Office 2013 の IT 担当者向け新機能

 

適用先:Office 2013, Office 365 ProPlus

トピックの最終更新日:2017-09-29

概要: Office 2013 の新機能について説明します。

対象ユーザー: IT 担当者

Office 2013 では、IT 管理者が Office のインストール環境を構成、検証、展開、および保護するときに役立つ新機能の追加と機能の強化が行われています。この記事では、それらの分野のいくつかの変更点について説明します。

この記事の内容

社内 (内部設置型) バージョンの Access 2013 は、ホスティング用として SharePoint 2013 を使用し、データ ストレージ用として SQL Server を使用する、新しいアプリケーション モデルを提供します。

Access 2013 は SharePoint 用アプリ の 1 つになっています。つまり、ブラウザーで実行される Access Web アプリを作成し、Access を他の SharePoint アプリと同様に管理でき、すべてを SharePoint ツールで集中制御できるということです。セキュリティは同じ SharePoint インフラストラクチャで制御されるので、追加のパスワードもログインも必要ありません。ユーザーは、パブリック SharePoint アプリ Storeまたはプライベートなアプリ カタログを通じて、Access アプリを見つけたり共有したりすることができます。ユーザーは、Web ブラウザーとインターネット接続を利用できる限りアプリを使用できます。Access をユーザーのデバイス上にインストールする必要はありません。

さらに、Access 2013 では、以前のバージョンの Access で作成されたデータベースを開くことができます。

Access 2013 の新しいアプリケーション モデルの詳細については、「Access の開発者向け新機能」の「新しいアプリケーション モデル」を参照してください。

SharePoint 2013 アプリの管理方法の詳細については、「SharePoint 2013 用アプリをインストールおよび管理する」を参照してください。

社内でホストしている SharePoint Server 上にアプリを作成する場合、Access は、SharePoint 管理者が選択した SQL Server 2012 インストール内にデータベースを作成します。このデータベースには、テーブル、クエリ、マクロ、フォームなど、アプリケーションに必要なオブジェクトとデータがすべて格納されます。ユーザーがこのアプリにアクセスしたり、データを入力したり、デザインを変更したりするときは、舞台裏で必ずこのデータベースとのやりとりが行われます。作成されるデータベースは、そのアプリに固有のものであり、他のアプリと共有されることはありません。

SQL Server ストレージは、長期にわたるデータベースの速度、信頼性、およびスケーラビリティを考慮しています。さらに、上級ユーザーは、Excel、Power View、Crystal Reports などの使い慣れたツールを使用して、高度なレポートや分析を行うために、SQL Server データベースに直接接続することができます。

詳細については、「Access 2013 と SQL Server」を参照してください。

これらの新機能は必ずしも IT 担当者を対象にしたものではありませんが、どのようなものか把握しておくことをお勧めします。

Access 2013 は Office 365 でも使用できます。ご利用の Office 365 プランに SharePoint が含まれている場合、Microsoft はお客様の Access 2013 データベースをクラウドでホストすることができます。Access アプリを Office 365 内に作成すると、データは SQL Azure データベースに格納されます。Office 365 の詳細については、「Office 365 Small Business Premium プレビュー」または「Office 365 Enterprise」を参照してください。

Access 2013 には、ユーザーがタスクをより速く、より効率的で柔軟に遂行できるようにする新機能が用意されています。これらの機能については、「Access 2013 の新機能」を参照してください。

Active Directory によるライセンス認証は、新しい Office 2013 用のボリューム ライセンス認証方法 です。これを実行するには、Office 2013 が動作しているコンピューターを、この新しい種類のボリューム ライセンス認証をサポートするように構成された Active Directory ドメインに参加させる必要があります。

Active Directory によるライセンス認証は、Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012、または Windows Server 2012 R2 が動作しているコンピューターでのみサポートされます。

