URLScan FAQ
発行日 : 2008 年 6 月 5 日 (作業者 : iisteam (英語))
更新日 : 2009 年 2 月 19 日 (作業者 : iisteam (英語))
このセクションでは、URLScan についてよく寄せられる質問への回答を示します。
Q :URLScan ログ ファイルはどこに格納されるのですか。
A :既定では、x86 インストールと x64 インストールのどちらの場合も、%windir%\System32\Inetsrv\Urlscan\Logs に格納されます。Urlscan.ini ファイルには、[Options] セクションの下に LoggingDirectory キーがあります。このキーは、ログ ファイル ディレクトリに対する絶対的な場所か、Urlscan.ini ファイルの場所に基づく相対パスをポイントします。カスタム フォルダーがあり、ログが出力されていない場合は、IIS ワーカー プロセスにログ フォルダーへの書き込みアクセス権がない可能性があります。IIS 6.0 の場合はこのフォルダーに対して書き込みアクセス権を IIS_WPG グループに付与し、IIS 7.0 の場合はこのフォルダーに対して書き込みアクセス権を IIS_IUSRS グループに付与します。既存フォルダーの場合は、このディレクトリに、改ざんされる可能性のある機密情報が含まれていないことを確認してください。また x64 の場合は、ファイル システム リダイレクトが、ログを書き込むカスタム パスに影響を及ぼす可能性があります。
**Q :現在、URLScan v3.0 Beta または RTM を使用しています。v3.1 をインストールするとどうなりますか。
**A :URLScan v3.1 MSI は、inetsrv ディレクトリにある URLScan v3.0 Beta または RTM フィルターをアップグレードします。この MSI は、.ini 構成ファイルとログ ファイルをそのまま残すため、RTW バージョンは以前の構成のまま機能します。URLScan v3.1 には新しいセクションが追加されているため、ここ (英語)から新しい既定の .ini ファイルをダウンロードして、他にどんなセクションがあるかを確認し、新しいセクションを既存の構成に追加できます。
Q :現在、URLScan v2.5 を使用しています。v3.1 をインストールするとどうなりますか。
A :URLScan v3.1 は、inetsrv ディレクトリの既存の URLScan v2.5 フィルターを上書きします。しかし以前の Urlscan.ini ファイルはそのまま残されます。URLScan v3.1 で動作させるために、この .ini ファイルを変更する必要はありません。URLScan v2.5 の復元が必要な場合は、Microsoft ダウンロード センター(英語)から再インストールする必要があります。
**Q :URLScan v3.1 のログ形式は変更されましたか。
**A :URLScan v3.1 には、URLScan v3.0 と同様に W3C 形式のログがあります。ログ パーサーのようなツールを使用して、このログ ファイル内の情報を照会することができます。
Q :URLScan ブロック要求時の W3SVC ログに 500 エラーがないのはどうしてですか。
A :URLScan v3.1 のエラーでは、500 エラーではなく 404 エラーが生成されます。W3SVC ログで 404 エラーを検索すると、URLScan ブロックが原因のエラーも検索されます。
Q :このバージョンは、IIS 7.0 の要求フィルター モジュールとどう違いますか。
A :Windows Server 2008 RTM に付属している要求フィルター モジュールには、URLScan v3.1 のように、クエリ文字列に基づくフィルタリング機能はありません。また要求フィルター モジュールを使用しても、1 つのエンティティの HTTP 要求の複数部分に適用されるルールを指定できません。ただし URLScan v3.x のすべての変更は、近い将来、要求フィルター モジュールの更新リリースに組み込まれます。