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SQL Server のデータベース ミラーリングを使用して単一のファーム内で可用性を構成する

この記事では、高可用性データベース ミラーリングを使用して、Microsoft Office SharePoint Server 2007 のファーム内で可用性を構成する方法を説明します。ここでは、「可用性を計画する (Office SharePoint Server)」で説明されている概念および用語について理解していることを前提としています。

Microsoft SQL Server 2005 データベース ミラーリングは、プリンシパル データベースのトランザクション ログ バッファがディスクに書き込まれるたびに、トランザクションを、プリンシパル データベースおよびサーバーからミラー データベースおよびサーバーに直接送信することで、可用性をサポートします。Office SharePoint Server 2007 ファーム内での可用性をサポートするには、高可用性データベース ミラーリング (自動フェールオーバー付き高安全性モードとも呼ばれる) の使用をお勧めします。高可用性データベース ミラーリングには、プリンシパル、ミラー、およびミラーリング監視、という 3 つのサーバー インスタンスが関与します。ミラーリング監視サーバーを使用することで、SQL Server はプリンシパル サーバーからミラー サーバーに自動的にフェールオーバーできます。プリンシパル データベースからミラー データベースへのフェールオーバーには、通常、数秒かかります。

SharePoint ファーム内では、ミラーリングを使用してすべてのデータベースの冗長性を実現できます。つまり、データベースのフェールオーバー時に、フロントエンド Web サーバーを引き続き使用できます。次の図は、ミラーリングを構成してファーム内で高可用性を実現する方法を示しています。

ファーム内のすべてのデータベースをミラーリングしている図

Office SharePoint Server 2007 は、ミラーリングに対応していません。可用性ソリューションとしてミラーリングを使用するには、SQL Server クライアント エイリアシングを使用するようにデータベースを構成し、フェールオーバー時に SQL Server クライアント エイリアスを変更するスクリプトを実行することをお勧めします。

データベース ミラーリングの要件

データベース ミラーリングを構成する前に、データベースおよびシステムが、次の要件を満たしていることを確認してください。

  • システムの待ち時間が 1 ミリ秒を超えないようにすることをお勧めします。

  • システムの帯域幅を 1 GB/秒とすることをお勧めします。

  • プリンシパル サーバーとミラー サーバー間ではログがリアルタイムでコピーされますが、このコピー処理がパフォーマンスに影響する場合があります。プリンシパル サーバーとミラー サーバーの両方に、十分なメモリおよび帯域幅があることを確認してください。

  • プリンシパル サーバーとミラー サーバーが、Microsoft SQL Server 2005 Service Pack 1 (SP1) の同じエディションを実行している必要があります。データベース ミラーリングは、Standard、Developer、および Enterprise の各エディションでのみ使用できます。ミラーリング監視サーバーでは、SQL Server 2005 Express Edition を含む、SQL Server 2005 のいずれのバージョンでも実行できます。

  • ミラーリングは、完全復旧モデルを使用するデータベースでのみ機能します。

    既定では、Office SharePoint Server 2007 SSP データベースは、単純復旧モデルを使用するように構成されています。データベース ミラーリングを構成するには、データベースの復旧モデルを完全復旧モデルに設定する必要があります。 データベースの復旧モデルを設定する方法については、「データベースの復旧モデルを表示または変更する方法 (SQL Server Management Studio)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=132075&clcid=0x411) を参照してください。

  • SSP データベースのミラーリングを計画している場合は、これらのデータベースのトランザクション ログのサイズが非常に大きくなる可能性があることを考慮してください。この問題を解決するためには、必要に応じてトランザクション ログを切り捨てる復旧計画の作成を検討します。詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事「SQL Server データベースのトランザクション ログが突然拡張されないようにする方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=111458&clcid=0x411) を参照してください。

  • 各データベースで、データベース ミラーリング セッションごとに少なくとも 2 つのスレッドが作成されます。データベース サーバーに、サポートされるすべてのデータベースのミラーリングに割り当てることができる十分なスレッドがあることを確認してください。スレッドが不足していると、セッションに追加されるデータベースが増えるにつれ、パフォーマンスが徐々に低下する場合があります。