詳細については、「Office 2013 の Active Directory によるライセンス認証」を参照してください。

メモメモ:
キー管理サービス (KMS) またはマルチ ライセンス認証キー (MAK) を使用して Office 2013 のボリューム ラインセンス認証を実行することもできます。

開発者は、Office 用アプリにより、Web の機能と HTML5、XML、CSS3、JavaScript、REST API などの標準 Web テクノロジを使用して、サポート対象の Office 2013 アプリケーション内で実行されるコンシューマーおよびエンタープライズ向けの魅力的な新しいエクスペリエンスを作成できます。

Office 用アプリ は、基本的には Office クライアント アプリケーション内でホストされる Web ページです。Office 用アプリ を使用して、ドキュメント、電子メール メッセージ、または予定の機能を拡張できます。Office 用アプリ は、Office リッチ デスクトップ クライアント、Office Online、モバイル ブラウザー、社内環境、クラウド環境など、複数の環境とクライアントで実行できます。開発者は Office 用アプリ を Office ストア またはオンサイト カタログに公開し、ユーザーはそこからアプリを入手して各自の Office 2013 アプリケーションで利用できます。組織の IT 管理者は、ユーザーへの Office 用アプリ の提供方法を制御できます。

詳細については、「Office 2013 用アプリの概要」を参照してください。

Office 2013 Click-to-Run は、Office 2013 クライアント製品をダウンロードして使用するのに必要な時間を短縮するテクノロジです。Click-to-Run は、コア Microsoft Application Virtualization (App-V) テクノロジに基づいています。

Click-to-Runの仮想化には、次の利点があります。

  • 仮想環境でのリソースの分離により、以前のバージョンの Office との共存が可能になり、クリーンアップ処理と復元処理が向上します。

  • コンピューターへの拡張点が公開されて、Office がより統合されます。これにより、アドインの書き込みが可能になります。

Click-to-Run の詳細については、「クイック実行の概要」(Office 2013) および「Office 365 クイック実行セットアップのアーキテクチャの概要」を参照してください。

管理者は、Click-to-Run 製品のインストールをカスタマイズできます。Office 365 クイック実行 には、Click-to-Run 用のダウンロード可能な Office 展開ツール が用意されています。管理者はこのツールを使用して、Office 365 クイック実行 の製品と言語のソースを社内の場所にダウンロードできます。これは、ネットワークに対する要求を最小限に抑えたり、企業セキュリティの目的でユーザーによるインターネットからのインストールを防止しようとする管理者にとって便利です。

Office 展開ツール は、「Microsoft ダウンロード センター」からダウンロードできます。このダウンロードには、サンプルの構成ファイル (Configuration.xml) が含まれています。インストールをカスタマイズするには、管理者が Office 展開ツール を実行し、カスタマイズした Configuration.xml ファイルを指定します。Office 展開ツール は、Configuration.xml 構成ファイル内でオプションのプロパティを使用して指定されたタスクを実行します。

Click-to-Run 用 Office 展開ツール の詳細については、「概要: Office 展開ツール」、「リファレンス: Office 展開ツールのオプションの構成」、「リファレンス: Office 展開ツールを使用して Office 365 クイック実行製品をダウンロードする」、および「ローカル ソースから Office 365 ProPlus を展開します。」を参照してください。

共同編集を使用すると、複数のユーザーが互いの作業を妨げたり、互いをロックアウトしたりすることなく、同じドキュメントの作業を生産的に行えるようになり、グループ作業が容易になります。この機能は、SharePoint 2013 ドキュメント ライブラリに保存されたドキュメントの既定の状態であり、サーバーの追加のセットアップを必要としません。

Office 2013 では、共同編集に次のような変更が加えられています。

  • Visio Professional 2013、Word Web App、および PowerPoint Web App で共同編集がサポートされるようになりました。

  • Word 2013、Excel 2013、PowerPoint 2013、および Visio Professional 2013で、ドキュメントの共同編集に参加している他のユーザーの表示が迅速になりました。

