Windows XP Professional が業界トップの法律事務所に提供する安定性、セキュリティ、そして管理運営とサポート経費の大きな節約

発行 : 2002 年 12 月

3,500 台ものデスクトップおよびノートパソコンに Microsoft Windows XP Professional を実装した Holland & Knight LLP は、当初からそのメリットを実現し始めました。実例としては、サードパーティ展開ツールの費用 40,000 米ドルを節約、サポート コスト全般の 10 ~ 20% を削減、サード パーティ リモート機能ツールの出費 年間 30,000 米ドルを節約、そして各オフィスでの IT サポート スタッフによる再起動は 3、4 回から 0 回に減少しました。また、セキュリティや会社全体にわたる他の IT ポリシーの実装を中央化することによりデスクトップの管理を大幅に簡略化、価値あるレガシ アプリケーションを新しい安定性のもとで実行し、ノートパソコン ユーザーには待ちに待った電源管理機能を提供しています。

世界で上位 20 位 に入る大規模な法律事務所である Holland & Knight は、1,200 人の弁護士を擁し、米国内の 25 か所および他の 6 か国にオフィスを持ち、100 以上の法律分野において業務を行っています。当然、この法律事務所は IT におけるパイオニアでもあります。Holland & Knight は、全オフィス間のビデオ会議や 5 桁ダイヤルに対応するネットワーク インフラストラクチャで、この業界の標準を確立し、また、長年にわたり所属の弁護士にきわめて柔軟なリモート アクセス機能を提供してきました。さらに、800 万ものドキュメントを擁する中央データベースとドキュメント管理システム、広域イントラネット、および完全中央化されたオフサイト データ センターの開発維持も行ってきました。

トピック

ソリューションの概要
状況
ソリューション
利点
関連リンク

ソリューションの概要

顧客プロファイル

世界で上位 20 位に入る法律事務所。1,200 人の弁護士を擁し、米国内 25 か所および他の 6 か国に事務所を持ち、100 以上の法律分野において業務を行う。

ビジネスの状況

新旧のアプリケーションの実行と、システム管理運営へのより標準化されたアプローチのため、安定性を高めた環境を必要とする。

ソリューション

Microsoft Windows XP Professional および Microsoft Office XP Professional を 3,500 台のデスクトップ PC およびノートパソコンに展開。

利点

  • 展開時におけるサードパーティ展開ツールの費用 40,000 米ドルの節約、サードパーティのリモート機能ツールの費用年間 30,000 米ドルの節約、継続的なサポート費用全般 10 ~ 20% の節約。

  • 各オフィスでの IT スタッフによる再起動 1 日 3、4 回が 0 回に減少。

  • デスクトップ管理、および会社全体にわたるセキュリティや他のポリシーの実装がより簡単に。アプリケーションの安定性は格段に向上、ノートパソコンでは電源管理も向上。

ソフトウェアとサービス

Microsoft Windows 2000 Server
Microsoft Windows XP Professional
Microsoft Office XP Professional

ハードウェア

Compaq ProLiant DL360、DL380、DL580 Server、Compaq Evo デスクトップおよびノートパソコン

  • 「Windows XP は、知れば知るほど、理想的であり最適であることが見えてくる。」

  • Danny Rhinehart IT オペレーション マネージャ Holland & Knight LLP

  • 「USMT が大きな役割をはたし、ユーザーの業務中断を最小限に抑えて新しいデスクトップを実装することを可能にしました。この機能をサードパーティのソリューションで得る必要があったとすれば、追加出費として 40,000 米ドルはかかったことでしょう。」

  • Travis Abrams ネットワーク エンジニア Holland & Knight LLP

  • 「Windows XP では、安定性の問題はなくなり、システム管理の問題は飛躍的に減少し、PCは私たちの成長と成功を動かす原動力に欠かせないものに変身しました。この製品を気に入る理由は日に日に増えています。」

  • Ralph Barber 最高情報責任者 Holland & Knight LLP

状況

ごく最近、Holland & Knight はテクノロジ イノベーションへの意欲を示し、社内のデスクトップおよびノートパソコンを Microsoft Windows 95 オペレーティング システム中心の環境から Windows XP Professional 中心の環境へアップグレードしました。最高情報責任者の Ralph Barber 氏によると、このアップグレードは、主にアプリケーションの安定性を強化し、システムの運営管理へのより標準化されたアプローチをユーザーに提供したいという希望によるものでした。「Windows 95 上では MS-DOSョ から Windows 2000 までのオペレーティング システム ベースのアプリケーションを使用していましたが、新しいアプリケーションの一部を実行すると、安定性に問題があることがありました。新しいアプリケーションを実行するためだけでなく、以前からのアプリケーションへの対応を維持しながら、できるだけ長期にわたって通用するデスクトップ環境を確立するためにも、より時代に即したオペレーティング システムが必要だったのです。」

