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Application Virtualization Sequencer Console の概要

適用対象: Application Virtualization

Application Virtualization (App-V) Sequencer は、仮想環境で実行できるようにアプリケーションを仮想アプリケーションとして作成します。シーケンス処理されたアプリケーションは、ストリーミングというプロセスを使用して App-V Server から App-V Desktop Client または App-V Client for Remote Desktop Services (旧 Terminal Services) を実行している対象のコンピュータで実行できます。App-V Sequencer はアプリケーションのインストールおよびセットアップのプロセスを監視し、アプリケーションを仮想環境で実行するのに必要な情報のすべてを記録します。このプロセスはまた、どのファイルおよび構成がすべてのユーザーにとって適切なのか、およびどの構成をユーザーがカスタマイズできるのかを判断します。仮想アプリケーションは対象のコンピュータ上で動作し、対象のコンピュータ上で実行しているオペレーティング システムまたは対象のコンピュータにインストールされているいかなるアプリケーションにも影響を及ぼしません。

Application Virtualization Sequencer のセキュリティの考慮事項

App-V Sequencer は、Local System アカウントを使用して、シーケンス処理時に検出したすべてのサービスを実行し、サービス制御要求におけるセキュリティ記述子は強制しません。サービスが別のユーザー アカウントを使用してインストールされた場合、またはセキュリティ記述子が別のユーザー グループに固有のサービス アクセス許可を付与することを目的としている場合、サービスを仮想化するかどうかを慎重に検討します。場合によっては、意図したサービス セキュリティが確実に保持されるようにするためにサービスをローカルにインストールする必要があります。

Application Virtualization Sequencer Console のメニュー オプション

App-V Sequencer Console では、以下のメニュー項目が利用可能です。

  • ファイル : シーケンスされたアプリケーションを開いたり、作成、変更、および保存するのに役立つさまざまなコマンドが含まれます。

  • 編集 : 既存の仮想アプリケーションを編集するさまざまなコマンドが含まれます。

  • 表示 : 仮想アプリケーションのプロパティを表示するさまざまなコマンドが含まれます。

  • ツール : 仮想アプリケーションを構成するためのさまざまなツールおよび診断機能が含まれます。

Application Virtualization Sequencer Console のツール バー オプション

App-V Sequencer Console では、以下のツール バー ボタンが利用可能です。

  • 新しいパッケージ : 新しいシーケンスされたアプリケーションを作成します。

  • 開く : App-V Sequencer Console でシーケンスされたアプリケーション パッケージを開きます。

  • アップグレードのために開く : アップグレードまたは更新プログラムを適用するためにシーケンスされたアプリケーションを開きます。

  • 保存 : シーケンス処理された仮想アプリケーションを保存します。

  • シーケンス ウィザード : シーケンス ウィザードを開きます。[ツール] メニューの [オプション] の [全般] タブで変更を行う場合は、このボタンを使用してシーケンス ウィザードを起動する必要があります。

仮想アプリケーション タブ

App-V Sequencer Console で仮想アプリケーションを表示すると、以下のタブが表示されます。

  • プロパティ : 選択した仮想アプリケーションの情報を表示します。仮想アプリケーションに関連付けられた [パッケージ名] および [コメント] を更新できます。

  • 展開 : 仮想アプリケーションが対象のコンピュータによってどのようにアクセスされるかについての情報を表示します。仮想アプリケーションの配布方法、および対象のコンピュータで実行されている必要があるオペレーティング システムを構成できます。また、関連付けられた出力オプションも構成できます。クライアントにファイルから仮想アプリケーションをアクセスさせる場合は、パスを指定するのに次の形式を使用します。File://server/share/path/.sft。[セキュリティ記述子を適用する] を選択すると、パッケージに関連付けられたセキュリティがアップグレード中に保持されます。選択しないとアクセス許可がアップグレード中にリセットされます。

  • 変更履歴 : 仮想アプリケーションに加えられた変更についての情報を表示します。

  • ファイル : 選択した仮想アプリケーションに関連付けられたファイルを表示します。適切なフィールドを使用して、関連付けられたファイルのプロパティに対して小さな変更を加えることができます。

  • 仮想レジストリ : 選択した仮想アプリケーションに関連付けられた仮想レジストリを表示します。適切なエントリを右クリックしてレジストリ キーを追加または削除できます。

  • 仮想ファイル システム : 選択した仮想アプリケーションに関連付けられた仮想ファイル システムを表示します。適切なエントリを右クリックしてオプションを選択することで、このタブのファイル システム エントリを追加、削除、または編集できます。

  • 仮想サービス : 選択した仮想アプリケーションに関連付けられたサービスを表示します。

  • OSD : 仮想アプリケーションに関連付けられた Open Software Descriptor (OSD) についての情報を表示します。適切なエントリを右クリックして実行したい操作を選択すると、OSD ファイルに関連付けられたファイルを更新できます。

参照:

その他のリソース

Application Virtualization Sequencer

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