  • 同じ OneNote ページ内で複数のユーザーが共同編集を行う際の更新が迅速になりました。

また、共同編集を行うユーザーは、Office Web Apps、Office 2013、および SharePoint 2013 で行われた次の変更によるメリットを得ることができます。

  • Word Web App および PowerPoint Web App で、コメントの表示、追加、および返信を実行できるようになりました。

  • Word Web Appで、変更履歴のマークを含む Word ファイルを開けるようになりました。

  • Office 2013 および SharePoint 2013 で、他のユーザーとの共有機能を使用して簡単にドキュメントのアクセス許可を設定したり共有の通知を送信したりできるようになりました。

共同編集についての詳細は、「SharePoint 2013 での共同編集の概要」、内部設置型 Office Web Apps が SharePoint 2013 で機能する方法 を参照して下さい。

Office 2013 から、オンプレミス (MSI インストール) バージョンの Office 2013 を購入したお客様は、ボリューム ライセンスであるかどうかを問わず、52 の言語に対応した校正ツール パッケージを無料でダウンロードできるようになりました。これらの校正ツール パッケージには 32 ビット版と 64 ビット版があり、どちらも「Office 校正ツール」からダウンロードできます。詳細については、「Office 2013 の副校正言語」の「ダウンロード可能な校正ツール パッケージ」を参照してください。

Office 2013 管理用テンプレート ファイル (ADMX/ADML) と Office カスタマイズ ツール ダウンロード パッケージには、Office 2013 (Windows インストーラーベース) と Office 365 ProPlus (Click-to-Run) のインストールに関係するグループ ポリシー管理用テンプレート (ADMX/ADML) ファイルと Office カスタマイズ ツール (OPAX/OPAL) ファイルがすべて含まれています。

新しい設定については、関連する記事「Office 2013 のグループ ポリシー管理用テンプレート ファイル (ADMX、ADML) および Office カスタマイズ ツール (OCT) ファイル」を参照してください。

グループ ポリシーの使用方法については、「Office 2013 のグループ ポリシーの概要」を参照してください。

OCT の使用方法については、「Office 2013 の Office カスタマイズ ツール (OCT) リファレンス」を参照してください。

Visio 2013 では、Visio の新しい機能を提供するための XML ベースのファイル形式が導入されています。これらの新機能には、他のアプリケーションとの共同編集と強化された相互運用性が含まれます。新しいファイル形式とファイル名拡張子は、図面 (.vsdx, .vsdm)、テンプレート (.vstx, .vstm)、ステンシル (.vssx, .vssm) に使用されます。古い形式から新しい形式への切り替えをサポートするために、Visio 2013 は、互換性モード、変換オプション、互換性チェックなど、いくつかの互換性機能を提供します。グループ ポリシー管理テンプレートを使用して、どの Visio ファイル形式を既定で使用するか制御できます。

新しい VSDX ファイル形式については、「Visio 2013 における新しい VSDX ファイル形式について IT プロが知っておくべきこと」を参照してください。

Microsoft Visio 2013 Viewer では、Internet Explorer を使用することで .vsdx, .vsdm, .vsd, .vdx, .vdw, .vstx, .vstm, .vst、または .vtx ファイルを開くことができます。Viewer は、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。

Microsoft Visio 互換機能パックを使うと、Visio 2010 ユーザーは新しいバージョンの Visio 2013 図面ファイル形式 (拡張子が .vsdx や .vsdm のファイル) で作成されたファイルを開くことができます。Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。

Office 2013では、アプリケーションとドキュメントの互換性のための テレメトリ ダッシュボード と呼ばれる新しいツールが導入されています。このツールは、Office 2010 の互換性ツールである Office Migration Planning Manager (OMPM)、Office Code Compatibility Inspector (OCCI)、および Office Environment Assessment Tool (OEAT) に代わるものです。テレメトリ ダッシュボード では、移行計画および互換性評価に要する全体的な時間を削減することによって Office 2013 の展開時間を短縮できます。IT 担当者は、テレメトリ ダッシュボード を使用して、組織内でよく使用される Office ドキュメントおよびソリューションを識別し、選択した Office 2013 アプリケーションのアプリケーション イベントとクラッシュ データを表示することができます。

