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System Center Configuration Manager 2007 を使用して 2007 Office のソフトウェア更新プログラムを展開する

更新日: 2008年8月

適用対象: Office Resource Kit

 

トピックの最終更新日: 2015-03-09

この記事の内容 :

  • Configuration Manager 2007 を使用した更新プログラムの展開を準備する

  • Office ソフトウェア更新プログラムをインストールする前に実行する必要がある Configuration Manager 2007 のタスク

  • Configuration Manager 2007 を使用した 2007 Office ソフトウェア更新プログラムの展開

  • ソフトウェア更新プログラムの展開を監視する

この記事では、Microsoft System Center Configuration Manager 2007 を使用して 2007 Microsoft Office system 更新プログラムを展開する方法について説明します。Configuration Manager 2007 は、マイクロソフト プラットフォームの変更と構成を管理する総合的なソリューションを提供するもので、組織でこれを使用してソフトウェアと更新プログラムを迅速かつ効率的にユーザーに提供できます。

Configuration Manager 2007 を使用すると、以下のタスクを実行できます。

  • ハードウェアおよびソフトウェアのインベントリを収集する。

  • ソフトウェア アプリケーションを配布してインストールする。

  • セキュリティ修正プログラムなどのソフトウェア更新プログラムを配布してインストールする。

  • オペレーティング システムを展開する。

  • Configuration Manager 2007 と、Windows Server 2008 のネットワーク ポリシー サーバーを使用して、特定のセキュリティ更新プログラムがインストールされていないなど、指定された要件をコンピュータが満たしていない場合に、それらのコンピュータからネットワークにアクセスできないようにする。

  • 1 台以上のコンピュータについて構成を指定し、その構成に従っているかどうかを監視する。

  • ソフトウェアの利用状況を測定する。

  • トラブルシューティングをサポートするためにコンピュータをリモートで制御する。

これらの機能を使用するには、管理対象の Windows ベースのコンピュータおよびデバイスに Configuration Manager 2007 クライアント ソフトウェアをインストールする必要があります。Configuration Manager 2007 クライアント ソフトウェアをインストールできるのは、デスクトップ コンピュータ、サーバー、ポータブル コンピュータ、Windows Mobile または Windows CE を実行しているモバイル デバイス、および Windows XP Embedded を実行している ATM (現金自動預け払い機) などのデバイスです。サポートされている構成の詳細については、「Configuration Manager がサポートする構成」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=122187\&clcid=0x411) を参照してください。

この記事では、Configuration Manager 2007 を使用して Office 更新プログラム用のパッケージを作成し展開する方法について説明します。2007 Office system 用の更新プログラムの展開を中心に説明し、2007 Office system Service Pack 1 (SP1) を使用した例を紹介します。Configuration Manager 2007 のドキュメントについてはこの記事では説明しません。Configuration Manager 2007 の詳細については、System Center Configuration Manager TechCenter (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=119683\&clcid=0x411) で製品のドキュメントを参照してください。

Configuration Manager 2007 を使用した更新プログラムの展開を準備する

ここでは、管理者が Configuration Manager 2007 の概念について理解し、特にソフトウェア更新プログラムの展開について理解していることを前提として説明します。

Configuration Manager 2007 のコンポーネントをインストールおよび構成する方法の詳細については、以下のリソースを参照してください。

以下の各セクションでは、ソフトウェア更新プログラムをインストールする前に実行するタスク、およびソフトウェア更新プログラムの展開と監視について説明します。

  • Office ソフトウェア更新プログラムをインストールする前に実行する必要がある Configuration Manager 2007 のタスク

  • Configuration Manager 2007 を使用した 2007 Office ソフトウェア更新プログラムの展開

  • ソフトウェア更新プログラムの展開を監視する

Office ソフトウェア更新プログラムをインストールする前に実行する必要がある Configuration Manager 2007 のタスク

Configuration Manager 2007 は、更新プログラムの展開前にインストールおよび構成しておく必要がある複数のコンポーネントに対して依存関係を持ちます。ここでは、管理者が 2007 Office system 更新プログラムを展開する前に以下のタスクを既に実行済みであることが前提となります。

