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Office 2010 Microsoft Service Pack Uninstall Tool

 

適用先: Office 2010

トピックの最終更新日: 2017-01-17

Office 2010 スイート (または Office 2010) Microsoft Service Pack Uninstall Tool を使用すると、製品全体をアンインストールすることなく、Office クライアント製品の Service Pack 1 (SP1) を削除できます (管理者および上級ユーザー向け)。このコマンド ライン ツールは、Microsoft Office 2010 SP1 に含まれます。また、[プログラムの追加と削除] または [プログラムと機能] を使用して、コントロール パネルから直接 Microsoft Office 2010 SP1 をアンインストールすることもできます。

この記事の内容

  • 概要

  • コマンド ライン オプション

概要

2010 SP Uninstall Tool は、自己展開型の実行可能ファイルである Office2010SPUninstall.exe と呼ばれるパッケージに含まれます。ツール自体は、OARPMan.exe という名前の単一のファイルです。このツールにはインストールは必要ありません。OARPMan.exe ファイル、マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項 (以前は、使用許諾契約書 (EULA) と呼ばれていました)、および Readme.txt ファイルは、ユーザーが指定した場所に抽出されます。ツールを「Office 2010 Microsoft Service Pack Uninstall Tool」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=225562\&clcid=0x411) からダウンロードします。

リリースは更新プログラムのコレクションです。ここでは、リリースは Office 2010 SP1 です。アンインストール ツールでは、特定のリリースのすべての更新プログラムが削除されます。更新プログラムごと、または製品ごとにアンインストールを行うことはできません。たとえば、Microsoft Visio 2010 SP1、Microsoft SharePoint Designer 2010 SP1、および Office 2010 Professional SP1 がコンピューターにインストールされている場合は、ツールによりすべての製品から SP1 が削除されます。これは、すべてが同じリリースに含まれるからです。共有ファイルおよび共有 Windows インストーラー パッケージ (MSI ファイル) は複雑なので、現時点では、製品ごとにサービス パックをアンインストールすることはできません。

Office 2010 SP Uninstall Tool に用意されている機能を次に示します。

  • クライアントの更新プログラムのみをアンインストールします。サーバーの更新プログラムはアンインストールしません。

  • Office 2010 Service Pack の更新プログラムのみをアンインストールします。Office 2007 Service Pack の更新プログラムはアンインストールされません。Office 2007 Service Pack をアンインストールするには、「2007 Microsoft Office スイート Microsoft Service Pack Uninstall Tool」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=144518\&clcid=0x411) からツールをダウンロードします。

  • Office 2010 SP1 が削除されると、ユーザーのコンピューターは元の状態に戻ります。

    たとえば、リリース バージョンの Office 2010 と、セキュリティ更新プログラム、修正プログラム、および Office 2010 SP1 を展開してから、Office 2010 SP1 をアンインストールすると、ユーザーのコンピューターは、Office 2010 とセキュリティ更新プログラムおよび修正プログラムに戻ります。

OARPMan.exe では、次のコマンドがサポートされます。

OARPMan /remove <リリース> [/log <フォルダー パス>]

OARPMan /report [/log <フォルダー パス>]

OARPMan /?

OARPMan /help

コマンド ライン オプション

オプション 説明

/remove <リリース>

"O14SP1" など、指定されたリリースでマークされたすべての更新プログラムをシステムから削除します。リリース パラメーターを指定しない場合は、ヘルプが表示されます。

/report

次の条件を満たす、インストール済み更新プログラムの一覧をレポートします。

  • 更新プログラムが削除可能としてマークされている (AllowRemoval = 1)。

  • 更新プログラムに Release メタデータ プロパティの値が含まれる。

レポートには、次のアイテムがこの順番で含まれます。

  • リリースの値

  • 製品コード

  • 更新プログラムのコード

コンソール ウィンドウに表示されていない追加のログ ファイル情報を取得するには、/log スイッチと /report オプションを使用します。

/report スイッチでは、ツールによってアンインストールできるリリースに含まれる更新プログラムのみが表示されます。Office 2010 に適用されている他の更新プログラムは表示されません。これは、アンインストールが有効なリリースは SP1 だけだからです。

/log <フォルダー パス>

OARPMan ツールのログを作成し、指定したパスに結果の MSI ログ ファイルをコピーします。<フォルダー パス> パラメーターは必須で、指定したフォルダー パスは既に存在していなければなりません。

OARPMan ログには、成功および失敗のメッセージ、OARPMan エラー、MSI エラーなど、基本的にはコンソール ウィンドウに表示されるすべての情報が含まれます。<フォルダー パス> パラメーターを指定しない場合は、ヘルプが表示されます。

コンソール ウィンドウに表示されていない追加のログ ファイル情報を取得するには、/log スイッチと、/report または /remove のどちらかのスイッチを使用します。

アンインストール プロセス中に /log スイッチと /remove によってログ記録を使用するとき、MSI ログは、ツールのログと同じディレクトリに自動的にコピーされます。

/?

または

/help

使用可能なコマンドについて説明します。