テレメトリ ダッシュボード のコンパニオン ツールである テレメトリ ログ は、Office 2013 でのドキュメントおよびソリューションの読み込み、実行、またはエラー発生に関するイベント データを表示する必要がある開発者とエキスパート ユーザーを対象としています。テレメトリ ログ にはローカルのイベント データが表示されますが、テレメトリ ダッシュボード には複数のクライアント コンピューターのイベント データがまとめて表示されます。

詳細については、以下の記事を参照してください。

内部設置型の SharePoint 2013 と組み合わせて使用すると、Office Web Apps で最新バージョンの Word Web App、Excel Web App、PowerPoint Web App、および OneNote Web App を提供できます。ユーザーはサポートされている Web ブラウザーを使用してコンピューター上や各種モバイル デバイス (Windows Phone、iPhone、iPad など) 上で Office ドキュメントを表示でき、現在のライセンスによっては編集も行えます。

Office Web Apps の新機能に加えて、アーキテクチャと展開方法も変更されています。Office Web Apps は SharePoint と緊密に統合されなくなりました。その代わりに、スタンドアロンの Office サーバー製品である Office Web Apps サーバー の一部として別個にインストールされます。Office Web Apps のサポートのために SharePoint インフラストラクチャを最適化する必要はなくなり、Office Web Apps サーバー を実行するサーバーに SharePoint の更新とは異なる頻度で別個に更新を適用できます。

詳細については、以下を参照してください。

Office Web Apps サーバーは、Office ファイルのブラウザー ベースの表示および編集機能を提供する Office サーバー製品です。Office Web Apps サーバー は、WOPI (Web Application Open Platform Interface) プロトコルをサポートする製品およびサービスと連動します。ホストと呼ばれるこれらの製品には、SharePoint 2013、Lync Server 2013、および Exchange Server 2013 が含まれます。Office Web Apps サーバー がこれらの製品に提供する機能のいくつかを次に示します。

  • SharePoint 2013: ユーザーは、Word Web App、Excel Web App、PowerPoint Web App、および OneNote Web App を使用して SharePoint ドキュメント ライブラリから Office ファイルにアクセスできます。Word Web App および PowerPoint Web App での共同編集のサポートをはじめとする多くの新機能があります。

  • Lync Server 2013: ユーザーは、Lync 2013 および Lync Web App を使用して PowerPoint プレゼンテーションをブロードキャストできます。ブロードキャストの強化により、以前のバージョンよりも高解像度のディスプレイと広範なモバイル デバイスがサポートされます。適切な権限を持つユーザーは、プレゼンテーション自体に影響せずに PowerPoint プレゼンテーションをスクロールできます。

  • Exchange Server 2013:Outlook Web App では、電子メール メッセージのすべての添付ファイルが、各添付ファイルの縮小版を含んだ 1 つのフィルムストリップに表示されます。ユーザーはオンラインで添付ファイルを正確にプレビューできます。

Office Web Apps サーバー ファームは、複数の内部設置型ホストに Office サービスを提供できます。組織のニーズの拡大に応じて、1 台のサーバーから複数のサーバーにファームをスケール アウトできます。Office Web Apps サーバー には他のサーバー アプリケーションを実行していない専用のサーバーが必要ですが、Office Web Apps サーバー を仮想マシン インスタンスにインストールすることができます。

Office Web Apps サーバー は、スタンドアロン製品になったことで、組織全体での展開と管理が容易になりました。SharePoint Server、Exchange Server、または Lync Server の更新とは異なる頻度で、Office Web Apps サーバー ファームに別個に更新を適用できます。また、スタンドアロンの Office Web Apps サーバー ファームでは、SharePoint 2013 の外部に格納されている Office ファイル (共有フォルダーのファイルや WOPI をサポートするドキュメント管理製品のファイルなど) をユーザーが表示または編集できます。

