Windows XP Professional の多言語機能

トピック

はじめに
最適な多言語ソリューションの選択
グローバル ビジネスにおける多言語ソリューションの概要
最新の多言語機能
Office XP と Windows XP Professional における多言語機能の使用
ライセンスと提供方法
まとめと関連リンク

はじめに

世界経済の中で、コンピューティング システムを多言語に対応させなければならない企業が増えています。Microsoft Windows XP Professional オペレーティング システムでは、複数の言語が使われる環境におけるコンピューティングの複雑さが緩和されるように、作業性の向上とコストの削減を考慮して設計された様々なバージョンとオプションが用意されており、すべてのユーザーが場所や言語にかかわらず利用できます。

Windows XP Professional には、英語以外に 24 の公認言語バージョンがあります (全リストに関しては付録 A を参照してください)。Windows XP Professional のどのバージョンでも多数の言語で文書を表示、入力、編集、および出力することができます。ユーザーまたは管理者は地域の設定、フォント、キーボード レイアウト、並べ替え順、データ フォーマットなどを設定することができます。

多言語コンピューティングで最も画期的なのは、Windows XP Professional 英語版へのアドオンである Windows XP Multilingual User Interface Pack です。Multilingual User Interface Pack によって、ユーザーや管理者はある言語から別の言語へユーザー インタフェース (メニュー、ダイアログ、およびヘルプ ファイル) を切り替えることができます。この機能の導入によって、多言語のコンピューティング環境におけるデスクトップの管理が簡単になり、デスクトップの変更や構成管理にかかるコストを大幅に削減できます。Multilingual User Interface Pack は 33 の言語で使用できます(全リストに関しては付録 B を参照してください)。

この文書は Windows XP Professional の多言語コンピューティングを紹介し、IT 管理者が自分たちの組織にとって適切な多言語オプションを選ぶための一助になることを意図しています。この文書には、より強固に統合された多言語環境に対する Office XP の多言語機能の使用方法に関するセクションが含まれています。

最適な多言語ソリューションの選択

多言語コンピューティング戦略の選択は複雑ではありません。IT 管理者は、自社が以下の 3 つのシナリオのうち、どのシナリオに当てはまるかを検討し、現在の環境の評価を始めればよいのです。

使用している言語に応じて、以下を検討します。

  • 英語主体多言語ドキュメントの閲覧、編集、および印刷をサポートする英語版の Windows XP Professional の入手を検討します。

  • 英語以外の言語主体適切なローカライズ版の Windows XP Professional の入手を検討します。たとえば、フランス語のみを使用している場合、ローカライズされたフランス語版の Windows XP Professional が適切な選択肢です。

  • 多言語が混在必要な言語がサポートできるように、ボリュームライセンスプログラムで入手可能な、Windows XP Multilingual User Interface Pack 付属の英語版 Windows XP Professional の入手を検討します。

英語版の Windows XP Professional

このバージョンは、ユーザーが英語に堪能でありながら、時としてドキュメント、Web ページ、または電子メールで、別の言語を使用する必要がある企業に適しています。

たとえば、日本に子会社を持つ米国拠点の企業の場合、英語と日本語両方の従業員用イントラネットを管理することになります。Web 管理人と編集者は、英語版の Windows XP Professional を使用して、英語と日本語両方の Web ページを作成および編集することができます (ただし、コンピュータのユーザーインターフェイスは英語のままです)。イントラネットをブラウズする従業員は、実行している Windows XP のバージョンに関係なく、ページを表示することができます。

Windows XP Multilingual User Interface Pack

これは、英語版 Windows XP Professional のアドオンで、企業ユーザー向けボリュームライセンスプログラムを通じてのみ提供しています (ボリュームライセンスの詳細については、Microsoft Volume Licensing Web サイト を参照)。

Windows XP Multilingual User Interface Pack によって、管理者やユーザーは、サポートされている 33 言語の中からユーザーインターフェイスの言語を指定することができます。また以下の理由により、多言語コンピューティング環境の導入と管理が容易になります。

