System Center 2012 R2 用 Configuration Analyzer

 

公開日: 2016年3月

対象: System Center 2012 R2

System Center 2012 R2 Configuration Analyzer は、System Center 2012 R2 サーバー側コンポーネントの問題をトラブルシューティングするうえでの防御の最前線です。System Center 2012 R2 Configuration Analyzer は、以下の System Center 2012 R2 コンポーネントのいずれかを実行するコンピューターの重要な構成設定を評価するのに使用できる診断ツールです。

  • App Controller

  • Configuration Manager

  • Data Protection Manager (DPM)

  • Operations Manager

  • Orchestrator (Service Provider Foundation を含む)

  • Remote Console Connect

  • サービス管理オートメーション

  • Service Manager

  • Service Reporting

  • Virtual Machine Manager (VMM)

以前は、複数の System Center コンポーネントの構成設定を分析するには、各コンポーネントの個別のベスト プラクティス アナライザー (BPA) をダウンロードしてインストールしなければなりませんでした。System Center 2012 R2 のリリースにより、すべての System Center 2012 R2 サーバー側コンポーネントを自動的に検出してスキャンする、Microsoft Baseline Configuration Analyzer 2.0 の単一のモデル (System Center 2012 R2 Configuration Analyzer モデル) を使用できるようになりました。

システム要件および前提条件

System Center 2012 R2 Configuration Analyzer がインストールされるサーバー コンピューターまたはクライアント コンピューターには、以下の項目が事前にインストールされている必要があります。

  • System Center 2012 R2 でサポートされるオペレーティング システム

    サポートされるオペレーティング システムの一覧については、「オペレーティング システム - サーバー」および「オペレーティング システム - クライアント」を参照してください。

    [!メモ]

    System Center 2012 R2 Configuration Analyzer は、Windows Server 2012 コアをサポートしません。

  • Microsoft Baseline Configuration Analyzer 2.0

    これは、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。

    [!メモ]

    System Center 2012 R2 Configuration Analyzer 内に Microsoft Baseline Configuration Analyzer のバージョン 2.1 の引用があるかもしれませんが、 これは間違いです。 Microsoft Baseline Configuration Analyzer is 2.0 の正しいバージョンは 2.0 です。

また、Configuration Manager サイト データベース用の SQL Server ホストとして使用するコンピューターをスキャンする予定がある場合は、それらのコンピューターに SQL Server を事前にインストールしておく必要があります。

System Center 2012 R2 Configuration Analyzer の動作

System Center 2012 R2 Configuration Analyzer は、Microsoft Baseline Configuration Analyzer 2.0 内で動作し、指定したコンピューターのハードウェアおよびソフトウェアの構成をスキャンし、事前に定義されたルールのセットに対して評価します。 その結果、最適でない構成についてエラー メッセージや警告を提供します。System Center 2012 R2 Configuration Analyzer は、すべてのインストールされた System Center 2012 R2 サーバー側コンポーネントを自動的に検出し、それらを適切なルールに照らし合わせて評価します。

[!メモ]

System Center 2012 R2 Configuration Analyzer は、一連のベスト プラクティス ルールに基づいて、最適なパフォーマンスのためにコンピューターを構成するのに役立つように設計されています。System Center 2012 R2 Configuration Analyzer が検出しない問題がコンピューターにある場合があります。

ルール違反には、重要なものでも問題を起こさないことがありますが、パフォーマンスの低下、信頼性の低下、予期されない競合、セキュリティ リスクの増大、またはその他の潜在的な問題の原因となる可能性があります。

スキャンの結果は、次の表で説明される 3 つの重要度レベルのいずれかです。

重大度レベル 説明
非対応 コンポーネントがルールの条件を満たしていません。
準拠 コンポーネントはルールの条件を満たしています。
警告 コンポーネントは現在稼働中で対応されているものの、その構成またはポリシー設定に変更が行われないとルールの条件を満たさない可能性があります。

