モビリティおよびコラボレーション機能の比較

トピック

はじめに
モバイル デスクトップ
比較
ビジネス生産性機能
コミュニケーションおよびコラボレーション機能
信頼性機能
Windows XP Professional および Office XP システム要件
関連情報

はじめに

Microsoft Windows XP Professional と Microsoft Office XP を組み合わせた Microsoft ビジネス デスクトップは、以前の Microsoft Windows と Microsoft Office の組み合わせと比較して向上した新機能が豊富に備えられており、モバイル環境で働くプロフェッショナルのための、モビリティとコラボレーションの機能が進化しています。

モバイル デスクトップ

社内を、あるいは外出して飛び回って仕事をしている人々、在宅勤務者、離れた場所でデータを収集する人々といったモバイルプロフェッショナルは、高い生産性、スムーズなコミュニケーション、そして効果的なコラボレーションを実現できる PC を求めています。さらに、信頼性と安全性の高い PC でなければなりません。

生産性

モバイルプロフェッショナルは、最大限の生産性を実現するようなモバイル PC を求めています。仕事柄、移動に多くの時間を費やすなら、コンピュータに向かっている時間はひと時も無駄にすることはできません。Windows XP Professional と Office XP の組み合わせは、モバイルコンピューティングでの最高の作業効率をもたらす、生産性と効率性の高いソリューションです。ユーザビリティ、ラップトップのパフォーマンス、電源管理、そしてリモートアクセス機能の改良により、Windows XP Professional と Office XP の組み合わせは、最高の生産性を実現するデスクトップとなりました。

コミュニケーションとコラボレーション

モバイルプロフェッショナルは、オフィスを離れているときでも、同僚、クライアント、顧客などとコミュニケーションを取り、共同で作業を行う必要があります。Windows XP Professional と Office XP で進化した新機能により、柔軟なコミュニケーションツールが提供されており、ネットワーク接続およびコミュニケーションツール、ワイヤレスネットワークサポート、ネットワーキングなどにも拡張機能が追加されています。また、承認プロセスや SharePoint" Team Services といった大幅な改良点により、より優れたコラボレーションを実現できます。

信頼性

今日のビジネスではだれもが信頼性と安全性の高い PC を求めていますが、社内のヘルプデスクや IT サポートスタッフとは遠く離れた場所にいることが多いモバイルプロフェッショナルにとって、これは特に重要です。ヘルプ デスクとはかなり時差のある場所にいるときは、問題はより深刻なものになります。Windows XP Professional と Office XP の組み合わせにより、非常に信頼性と安全性に優れた環境が実現され、リモートユーザーには、ユーザー自身による問題解決をサポートするためのツールが提供されます。また IT スタッフには、モバイルプロフェッショナルのサポートを容易にするための管理および展開ツールが提供されます。

比較

この文書では、4 種類の Windows デスクトップについて、モバイルプロフェッショナルにとって最も重要ないくつかの主要機能について比較しています。

  • Windows XP ProfessionalとOffice XP

  • Windows 2000 Professional と Office 2000

  • Windows NT 4.0 Workstation と Office 97

  • Windows 95/98 SE と Office 97

以下の表で、○ はサポートされない、または利用できない機能を表し、 は限られたサブセットの機能のみを利用できることを意味します。● は完全にサポートされる機能を表します。

ビジネス生産性機能

機能

説明

Windows 95/98 SE とOffice 97

Windows NT 4.0 とOffice 97

Windows 2000 とOffice 2000

Windows XPとOffice XP

ユーザビリティ

 

 

 

 

 

順応性の高い環境

Windows XP Professional は、ユーザーの使い方に合わせて、状況に合ったメニューを備えています。ここには、最近使用したメニューが上に表示され、ほとんど使用しないメニューが隠され、またタスクバー上のタスクがグループ化されています。

状況依存メニュー

使用できるメニューを探しやすくするため、選択されているファイルやフォルダによって異なるメニューを表示します。

順応性の高いメニュー

頻繁に使用するメニューを見つけやすくするため、最近使用した項目を[スタート] メニュー内の上部に表示します。

スマートタグ

作業を迅速に完了するためのオプションを提供します。

作業ウィンドウ

単一の場所から、さまざまな重要なタスクにアクセスできます。

ClearType

作業時の疲れを軽減するため、LCD 画面でテキストをくっきりと表示します。

統合 CD 作成

Windows Media Playerョ for Windows XP で CD-R と CD-R/W を直接作成します。

ラップトップのパフォーマンスと電源管理

 

 

 

 

 