詳細については、以下を参照してください。

OneDrive for Business は、ビジネス向けの個人用ファイル ストレージおよび同期サービスです。ユーザーは、自分たちのクライアント ワークステーションを使って SharePoint Online または SharePoint Server 2013 上でファイルの保存、アクセス、同期を行うことができます。OneDrive for Business での同期化は、Office 2013 とともにインストールされる OneDrive for Business Windows 同期クライアントによって行われます。

OneDrive for Business を使用する利点には、以下のことが含まれます。

  • ユーザーが自分のドキュメントをオフラインで実行して、再びオンラインになるときに同期します。

  • ユーザーのドキュメントは、ファイルが保存、同期される全てのクライアント デバイスおよびサーバーに渡って同期されます。

  • 多くのデバイスから作業をオンラインまたはオフラインで、多くの場所から作業できます。

  • 複数のユーザー (オンラインでもオフラインでも) が同じドキュメントを同時に編集することができ、OneDrive for Business Windows 同期クライアントがユーザー同士の間で行われた変更を同期します。競合がある場合、ユーザーは競合を解決するように求められます。

  • ドキュメントの共同作業および共有ができます。

OneDrive for Business については、 「SharePoint Server 2013 での OneDrive for Business の概要」および「SharePoint Server 2013 での OneDrive for Business の計画」をご覧ください。

いくつかの新しいセキュリティ機能により、ユーザーと IT 担当者が Office 2013 アプリケーションとドキュメントを簡単に使用および信頼できるようになりました。これには次のものが含まれます。

Office での認証: さまざまな場所から複数の Office ファイルを開くという日常的な作業を行うためにユーザーが何度もパスワードを入力する必要はなくなりました。ユーザーは、プロファイルを作成し、1 回サインインするだけで、再び認証を受ける必要なくローカルとクラウドの Office ファイルにシームレスにアクセスして作業を実行できます。複数のサービス (組織の OneDrive またはユーザー個人の OneDrive アカウント) を自分の Office プロファイルに接続することにより、すべてのファイルと関連のストレージに迅速にアクセスできます。ユーザーは、OneDrive を含むすべての Office アプリケーションに対して 1 回だけ認証を行います。これは ID プロバイダー (Office 365 へのアクセスに使用される Microsoft アカウントおよびユーザー ID) やアプリケーションで使用される認証プロトコル (OAuth、フォーム ベース、クレーム ベース、Windows 統合認証など) に関係なく同じです。ユーザーの観点からは 1 回の操作ですべてを実行でき、IT 担当者の観点からは接続されたサービスを簡単に管理できます。詳細については、「Office 365 ProPlus の概要」を参照してください。

ファイル パスワードのエスクロー キー:Office 2013 には、ファイルの所有者がパスワードを忘れたり組織を離れたりした場合に管理者がパスワードで保護された Office ファイルのロックを解除できる新機能が導入されています。IT 担当者は、新しいエスクロー キー管理ツールを使用して簡単にファイルに新しいパスワードを割り当てるかパスワードなしを指定し、同じ場所または新しい場所にファイルを保存できます。エスクロー キー管理ツールは Connect サイトからダウンロードできます。

デジタル署名:Office 2013 アプリケーションを使用して作成されたドキュメント向けに、デジタル署名にいくつかの機能強化が行われています。

  • ユーザーは、非表示のデジタル署名の適用によって Open Document Format (ODF v1.2) ファイルに電子的に "署名" できるようになりました。

    さらに Office 2013 では、他のアプリケーションを使用して作成された ODF ファイルの署名を検証できます。

  • Office 2013 アプリケーションを使用して作成されたドキュメントでの XAdES デジタル署名の作成が簡単になりました。XAdES 署名される Office 2013 ドキュメントには、署名者が自分の住所と役職、および署名の目的の説明を追加できます。また、Office 2013 はファイルに含まれている証明書と失効データを使用して -XL 署名を評価します。