  • 管理者は、デスクトップ全体に単独の企業標準を定義しやすくなります。

    Windows XP Multilingual User Interface Pack は、デスクトップの生産性のあるツールやビジネス アプリケーションなど、適切に管理されたデスクトップ設定の集中定義、作成、管理を簡略化および効率化、また適切な言語インターフェイスと共に実装し、ユーザーに優れたローカライズ環境をもたらします。たとえば、東京、アテネ、ローマに子会社を持つ米国企業は、Windows XP 日本語版を東京に、 Windows XP ギリシャ語版をアテネに、Windows XP イタリア語版をローマに導入するのではなく、各オフィスに、Windows XP Multilingual User Interface Pack 付属の英語版 Windows XP が導入できます。

  • 管理者は、サポートされるすべての言語環境にサービス パックやアップデートを適用できます。

    Multilingual User Interface Pack は、英語版 Windows XP Professional のアドオンのため、企業全体へのサービス パックまたはアップデートの適用を ActiveDirectory や IntelliMirror をつかって大幅に簡略化します。ローカライズ版ごとに異なるサービス パック、ツール、アプリケーション セットを待って、それを適用、追跡、および管理するのではなく、管理者は、場所に関係なく、企業のすべてのコンピュータに同じソフトウェアを適用することができます。その結果、デスクトップのコンピューティング環境全体を管理するコストを大幅に削減できます。

  • 異なる言語を話すユーザーが、ワークステーションを共有できます。

    これにより、各言語用の二重ブート設定や専用コンピュータが不要になり、コストが削減されます。また、母国語のシステム環境を提供することで、従業員の生産性向上に役立ちます。

  • ユーザーはどこからでもログオンし、言語固有のユーザー インターフェイスを得ることができます。

    Windows XP では、ユーザーの言語設定がユーザー プロファイルに格納されており、ネットワーク内の異なるコンピュータへ移動した場合、設定も一緒に移動させることができます。これにより、ユーザーはある Windows XP ベースのコンピュータから別のコンピュータへ移動した場合も、同じ多言語設定と地域の設定を維持することができます。 また、Windows XP Multilingual User Interface Pack によって、ユーザー インターフェイス言語がユーザー プロファイルに格納されるので、ユーザーは、UI 言語の一貫性を維持しつつ、Multilingual User Interface Pack 付属の英語版 Windows XP を実行するネットワーク コンピュータ間を移動することができます。たとえば、スイスのチューリッヒ駐在のセールス担当者が、ジュネーブとチューリッヒ両方のオフィスのコンピュータで作業を行うときに、ジュネーブ オフィスのフランス語のユーザー インターフェイスを使用しなくても、ドイツ語の UI を維持できます。

Windows XP Multilingual User Interface Pack でサポートされる 33 言語すべてのリストは、付録 B を参照してください。

Windows XP Professional のローカライズ版

企業が英語以外の単独の言語を運用している場合、Windows XP Professional の 24 言語のローカライズ版のいずれかを導入できます。たとえば、フランス語のみを運用する企業のコンピューティングを担当している場合、フランス語版の Windows XP Professional を利用することになります。多言語での閲覧、編集、印刷をサポートしながらも、インターフェイスで使用するのはフランス語のみです。24 言語のローカライズ版のリストは、付録 A を参照してください。

グローバル ビジネスにおける多言語ソリューションの概要

Windows XP Professional は、国際的にビジネスを展開し、ユーザー (従業員やお客様) による多言語での作業が必要な企業をサポートします。一般的に、このような企業として以下が挙げられます。

  • 国際的に事業展開しており、タイム ゾーン、通貨、または日付の形式など、地域ごとに異なる設定をサポートする必要がある。

  • 異なる言語を話す従業員やお客様を有している、または言語に依存したキーボードや入力装置が必要である。

  • 海外または多言語での運用が必要なビジネス ライン アプリケーションを内部で開発している。

以下の表 1 は、Windows XP Professional によって、国際企業または多国籍 (多言語) 企業が直面する一般的な問題を どのように解決できるかについて、概要を示しています。 1. Windows XP Multilingual User Interface Pack で実現する、グローバル ビジネスにおける多言語問題の解決