    Microsoft のホスティング環境では、SharePoint 製品とテクノロジをホストしている SQL Server の単一のインスタンスからミラーリングできるデータベースの実質的な最大数は、50 データベースであることがわかっています。この最大数は、リソースを集中的に使用したミラーリング (各プリンシパル インスタンスとミラー インスタンスで専用のスレッドを必要とする)、およびテストに基づいています。次の要因に応じて、結果は異なる場合があります。

    • プリンシパル インスタンスおよびミラー インスタンスのメモリ

    • プリンシパル インスタンスおよびミラー インスタンスの処理能力

    • プリンシパル インスタンスおよびミラー インスタンスの I/O サブシステムの帯域幅

    • 各データベースでの作業負荷により生成されるトランザクション ログの量

    • プリンシパル インスタンスおよびミラー インスタンス間のネットワーク帯域幅

データベース ミラーリングのパフォーマンスと規模の詳細については、「SQL Server 2005 データベース ミラーリング」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=83566&clcid=0x411) を参照してください。

データベース ミラーリングに関連するセキュリティ

データベース ミラーリングでは、TCP セッションを使用して、1 台のサーバーから別のサーバーにトランザクション ログを転送し、自動フェールオーバーのためにシステムの現在の状態を監視します。認証は、接続のためのポートが開かれたときに、セッション レベルで実行されます。

  • Windows 認証 (NTLM または Kerberos)

  • 証明書

ここでは、証明書を使用したデータベース ミラーリングの方法について説明します。データベース ミラーリングで Windows 認証を使用する方法の詳細については、「Windows 認証を使用したデータベース ミラーリングの設定の例 (Transact-SQL)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=83567&clcid=0x411) を参照してください。

ネットワークがセキュリティ保護されていない場合は、セッション中に転送するデータを暗号化する必要があります。ここでは、ネットワーク内で転送されるデータに対して RC4 を使用して暗号化を設定する方法について説明しますが、データベース ミラーリングは AES および RC4 の両方の暗号化アルゴリズムをサポートしています。データベース ミラーリングに関連するセキュリティの詳細については、「データベース ミラーリング トランスポート セキュリティ」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=83569&clcid=0x411) を参照してください。

SharePoint のセキュリティ サーバーおよびミラー化サーバー

ミラー化されたデータベースを設定するときに、ミラーの master データベースおよび msdb データベースでは、SharePoint ファームで使用されるデータベースの SQL Server ログインおよび権限は、自動的には構成されません。代わりに、必要なログインの権限を構成する必要があります。その代表的な構成内容の一部を、以下に示します。

  • サーバーの全体管理アプリケーション プール アカウントは、dbcreator および securityadmin 固定サーバー ロールのメンバである必要があります。

  • すべてのアプリケーション プール アカウント、Search サービス アカウント、および既定のコンテンツ アクセス アカウントが、SQL Server の固定サーバー ロールまたは固定データベース ロールに割り当てられていなくても、SQL Server ログインを持っている必要があります。

  • Farm Administrators SharePoint グループのメンバも、SQL Server ログインを持ち、サーバーの全体管理アプリケーション プール アカウントと同じロールのメンバである必要があります。

スクリプトを実行して、プリンシパル サーバーからミラー サーバーにログインおよび権限を転送することをお勧めします。スクリプトの例については、サポート技術情報の記事 918992「SQL Server 2005 のインスタンス間でログインおよびパスワードを転送する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=122053&clcid=0x411) を参照してください。インスタンス間で SQL Server のメタデータを転送する方法の概要については、SQL Server オンライン ブックの記事「データベースを別のサーバー インスタンスで使用できるようにするときのメタデータの管理」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=122055&clcid=0x411) を参照してください。

推奨トポロジ

SharePoint 製品とテクノロジとの互換性を確保するため、プリンシパル サーバーからミラー サーバーへの 1 対 1 のマッピングを維持することをお勧めします。

サポートされるトポロジには、すべてのコンテンツ データベース、構成データベース、およびサーバーの全体管理コンテンツ データベースのミラーリングが含まれます。また、Office SharePoint Server については、SSP データベース、SSP 検索データベース、および SSP コンテンツ データベースをミラーリングできます。

以下の図は、サポートされるトポロジの一部を示しています。

ミラーリング向けにサポートされるトポロジ

プリンシパル サーバーとミラー サーバーが一致しないトポロジは避けてください。また、構成データベースと管理コンテンツ データベースは常に同じサーバー上に配置してください。以下の図は、サポートされないトポロジを示しています。

