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役割グループ内の役割の割り当てのスコープを変更する

適用先 : Exchange Server 2010

管理役割グループには、管理役割が割り当てられます。さらに、管理役割は該当の役割グループのメンバーに関連付けられます。役割グループと管理役割間の割り当てには、管理範囲が含まれています。この管理範囲に基づいて、該当の役割グループのメンバーに利用可能にするオブジェクトが特定されます。範囲を変更すれば、役割グループのメンバーに作成、変更、または削除を許可するオブジェクトを変更することができます。

役割グループが作成されたら、その役割グループに適用される管理範囲を指定することができます。指定した管理範囲は、役割グループの役割と割り当て済み管理役割間の役割の割り当てに構成されます。役割グループが作成された後は、Set-ManagementRoleAssignment コマンドレットを使用して、役割の割り当て範囲を個別に管理します。Set-RoleGroup コマンドレットは、範囲を管理する用途には対応していません。

役割グループの役割と管理役割間の役割の割り当て範囲は、一括または個別に管理できます。

Microsoft Exchange Server 2010 での管理役割スコープおよび割り当ての詳細については、以下のトピックを参照してください。

役割グループに関連する他の管理タスクについては、「管理者および専門家ユーザーの管理」を参照してください。

前提条件

このトピックには、パイプライン処理、WhatIf スイッチおよび Format-List コマンドレットの概念が使用されています。詳細については、以下のトピックを参照してください。

シェルを使用して、ある役割グループに属するすべての役割の割り当て範囲を一括して変更する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割グループ」。

Dd638133.note(ja-jp,EXCHG.140).gif注 :
EMC を使用してスコープを変更することはできません。

ある役割グループと管理役割間のすべての役割の割り当て範囲を一括して変更するには、まずその役割グループの役割の割り当てを取得してから、各割り当てに新しい範囲を設定する必要があります。この操作を実行するには、Get-ManagementRoleAssignment コマンドレットを使用して取得した役割の割り当てを、Set-ManagementRoleAssignment コマンドレットにパイプ処理します。

シェルを使用して、ある役割グループに属するすべての役割の割り当て範囲を一括して変更するには、次の構文を使用します。

Get-ManagementRoleAssignment -RoleAssignee <name of role group> | Set-ManagementRoleAssignment -CustomRecipientWriteScope <recipient scope name> -CustomConfigWriteScope <configuration scope name> -RecipientRelativeScopeWriteScope < MyDistributioGroups | Organization | Self> -ExclusiveRecipientWriteScope <exclusive recipient scope name> -ExclusiveConfigWriteScope <exclusive configuration scope name> -RecipientOrganizationalUnitScope <organizational unit>

使用するスコープの構成に必要なパラメーターのみを使用します。たとえば、"Sales Recipient Management/営業受信者の管理" 役割グループに属するすべての役割の割り当ての受信者の範囲を "Direct Sales Employees/直販従業員" に変更する場合は、次のコマンドを使用します。

Get-ManagementRoleAssignment -RoleAssignee "Sales Recipient Management" | Set-ManagementRoleAssignment -CustomRecipientWriteScope "Direct Sales Employees"
Dd638133.note(ja-jp,EXCHG.140).gif注 :
変更対象の役割の割り当てだけが変更されたかどうかを確認するには、WhatIf スイッチを使用します。WhatIf スイッチ付きで上記のコマンドを実行して結果を確認したら、WhatIf スイッチを削除して、変更内容を適用します。

管理役割の割り当ての変更の詳細については、「役割の割り当てを変更する」を参照してください。

構文およびパラメーターの詳細については、「Get-ManagementRoleAssignment」を参照してください。

シェルを使用して、ある役割グループに属する役割の割り当て範囲を個別に変更する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「役割管理のアクセス許可」の「役割グループ」。

Dd638133.note(ja-jp,EXCHG.140).gif注 :
EMC を使用してスコープを変更することはできません。

ある役割グループと管理役割間の役割の割り当て範囲を変更するには、まずその役割グループの役割の割り当ての名前を取得してから、役割の割り当てに範囲を設定します。

  1. ある役割グループに属するすべての役割の割り当ての名前を検索するには、次のコマンドを使用します。管理役割の割り当てを Format-List コマンドレットにパイプ処理すると、その割り当てのフル ネームを表示することができます。

    Get-ManagementRoleAssignment -RoleAssignee <role group name> | Format-List Name
    
  2. 変更する役割の割り当ての名前を検索します。その割り当ての名前は、次の手順で使用します。

  3. 割り当て範囲を個別に設定するには、次の構文を使用します。

    Set-ManagementRoleAssignment <role assignment name> -CustomRecipientWriteScope <recipient scope name> -CustomConfigWriteScope <configuration scope name> -RecipientRelativeScopeWriteScope < MyDistributioGroups | Organization | Self> -ExclusiveRecipientWriteScope <exclusive recipient scope name> -ExclusiveConfigWriteScope <exclusive configuration scope name> -RecipientOrganizationalUnitScope <organizational unit>
    

使用するスコープの構成に必要なパラメーターのみを使用します。たとえば、"Mail Recipients_Sales Recipient Management/メール受信者_営業受信者管理" 役割の割り当ての受信者の範囲を "All Sales Employees/すべての営業従業員" に変更する場合は、次のコマンドを使用します。

Set-ManagementRoleAssignment "Mail Recipients_Sales Recipient Management" -CustomRecipientWriteScope "All Sales Employees"

管理役割の割り当ての変更の詳細については、「役割の割り当てを変更する」を参照してください。

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-ManagementRoleAssignment」を参照してください。

その他のタスク

ある役割グループに属する役割の割り当て範囲を変更した後、必要に応じて次の操作も実行してください。