Information Rights Management:Office 2013 には、Windows 2012 の新しい Active Directory Rights Management Services (AD RMS) 機能が組み込まれています。複数のユーザー ID による Office 365 へのアクセスとシングル サインオンがサポートされているため、ユーザーは ID の選択とコンテンツの保護をはるかに簡単に行うことができます。背後では、この新しい機能と自動サービス検出機能により、レジストリの構成が不要になりました。

"保護されたビュー" で開かれた Office 2013 ドキュメントの機能強化: これは Office 2010 で導入された機能であり、サンドボックス化されて制限された "ローボックス" と呼ばれるアプリケーション コンテナー内でファイルを開くことによってファイルの悪用を防ぎ、ファイルを編集前に検査できるようにします。Windows 8 の新機能によってプロセスの分離が強化され、アプリケーション コンテナーがネットワーク アクセスからブロックされます。

Office 2013 のセキュリティの詳細については、「Office 2013 のセキュリティの概要」および「 Office 2013 のセキュリティのガイド」を参照してください。

Office 365 では、ユーザーは個人 (Microsoft アカウント) と組織 (組織から割り当てられた Office 365 ユーザー ID) のどちらかの資格情報を使用してサインインできます。ユーザーはこれらの資格情報をユーザー インターフェイス (UI) に入力しますが、場合によってはオペレーティング システムに資格情報を自動的に選択させることもできます。

レジストリの Office へのサインインをブロックする設定を使用して、次の 4 種類のサインイン設定のいずれかを有効にできます。この設定は、ユーザーが Microsoft アカウントまたは組織から割り当てられた Office 365 ユーザー ID のどちらを使用して Office 2013 に資格情報を提供するかを制御します。

この設定のレジストリ キーは次のとおりです。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Common\SignIn\SignInOptions

サインイン オプションを有効にするには、次の表に示してあるように SignInOptions を特定の数値に設定します。SignInOptions の設定の種類は、DWORD です。この表では、それぞれの選択がユーザーにどのような影響を与えるのかも説明しています。

SignInOptions の設定

SignInOptions の設定値 設定値の意味 ユーザーに与える影響

0

Microsoft アカウントまたは組織 ID

ユーザーは、Microsoft アカウントまたは組織によって割り当てられたアカウントを使用してサインインし、Office コンテンツにアクセスできます。

1

Microsoft アカウントのみ

ユーザーは Microsoft アカウントでのみサインインできます。

2

組織のみ

ユーザーは組織によって割り当てられたユーザー ID でのみサインインできます。この ID としては、Azure Active Directory 内のユーザー ID または Windows Server 上の Active Directory ドメイン サービス (AD DS) のユーザー ID のいずれかを指定できます。

3

AD DS のみ

ユーザーは、Windows Server 上の Active Directory ドメイン サービス (AD DS) のユーザー ID でのみサインインできます。

4

どちらも許可しない

ユーザーはどの ID でもサインインできません。

[Office へのサインインをブロックする] 設定を無効にするか、構成しない場合、既定の設定は 0 です。この場合、ユーザーは、Microsoft アカウントまたは組織によって割り当てられたアカウントでサインインできます。

Office 2013 は、ユーザーがオペレーティング システムへのサインインに使用した Active Directory ドメイン サービス (AD DS) アカウントを使用して自動的に自分自身をブートストラップします。その Active Directory アカウントが Office 2013 のフェデレーション対象となっている場合、ユーザーは Office 2013 へのサインインによるすべてのメリットを自動的に得ることができ、追加の手順を実行する必要はありません。

Office 365 を使用したドメインのフェデレーションの詳細については、「シングル サインオンを準備する」を参照してください。

Office 2013 の各アプリケーションに固有の変更点については、「Office 2013 での変更点」をご覧ください。

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