Configuration Manager 2007 を使用した 2007 Office ソフトウェア更新プログラムの展開

ここでは、Office ソフトウェア更新プログラムの展開方法について説明します。以下の手順では 2007 Office system SP1 更新プログラムを例として使用します。

Important重要
2007 Office system 用の修正プログラムの展開には、Windows XP Service Pack 2 (SP2) 以降および Windows Server 2003 SP1 以降を実行しているコンピュータで、Windows インストーラ 3.1 が必要になります。Configuration Manager 2007 では、クライアントのインストール処理の一部として、Windows インストーラ 3.1 への更新が追加されています。
更新プログラムを組織のユーザーやコンピュータに展開する前に、必ず、ソフトウェアの展開と更新について実稼動以外のテスト環境で評価し、十分にテストしてください。

前のセクションで示した Configuration Manager 2007 の必要なタスクを完了した後で、Office ソフトウェア更新プログラムを展開するために、管理者は以下のタスクを実行する必要があります。

  • ソフトウェアの更新の同期に関するプロパティを構成する。

  • ソフトウェアの更新ポイントを同期する。

  • 定義したターゲット コレクションに展開する 2007 Office system 更新プログラムを選択する。

  • "ソフトウェアの更新" で更新リストを作成する。Configuration Manager 2007 の更新リストには、ソフトウェア更新プログラムのセットが格納されます。ソフトウェア更新プログラムを展開および監視する際にいくつかの利点があるので、更新リストを使用することをお勧めします。

    更新リストを作成するには、1 つ以上のソフトウェア更新プログラムを選択し、[更新リスト] アクションを開始して更新リスト ウィザードを開きます。

  • Office 更新プログラム用の展開および展開パッケージを作成する。

  • Office 更新プログラムが既に配布ポイントに配布されていることを確認する。

更新プログラムの展開プロセスを説明するため、ここでは 2007 Office system SP1 を例として使用します。SP1 の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 936982「2007 Microsoft Office スイート Service Pack 1 について」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=120813\&clcid=0x411)、および「2007 Microsoft Office system Service Pack 1ホワイト ペーパー」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=105992\&clcid=0x411) を参照してください。2007 Office system SP1 を Microsoft ダウンロード センターからダウンロードするには、「2007 Microsoft Office スイート Service Pack 1 (SP1)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=106039\&clcid=0x411) を参照してください。

2007 Office system SP1 には以下の最小要件があります。

  • Windows Server 2003 SP1、Windows XP SP2、Windows Vista、または Windows Server 2008

  • 2007 Office system

  • システム パーティション上で使用可能な以下のディスク容量

    • Windows XP では、約 900 MB の空き容量が SP1 用に必要です。

    • Windows Vista では、約 1.5 GB の空き容量が SP1 用に必要です。

    • その他の 2007 Office system SP1 パッケージ用として、Microsoft Self-Extractor ファイルのサイズの約 5 ~ 6 倍の空き容量が必要です。この容量のほとんどはインストールの完了後に解放されます。

[!メモ] ここでは、ソフトウェアの更新の展開に使用するソフトウェアの更新ポイントを既にインストールして構成しているものとします。詳細については、「アクティブなソフトウェアの更新ポイントを作成および構成する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121930&clcid=0x411) を参照してください。

更新情報を Configuration Manager 2007 コンソールで使用できるようにするため、あらかじめ 2007 Office system ソフトウェア更新プログラムを Microsoft Update に同期させておく必要があります。Microsoft Update から同期されるソフトウェアの更新メタデータは、階層の最上位にあるアクティブなソフトウェアの更新ポイントに対して構成された、更新の分類、製品、および言語に基づいて取得されます。