問題

解決策

多言語を含むドキュメントの編集が必要

Windows XP Professional のすべてのバージョンで、多言語ドキュメントの編集をサポートしています。

言語専用のキーボード、入力システム (IME)、代替入力装置が必要

Windows XP Professional は、多様なキーボード レイアウト、入力方法、入力装置をビルトイン サポートしています。ユーザーまたは管理者は、必要に応じて言語コレクションと入力言語を追加インストールし、物理的にキーボードが、使用しているオペレーティング システムの言語と一致していないデスクトップ上に、スクリーン キーボードを配置することができます。

既定の入力言語での日付、時間、通貨の形式など、適切な言語と地域設定を自動的に実装するオペレーティング システムが、地域のオフィスに必要

管理者は、各オフィスの言語と地域のニーズを指定し、固有のセットアップ スクリプトの数を削減することができます。各固有のセットアップ スクリプトでは、管理者が、Windows XP で使用する新しいキーボードに適した値を指定することで、標準、形式、および入力言語/キーボード レイアウトの組み合わせの既定値が設定でき、柔軟性が向上します。ユーザー インターフェイスを地域の言語にする必要がある場合、管理者は、英語版 Windows XP の最上位に、Windows XP Multilingual User Interface Pack を実装することができます。

移動を要するユーザーがどの場所からでも母国語でログオンすることが必要

管理者は、頻繁に移動するユーザーが母国語でログオンする必要がある場合、デスクトップ用 Windows XP Multilingual User Interface Pack を使用することができます。Office XP Multilingual User Interface Pack の使用によって、アプリケーションの多言語ユーザー インターフェイスのサポートがさらに拡張されます。詳細情報については、次の Office XP と Windows XP Professional での多言語機能の使用を参照してください。

複数ユーザーによる異なる言語での同一コンピュータへのログオンが必要

管理者は、移動するユーザーが母国語でログオンする必要がある場合、デスクトップ用 Windows XP Multilingual User Interface Pack を使用することができます。これにより、二重ブート設定や専用コンピュータが不要になります。Office XP Multilingual User Interface Pack の使用によって、アプリケーションの多言語サポートがさらに拡張されます。

既存のビジネス ライン アプリケーションが、言語と地域の相違に対応する必要がある

管理者は、既存のオペレーティング システムに実装されたアプリケーションで、適切なコード ページを確実にサポートできるようになります。非 Unicode プログラムの言語と既定の入力言語を変更することで、アプリケーションをテストすることができます。

アプリケーション開発者が、適切な地域言語で実行される単独のコード ベースのアプリケーションを作成する場合

管理者は、デスクトップ標準として、Windows XP Multilingual User Interface Pack 付属の英語版 Windows XP Professional を実装することができます。開発者は、Unicode でアプリケーションを構築し、多言語ユーザー インターフェイスをサポートすることができます。また、 既定のユーザー インターフェイス言語を確認し、世界対応のソフトウェア導入ガイドラインに準拠するアプリケーションを記述できます。詳細情報については、Microsoft Global Software Development (英語) を参照してください。

企業イントラネットのサイトで、言語と地域の相違に対応する必要がある

管理者は、所在地の設定を使用して、地域の天気やニュースなど、所在地に合わせたコンテンツを受信するようにデスクトップ ブラウザを設定することができます。

ホット フィックス、パッチおよびサービス パックを世界同時に適用する場合

企業は、グローバルなデスクトップ標準として、Multilingual User Interface Pack 付属の英語版 Windows XP Professional を実装することができます。

多言語のテキストを含むフォルダやファイルの共有が必要

管理者は、Active Directory・サービスとその他のフォルダとファイル名で、Unicode 文字だけが使用されていることを確実にします。ユーザーまたは管理者は、必要に応じて、コンプレックス スクリプト、右から左に読む言語や東アジアの言語のコレクションをインストールできます。