標準化については、過去 10 年間にわたる会社の良好な成長率により、必要不可欠になってきたと Barber 氏は述べています。「1990 年代初頭より 20% という一定の速度で成長してきたこともあり、分散した組織の規模の経済を活用するのに役立つデスクトップ環境が必要でした。」とは Barber 氏の意見であり、IT オペレーション マネージャの Danny Rhinehart 氏もまったく同意見です。「従来のもの、現行のもの、そして将来使用するすべてのアプリケーションを実行するための安定性を有し、組織全体を通じて安全で標準化されたデスクトップを実装する効果的な方法を提供するオペレーティング システムを求めていました。」と彼は言います。「Windows XP は、求めていたそのものでした。」

Windows XP の機能のうち Rhinehart 氏が最も気に入ったのは、展開の能率化のための USMT (User State Migration Tool)、Active Directoryョ ディレクトリ サービス、グループ ポリシー、およびリモート アシスタンスやリモート デスクトップ ツールへの対応などの管理機能、そして 250 もの種類が混在するこの会社のアプリケーション実行を可能にする Application Compatibility Mode でした。彼によると、「Windows XP は、知れば知るほど、理想的であり最適であることが見えてくる。」のです。

ソリューション

Holland & Knight の展開チームは 2001 年後半にWindows XP の展開に着手し、1 年後にはすでに業務を完了しました。チームは内部スタッフのみで構成され、会社の米国内オフィスのクライアント マシン 3,500 台すべてに新オペレーティング システムを展開しました (そして今では国際的な展開の見通しも検討しています)。IT スタッフのほとんど全員である 100 人前後の人員が関わり、そのときどきに展開されるオフィスの規模により人数を決めて特別チームを組織しました。

Rhinehart 氏によると、このアプローチは、障害を最低限に抑えた展開の進行を可能にしました。「展開の人員をオフィスの人員に合わせることにより、その規模に関わらず事実上すべてのオフィスにおいて、1 回の週末での展開が可能でした。」展開のために完全に内部のリソースのみを利用する決断については、その利点は明らかにその代償を上回ったと Rhinehart 氏は述べています。「これだけ多くの人間をたった 1 つのプロジェクトにかかりっきりにするのは大変でしたが、長期的展望からすると価値のあることであり、スタッフが新しい環境のサポートと管理において本当に必要な専門知識を得るのに役立ちました。」

利点

能率化された展開

Holland & Knight のネットワーク エンジニア Travis Abrams 氏の説明によると、展開チームは、中盤で 300 人のユーザー増加となる予定外の合併があったにもかかわらず、もとのスケジュールよりもたった 30 日遅れでWindows XP インストールの目的を達成しました。彼はとくに USMT (User State Migration Tool) についてこのように述べています。「これほどスムーズに展開が進んだのは驚くべきことであり、これは Windows XP に追うところが大変大きいと思っています。USMT が大きな役割をはたし、ユーザーの業務中断を最小限に抑えて新しいデスクトップを実装することを可能にしました。この機能をサードパーティのソリューションで得る必要があったとすれば、追加出費として 40,000 米ドルはかかったことでしょう。」

管理の簡略化とセキュリティ ポリシーの実装

展開の能率化に役立ち、長期的システム管理の簡略化に役立っている Windows XP のもう 1 つの機能は、グループ ポリシーへの対応です。Rhinehart 氏の説明によると、Holland & Knight のように地理的に分散した法律事務所では、グループ ポリシーによる中央化された構成や管理運営は必要不可欠です。「デスクトップに変更を加える場合、以前は建物の端から端まで、または国内を横断して人員を派遣しなければならなかったのですが、グループ ポリシーのおかげで、今では一度変更を加えるだけで、ネットワーク内のデスクトップすべてが変更されるのです。」と彼は述べています。

これは会社全体に連鎖する利点であるとも Rhinehart 氏は付け加えています。「400 人以上のユーザーを抱える大きなオフィスでは、デスクトップの変更には過剰に時間がかかります。また、小さなオフィスでは IT サポートがまったく受けられない場合があり、会社は他のオフィスから人員を派遣しなければなりません。」と彼は説明しています。「結果として、グループ ポリシーでデスクトップの管理とアップデートを中央で行うことにより、ユーザー ダウンタイムのコストは大幅に節約され、言うまでもなくサポート コストは 10 ~ 20% 節約されています。」

