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レッスン 3: 時系列構造と時系列モデルの処理

このレッスンでは、INSERT INTO (DMX) ステートメントを使用して、作成した時系列マイニング構造とマイニング モデルを処理します。

マイニング構造の処理では、Analysis Services でソース データが読み込まれ、マイニング モデルをサポートする構造が構築されます。マイニング モデルとマイニング構造は、最初に作成したときに必ず処理する必要があります。INSERT INTO を使用する場合、マイニング構造を指定すると、ステートメントによってマイニング構造とそれに関連するすべてのマイニング モデルが処理されます。

処理済みのマイニング構造にマイニング モデルを追加する場合は、INSERT INTO MINING MODEL ステートメントを使用することにより、既存のデータを使用して新しいマイニング モデルのみを処理できます。

マイニング モデルの処理の詳細については、「データ マイニング オブジェクトの処理」を参照してください。

INSERT INTO ステートメント

時系列マイニング構造と、それに関連するすべてのマイニング モデルをトレーニングするには、INSERT INTO (DMX) ステートメントを使用します。ステートメントのコードは次の部分に分けることができます。

  • マイニング構造の指定

  • マイニング構造の列の一覧

  • トレーニング データの定義

INSERT INTO ステートメントの汎用例を次に示します。

INSERT INTO MINING STRUCTURE [<mining structure name>]
(
   <mining structure columns>
)
OPENQUERY (<source data definition>)

コードの最初の行では、トレーニングするマイニング構造を指定します。

INSERT INTO MINING STRUCTURE [<mining structure name>]

コードの次の数行では、マイニング構造で定義される列を指定します。ここではマイニング構造の各列を指定する必要があります。各列はソース クエリ データ内の列にマップされている必要があります。

(
   <mining structure columns>
)

コードの最後の行では、マイニング構造のトレーニングに使用されるデータを定義します。

OPENQUERY (<source data definition>)

このレッスンでは、OPENQUERY を使用してソース データを定義します。ソース データに対するクエリを定義する他の方法の詳細については、「<source data query>」を参照してください。

このレッスンの作業

このレッスンでは、次の作業を行います。

  • マイニング構造 Forecasting_MIXED_Structure の処理

  • 関連するマイニング モデル Forecasting_MIXED、Forecasting_ARIMA、および Forecasting_ARTXP の処理

時系列マイニング構造の処理

INSERT INTO を使用してマイニング構造とそれに関連するマイニング モデルを処理するには

  1. オブジェクト エクスプローラで、Analysis Services インスタンスを右クリックし、[新しいクエリ] をポイントして [DMX] をクリックします。

    クエリ エディタが開き、新しい空のクエリが表示されます。

  2. 上の INSERT INTO ステートメントの汎用例を空のクエリにコピーします。

  3. 次の部分を探します。

    [<mining structure>]
    

    これを次の文字列に置き換えます。

    Forecasting_MIXED_Structure
    
  4. 次の部分を探します。

       <mining structure columns>
    

    これを次の文字列に置き換えます。

    [ReportingDate],
    [ModelRegion] 
    
  5. 次の部分を探します。

    OPENQUERY(<source data definition>)
    

    これを次の文字列に置き換えます。

    OPENQUERY([Adventure Works DW 2008],'SELECT [ReportingDate], [ModelRegion], [Quantity], [Amount]
    FROM vTimeSeries ORDER BY [ReportingDate]')
    

    このソース クエリは、IntermediateTutorial サンプル プロジェクトで定義されている AdventureWorksDW2008 データ ソースを参照します。ソース クエリはこのデータ ソースを使用して、vTimeSeries ビューにアクセスします。このビューには、マイニング モデルのトレーニングに使用されるソース データが含まれています。このプロジェクトやこのビューについて詳しく理解していない場合は、「レッスン 2: 予測シナリオの作成 (中級者向けデータ マイニング チュートリアル)」を参照してください。

    最終的なステートメントは次のようになります。

    INSERT INTO MINING STRUCTURE [Forecasting_MIXED_Structure]
    (
       [ReportingDate],[ModelRegion],[Quantity],[Amount])
    )
    OPENQUERY(
    [Adventure Works DW 2008],
    'SELECT [ReportingDate],[ModelRegion],[Quantity],[Amount] FROM vTimeSeries ORDER BY [ReportingDate]'
    ) 
    
  6. [ファイル] メニューで、[名前を付けて DMXQuery1.dmx を保存] をクリックします。

  7. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、適切なフォルダを参照して指定し、ファイルに「ProcessForecastingAll.dmx」という名前を付けます。

  8. ツール バーの [実行] ボタンをクリックします。

クエリの実行が終了したら、処理済みのマイニング モデルを使用して予測を作成できます。次のレッスンでは、作成したマイニング モデルに基づいて、いくつかの予測を作成します。