最新の多言語機能

Windows XP Professional では、複数の言語や地域でビジネスを行う企業の能力を強化する機能を拡張しています。

135 ロケールをサポート

ロケールは、特定の国や地域の言語と文化上の慣例を反映させた Windows XP Professional 設定のコレクションです。たとえば、英語 (カナダ)、英語 (英国)、英語 (米国) のロケールは、共通の言語を使用しているものの、異なる方言や通貨などを使用している国/地域の違いを反映しています。

Windows XP Professional 以前のバージョンの Microsoft Windows は、最大 126 のロケールをサポートします。Windows XP Professional では、ガリシア語、グジャラート語、カナラ語、キルギスタン語、モンゴル語 (キリル)、パンジャブ語、ディベヒ語、シリア語、テルグ語の 9 ロケールもさらにサポートしています。サポートするロケールの全のリストは、付録 C を参照してください。

言語コレクション

Windows XP Professional のどの言語バージョンでも、多言語ドキュメント編集のためのビルトイン サポートを提供します。以下の 3 種類の言語コレクションのいずれかとなります。

  • ベーシック コレクション 常時インストールされ、西および中央ヨーロッパと米国で話されるほとんどの言語を含むほか、バルト言語、ギリシャ語、キリル語、チュルク語もサポートします。

  • コンプレックス スクリプト コレクション これは、オペレーティング システムの言語バージョンに応じてオプションでインストールされます。タイ語、ヘブライ語、アラビア語、ベトナム語、インド語、グルジア語、アルメニア語など、コンプレックス スクリプトと右から左に読む言語を含みます。

  • 東アジア コレクション アジア版の Windows XP Professional に常時インストールされるほか、その他のすべてのバージョンにオプションでインストールされます。日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語が含まれています。

向上した Windows XP Multilingual User Interface Pack

Windows XP Multilingual User Interface Pack により、[スタート] メニューや [プログラム] メニュー、警告ボックスやダイアログボックス、Windows XP Professional のヘルプとサポート センターなど、オペレーティング システムの大半のユーザー インターフェイスが、ユーザーの選択した言語で確実に表示されます。

Multilingual User Interface Pack は、英語版の Windows XP Professional の最上位で実行されており、英語版の Windows XP Professional を必要とします。Windows 2000 リリースの Multilingual User Interface Pack と比べ、Windows XP リリースには、ローカライズされたコンポーネントが含まれています。ローカライズ版の Windows XP Professional と比べると、Multilingual Interface User Pack では、オペレーティング システムの以下の部分 のみローカライズされていません。

  • 16 ビット コード

  • レジストリ キーと値の一部

  • ANSI コンポーネント

  • INF ファイル

Windows XP Multilingual User Interface Pack によって、ローミングも容易になり、企業ネットワーク間のリモート管理が簡略化されます。

Language Interface Pack

成長市場の企業には、パーソナル コンピュータを使用する従業員数の増加に対応できる、現地の言語にローカライズされたユーザー インターフェイスが必要です。

Language Interface Pack は、このような企業にとって理想的なソリューションで、ユーザーが、英語版の Windows XP Professional 上に、特定の言語のインターフェイスをインストールできます。適用時には、その言語用に部分的にローカライズされたユーザー インターフェイスが提供されます。オペレーティング システムの部分的なローカライゼーションに加え、ローカライズ版の Microsoft Office などのビジネス アプリケーションも利用でき、ニーズに合わせた PC 環境を企業ユーザーにもたらします。OEM を通じて提供され、主に企業ユーザー向けに設計された Language Interface Pack は、9 言語で提供される予定です (全のリストは、付録 D を参照)。

Language Interface Pack の入手

以下は、Language Interface Pack の入手に関するガイドラインです。

  • 提供方法 Windows XP Language Interface Pack は、英語版 Windows XP Professional のアドオンで、企業ユーザー対象のボリューム ライセンス経由と、ユーザーの要求に応じた OEM 経由を組み合わせた英語版 Windows XP Professional ライセンスによってのみ提供されます。Windows XP Language Interface Pack は、小売チャネルの Full Packaged Product としては提供されていません。