ミラーリング向けにサポートされていないトポロジ

SQL Server の接続エイリアスを設定する

SQL Server の接続エイリアスは、SQL Server のインスタンスへの接続に使用できる、定義された代替名です。SharePoint 製品とテクノロジの場合は、SQL Server のインスタンスに接続するために、すべてのサーバー (フロントエンド Web サーバーを含む) によって使用される SQL Server エイリアスを作成できます。ミラー化されたデータベース サーバーでフェールオーバーが発生したときに、フロントエンド Web サーバーでエイリアスを調整し、プリンシパル サーバーではなくミラー サーバーを指すようにします。ミラーリングを実装する前に、SQL Server の接続エイリアスを設定することをお勧めします。

注意

既存のファーム用にエイリアシングを設定する場合は、プリンシパル サーバーと同じ名前のエイリアスを使用して、フロントエンド Web サーバーに変更を加えなくても、エイリアスの使用を開始できるようにしてください。

すべてのフロントエンド Web サーバー、および SQL Server に接続するすべてのサーバーで、次の手順を実行します。

  1. SQL SQL Server Native Client ネットワーク ユーティリティ (%SYSTEM%\cliconfg.exe) を起動します。

  2. [エイリアス] タブをクリックし、[追加] をクリックします。

    [ネットワーク ライブラリ設定の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [TCP/IP] を選択してエイリアスを入力し、エイリアスと関連付けるサーバーの名前を入力して、[OK] をクリックします。

  4. SQL Server に接続するすべてのサーバーに対してこの手順を繰り返します。

データベース ミラーリングを設定する

ここでは、Transact-SQL を使用して、SQL Server データベースの高可用性モードのデータベース ミラーリングを設定する方法を説明します。

SharePoint 製品とテクノロジを使用してデータベース ミラーリングを設定するには、ミラーリングする各データベースを個々に操作する必要があります。

次のセクションに示す手順は、次のサーバー ファーム トポロジに関連するものです。

  • 1 台以上のフロントエンド Web サーバー

  • SQL Server 2005 を実行している 3 台のサーバー (プリンシパル サーバー、ミラー サーバー、およびミラーリング監視サーバー)

  • 1 つの構成データベース

  • 複数のコンテンツ データベース

  • 1 つ以上の SSP データベース

証明書および完全復旧を使用したデータベース ミラーリングを構成する

各手順では、その手順を実行するサーバーを示します。これらのコマンドを SQL Server に送信するには、Transact-SQL を使用します。プレースホルダ情報は、山かっこ (<>) で示します。これは、展開に固有の情報に置き換えてください。

送信接続のためにプリンシパル サーバーを設定する

  1. プリンシパル サーバーで証明書を作成し、ミラーリングのためのポートを開きます。

    --On master database, create the database Master Key, if needed
    CREATE MASTER KEY ENCRYPTION BY PASSWORD = '<test1234->';
    GO
    -- Make a certificate for this server instance.
    USE master;
    CREATE CERTIFICATE <MASTER_HostA_cert> 
       WITH SUBJECT = '<Master_HostA certificate>';
    GO
    --Create mirroring endpoint for server instance using the certificate
    CREATE ENDPOINT Endpoint_Mirroring
       STATE = STARTED
       AS TCP (
          LISTENER_PORT=5024
          , LISTENER_IP = ALL
       ) 
       FOR DATABASE_MIRRORING ( 
          AUTHENTICATION = CERTIFICATE <MASTER_HostA_cert>
          , ENCRYPTION = REQUIRED ALGORITHM RC4
          , ROLE = ALL
       );
    GO
    
  2. プリンシパル サーバーで、証明書をバックアップします。

    --Back up HOST_A certificate.
    BACKUP CERTIFICATE MASTER_HostA_cert TO FILE = '<c:\MASTER_HostA_cert.cer>';
    GO
    
  3. プリンシパル サーバーで、データベースをバックアップします。この例では、構成データベースを使用します。すべてのデータベースに対してこれを繰り返します。

    USE master;
    --Ensure that SharePoint_Config uses the full recovery model.
    ALTER DATABASE SharePoint_Config
       SET RECOVERY FULL;
    GO
    USE SharePoint_Config
    BACKUP DATABASE SharePoint_Config 
        TO DISK = '<c:\SharePoint_Config.bak>' 
        WITH FORMAT
    GO
    BACKUP Log SharePoint_Config 
        TO DISK = '<c:\SharePoint_Config_log.bak>' 
        WITH FORMAT
    GO
    