ルール カテゴリ

次の表に、スキャン時にハードウェアおよびソフトウェアの構成を評価するルールのカテゴリを一覧表示します。

カテゴリ名。 説明
セキュリティ セキュリティ ルールは、無許可のユーザーや悪意のあるユーザー、機密情報や機密データの損失や盗難などの脅威に対する、コンポーネントの相対的なリスクを測定します。
パフォーマンス パフォーマンス ルールは、コンポーネントが要求を処理し指定された義務を果たす能力を、コンポーネントのワークロードで期待される時間間隔内で評価します。
構成 構成ルールは、コンポーネントを最適に実行できるようにするために、変更が必要なコンポーネントの設定を識別します。 構成ルールは、エラー メッセージの表示やコンポーネントが指定された処理を実行できなくなる問題の原因となる競合を解決するのに役立ちます。
ポリシー ポリシー ルールは、コンポーネントが最適かつ安全に動作するために変更が必要な可能性があるグループ ポリシー、または Windows レジストリ設定を特定します。
操作 操作のルールは、指定された処理を実行できないコンポーネントのエラーを識別します。
展開後 展開後ルールは、コンポーネントのすべての必要なサービスが開始され、コンポーネントがエンタープライズで実行中に適用されます。
BPA 前提条件 BPA 前提条件ルールは、System Center 2012 R2 Configuration Analyzer が他のカテゴリの特定ルールを適用できる前に、コンポーネントに必要な構成設定、ポリシー設定、および機能を説明します。 スキャン結果の前提条件は、正しくない設定やサービスあるいは機能、誤って有効または無効にされたポリシーやレジストリ キー設定その他の構成により、System Center 2012 R2 Configuration Analyzer がスキャン時に 1 つ以上のルールを適用できなかったことを示します。 前提条件の結果は、対応または非対応を示すものではありません。 ルールが適用できなかったことを示し、スキャン結果の一部ではありません。

