Windows XP の展開とサポート

エグゼクティブ サマリ

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マイクロソフトの IT グループがエクスペリエンスを共有します

エグゼクティブ サマリ

マイクロソフトは社内で Microsoft Windows XP を展開する際に、8 万台のデスクトップにインストールを行い、50 種類の標準ハードウェア構成で 200 種類を越える商用および社内ビジネス用アプリケーションのテストをこなしました。このプロジェクトは慎重に計画を進めて展開作業に入ったので、おおむね成功であったと言えます。どのような細かい点も見過ごすことはありませんでした。マイクロソフトの ITG (Information Technology Group) は、リソース、スケジュール、Windows XP の開発スケジュールへの依存性、およびプロジェクト企画時点におけるマイクロソフトのコンピュータ インフラストラクチャを検討しました。この文書ではマイクロソフトにおける Windows XP の社内展開について詳細に述べます。

ITG は大規模企業であるマイクロソフト社内で早期展開 (顧客へ提供する前にマイクロソフトのソフトウェアをテストし展開すること) を行う上で、戦略的役割を持っています。Windows XP を社内に提供するにあたり、ITG は展開の成否を判断するために以下の目標を設定しました。

  • セルフ ヘルプ手順の信頼性向上により、ITG 内のヘルプ デスクのサポート インフラストラクチャが改良されること

  • ユーザーへの積極的なアップグレード エクスペリエンスの提供

  • 内部アプリケーション開発者と一般ユーザー コミュニティによる製品の念入りなテスト

このプロジェクトのグローバル性を考えると、この移行がもたらした利点はかなりのものだったと言えます。たとえば、ヘルプ デスク サービスが改善されましたが、これには Windows XP の新機能を利用して、問題のある PC のリモート管理を行いました。ユーザーはWindows XP へのアップグレードとアプリケーションのインストールを自分で行いましたが、これには Microsoft Systems Management Server、IntelliMirror、およびイントラネットのサポート ページを利用しました。これにより、以前の方法に比べるとはるかにヘルプ デスクの費用が削減されました。マイクロソフトは Windows XP Professional の運用セキュリティ全般を強化しましたが、これにはリモート アクセス、ワイヤレス ネットワーキング、ホーム ユーザー向け ICF (Internet Connection Firewall)、および接続マネージャ向けに改善したテクノロジを利用しました。

全 6 部構成の第 2 部となるこの文書は、企業レベルのビジネスの意思決定者、IT アーキテクト、および Windows 2000 から Windows XP Professional へのアップグレードを評価、準備している運用スタッフ向けに書かれています。本文書の情報のほとんどは、Windows NT 4.0、Windows 95、Windows 98、Windows Me、またはその他のオペレーティング システムから Windows XP Professional へのアップグレードを計画している企業カスタマにも当てはまります。マイクロソフトの展開計画の中には、9 か月間隔でオペレーティング システムのインストールを繰り返すといった、他の組織ではおそらく遭遇しないだろう作業も含まれています。この文書は、Windows XP の展開に関する一般的な情報の提供を目的としており、ステップ バイ ステップのガイドとしては扱わないことをお勧めします。

: 代表的なフォレスト、ドメイン、および内部リソースと組織名をこの文書内で使用していますが、実際のリソース名ではなく、セキュリティ上の理由により説明用のものになっています。