ソフトウェアの展開作業に必要なアクセス許可を次の表にまとめて示します。

クラス インスタンス アクセス許可

展開

すべてのインスタンス

読み取り、変更、削除、管理、作成、委任

展開パッケージ

すべてのインスタンス

フォルダの読み取り、変更、削除、配布、作成、管理

展開テンプレート

すべてのインスタンス

読み取り、変更、削除、管理、作成、委任

構成項目

すべてのインスタンス

読み取り、変更、削除、配布、管理、作成、委任、フォルダの管理、ネットワーク アクセス

適用可能な更新の概要

すべてのインスタンス

読み取り、変更、削除、作成

コレクション

すべてのインスタンス

読み取り、収集ファイルの表示、リソースの読み取り

パッケージ

すべてのインスタンス

フォルダの読み取り、変更、削除、配布、作成、管理

レポート

すべてのインスタンス

読み取り

ステータス メッセージ

すべてのインスタンス

読み取り

サイト

すべてのインスタンス

読み取り

ソフトウェアの更新の同期に関するプロパティを構成する

  1. ソフトウェアの更新が有効な最上位サイトの Configuration Manager 2007 コンソールで、[System Center Configuration Manager]、[サイト データベース]、[サイトの管理]、[<サイト コード> - <サイト名>]、[サイト設定]、[コンポーネントの構成] の順に移動します。

  2. [ソフトウェアの更新ポイント コンポーネント] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  3. [ソフトウェアの更新ポイント コンポーネントのプロパティ : 製品] タブをクリックし、ソフトウェアの更新の同期対象となる Office 製品を選択します。この例では、製品の一覧から [Office 2007] を選択します。

    追加の Office ソフトウェア更新プログラムの同期対象となる分類を構成するには、[ソフトウェアの更新ポイント コンポーネントのプロパティ : 分類] タブをクリックします。Office 製品の更新プログラムには、サービス パック、セキュリティ更新プログラム、通常の更新プログラムなどがあります。また、Office 製品用の修正プログラムも利用できるようになります。修正プログラムは、製品の問題に対応する 1 つ以上のファイルから成る単一の累積パッケージです。修正プログラムは顧客の特定の状況に対応するものであり、顧客組織以外に配布されない場合があります。

    ソフトウェアの更新の同期対象となる言語を構成するには、[ソフトウェアの更新ポイント コンポーネントのプロパティ : 言語] タブをクリックします。SP1 更新プログラムを提供する対象となる追加の言語を選択します。

  4. [ソフトウェアの更新ポイント コンポーネントのプロパティ : 同期設定] タブをクリックし、[Microsoft Update から同期する] がオンになっていることを確かめます。特に必要な場合を除いて、WUA の構成は既定値の [WSUS レポート イベントを作成しない] のままにしてください。

ソフトウェアの更新ポイントを同期させる

  1. ソフトウェアの更新が有効な最上位サイトの Configuration Manager 2007 コンソールで、[System Center Configuration Manager]、[サイト データベース]、[コンピュータの管理]、[ソフトウェアの更新]、[更新リポジトリ] の順に移動します。

  2. [更新リポジトリ] を右クリックし、[同期の実行]をクリックします。すると、[更新同期の実行] ダイアログ ボックスが表示されます。[はい] をクリックすると同期が開始されます。同期が完了すると、同期を開始するために子サイトに要求が送信されます。製品数、選択した分類や言語、および今回初めて同期するかどうかによって、同期に 1 時間程度かかる可能性があります。

    同期を監視するには、セントラル サイト サーバーにある wsyncmgr.log ログ ファイル (たとえば、\\Central Site Server\SMS_SiteCode\Logs\wsyncmgr.log) を調べます。以下のような行を wsyncmgr.log ファイルで探し、同期が成功したかどうかを確かめます。

    "Done synchronizing SMS with WSUS server sccmserver.contoso.com. Sync finished successfully. Sending sync notification to child site(s): PS1, PS2, PS3."