System Center 2012 R2Configuration Analyzer ルール

次の表に、スキャン時にハードウェアおよびソフトウェアの構成を評価するルールを一覧表示します。

規則名 System Center 2012 R2 コンポーネント 説明
Web サイト認証チェック App Controller App Controller Web サイトが匿名認証に設定されていることを確認します。
API 認証チェック App Controller App Controller Web サイトが基本認証か Windows 統合認証のどちらかに設定されていることを確認します。
統合認証が有効 App Controller シングル サインオンが有効になっていることを確認します。
App Controller と VMM のインストール場所 App Controller App Controller および VMM が別々のサーバーにインストールされていることを確認します。
制約付き委任が有効 App Controller 制約付き委任が有効になっていることを確認します。
VMM サーバーで制約付き委任が有効 App Controller VMM サーバーで制約付き委任が有効になっていることを確認します。
VMM ライブラリ サーバーで制約付き委任が有効 App Controller VMM ライブライ サーバーで制約付き委任が有効になっていることを確認します。
ファイル共有で制約付き委任が有効 App Controller ネットワーク ファイル共有で制約付き委任が有効になっていることを確認します。
InstanceServiceStatusPreReqCheck Configuration Manager SQL Server インスタンス サービスが実行されていることを確認します。
ManagementStudioPreReqCheck Configuration Manager Management Studio が利用可能なことを確認します。
CurrentUserLoginPreReqCheck Configuration Manager 現在のログオンが存在し、ユーザーがシステム管理者の役割のメンバーであることを確認します。
ServerAuthentication Configuration Manager 認証モードが推奨される値に設定されていることを確認します。 Windows 認証が既定の認証モードで、SQL Server 認証より安全です。 Windows 認証は Kerberos セキュリティ プロトコルを使用し、強力なパスワードの複雑さの検証に関するパスワード ポリシーを適用し、アカウント ロックアウトのサポートを提供し、パスワードの期限をサポートします。
ServerVersion Configuration Manager SQL Server のバージョンがサポートされていることを確認します。 SQL Server のバージョンがサポートされていない場合は、System Center 2012 R2 Configuration Manager をインストールできません。
ServerEdition Configuration Manager SQL Server のエディションがサポートされていることを確認します。 SQL Server のエディションがサポートされていない場合は、System Center 2012 R2 Configuration Manager をインストールできません。
DatabaseCollation Configuration Manager SQL Server の照合順序設定がサポートされていることを確認します。 SQL Server の照合順序設定がサポートされていない場合は、System Center 2012 R2 Configuration Manager 階層が正常に機能しません。
InstanceNamePreReqCheck Configuration Manager SQL Server インスタンスが存在することを確認します。
AutoGrowEnabled Data Protection Manager (DPM) 保護グループの DPM ボリュームの自動拡張が有効になっていることを確認します。
BandwidthThrottlingAtPS Data Protection Manager (DPM) 保護コンピューターでネットワーク調整が有効になっていることを確認します。
BandwidthThrottlingAtServer Data Protection Manager (DPM) DPM サーバーに QoS パケット スケジューラがインストールされていて、有効になっていることを確認します。
STCompressionData Protection Manager Data Protection Manager (DPM) 短期的なテープ バックアップの圧縮が有効になっていることを確認します。
LTCompression Data Protection Manager (DPM) 長期的なテープ バックアップの圧縮が有効になっていることを確認します。
OnWireCompression Data Protection Manager (DPM) 送信中の圧縮が有効になっていることを確認します。
DataThreshold Data Protection Manager (DPM) DPM サーバー上の保護データの合計サイズが 80 TB より小さいことを確認します。
RecVolThreshold Data Protection Manager (DPM) DPM サーバー上の回復ポイントのボリュームが 40 TB より小さいことを確認します。
DPMDBBackup Data Protection Manager (DPM) DPM データベース (DPMDB) が保護されていることを確認します。
