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Exchange 管理コンソールで、ユーザーの表示名が displaySpecifiers クラスによって指定した書式で作成されない

 

トピックの最終更新日: 2009-03-27

ここでは、Microsoft Exchange Server 2007 で、メールボックスの表示名が、Active Directory ディレクトリ サービスの displaySpecifiers クラスの createDialog 属性値どおりに作成されない問題を回避する方法について説明します。この問題は、Exchange 管理コンソールを使用して、新規の Active Directory ユーザー アカウントを作成する場合に発生します。回避策としては、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] を使用して新しいユーザー アカウントを作成します。

Exchange 2007 を実行する Windows Server 2003 コンピュータで、Exchange 管理コンソールを使用してメールボックスを新規作成する場合は、新しい Active Directory ユーザー アカウントも作成できます。しかし、新規ユーザー アカウントの [表示名] および [氏名] フィールドは、Active Directory の DisplaySpecifiers ノードの createDialog 属性に設定されている値とは関係なく、常に という形式で生成されます。

その理由は、Exchange 2007 Exchange 管理コンソールでは、displaySpecifier クラスを持つオブジェクトの createDialog 属性値が認識されないためです。

この問題を回避するには、Exchange 管理コンソールではなく、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] を使用して Active Directory ユーザー オブジェクトを作成します。次に、Exchange 管理コンソールの [既存のユーザー] オプションを使用して、このユーザー アカウントに対するメールボックスを作成します。

詳細

既定では、Active Directory でユーザー オブジェクトまたは連絡先オブジェクトを新規作成すると、[氏名] フィールドの値は常に という形式で入力されます。また、[表示名] フィールドも という形式で入力されます。このため、グローバル アドレス一覧の形式も となります。

[氏名] および [表示名] フィールドに別の形式で入力されるようにするには、Active Directory サービス インターフェイス エディタ (ADSI Edit) などの Active Directory エディタを使用して、[表示名] フィールドの形式を変更します。ADSI エディタを使用して [表示名] フィールドの形式を変更すると、[氏名] フィールドの形式も変更され、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] で、ユーザー名が変更後の形式で表示されます。

[表示名] フィールドの変更方法の詳細については、既定の表示名の変更方法についての TechNet トピックを参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。