをお寄せください。Windows 展開サービスに関する機能リクエストや全般的なフィードバックも歓迎いたします。

このステップバイステップ ガイドについてのフィードバックを送信するには、Windows Server "Longhorn" に関するフィードバックの送信に関するページ (英語ページの可能性があります) (http://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=55105) にアクセスしてください。コメントが確実に届くように、ページ上の指示に従って、Web サイトのコメント欄にこのガイドの名前を入力してください。

その他の参照情報

Windows 展開サービスについてさらに詳しい情報が必要な場合は、以下の参照情報を参照してください。

  • このドキュメントの最新バージョンについては、Microsoft Web サイト (英語ページの可能性があります) (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=66145) を参照してください。

  • 製品サポートが必要な場合は、Microsoft Connect Web サイト (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=49779) を参照してください。

  • Windows 展開サービスに関するニュースグループにアクセスするには、Microsoft Connect Web サイト (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=50067) の指示に従ってください。

  • ベータ版のテスタの方、および Technology Adoption Program (TAP) の特別ベータ プログラムのメンバの方は、Microsoft 開発チームのメンバと連絡を取り、支援を求めることもできます。

関連するテクノロジの詳細については、以下の参照情報を参照してください。

付録 A

次に示すのは、サンプルの WdsClient 無人ファイルです。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?> 
- <unattend xmlns="urn:schemas-microsoft-com:unattend">
- <settings pass="windowsPE">
- <component name="Microsoft-Windows-Setup" publicKeyToken="31bf3856ad364e35" language="neutral" versionScope="nonSxS" processorArchitecture="x86">
- <WindowsDeploymentServices>
- <Login>
  <WillShowUI>Never</WillShowUI> 
- <Credentials>
  <Username>administrator</Username> 
  <Domain>domain</Domain> 
  <Password>my_password</Password> 
  </Credentials>
  </Login>
- <ImageSelection>
  <WillShowUI>Never</WillShowUI> 
- <InstallImage>
  <ImageName>Windows Vista with Office</ImageName> 
  <ImageGroup>ImageGroup1</ImageGroup> 
  <Filename>Install.wim</Filename> 
  </InstallImage>
- <InstallTo>
  <DiskID>0</DiskID> 
  <PartitionID>1</PartitionID> 
  </InstallTo>
  <LanguagePack>EN-US</LanguagePack> 
  </ImageSelection>
  </WindowsDeploymentServices>
- <DiskConfiguration>
  <WillShowUI>OnError</WillShowUI> 
- <Disk>
  <DiskID>0</DiskID> 
  <WillWipeDisk>false</WillWipeDisk> 
  </Disk>
  </DiskConfiguration>
  </component>
  </settings>
  </unattend>

コミュニティの追加

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