RecentDPMDBBackup Data Protection Manager (DPM) DPM データベース (DPMDB) が過去 7 日間にバックアップされたことを確認します。
DiskUsageThresholdReached Data Protection Manager (DPM) DPM 記憶域プールの使用可能な空きディスク領域がディスク領域合計の 20 パーセントより大きいことを確認します。
EseUtilOff Data Protection Manager (DPM) 保護グループで Exchange Server データベース ユーティリティ (Eseutil.exe) が有効になっていることを確認します。
FirewallEnabled Data Protection Manager (DPM) リモート コンピューターでファイアウォールが有効になっていることを確認します。
FreeSpaceOnSystemDisk Data Protection Manager (DPM) DPM プログラム ファイルを含むボリュームの空き領域が 5 GB より大きいことを確認します。
LTODrive Data Protection Manager (DPM) LTO テープ ドライブ用のドライブが正しいことを確認します。 テープ ライブラリに DPM と互換性があることを確認してください。 詳細については、「サポートされるテープ ライブラリ」をご覧ください。
PageFile Data Protection Manager (DPM) ページング ファイルのサイズが、DPM 要件のように、すべての回復ポイント ボリュームの合計サイズの 0.2 パーセントであることを確認します。
CCConflict Data Protection Manager (DPM) 自動の整合性チェックが営業時間 (午前 8 時から午後 6 時) 以外に行われるようにスケジュールされていることを確認します。
EFBackupSchedule Data Protection Manager (DPM) 1 日にスケジュールされている高速バックアップの数が 1 と 3 の間であることを確認します。
SQLSchedStatus Data Protection Manager (DPM) DPM ジョブに失敗しているものがないかどうかを確認します。 ある場合は、DPM ジョブのスケジューラを管理する SQL Server エージェント サービスが失敗している可能性があります。
CheckServersMM Operations Manager 管理サーバーにメンテナンス モードになっているものがないかどうかを確認します。
CheckServiceBroker Operations Manager SQL Broker サービスが有効になっていることを確認します。
CheckDWSynchInstance Operations Manager DW 同期サーバーにエントリがないものがあるかどうかを確認します。
CheckManagementServerDiskFreeSpace Operations Manager サーバーに少なくとも 1 ギガバイトで 15% の空き領域があることを確認します。
CheckManagementServerRAM Operations Manager 管理サーバーに少なくとも 2 GB の RAM があることを確認します。
CheckManagementServerCpu Operations Manager サーバーに論理 CPU が少なくとも 2 個あることを確認します。
CheckSQLDatabaseClustered Operations Manager SQL Server インスタンスがクラスター化されているかどうかを確認します。
CheckHighAvailabilityOfServers Operations Manager 環境にある管理サーバーが 1 つだけかどうかを確認します。(その場合高可用性がサポートされません。)
CheckCoLocationWithSql Operations Manager 管理サーバーと SQL データベースが同じサーバー上にあるかどうかを確認します。
CheckLicenseState Operations Manager Operations Manager が 180 日の評価期間中であるかどうかを確認します。
Memory - RunbookServer Orchestrator Runbook サーバーに 2048 MB より大きいメモリが割り当てられていることを確認します。 Runbook サーバーのメモリが 2048 MB より少ない場合は、環境で期待される結果が得られるようにパフォーマンスを監視してください。
Memory - WebComponentsServer Orchestrator Orchestration コンソール サーバーに 2048 MB より大きいメモリが割り当てられていることを確認します。 サーバーのメモリが 2048 MB より少ない場合は、環境で期待される結果が得られるようにパフォーマンスを監視してください。
Memory - Designer Orchestrator Orchestrator Designer に 2048 MB より大きいメモリが割り当てられていることを確認します。 コンピューターのメモリが 2048 MB より少ない場合は、環境で期待される結果が得られるようにパフォーマンスを監視してください。
ManagementService_Logging Orchestrator ManagementService.exe の既定のトレース ログ記録が、既定値の 1 に設定されていることを確認します。 1 以外の場合、パフォーマンスが低下する可能性があります。 トレース ログの構成方法の詳細については、「トレース ログ」を参照してください。