    個々のプライマリ サイトでの進行状況を確かめるには、子のプライマリ サイトにある wsyncmgr.log ファイルを調べます。

    Configuration Manager 2007 の階層の最上位にあるアクティブなソフトウェアの更新ポイントのプロパティで、または [同期の実行] 操作を手動で開始して、同期のスケジュールを構成することもできます。同期のスケジュールを構成すると、前回スケジュールが構成された同期以降に発生した、ソフトウェアの更新メタデータに対するすべての変更が、新しいソフトウェアの更新メタデータと、既に変更または削除されたメタデータを含めて、サイト データベースに挿入されます。ソフトウェアの更新の同期スケジュールを構成する方法の詳細については、「ソフトウェアの更新の同期方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121933\&clcid=0x411) を参照してください。

Configuration Manager 2007 では、クライアントにソフトウェアを配布するためにパッケージが使用されます。通常、パッケージには、特にソフトウェア アプリケーションや更新プログラムをインストールする場合に、クライアント コンピュータでプログラムを通じて利用できるようにするファイルが格納されます。そのようなファイルがパッケージで必要な場合は、パッケージの作成時に以下の情報を指定する必要があります。

  • パッケージに必要なすべてのファイルを収めたソース フォルダ。複数のプラットフォームをサポートするパッケージの場合は、すべてのプラットフォーム用のすべてのファイルをソース フォルダに含めてください。

  • パッケージの配布ポイント。この配布ポイントに、パッケージを正常に実行するために必要となるパッケージ ファイル、プログラム、およびスクリプトが格納されます。

この例では、展開するソフトウェア更新プログラムのセットを列挙した更新リストを使用します。既に説明したように、更新プログラムを展開および監視する際にいくつかの利点があるので、更新リストを使用してソフトウェア更新プログラムを展開することをお勧めします。たとえば、パッケージの管理を委任できること、ソフトウェア更新プログラムの対応状態を取得するレポートを作成しやすくなることなどの利点があります。

2007 Microsoft Office system SP1 を更新リストに追加する

  1. Configuration Manager 2007 コンソールで、[System Center Configuration Manager]、[サイト データベース]、[コンピュータの管理]、[ソフトウェアの更新]、[更新リポジトリ] の順に移動します。

  2. 以下のように、2007 Microsoft Office SP1 のソフトウェアの更新を指定します。

    • [検索フォルダ] を右クリックし、[新しい検索フォルダ] をクリックします。

    • 検索する以下のオブジェクト プロパティを確認します。

      • [アーティクル ID]: ソフトウェアの更新に関連するアーティクル ID を指定します。

      • [タイトル]: ソフトウェアの更新のタイトルを指定します。

    • [アーティクル ID] で下線付きのプロパティをクリックし、936982 を追加します。[タイトル] では 2007 を追加します。

    • [この機能の下にあるすべてのフォルダを検索する] をクリックします。

    • 検索フォルダの名前を指定し、[OK] をクリックします。

    詳細については、「Configuration Manager でソフトウェアの更新を検索する方法」を参照してください。

  3. 強調表示された 2007 Office system SP1 を右クリックし、[更新リスト] をクリックして、更新リスト ウィザードを開きます。

  4. ウィザードの手順に従って、2007 Office system SP1 の更新を新規または既存の更新リストに追加します。

  5. 更新リスト ウィザードが完了すると、更新リストが強調表示されたときに、2007 Office system SP1 が、結果ウィンドウの更新リストの表示に追加されます。場合によっては、新しい更新リストを表示するためにノードの表示を更新する必要があります。

更新リスト ウィザードの使用方法の詳細については、「更新リスト ウィザード」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=120936\&clcid=0x411) を参照してください。Configuration Manager 2007 で更新リストを使用して更新プログラムのセットの展開を開始することにより、新しい展開を作成するたびにセット内で更新プログラムを手動で選択せずに済みます。

