次の方法で共有


テキストベースのクエリ デザイナーのユーザー インターフェイス (レポート ビルダー 3.0)

デザイン時に、データ ソースでサポートされているクエリ言語でクエリを指定し、クエリを実行し、結果を表示するには、テキスト ベースのクエリ デザイナーを使用します。複数の Transact-SQL ステートメント、カスタム データ処理拡張機能のクエリまたはコマンド構文、および式としてのクエリを指定できます。テキスト ベースのクエリ デザイナーはクエリを前処理せず、あらゆる種類のクエリ構文に対応できるため、これは多くの種類のデータ ソースで既定のクエリ デザイナー ツールになっています。

セキュリティに関する注意セキュリティに関する注意

ユーザーは、クエリを作成して実行する際にデータ ソースにアクセスします。したがって、データ ソースに対する最小限の権限 (読み取り専用権限など) を付与する必要があります。

テキスト ベースのクエリ デザイナーでは、ツール バーと次の 2 つのペインが表示されます。

  • **[クエリ]   **クエリの種類に応じて、クエリ テキスト、テーブル名、またはストアド プロシージャ名が表示されます。すべての種類のデータ ソースですべての種類のクエリが使用できるとは限りません。たとえば、テーブル名はデータ ソースの種類が OLE DB の場合にのみサポートされます。

  • **[結果]   **デザイン時にクエリの実行結果が表示されます。

テキスト ベースのクエリ デザイナーのツール バー

テキスト ベースのクエリ デザイナーで使用できるツール バーは、コマンドの種類に関係なく 1 つだけです。次の表は、ツール バーの各ボタンとその機能を示しています。

ボタン

説明

[テキストとして編集]

テキスト ベースのクエリ デザイナーと、グラフィカルなクエリ デザイナー間で切り替えます。すべての種類のデータ ソースでグラフィカル クエリ デザイナーがサポートされているとは限りません。

[インポート]

ファイルまたはレポートから既存のクエリをインポートします。サポートされているファイルの種類は sql と rdl だけです。

クエリの実行

クエリを実行し、その結果セットを結果ペインに表示します。

[コマンドの種類]

[Text][StoredProcedure]、または [TableDirect] を選択します。パラメーターを受け取るストアド プロシージャの場合、ツール バーの [実行] をクリックすると、[クエリ パラメーターの定義] ダイアログ ボックスが表示され、必要な値を入力できます。

注意
ストアド プロシージャから複数の結果セットが返された場合、最初の結果セットのみを使ってデータセットが設定されます。

コマンドの種類 (Text)

SQL Server データセットを作成するとき、既定ではリレーショナル クエリ デザイナーが表示されます。テキスト ベースのクエリ デザイナーに切り替えるには、ツール バーの [テキストとして編集] 切り替えボタンをクリックします。テキスト ベースのクエリ デザイナーは、クエリ ペインと結果ペインの 2 つのペインで構成されています。次の図に各ペインの名称を示します。

リレーショナル データのクエリに使用する汎用クエリ デザイナー

次の表は、各ペインの機能を示しています。

ペイン

機能

[クエリ]

Transact-SQL クエリ テキストを表示します。Transact-SQL クエリを記述または編集する際に、このペインを使用します。

[結果]

クエリの結果を表示します。クエリを実行するには、任意のペインで右クリックして、[実行] をクリックするか、ツール バーの [実行] ボタンをクリックします。

次のクエリは、Person スキーマの AdventureWorks2008R22008 データベースの ContactType テーブルから姓の一覧を取得します。

SELECT Name FROM Person.ContactType

ツール バーの [実行] をクリックすると、クエリ ペインのコマンドが実行され、その結果が結果ペインに表示されます。結果セットには、所有者や販売担当者など 20 種類の連絡先の一覧が表示されます。

コマンドの種類 (StoredProcedure)

[コマンドの種類][StoredProcedure] を選択した場合、テキスト ベースのクエリ デザイナーには、クエリ ペインと結果ペインの 2 つのペインが表示されます。ストアド プロシージャ名をクエリ ペインに入力し、ツール バーの [実行] をクリックします。ストアド プロシージャでパラメーターを使用する場合、[クエリ パラメーターの定義] ダイアログ ボックスが表示されます。ストアド プロシージャのパラメーター値を入力します。すべてのストアド プロシージャの入力パラメーターについて、レポート パラメーターが作成されます。

次の図に、ストアド プロシージャを実行したときのクエリ ペインと結果ペインを示します。この場合、入力パラメーターは定数です。

テキスト ベースのクエリ デザイナーのストアド プロシージャ

次の表に各ペインの機能を示します。

ペイン

機能

[クエリ]

ストアド プロシージャの名前と入力パラメーターを表示します。

[結果]

クエリの結果を表示します。クエリを実行するには、任意のペインで右クリックして、[実行] をクリックするか、ツール バーの [実行] ボタンをクリックします。

使用例

次のクエリでは、AdventureWorks2008R22008 ストアド プロシージャである uspGetWhereUsedProductID を呼び出します。クエリを実行する場合は、製品 ID 番号パラメーターの値を入力する必要があります。

uspGetWhereUsedProductID

[実行] (!) ボタンをクリックします。クエリ パラメーターの入力画面が表示されたら、次の表にある値を入力します。

@StartProductID

820

@CheckDate

20010115

指定した日付について、結果セットには、指定したコンポーネント番号を使用している 13 の製品 ID の一覧が表示されます。

コマンドの種類 (TableDirect)

[コマンドの種類][TableDirect] を選択した場合、テキスト ベースのクエリ デザイナーには、クエリ ペインと結果ペインの 2 つのペインが表示されます。テーブルを入力し、[実行] ボタンをクリックすると、そのテーブルのすべての列が返されます。

データ ソースの種類が OLE DB の場合、次のデータセット クエリでは、AdventureWorks2008R22008 データベースのすべての種類の連絡先を結果セットとして取得します。

Person.ContactType

テーブル名 Person.ContactType を入力した場合、これは Transact-SQL ステートメントの SELECT * FROM Person.ContactType を作成することに相当します。