PermissionsConfig_Logging Orchestrator PermissionsConfig.exe の既定のトレース ログ記録が、既定値の 1 に設定されていることを確認します。 1 以外の場合、パフォーマンスが低下する可能性があります。 トレース ログの構成方法の詳細については、「トレース ログ」を参照してください。
PolicyModule_Logging Orchestrator PolicyModule.exe の既定のトレース ログ記録が、既定値の 1 に設定されていることを確認します。 1 以外の場合、パフォーマンスが低下する可能性があります。 トレース ログの構成方法の詳細については、「トレース ログ」を参照してください。
RunbookService_Logging Orchestrator Runbook でログ記録が有効になっているかどうかを確認します。 頻繁に使用される Runbook でログ記録を有効にすると、パフォーマンスが低下する可能性があります。 ログ記録の詳細については、「Runbook のプロパティ」を参照してください。
RunbookConcurrency Orchestrator Runbook サーバーで同時に実行できる Runbook の数が 50 に構成されていることを確認します。 50 以外の値が指定されていると、パフォーマンスが低下する可能性があります。 Runbook の調整に関する詳細については、「Runbook Throttling の構成方法」を参照してください。
IsOrchestratorDomainGroup Orchestrator Web コンポーネントが管理サーバーにインストールされていない場合に Runbook のアクセス管理に使用される Windows グループが、ドメイン グループとして構成されていることを確認します。 Web コンポーネントが管理サーバーとは別のサーバーにインストールされている場合、ユーザーが Web サービスおよび Orchestration コンソールにアクセスするには、グループがドメイン グループでなければなりません。Orchestrator ユーザー グループの構成方法の詳細については、「Orchestrator ユーザー グループの変更方法」を参照してください。
ログの記録 Orchestrator Orchestrator BPA ログ ファイルにエラーがないかどうかを確認します。
PurgeLog Orchestrator Runbook 用のログ消去の値が、既定値に設定さてれいることを確認します。既定値では、ログ消去が毎日実行され、最新 500 件のエントリが保持されます。 Runbook ログの消去ポリシーの設定方法の詳細については、「Runbook ログ」を参照してください。
RefreshInterval Orchestrator Orchestration コンソールから Runbook へのアクセスを提供する、キャッシュを生成する既定の更新間隔が 600 秒に設定されていることを確認します。 キャッシュの更新のセットアップ方法の詳細については、「Orchestrator」を参照してください。
RunbookLogging Orchestrator Runbook で共通ログ記録、または活動固有のログ記録が有効になっているかどうかを確認します。
Memory - ManagementServer Orchestrator コンピューターに推奨される 2048 MB のメモリがあることを確認します。
スタンプに Virtual Machine Manager (VMM) サーバーがある Remote Console Connect Virtual Machine Manager (VMM) サーバーだけがスタンプにマッピングされていることを確認します。
コンソール接続が Virtual Machine Manager (VMM) サーバーで有効 Remote Console Connect Virtual Machine Manager (VMM) サーバーがコンソール接続用に構成されていることを確認します。
仮想化ホストがコンソール接続用に構成されている Remote Console Connect 各仮想化ホストがコンソール接続をサポートし、コンソール接続用に構成されていることを確認します。
ゲートウェイがコンソール接続用に構成されている Remote Console Connect リモート デスクトップ ゲートウェイがコンソール接続をサポートし、コンソール接続用に構成されていることを確認します。
ChartTimeSliceSampleSize サービス管理オートメーション タイム スライスのサンプル サイズが、ダッシュボードのグラフを描画するのに大きすぎないことを確認します。
MaxJobRecords サービス管理オートメーション データベース内のジョブ レコードの数が最大数を超えていないことを確認します。
PurgeJobsOlderThanCountDays サービス管理オートメーション ジョブが日数カウントより古くないことを確認します。
IsSQLServerAgentRunning サービス管理オートメーション SQL Server エージェント サービスが実行されていることを確認します。
IsWebServer サービス管理オートメーション サービス管理オートメーション Web サービスがインストールされていることを確認します。
CPUSize サービス管理オートメーション サーバーが CPU の最小要件を満たしていることを確認します。
IsWebServerSSL サービス管理オートメーション サービス管理オートメーション Web サービスが SSL を使用していることを確認します。
IsUserInSmaAdminGroup サービス管理オートメーション Runbook Worker サービスが smaAdminGroup のメンバーであることを確認します。