  4. バックアップ ファイルをミラー サーバーにコピーします。すべてのデータベースに対してこれを繰り返します。

  5. 確実にコピーできる方法で、バックアップ証明書ファイル (たとえば、C:\HOST_HostA_cert.cer) をミラー サーバーにコピーします。

  6. プリンシパル サーバーで、ミラー サーバーのログインおよびユーザーを作成し、証明書をユーザーに関連付けて、ログインにパートナーシップのための接続権限を付与します。

    --Create a login on HOST_A for HOST_B
    USE master;
    CREATE LOGIN <HOST_HostB_login> WITH PASSWORD = '<1234-test>';
    GO
    --Create a user for that login.
    CREATE USER <HOST_HostB_user> FOR LOGIN <HOST_HostB_login>;
    GO
    --Associate the certificate with the user
    CREATE CERTIFICATE <HOST_HostB_cert>
       AUTHORIZATION <HOST_HostB_user>
       FROM FILE = '<c:\HOST_HostB_cert.cer>' --do not try to use a network path, SQL Server will give an error about the key not being valid
    GO
    --Grant CONNECT permission on the login for the remote mirroring endpoint.
    GRANT CONNECT ON ENDPOINT::Endpoint_Mirroring TO [<HOST_HostB_login>];
    GO
    

送信接続のためにミラー サーバーを設定する

  1. ミラー サーバーで証明書を作成し、ミラーリングのためのポートを開きます。

    --On master database, create the database Master Key, if needed.
    USE master;
    CREATE MASTER KEY ENCRYPTION BY PASSWORD = '<1234-test>';
    GO
    -- Make a certificate on the HOST_B server instance.
    CREATE CERTIFICATE <HOST_HostB>
       WITH SUBJECT = '<HOST_HostB certificate for database mirroring>';
    GO
    --Create a mirroring endpoint for the server instance on HOST_B.
    CREATE ENDPOINT Endpoint_Mirroring
       STATE = STARTED
       AS TCP (
          LISTENER_PORT=5024
          , LISTENER_IP = ALL
       ) 
       FOR DATABASE_MIRRORING ( 
          AUTHENTICATION = CERTIFICATE <HOST_HostB>
          , ENCRYPTION = REQUIRED ALGORITHM RC4
          , ROLE = ALL
       );
    GO
    
  2. ミラー サーバーで、証明書をバックアップします。

    --Back up HOST_B certificate.
    BACKUP CERTIFICATE <HOST_HostB> TO FILE = '<C:\HOST_HostB_cert.cer>';
    GO 
    
  3. 確実にコピーできる方法で、バックアップ証明書ファイル (たとえば、C:\HOST_HostB_cert.cer) をプリンシパル サーバーにコピーします。

  4. ミラー サーバーで、バックアップ ファイルからデータベースを復元します。この例では、構成データベースを使用します。すべてのデータベースに対してこれを繰り返します。

    RESTORE DATABASE SharePoint_Config 
        FROM DISK = '<c:\SharePoint_Config.bak>' 
        WITH NORECOVERY
    GO
    RESTORE log SharePoint_Config 
        FROM DISK = '<c:\SharePoint_Config_log.bak>' 
        WITH NORECOVERY
    GO
    

受信接続のためにミラー サーバーを設定する

  • ミラー サーバーで、プリンシパル サーバーのログインおよびユーザーを作成し、証明書をユーザーに関連付けて、ログインにパートナーシップのための接続権限を付与します。

    --Create a login on HOST_B for HOST_A
    USE master;
    CREATE LOGIN <MASTER_HostA_login> WITH PASSWORD = '<test1234->';
    GO
    --Create a user for that login.
    CREATE USER <MASTER_HostA_user> FOR LOGIN <MASTER_HostA_login>;
    GO
    --Associate the certificate with the user
    CREATE CERTIFICATE <MASTER_HostA_cert>
       AUTHORIZATION <MASTER_HostA_user>
       FROM FILE = '<c:\MASTER_HostA_cert.cer>' --do not try to use a network path, SQL Server will give an error about the key not being valid
    GO
    --Grant CONNECT permission on the login for the remote mirroring endpoint.
    GRANT CONNECT ON ENDPOINT::Endpoint_Mirroring TO [<MASTER_HostA_login>];
    GO
    