次の手順では、更新リストを使用してソフトウェアの更新の展開ウィザードを開き、ソフトウェアの更新の展開と、更新リスト内に含まれている更新プログラム用のパッケージを作成します。ソフトウェアの更新の展開ウィザードによって、展開内で定義されたソフトウェア更新プログラムが、指定したターゲット コレクションのメンバに展開されます。

更新リストを使用して 2007 Office system 更新プログラムを展開する

  1. Configuration Manager 2007 コンソールで、[System Center Configuration Manager]、[サイト データベース]、[コンピュータの管理]、[ソフトウェアの更新]、[更新リスト] の順に移動します。

  2. 指定された Office の更新を使用してソフトウェアの更新の展開ウィザードを起動するには、2007 Office system SP1 が含まれている更新リストを右クリックし、[ソフトウェアの更新の展開] をクリックします。

  3. ウィザードの手順に従って、展開と展開パッケージを作成します。

    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [全般] ページ - ソフトウェアの更新の展開について、その名前 (たとえば、2007 Office SP1) と説明 (2007 Microsoft Office Service Pack 1) を構成します。

    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [展開テンプレート] ページ – このページでは、以前に作成した展開テンプレートを使用するかどうかを選択できます。テンプレートは、類似した展開どうしで一貫性を保ち、時間を節約する目的で使用します。使用すべきかどうかがわからない場合は、[新しい展開の定義を作成する] をクリックし、[次へ] をクリックします。

    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [コレクション] ページ - 展開のターゲット コレクションを指定します。コレクションを選択するには、[参照]をクリックし、一覧からコレクションを選択して、[OK]をクリックします。展開で定義されたソフトウェアの更新をメイン コレクションのサブコレクションのメンバに送信する場合は、[サブコレクションのメンバを含める] をオンにします。

      Tipヒント
      展開を初めて作成する場合は [テスト コレクション] を選択し、展開のテストが正常に実行されたら [運用コレクション] に変更します。
    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [表示/時刻の設定] ページ

      • [クライアントで表示通知を実施する]: クライアントで使用可能なソフトウェアの更新についての通知を表示する場合は、このオプションを選択します。

      • [クライアントで表示通知を実施しない]: クライアントで通知を表示しない場合は、このオプションを選択します。ただし、ソフトウェアの更新の通知アイコンはクライアントに表示され、ユーザーはそのアイコンをクリックして使用可能な更新を確認できます。

      • [クライアントのローカル時刻]: このオプションを選択すると、ソフトウェアの更新がクライアントで使用可能になるスケジュール、およびソフトウェアの更新のインストールを強制実行する期限のスケジュールが有効な場合に、クライアントでそれらのスケジュールがローカル時刻を使用して評価されます。

      • [UTC]: このオプションを選択すると、ソフトウェアの更新がクライアントで使用可能になるスケジュール、およびソフトウェアの更新のインストールを強制実行する期限のスケジュールが、クライアントで UTC を使用して評価されます。既定では、この設定が選択されており、展開スケジュールの評価に UTC が使用されます。

      • [期間]: 更新が使用可能な期間と、構成された期間設定の合計が、展開の期限設定の既定値として使用されます。既定では、期間は 2 週間に設定されます。

    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [再起動設定] ページ - [再起動設定] ページは、ソフトウェアの更新をクライアントにインストールして完了するために再起動が必要なときの、システムの再起動の動作を構成する場合に使用します。[サーバー] または [ワークステーション] オプションは、サーバーまたはワークステーションでシステムの再起動を抑制する必要がある場合にのみ選択します。[メンテナンス ウィンドウ以外でのシステムの再起動を許可する] オプションは、ワークステーションとサーバーの両方に対して、構成されたメンテナンス ウィンドウ以外でシステムの再起動を許可する場合にのみ選択します。

    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [イベント生成] ページ – [イベント生成] ページは、ソフトウェアの更新のインストール中に Microsoft Operations Manager のアラートを無効にするかどうか、およびソフトウェアの更新のインストールが失敗したときに Operations Manager のアラートを作成するかどうかを指定する場合に使用します。