MemorySize サービス管理オートメーション サーバーのメモリが最小要件を満たしていることを確認します。
IsRunbookLogging サービス管理オートメーション Runbook ログ記録が有効になっていることを確認します。
MaxRunningJobs サービス管理オートメーション 実行されているジョブの数が最大許容数を超えていないことを確認します。
MaxRunningJobsPerWorker サービス管理オートメーション 各 Worker サーバーで実行されているジョブの数が最大許容数を超えていないことを確認します。
IsWorkerServerDeployed サービス管理オートメーション サービス管理オートメーション Worker サーバーがオートメーション グループに登録されていることを確認します。
IsWorkerServer サービス管理オートメーション サービス管理オートメーション Runbook Worker サービスがインストールされていることを確認します。
CheckCubeProcessingFailures Service Manager キューブ処理エラーがないかどうかを確認します。
MemCheck Service Provider Foundation Service Provider Foundation が少なくとも 4MB のメモリで動作していることを確認します。
PageSizeConfig Service Provider Foundation Service Provider Foundation の既定のページ サイズが 500 であることを確認します。 それ以外の設定では、パフォーマンスが低下する可能性があります。
SSLPort Service Provider Foundation Service Provider Foundation が標準の SSL ポートの 443 ではなく、専用のポートを使用するように構成されていることを確認します。
StampsScale Service Provider Foundation Service Provider Foundation が最大 5 つのスタンプをサポートすることを確認します。
SCSRResourceCapacityCheckFailure Service Reporting 対象コンピューターに必要な RAM およびハード ディスク容量があることを確認します。
UserRoleScale Service Provider Foundation Service Provider Foundation スタンプが最大 500 のユーザー ロールを管理することを確認します。
AdminShare Virtual Machine Manager (VMM) 指定されたサーバーで失敗した Admin$ 共有のアクセシビリティを確認します。
Bits Virtual Machine Manager (VMM) 指定されたサーバーでポート 443 を使用するバックグラウンド インテリジェンス転送サービス (BITS) が VMM で構成されており、他のプログラムが同じポートを使用していないことを確認します。
DFL Virtual Machine Manager (VMM) ドメイン機能レベルが VMM の最小要件である 2 (2 = Windows Server 2003) 以上であることを確認します。
Forefront Virtual Machine Manager (VMM) Microsoft Forefront Client Security が VMM と同じサーバーにインストールされているかどうかを確認します。 同じサーバーにインストールされている場合、CPU 使用率が高くなり時間とともにサーバーが遅くなる可能性があります。
GPO Virtual Machine Manager (VMM) VMM でサポートされていない WinRM グループ ポリシーがないかどうかを確認します。
ICMP Virtual Machine Manager (VMM) 指定されたサーバーで、インターネット制御メッセージ プロトコル (ICMP) 設定のファイアウォール構成 [着信エコー要求を許可する] が有効になっていることを確認します。
KBCheck Virtual Machine Manager (VMM) 指定された更新プログラムまたは修正プログラムがサーバーにないかどうかを確認します。
SPN Virtual Machine Manager (VMM) 指定されたサーバーで VMM 管理サーバーがセットアップされたときに、VMM で必要なサービス プリンシパル名 (SPN) が正しく登録されたことを確認します。
TwoGuidPaths Virtual Machine Manager (VMM) 指定されたクラスター ノードの少なくとも 1 つのボリュームに、1 つ以上の GUID パス (ホストで割り当てられたものとクラスターで割り当てられたもの) があるかどうかを確認します。 GUID パスが 2 つある場合、スナップショットがある実行中のバーチャル マシンを指定されたクラスター ノードに移行すると、バーチャル マシンの構成が使用できなくなります。
WinRM Virtual Machine Manager (VMM) 指定されたサーバーが、ホスト、ライブラリ、WSUS サーバー、または VMM 管理サーバーなどの VMM サーバーの役割として使用できることを確認します。 WinRM サービスが存在し実行されていることを確認するには、コマンド プロンプトから管理者権限で net start winrm を実行します。
WMI Virtual Machine Manager (VMM) 指定されたサーバーで Windows Management Instrumentation (WMI) 仮想化ストアが、基本ヘルス テストに適切に応答することを確認します。