受信接続のためにプリンシパル サーバーを設定する

  • プリンシパル サーバーで、ミラー サーバーのログインおよびユーザーを作成し、証明書をユーザーに関連付けて、ログインにパートナーシップのための接続権限を付与します。

    --Create a login on HOST_A for HOST_B
    USE master;
    CREATE LOGIN <HOST_HostB_login> WITH PASSWORD = '<1234-test>';
    GO
    --Create a user for that login.
    CREATE USER <HOST_HostB_user> FOR LOGIN <HOST_HostB_login>;
    GO
    --Associate the certificate with the user
    CREATE CERTIFICATE <HOST_HostB_cert>
       AUTHORIZATION <HOST_HostB_user>
       FROM FILE = '<c:\HOST_HostB_cert.cer>' --do not try to use a network path, SQL Server will give an error about the key not being valid
    GO
    --Grant CONNECT permission on the login for the remote mirroring endpoint.
    GRANT CONNECT ON ENDPOINT::Endpoint_Mirroring TO [<HOST_HostB_login>];
    GO
    

ミラーリング パートナーを設定する

  1. プリンシパル サーバーで、ミラーリング パートナーシップを設定します。この例では、構成データベースを使用します。すべてのデータベースに対してこれを繰り返します。

    --At HOST_A, set server instance on HOST_B as partner (mirror server).
    ALTER DATABASE SharePoint_Config
        SET PARTNER = '<TCP://databasemirror.adatum.com:5024>';
    GO
    
  2. ミラー サーバーで、ミラーリング パートナーシップを設定します。この例では、構成データベースを使用します。すべてのデータベースに対してこれを繰り返します。

    --At HOST_B, set server instance on HOST_A as partner (principal server):
    ALTER DATABASE SharePoint_Config 
        SET PARTNER = '<TCP://databasemaster.adatum.com:5024>';
    GO
    

ミラーリング監視サーバーを設定する

各手順では、その手順を実行するサーバーを示します。これらのコマンドを SQL Server に送信するには、Transact-SQL を使用します。プレースホルダ情報は、山かっこ (<>) で示します。これは、展開に固有の情報に置き換えてください。

  1. ミラーリング監視サーバーで証明書を設定し、ポートを開きます。

    --On master database, create the database Master Key, if needed
    CREATE MASTER KEY ENCRYPTION BY PASSWORD = '<1234test->';
    GO
    -- Make a certificate for this server instance.
    USE master;
    CREATE CERTIFICATE <WITNESS_HostC_cert> 
       WITH SUBJECT = '<Witness_HostC certificate>';
    GO
    --Create mirroring endpoint for server instance using the certificate
    CREATE ENDPOINT Endpoint_Mirroring
       STATE = STARTED
       AS TCP (
          LISTENER_PORT=5024
          , LISTENER_IP = ALL
       ) 
       FOR DATABASE_MIRRORING ( 
          AUTHENTICATION = CERTIFICATE <WITNESS_HostC_cert
          , ENCRYPTION = REQUIRED ALGORITHM RC4
          , ROLE = ALL
       );
    GO
    
  2. プリンシパル サーバーで、証明書をバックアップします。

    --Back up HOST_C certificate 
    BACKUP CERTIFICATE <WITNESS_HostC_cert> TO FILE = '<c:\ WITNESS_HostC_cert.cer>';
    GO
    
  3. 確実にコピーできる方法で、バックアップ証明書ファイル (たとえば、C:\WITNESS_HOSTC_cert.cer) をプリンシパル サーバーおよびミラー サーバーにコピーします。

  4. 確実にコピーできる方法で、バックアップ証明書ファイル (たとえば、C:\WITNESS_HOSTC_cert.cer) をプリンシパル サーバーおよびミラー サーバーにコピーします。