ホットドッキング

ハードウェア構成の変更や再起動をせずに、ノートブックコンピュータをドッキングしたり、取り外すことができます。

スタンバイまたは休止状態からの再開

データや機能性を損なうことなく、スタンバイまたは休止状態から再開できるため、バッテリーの寿命が延び、待機状態のダウンタイムが短縮されます。

休止状態

どのコンピュータでも休止状態 (現在の状態をハードディスクに保存して完全にシャットダウンすること) を設定でき、電力消費量を節約できます。

ACPI

ACPI (Advanced Configuration and Power Interface) は、完全な電源管理とプラグアンドプレイ機能を提供し、モバイルワーカーの生産性を長時間維持します。

リモート アクセス

 

 

 

 

 

リモート デスクトップ

どのリモート コンピュータからでも、ユーザーのデスクトップに仮想セッションを生成します。

オフライン ファイルとフォルダ

ネットワークに直接接続していないときでもファイルとフォルダの作業を実行できるようにします。Windows XP Professional では、企業の機密データを守るため、オフラインフォルダを暗号化できます。

同期マネージャ

オフラインのファイルとフォルダをネットワーク上のものと比較および更新して、リモート ユーザーと社内ユーザーのコラボレーションの効率を向上させます。

移動ユーザー プロファイル

使用するコンピュータに関係なく、それぞれのユーザー固有の環境を一貫して維持します。

コミュニケーションおよびコラボレーション機能

機能

説明

Windows 95/98 SE とOffice 97

Windows NT 4.0 とOffice 97

Windows 2000 とOffice 2000

Windows XP と Office XP

ネットワークの接続性およびコミュニケーション ツール

 

 

 

 

 

Windows Messenger および Outlookョ との統合

テキスト、音声、およびビデオを使用した、連絡先との簡単で迅速なオンライン コミュニケーションを提供します。Microsoft Outlook 内からオンライン状態を直接、知ることもできます。

(サブセットをダウンロードして使用できます)

(サブセットをダウンロードして使用できます)

Outlook 空き時間情報

Exchange サーバーを共有していないユーザーとの間でも、簡単にスケジュール情報を共有できます。

Outlook グループ スケジュール

グループの予定表を保存し、グループの空き時間情報を表示できます。グループ全体の会議を設定できます。

ワイヤレス ネットワーキング

 

 

 

 

 

Wireless Zero Configuration
サービス

ワイヤレスアダプタおよびデバイスが各種のモードを自動的に選択できるようにし、再起動と手動構成の必要性を減らします。

802.11 サポートと認証

IEEE 802.1X セキュリティおよび 802.11b と 802.11a のサポートにより、完全なワイヤレスネットワーキングが可能です。

シームレスなローミング

使用可能なワイヤレスアクセスポイントに、再構成の必要なく、自動的に接続できるようにします。

Infrared Data Association (IRDA) とアドホックネットワーキング

2 つのデバイス間でケーブル接続せずにデータを交換できるようにし、ファイルの転送やワイヤレス印刷を簡単に実行できるようにします。

ネットワーク機能の改良

 

 

 

 

 

Network Location Awareness

職場と自宅、クライアントとオフィスなどの間で、自動的に再構成できるようにします。

複数のネットワークでの自動構成

ノートブックを、そのつど手動で再構成する必要がなく、職場と自宅の間で移動できるようにします。

ネットワーク ブリッジ

各種のネットワークに簡単に接続できるようにし、異なるプラットフォーム間での共同作業を単純化します。

仮想プライベート ネットワーク

社内ネットワークへのリモートアクセスを簡単に設定できるようにして、機密データを保護し、リモートワーカーとの共同作業を促進します。

承認プロセス

 

 

 

 

 

校閲者へ送信

承認プロセスにかかわるすべてのユーザーに個別の役割を割り当て、オリジナルのドキュメントに変更を簡単に組み込めるようにして、チームが 1 つのドキュメントで効率的に作業できるようにします。

比較と組み込み

ドキュメント比較機能と複数ユーザーによる単一文書へのコメント組み込み機能の改良により、承認と共同作業を単純化します。

マークアップ

Word および PowerPointョ ドキュメントの改訂内容とコメントを右余白に表示し、メインのドキュメント内で簡単にコメントと改訂内容を表示できるようにします。

チェック/コメント ツールバー

特定の校閲者による変更を表示したり、コメントを一度に承諾または拒否したり、ひとつずつ承諾または拒否したりできます。

SharePoint Team Services

 

 

 

 

 

FrontPage 2002 への組み込み

簡単に作成できる Web サイトを組み込んで、すべてのプロジェクト情報を 1 か所で提供すると、ディスカッションの実施と連絡先リスト、カレンダー、およびドキュメントライブラリの管理が簡単になります。

ドキュメントライブラリ

Web ユーザーがドキュメントを 1 か所で保管するための場所があると、チーム全体での情報共有が簡単になります。

イベント

チームのイベントを保管し、Microsoft Outlook に直接エクスポートするための場所を集中して 1 か所で用意すると、スケジュール調整や共同作業がしやすくなります。