System Center 2012 R2 Configuration Analyzer モデルをダウンロードしてインストールする

System Center 2012 R2 コンポーネントをスキャンするには、まず System Center 2012 R2 Configuration Analyzer モデルをダウンロードしてインストールする必要があります。 モデルは、コンピューターで実行されるアプリケーション (サーバーの役割、サービス、コンポーネント、その他のプログラム) を評価するためのベスト プラクティス ルールのセットを含みます。 モデルは、Microsoft またはその他の製造元が作成することができる個別のダウンロード可能パッケージであるため、Baseline Configuration Analyzer では利用できません。

System Center 2012 R2 Configuration Analyzer モデルをダウンロードしてインストールするには

  1. Microsoft ダウンロード センターから System Center 2012 R2 Configuration Analyzer モデルをダウンロードします。

  2. ダウンロードが完了したら、セットアップ ウィザードを実行する SC2012R2CA.msi ファイルをダブルクリックします。

  3. セットアップ ウィザードの手順に従って、System Center 2012 R2 Configuration Analyzer モデルをインストールします。

インストールが完了したら、System Center 2012 R2 コンポーネントのスキャンを実行することができます。

System Center 2012 R2 コンポーネントのスキャン

Microsoft Baseline Configuration Analyzer 2.0 の System Center 2012 R2 Configuration Analyzer モデル を使用して、System Center 2012 R2 コンポーネントをスキャンします。

[!メモ]

状況によっては、System Center 2012 R2 Configuration Analyzer が SQL サーバーなどのリモート コンピューターを照会する必要があることがあります。 これにより、スキャンを完了するために、リモート コンピューターで CredSSP を有効にする必要がある "マルチホップ" シナリオが生じます。 スキャンをローカルで実行する場合には CredSSP は必要ありません。System Center 2012 R2 Configuration Analyzer は、CredSSP が必要かどうかを確認し、CredSSP を有効にするかスキャンをローカルで実行することを促すメッセージを表示します。 CredSSP を有効にした場合は、System Center 2012 R2 Configuration Analyzer を実行した後で無効にすることを忘れないでください。 CredSSP を有効にする方法の詳細については、「Enable-WSManCredSSP」を参照してください。

System Center 2012 R2Configuration Analyzer モデルを使用してコンポーネントをスキャンするには

  1. [スタート] メニューから [Microsoft Baseline Configuration Analyzer 2.0] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

  2. [ホーム] ページで、ドロップ ダウン リストから [System Center 2012 R2 - Configuration Analyzer] を選択します。

  3. 次のいずれかの操作を行います。

    • 現在のユーザーの資格情報を使用してローカルでスキャンするには、[スキャンの開始] をクリックします。

      [!メモ]

      CredSSP が必要な場合は、[パラメーターの入力] ページでユーザーの資格情報を設定する必要があります。

      System Center 2012 R2 Configuration Analyzer が、ローカル ホストで検出された System Center 2012 R2 コンポーネントに基づいて、適切なルールを適用します。

    • 追加のパラメーターを指定するには

      1. [パラメーターの入力] ページで、スキャン対象コンピューターの名前か IP アドレスを入力します。 スペース、コンマ、またはセミコロンを使用して、複数のコンピューター名を区切ります。 対象コンピューターを指定しない場合は、ローカル ホストがスキャンされます。

        [!メモ]

        • 1 つ以上の対象コンピューターをスキャンするには、対象コンピューターで Administrators グループのメンバーであり、System Center 2012 R2 コンポーネントに対して適切なアクセス許可がある必要があります。
        • System Center 2012 - Orchestrator を実行する対象コンピューターをスキャンする場合、Orchestrator Runbook s サーバーと Web コンポーネントのルールを適用するために、対象コンピューターが管理サーバーでなければなりません。
        • Configuration Manager ルールにより 対象コンピューターが Configuration Manager のインストール要件を満たすかどうかが決定され、これらのルールが SQL サーバーをインストールするコンピューターに適用されます。
      2. [パラメーターの入力] ページで、[ユーザーの設定] をクリックし、スキャンするコンピューターに接続するために必要な資格情報を入力します。 資格情報を指定しないと、現在のユーザーの資格情報が使用されます。

        [!メモ]

        CredSSP が必要な場合は、[ユーザーの設定] をクリックして資格情報を入力する必要があります。

      3. [スキャンの開始] をクリックします。

        System Center 2012 R2 Configuration Analyzer が、対象コンピューターで検出された System Center 2012 R2 コンポーネントに基づいて、適切なルールを適用します。

  4. スキャンが終了するのを待ちます。 スキャンが終了したら、Baseline Configuration Analyzer 2.0 が [レポートの表示] ページにスキャンの結果を表示します。

スキャン結果の表示と管理方法の詳細については、Baseline Configuration Analyzer 2.0 で [ヘルプ] をクリックします。