    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [ダウンロードの設定] ページ - [ダウンロードの設定] ページは、クライアントがソフトウェアの更新の展開を取得したときの配布ポイントとのやり取り方法を構成する場合に使用します。

      クライアントが低速または信頼性の低いネットワーク境界に接続されている場合、およびクライアントが 1 つ以上の保護された配布ポイントの境界内にある場合は、保護されていない配布ポイントからソフトウェアの更新をダウンロードしてインストールするように、適切な選択肢を指定してください。[ソフトウェアの更新をインストールしない] か [配布ポイントからソフトウェアの更新をダウンロードしてインストールする] のどちらかのオプションを指定できます。

    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [SMS 2003 の設定] ページ - [SMS 2003 の設定] ページは、ソフトウェアの更新をターゲット コレクションのメンバである SMS 2003 クライアントに展開する場合に使用します。

      • [ソフトウェアの更新を SMS 2003 クライアントに展開する]: SMS 2003 クライアントがターゲット コレクションに存在する場合にのみ、このオプションを選択します。

      • [ハードウェア インベントリを直ちに収集する]: ソフトウェアの更新のインストール直後に SMS 2003 のハードウェア インベントリを収集する場合は、このオプションを選択します。

      • 配布ポイントがローカルに使用できるときに接続されるクライアントの場合、およびクライアントが低速または信頼性の低いネットワーク境界に接続されている場合は、保護されていない配布ポイントからソフトウェアの更新をダウンロードしてインストールするように、適切な選択肢を指定してください。[ソフトウェアの更新をインストールしない] か [配布ポイントからソフトウェアの更新をダウンロードしてインストールする] のどちらかのオプションを指定できます。

    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [テンプレートの作成] ページ - [テンプレート名] ページは、展開のプロパティを、今後のソフトウェアの更新の展開で使用できるようにテンプレートに保存する場合に使用します。この例ではプロパティとして、[テンプレート名](たとえば、Office 2007 SP1 テンプレート) と [テンプレートの説明] を指定します。

    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [展開パッケージ] ページ - [展開パッケージ] ページは、既存の展開パッケージを選択するか、展開用の新しいパッケージを作成する場合に使用します。この例では、[新しい展開パッケージを作成する] を選択し、以下の情報を指定します。

      • [展開パッケージ名]: Office 2007 Service Pack 1

      • [展開パッケージの説明]: Microsoft Office 2007 Service Pack 1

      • [展開パッケージのソース]: ソフトウェアの更新のソース ファイルの場所 (たとえば、\\サーバー\共有名\パス) を指定します。

      • [展開パッケージの送信の優先順位]: 中

      • [バイナリ差分レプリケーションを有効にする]: オン

    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [配布ポイント] ページ - [配布ポイント] ページは、新しい展開パッケージで定義されたソフトウェアの更新ファイルをホストするために使用する配布ポイントを選択する場合に使用します。[参照] をクリックして [配布ポイントの追加] ダイアログ ボックスを開き、ソフトウェアの更新の展開パッケージ用の配布ポイントを選択します。配布ポイントを追加するには、[すべて選択] をクリックするか、個々の配布ポイントをオンにします。

    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [ダウンロード先] ページ - [ダウンロード先] ページは、展開でのソフトウェアの更新を、ベンダによって指定されたインターネット上の場所からダウンロードして更新定義に格納するかどうか、またはソフトウェアの更新をローカル ネットワークからダウンロードするかどうかを指定する場合に使用します。

    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [言語の選択] ページ - [言語の選択] ページは、ダウンロードする、選択したソフトウェアの更新の言語を構成する場合に使用します。 ソフトウェアの更新は、選択した言語で利用できる場合にのみダウンロードされます。言語固有でないソフトウェアの更新は、常にダウンロードされます。