グループ ポリシーは、Holland & Knight のセキュリティ ポリシーの実装においても役割を果たしています。Barber 氏の指摘によると、「法律における機密保持の要求は、プライベートの専門職においては医療以外で最も厳密であり、そのため、ユーザー ID、ユーザー パスワード、およびスクリーンセーバー パスワードによる会社全体にわたるポリシーを容易に確立できる必要があります。このため、グループ ポリシーはクライアントへの効率良いサービスを妨げない方法で、必要なセキュリティを維持するのに有益なのです。」

安定した環境におけるサポートへのアクセス

Holland & Knight では、より良いクライアント サービスの維持とは、弁護士が必要なすべての PC 機能を、必要なときに、その日に仕事をしているどの場所からでも利用できることを意味します。このため、Windows XP リモート アシスタンスとリモート デスクトップ機能はこの会社にとって特に価値あるものとなります。「リモート アシスタンスによってサポート スタッフはリモートでユーザーの PC にアクセスできるため、ユーザーの作業中断の必要がなくなりました。また、私たちは IT プロフェッショナルをオフィスに送り込んだり、ユーザーに席をはずしてもらって問題を診断したり修復したりしなくても良くなりました。」と Rhinehart 氏は述べています。「さらに、リモート デスクトップは、オフィスの PC 上のファイルやアプリケーションにユーザーがリモートでアクセスできるようにすることにより、ユーザー ダウンタイムを縮小するもう 1 つの方法を提供しています。」また、リモート アシスタンスとリモート デスクトップは共に、会社のソフトウェア予算を縮小したとも述べられています。「リモート アシスタンスとリモート デスクトップがオペレーティング システムに組み込まれているということは、これらの機能を提供する別の製品を購入するコストを省いているということであり、年間 30,000 米ドルを節約していることになります。」

さらにすばらしい事として、Rhinehart 氏はサポート アシスタンスの必要性がはるかに減少したことを報告しています。これは主に、Windows XP の展開以降に Holland & Knight にメリットをもたらしている、目覚しく向上した安定性のおかげです。「以前はどのユーザーも毎日、少なくとも 2、3 回は再起動しなくてはなりませんでした。そのうちのいくつかは深刻な問題であっため、オフィスの IT スタッフは 1 日 3、4 回はこれらの解決の手助けをする必要がありました。」と彼は述べています。「Windows XP の展開により、これらの問題もまったくなくなりました。このおかげで、スタッフは受身のアプローチから主体的アプローチへと移行することができ、より多くの時間を戦略的課題に費やすことができます。」

Abrams 氏が説明するように、ユーザーと IT スタッフが直接の業務に費やす時間をより多く、ソフトウェアの問題の処理に費やす時間をより少なくするのを手助けする要因は安定性だけではありません。同様に重要な要因は、クライアントに奉仕するために Holland & Knight には欠かせない、一部は 10 年以上も社内で使用されているアプリケーション群を Windows XP が実行できることです。「レガシ アプリケーションの一部は、現行のプラットフォームで実行するためのアップデートは大変現実性が低いため、Windows XP ではその必要がないのは嬉しいことです。」と彼は述べています。「実際、これらのアプリケーションのほとんどを小さな微調整のみで、サードパーティのレジストリ ツールを使用してネイティブ モードで実行しています。他の古いアプリケーションでは、Windows XP アプリケーション互換性モードを使用しており、これもスムーズに動作しています。」

「成長と成功を動かす原動力に欠かせないもの」

最後に、オペレーティング システムを最初に検討したときにはとくに考えもしなかったが、インストールされた今では Abrams 氏もその同僚もフル活用している、もう 1 つのWindows XP の機能がノートパソコン用の ACPI (Advanced Configuration and Power Interface) テクノロジです。Abrams 氏が指摘するとおり、どんな日でも Holland & Knight の弁護士は何十人も外出しており、ACPI のおかげで電源を探す心配をすることなく、システムをより長時間稼動させることができます。「出張が多く、効果的なノートパソコンの電源節約方法がないのはどういうことかを痛感している弁護士や他の Holland & Knight 社員にとって、ACPI やWindows XP の他の高度な電源管理機能があるということは、それらがない場合と比べて昼と夜ほどの違いがあります。」

「昼と夜」とは的を得た描写であり、Barber、Rhinehart、Abrams 各氏と他の IT チーム メンバが Windows XP への移行で経験したモバイル コンピューティングでの利点に加え、会社にとっての利点全般をも表しています。「Windows XP では、安定性の問題はなくなり、システム管理の問題は飛躍的に減少し、PCは私たちの成長と成功を動かす原動力に欠かせないものに変身しました。この製品を気に入る理由は日に日に増えています。」と Barber 氏は述べています。「結論を言えば、私たちは Windows XP を大変気に入っています。」

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