    --Create a login on Witness HOST_C for Principal HOST_A
    USE master;
    CREATE LOGIN <MASTER_HostA_login> WITH PASSWORD = '<test1234->';
    GO
    --Create a user for that login.
    CREATE USER <MASTER_HostA_user> FOR LOGIN <MASTER_HostA_login>;
    GO
    --Associate the certificate with the user
    CREATE CERTIFICATE <MASTER_HostA_cert>
       AUTHORIZATION <MASTER_HostA_user>
       FROM FILE = '<c:\MASTER_HostA_cert.cer>' --do not try to use a network path, SQL Server will give an error about the key not being valid
    GO
    --Grant CONNECT permission on the login for the remote mirroring endpoint.
    GRANT CONNECT ON ENDPOINT::Endpoint_Mirroring TO [<MASTER_HostA_login>];
    GO
    --Create Login for Mirror Host B
    CREATE LOGIN <HOST_HostB_login> WITH PASSWORD = '<1234-test>';
    GO
    --Create a user for that login.
    CREATE USER <HOST_HostB_user> FOR LOGIN <HOST_HostB_login>;
    GO
    --Associate the certificate with the user
    CREATE CERTIFICATE <HOST_HostB_cert>
       AUTHORIZATION <HOST_HostB_user>
       FROM FILE = '<c:\HOST_HostB_cert.cer>' --do not try to use a network path, SQL Server will give an error about the key not being valid
    GO
    --Grant CONNECT permission on the login for the remote mirroring endpoint.
    GRANT CONNECT ON ENDPOINT::Endpoint_Mirroring TO [<HOST_HostB_login>];
    GO
    
  5. プリンシパル サーバーで、ミラーリング監視サーバーのログインおよびユーザーを作成し、証明書をユーザーに関連付けて、ログインにパートナーシップのための接続権限を付与します。 ミラー サーバーに対して、この手順を繰り返します。

    --Create a login on Master HostA for Witness HostC
    USE master;
    CREATE LOGIN <WITNESS_HostC_login> WITH PASSWORD = '<1234test->';
    GO
    --Create a user for that login.
    CREATE USER <WITNESS_HostC_user> FOR LOGIN <WITNESS_HostC_login>;
    GO
    --Associate the certificate with the user
    CREATE CERTIFICATE <WITNESS_HostC_cert>
       AUTHORIZATION <WITNESS_HostC_user>
       FROM FILE = '<c:\WITNESS_HostC_cert.cer>' --do not try to use a network path, SQL Server will give an error about the key not being valid
    GO
    --Grant CONNECT permission on the login for the remote mirroring endpoint.
    GRANT CONNECT ON ENDPOINT::Endpoint_Mirroring TO [<WITNESS_HostC_login>];
    GO
    
  6. プリンシパル サーバーで、ミラーリング監視サーバーを接続します。この例では、構成データベースを使用します。 すべてのデータベースに対してこれを繰り返します。

    --Setup the Witness Server
    ALTER DATABASE SharePoint_Config
        SET WITNESS = 
        '<TCP://databasewitness.adatum.com:5024>'
    GO
    

ミラー サーバーに権限を転送する

ミラー化されたデータベースを設定するとき、ミラーの master データベースおよび msdb データベースでは、SharePoint ファームで使用されるデータベースの SQL Server ログインおよび権限は、自動的には構成されません。代わりに、必要なログインの権限を構成する必要があります。

スクリプトを実行して、プリンシパル サーバーからミラー サーバーにログインおよび権限を転送することをお勧めします。推奨スクリプトについては、サポート技術情報の記事 918992「SQL Server 2005 のインスタンス間でログインおよびパスワードを転送する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=122053&clcid=0x411) を参照してください。

ミラーリングの状態を監視する

ミラーリング監視サーバーで、次の Transact-SQL ステートメントを使用して、現在のミラーリングの状態を監視できます。

SELECT mirroring_role FROM sys.database_mirroring WHERE mirroring_role is not null --If returns a 1, principal, if 2: mirror

一連の SQL Server のジョブおよび通知を作成してプリンシパル サーバーを確認したり、このコマンドを実行してプリンシパル サーバーを確認する Windows サービスを作成したりすることもできます。

次の手順

ミラーリングを構成したら、ファーム内のデータベースのフェールオーバーが可能なスクリプトを作成する必要があります。詳細については、「単一ファーム内でミラー化されたデータベースのフェールオーバーと回復を行う」を参照してください。

SELECT mirroring_role FROM sys.database_mirroring WHERE mirroring_role is not null --If returns a 1, principal, if 2: mirror

一連の SQL Server のジョブおよび通知を作成してプリンシパル サーバーを確認したり、このコマンドを実行してプリンシパル サーバーを確認する Windows サービスを作成したりすることもできます。

関連項目

その他のリソース

SQL Server 2005 データベース ミラーリング