    • ソフトウェアの更新の展開ウィザード : [展開スケジュール] ページ - [展開スケジュール] ページは、ソフトウェアの更新の展開がいつアクティブになるか、およびソフトウェアの更新のインストールをクライアントで強制実行するかどうかを指定する場合に使用します。

      • 展開の作成後直ちにパッケージを使用できるようにする場合は、[直ちに] を選択します。

      • また、展開内のソフトウェアの更新がクライアントでまだ必須である場合に、更新のインストールが開始されるまでの期限 (たとえば、提供日以後 2 週間など) を指定するには、[ソフトウェアの更新のインストール期限を設定する] を選択します。

      • ウィザード - [概要] ページ – [概要] ページには、このウィザードで選択したオプションおよび設定が表示されます。これらの設定を確定して適用するには [次へ] をクリックします。ウィザードが完了したら、[閉じる] をクリックします。

  4. ソフトウェアの更新の展開ウィザードが完了すると、[展開管理] ノードに展開が表示されます。作成した展開パッケージは [展開パッケージ] ノードに表示されます。場合によっては、オブジェクトを表示するために各ノードの表示を更新する必要があります。

    2007 Office system SP1 の展開のプロパティを変更するには、[展開管理] コンソール ツリー ノードで展開を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

ソフトウェアの更新の展開ウィザードの詳細については、「ソフトウェアの更新に関するウィザードについて」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=122125\&clcid=0x411) を参照してください。

単一のパッケージのステータスを表示する

  1. Configuration Manager 2007 コンソールで、[System Center Configuration Manager]、[サイト データベース]、[コンピュータの管理]、[ソフトウェアの更新]、[展開パッケージ]、[Office 2007 SP1]、[パッケージ ステータス] の順に移動します。

  2. [パッケージ ステータス] を展開し、2 番目の [パッケージ ステータス] をクリックします。

  3. 特定のパッケージの全体のステータスを表示するには、[2007 Office Suites SP1] パッケージをクリックします。ステータスの詳細が結果ウィンドウに表示されます。

  4. 特定のパッケージのステータスを、そのパッケージに関連するサイトに基づいて表示するには、パッケージ名を展開し、表示するサイト名をクリックします。ステータスの詳細が結果ウィンドウに表示されます。

ソフトウェア更新プログラムの展開を監視する

Configuration Manager の更新の管理機能を使用して 2007 Office system Service Pack 1 (SP1) ソフトウェア更新プログラムをインストールした後で、Configuration Manager 2007 の階層の規模に応じて、2 日から 1 週間にわたって継続的にイベントを監視することをお勧めします。

配布ポイントでの更新パッケージの可用性、階層の状態、スキャンおよび修正のメカニズム、クライアントの状態などの重要なパラメータが、2007 Office system Service Pack 1 (SP1) に関連する対応を達成するうえで大きな役割を果たします。更新の展開が開始された後で、以下の領域を監視する必要があります。

  1. 配布ポイントの更新 : 使用可能な帯域幅によっては、2007 Office system Service Pack 1 (SP1) パッケージがすべての配布ポイントにレプリケートされるまでに数時間かかることがあります。[パッケージ ステータス] の概要は、管理者のコンソールで表示するか、または次のクエリを Configuration Manager 2007 の SQL データベースに対して実行することによって表示できます。

    select * from dbo.v_PackageStatusDetailSumm where packageid='<pkg_id>'

    select * from dbo.v_PackageStatusDistPointsSumm where packageid='<pkg_id>'

  2. Configuration Manager 2007 クライアントの機能 : 更新が配布ポイントにレプリケートされて展開が開始された後で、Configuration Manager の展開評価サイクルが対象のコンピュータで強制されます。対象のコンピュータにおける Configuration Manager の展開アイコンとポップアップ バルーンの表示によって、Configuration Manager 2007 からのソフトウェアの修正が開始されたことが示されます。

  3. 対応 : すぐに使用できるレポート ID 406 (対応 1 - 対応全体) を使用して、対応を評価できます。