  • インストール Language Interface Pack は、英語版 Windows XP Professional のアドオンで、ローカライズ版 Windows XP Professional または Windows XP Home Edition にはインストールされません。Language Interface Pack は、基本の英語版 Windows XP Professional のインストール完了後、個別にインストールする必要があります。ローカライズされたユーザー インターフェイスは、次回のログオン後から利用できるようになります。Language Interface Pack をシステムからアンインストールすると、完全に英語のユーザー インターフェイスに戻ります。この変更は、次回のログオン時から有効になります。

再設計された地域と言語のオプション コントロール パネル

地域と言語のオプション コントロール パネルは、入力言語とキーボードのレイアウト、標準の切り替え、日付、金額、通貨の表示形式の追加と変更、および Web 経由でニュースや天気などの地域サービスを受信するにあたっての所在地の設定を容易にする目的で、再設計されました。最も頻繁に使用するオプションが見つけやすく、その上使いやすくなっています。

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1: 地域と言語のオプションの調整

新しく簡略化された用語

Windows XP Professional 以前のバージョンで使用されていた用語が、より簡単で、わかりやすい用語にアップデートされました。

  • 標準と形式 ** 従来はユーザー ロケールと呼ばれていたもので、日付、時間、通貨、数字、テキストの整列順の表示に使用する形式を決定します。

  • テキストサービスと入力言語 ** 従来は入力ロケールと呼ばれていたもので、テキスト入力に使用する言語とキーボード レイアウトの組み合わせを簡素化します。

  • Unicode 対応でないプログラムの言語 ** 従来はシステム ロケールと呼ばれていたもので、Unicode ではないプログラムを実行する規定のコード ページとフォントを指定します。

応答ファイルと無人モード セットアップの追加

Windows XP Professional には、応答ファイルの [RegionalSettings] セクションで使用できる、4 種類の言語キーが新しく追加されています。このキーは、新規ユーザー アカウントの既定の入力言語など、管理者による言語設定のカスタマイズを容易にします。その他の機能として、セットアップ後の無人モード セットアップとサイレント設定のカスタマイズに関するオプションが追加されています。

新しい多言語トラブルシューティング

Windows XP Professional のヘルプとサポート センターのマルチリンガル ドキュメント コンサルタントは、多言語で構成されたドキュメントの作成、編集、または閲覧時に生じる問題の診断と解決に役立ちます。以下の図 2 に示したように、このツールによって、多言語における一般的な問題のトラブルシューティングを手順を追って実行できます。

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2: マルチリンガル ドキュメント コンサルタントの使用

Office XP と Windows XP Professional における多言語機能の使用

Windows XP Professional 同様、英語版の Office XP は、全世界で実行できる単独の製品に、異なる言語のサポートを組み込むことができます。Windows XP Professional 同様、Office XP は、ボリュームライセンスプログラムで提供している Multilingual User Interface Pack をインストール可能で、英語およびそれ以外の言語のバージョンが提供されています。

英語版またはローカライズ版の Windows XP Professional を実行するコンピュータ上に、Office XP をインストールすると、OfficeXP が、Windows XP Professional オペレーティング システムを使用しているものと同じ既定の入力言語を検出および使用します。Office XP は、Windows XP Professional オペレーティング システム設定で利用可能なスクリプトをサポートすることもできます。

Multilingual User Interface Pack 付属の Office XP

Office XP Multilingual User Interface Pack は、Office プログラム用のユーザー インターフェイス、オンライン ヘルプ、ウィザード、およびテンプレートのローカライズ テキストを提供することで、すでに Office に構築された機能に、重要な多言語機能を追加します。

多言語を使用する企業や、中央の IT グループから企業全体に Office XP を導入する企業、あるいは異なる言語の話し手と共有するワークステーションをサポートする必要がある企業は、Office XP Multilingual User Interface Pack を使用してください。Windows XP Professional は、Office XP Multilingual User Interface Pack のすべての機能をサポートする、最適なオペレーティング システムです。