チームの連絡先

連絡先を集中管理し、Microsoft Outlook との間でインポートおよびエクスポートできるようにします。

ドキュメントディスカッション

直接ドキュメント内で、または Web サイト上で、ディスカッションを実行できるようにし、共同作業の効率をアップします。

信頼性機能

機能

説明

Windows 95/98 SE とOffice 97

Windows NT 4.0 とOffice 97

Windows 2000 とOffice 2000

Windows XPとOffice XP

信頼性機能

 

 

 

 

 

実績あるアーキテクチャ

Windows NT および Windows 2000 の実績あるコードベースを基盤に構築され、完全に保護されたメモリモデルおよび完全な 32 ビットアーキテクチャを備えています。

拡張デバイスドライバ検証

向上したデバイスドライバのストレステストにより、互換性を保証します。

デバイスドライバのロールバック

Windows XP Professional は、以前インストールしたデバイスドライバのコピーを保持するため、重要なデバイスに問題が発生した場合に再インストールできます。

Windows ファイル保護

重要なシステムファイルがインストールプログラムによって上書きされるのを防ぎ、互換性のない DLL から守ります。

再起動の必要性の減少

Windows 9x および Windows NT で再起動の原因となっていたほとんどのシナリオが発生しなくなり、また多くの場合、アプリケーションインストール時に再起動が必要なくなったため、ダウンタイムが削減され、生産性が向上しました。

ドキュメントの回復

万が一、重大なプログラムエラーが発生した場合でも、Word、Excel、PowerPoint、および Access では、現在のファイルを保存できます。

自動修復

Word、Excel、および PowerPoint から、自動的にファイルを修復します。

(Wordのみ)

(Wordのみ)

(Word のみ)

ユーザー自身による問題解決

 

 

 

 

 

ヘルプシステムの向上

ヘルプシステムで、インターネット上の項目を含む複数の情報ソースを検索できるため、最新のヘルプを入手でき、IT ヘルプデスクへの依存度も下がります。

リモートアシスタンス

ユーザーは、ほかのユーザーや IT プロフェッショナルに、自分のコンピュータに直接接続してもらい、リモートで PC を操作してもらいながら支援を受けることができます。サポート依頼がシンプルになります。

システムの復元

システムファイルの変更を積極的に監視し、ハードウェアまたはソフトウェアに問題が発生した場合、認識可能な復元ポイントまで復元し、個人のデータやファイルを守ります。

(Windows 95 にはありません)

トラブルシューティングウィザード

ユーザーが一般的な機能を設定、最適化、およびトラブルシューティングして、よくある問題を解決することを支援します。

セキュリティ機能

 

 

 

 

 

暗号化ファイルシステム (EFS)

企業や個人の機密データを保護し、セキュリティのレベルを上げ、オフラインファイルで作業をしているリモートユーザーでも機密情報を暗号化できるようにします。

資格情報マネージャ

ユーザーがユーザー名とパスワードをネットワークリソースとアプリケーションに一度だけ入力すれば済むように、保護されたパスワード情報記憶域を提供します。

スマートカードサポート

スマートカードログインのサポートを含む統合スマートカード機能により、盗まれたラップトップに侵入されるのを防ぎます。

公開キーインフラストラクチャ (PKI)

PKI をサポートし、暗号化電子メール、ネットワークトラフィック、および NetMeetingョ での会議を可能にします。

統合ワイヤレスネットワーキング

Windows XP Professional は、802.1X およびスマートカード認証のサポートを含めたワイヤレスアクセスの組み込みサポートを提供し、セキュリティ保護されたワイヤレスコンピューティングを実現します。

インターネット接続ファイアウォール

Windows XP Professional コンピュータを、よくあるインターネット攻撃から保護します。

仮想プライベート ネットワーク (VPN)

VPN を使用して、企業ネットワークへのリモートアクセスを簡単にセットアップできます。

デジタル署名

変更が加えられた場合に検出できるよう、ドキュメントにデジタル署名を付けます。

ドキュメント パスワード暗号化

Word、PowerPoint、および Excel の進化したパスワード暗号機能により、機密情報を保護し、アクセスを制御します。

(Word および Excel のみ。暗号化なし)

管理と展開

 

 

 

 

 

グループポリシーオブジェクト

ユーザーおよびオブジェクトのグループの管理を簡単にし、一貫したセキュリティ、表示形態、およびオプションを実現します (Active Directoryョ サービスが必要です)

ユーザーの状態の移行

ユーザーまたは管理者が、ユーザーのデータとアプリケーションまたは OS の設定を 1 つのコンピュータから別のコンピュータに移動できるようにします。Office の設定をインターネットに保存できる Office 個人用設定の保存ウィザードを含みます。

