階層型アドレス帳リソースキット V2.0
階層型アドレス帳リソースキット V2.0は、Microsoft® Exchange Server 2007 とMicrosoft® Office Outlook® 2007 の環境を拡張し、組織の階層構造をたどって特定の組織に属している人の中から目的の人を選択するユーザーインターフェースを実現します。この階層アドレス帳では、部署の中で部門長や年長者から順に表示をしたり、部門長が複数の部門を兼任したりといった設定も可能になっています。
注 :
今後のリリースされるOutlookは、階層型アドレス帳リソースキット V2.0のみをサポート予定です。
Exchange Server 2007の環境で階層型アドレス帳をご利用になる場合は、リソースキット V2.0を使用して展開される事を推奨致します。
階層型アドレス帳の技術的な詳細については、「階層型アドレス帳リソースキット ホワイトペーパー」をご覧ください。以下はホワイトペーパーからの重要なポイントの抜粋です。
トピック
リソースキットの構成
展開完了までの手順概要
階層型アドレス帳を動作させるためのシステム要件
リソースキットの構成
本リソースキットは以下の モジュールから構成されます。
Hierarchical Address Book Schema Setup tool V2.0 for Microsoft® Exchange Server 2007 (日本語名: Microsoft Exchange Server 2007用階層型アドレス帳スキーマ拡張セットアップ V2.0、 ファイル名: HABSchemaSetup.exe、 ファイルバージョン: 12.0.6213.1000) Exchange Server 2007 の組織が実装されている Active Directory のスキーマ拡張を行い、Active Directory 内に、組織の階層構造に関する情報を格納できるように、必要な属性を追加します。このモジュールは、以下「スキーマ拡張セットアップ」と呼びます。
階層型アドレス帳リソースキットホワイトペーパー
展開完了までの手順概要
階層アドレス帳をセットアップして組織データを入力して展開が完了するまでには、以下の手順に従います。
- スキーマ拡張セットアップをドメイン コントローラに適用します。
- 階層型アドレス帳で表示をしたい部署情報、ユーザー情報をActive Directoryに作成し、階層型アドレス帳機能を有効にします。
以上で、Outlook 2007 からこの Exchange Server アカウントを見たときに、メールの宛先選択ダイアログボックス、アドレス帳ダイアログボックス、グループスケジュールのメンバー追加ダイアログボックスなどで、階層型アドレス帳が使えるようになります。
階層型アドレス帳を動作させるためのシステム要件
ドメインコントローラの要件
- Windows Server 2003 Service Pack 1 以上、もしくは Windows Server 2003 R2
- Windows Server 2008およびそのService Pack、もしくはWindows Server 2008 R2
Exchange Server の要件
- Exchange Server 2007 およびその Service Pack (Standard Edition または Enterprise Edition)
メールクライアントの要件
- Outlook 2007 Service Pack 2以上
Exchange Server 2010 の環境で階層型アドレス帳をご利用になる場合は、こちらをご参照ください。
リリース後の追記
現時点で確認されている問題はありません。