Windows XP Professional Multilingual User Interface Pack を実行しているコンピュータに、Office XP Multilingual User Interface Pack をインストールすると、Office XP が、 Windows XP Professional の既定のユーザー インターフェイス言語を検出し、その言語をすべての Office プログラムの既定値として設定します。たとえば、Windows XP Professional Multilingual User Interface Pack を実行しているコンピュータに、Office XP Multilingual User Interface Pack をインストールし、既定のユーザー インターフェイス言語がスペイン語に設定されている場合、Office XP でも、Office XP アプリケーションの既定のユーザー インターフェイス言語として、スペイン語が使用されます。

Office XP の多言語機能の使用についての詳細情報は、Office XP リソース キット: 多国間導入の計画 をご覧ください。

ライセンスと提供方法

Windows XP Multilingual User Interface Pack は、英語版 Windows XP Professional のアドオンで、企業ユーザーや OEM を対象としたボリューム ライセンス プログラムによってのみ提供されます。小売チャネルのフル パッケージ製品としては提供されません。Windows XP Multilingual User Interface Pack は、英語版の Windows XP Professional に加え、言語リソース ファイルを含む 5 種類の追加 CD で構成されています。

  • CD1: ドイツ語、フランス語、日本語、簡体字中国語、繁体字中国語、韓国語

  • CD2: アラビア語、ヘブライ語、スペイン語、イタリア語、スウェーデン語、オランダ語、ポルトガル語 (ブラジル)

  • CD3: ノルウェー語、デンマーク語、フィンランド語、ロシア語、チェコ語

  • CD4: ポーランド語、ハンガリー語、ポルトガル語、トルコ語、ギリシャ語

  • CD5: スロバキア語、スロベニア語、ルーマニア語、クロアチア語、ブルガリア語、エストニア語、リトアニア語、ラトビア語、タイ語

提供方法

CD1 と CD2 は現在、Open Customer 用に提供されており、December Select Kit で出荷されます。 CD3 と CD4 は、1 月に提供予定です。CD5 は、2002 年第 1 四半期に提供されます。

Windows XP Multilingual User Interface Pack は、64 ビットバージョンも提供されており、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、日本語、韓国語をサポートします。

システム要件

Windows XP Multilingual User Interface Pack は、英語版 Windows XP Professional のアドオンで、ローカライズ版の Windows XP や Windows XP Home Edition にはインストールできません。すべての追加言語をインストールするには、約 115 メガバイト (MB) のディスク領域を必要とします。アジア言語をサポートするには、さらに言語あたり 250 MB のディスク領域が必要となります。

まとめと関連リンク

まとめ

Windows XP は、英語以外に 24 のローカライズ版で提供されます。いずれの言語のバージョンでも、多数の言語を含むドキュメントの表示、入力、編集、および印刷が可能です。ユーザーや管理者は、地域設定、キーボード レイアウト、フォント、整列順、データ形式などを設定できます。

Windows XP Multilingual User Interface Pack は、多言語コンピューティングを一新します。これは、英語版 Windows XP Professional のアドオンで、ボリュームライセンスプログラムのみで提供しています。これにより、ユーザーや管理者は、ユーザー インターフェイス (メニュー、ダイアログ、ヘルプ ファイル) を、1 つの言語から別の言語へ切り替えることができます。この機能は、多言語コンピューティング環境におけるデスクトップ管理を大幅に簡略化し、デスクトップの変更や設定管理のコストを大幅に削減します。

Office XP Multilingual User Interface Pack は、Office プログラム用にローカライズされたユーザー インターフェイス、オンライン ヘルプ、ウィザード、およびテンプレートとより密接に統合された多言語ユーザー環境をもたらします。

詳細情報

多言語コンピューティングに関する詳細情報は、以下の Web サイトを参照してください。

特定の国の Microsoft Web サイトを検索するには、以下を参照してください。