ハードウェア標準規格

IEEE 1394、USB2、UDF2.01、および DVD-RAM を含めた、最新のハードウェア標準規格をサポートしています。

リモート OS インストール

ネットワーク上で、アプリケーションを含めた完全な Windows XP Professional インストールを実行できるようにします (Active Directory が必要です)。

動的更新

インストール中でもアップデートとフィックスの自動ダウンロードをサポートし、最新のドライバとセキュリティパッチがインストールされるようにします。

カスタムメンテナンスウィザード

インストール後の Office XP のメンテナンスと構成を単純化します。

HTTP からのセットアップ

Office XP を Web サーバーから組織のネットワーク上のファイル共有に直接インストールできるようにします。

Windows XP Professional および Office XP システム要件

Microsoft Windows XP Professional と Microsoft Office XP を使用するために必要な項目は次のとおりです。

  • プロセッサクロック速度 233 MHz 以上の PC。300 MHz 以上を推奨 (シングルまたはデュアルプロセッサシステム)。*Intel Pentium/Celeron ファミリ、または AMD K6/Athlon/Duron ファミリ、または互換プロセッサを推奨。

  • 128 MB 以上の RAM を推奨。さらに同時に実行する Office プログラム 1 つごとに 8 MB の RAM。

  • 1.5 GB 以上のハードディスク空き容量。さらに Office XP* 用に 210 ~ 245 MB のハードディスク空き容量。

  • Super VGA (800 × 600) 以上の解像度を持つビデオアダプタとモニタ

  • CD-ROM または DVD ドライブ

  • キーボードおよび Microsoft マウス、または互換ポインティングデバイス

特定の Windows XP 機能の使用に必要な追加項目およびサービスは次のとおりです。

  • インターネットアクセス

    • インターネット機能を使用するためには、インターネットアクセス、Microsoft .NET パスポート、サービスプロバイダへの手数料、市内および市外通話料金などが必要な場合があります。

    • 14.4 Kbps 以上のスピードのモデム

  • ネットワーク

    • ローカルエリア、ワイドエリア、ワイヤレス、またはホームネットワークなど、接続したいネットワークのタイプに適したネットワークアダプタと、適切なネットワークインフラストラクチャへのアクセス。サードパーティネットワークへのアクセスには追加料金が必要な場合があります。
  • インスタントメッセージング、音声およびビデオ会議、およびアプリケーション共有では、双方に以下のものが必要です

    • Microsoft .NET パスポートのアカウントとインターネットアクセスまたは Exchange 2000 Server インスタントメッセージングのアカウントとネットワークアクセス(構成によっては、追加コンポーネントのダウンロードが必要です)。
  • 音声認識 (米国英語、日本語、および簡体中国語のみで使用可能)

    • Pentium II 400 MHz 以上のプロセッサ

    • 128 MB 以上の RAM

    • ヘッドホン型マイクとオーディオ出力デバイス

  • 音声およびビデオ会議では、双方に以下のものが必要です

    • 33.6 Kbps 以上のモデム、またはネットワーク接続

    • マイクおよびサウンドカードと、スピーカーまたはヘッドセット

  • ビデオ会議では、双方に以下のものが必要です

    • ビデオ会議用カメラ

    • Windows XP

  • アプリケーション共有では、双方に以下のものが必要です

    • 33.6 Kbps 以上のモデム、またはネットワーク接続

    • Windows XP

  • リモートアシスタンス

    • 双方で Windows XP を実行しており、ネットワークを介して接続されている必要があります。
  • リモートデスクトップ

    • Windows 95 以上を実行しているコンピュータが必要で、さらに両方のコンピュータがネットワークを介して接続されている必要があります。
  • サウンド

    • サウンドカードおよびスピーカーまたはヘッドホン
  • DVD ビデオ再生

    • DVD ドライブおよびDVD デコーダカードまたは DVD デコーダソフトウェア

    • 8 MB のビデオ RAM

  • Windows ムービーメーカー

    • ビデオキャプチャ機能には、適切なデジタルまたはアナログビデオキャプチャデバイスが必要です。

    • デジタルビデオカメラキャプチャ用に 400 MHz 以上のプロセッサ

* 実際のシステム要件は、システムの構成と、インストールするアプリケーションおよび機能によって異なります。ネットワーク上でインストールする場合は、さらにハードディスク容量が必要となる場合があります。詳細については、www.microsoft.com/japan/windowsxpをご覧ください。

注意 使用するアプリケーションとハードウェアが Windows XP 対応であることを確認するには、www.microsoft.com/windows/catalog をご覧ください。

関連情報

Windows XP Professional の詳細については、https://www.microsoft.com/japan/windowsxp/ を参照してください。

Office XP の詳細については、https://www.microsoft.com/japan/Office/ を参照してください。

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